漫画 いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」感想

 漫画 いくえみ綾「トーチソング・エコロジー」感想
ネタバレありなので、ご承知の上。

 

 試し読みしても、主人公のむさい男に興味はなかったけど、「潔く柔く」からテーマがこれに続くみたいな、何かレビューを読んで、おもしろそうかなと思って買ってみた。古本。
安かったし、全3巻だし。

主人公のスーさんは、だんだん俳優として売れていって、多少見栄えがよくなるけど、それほどかっこよくなったりはしない。19歳で事故で死んでしまった高校時代の親友の峻くんはカッコイイ。
峻くんに似ている翼くんもカッコイイ。
この2人は、すごく好みな見た目だな、かわいさのある美形でかっこい〜。

死んじゃった峻くんが出てきたりする、ちょっと(だいぶ?)スピリチュアルなところのあるお話だけど、私はそういうのを信じてるからすんなり受け入れて読める。

5話目で、峻くんが実はゲイだったんだってことがわかる。
高校時代、つきまとってくる女の子を諦めさせるために二人はゲイってことでお芝居をしたけど、峻くんの方は本当だった。
そして、スーさんのことが好きだったんだ。
高校時代、3年間ずっとスーさんと峻くんは仲良しで、峻くんは性的な欲求は全く無くはないけど、そんなにスーさんに対して思ってなくて、その仲良く過ごせた高校時代がすごく楽しかったらしい。
で、峻くんは大学に行って、スーさんは俳優養成所に行って、分かれてしまって、ほとんど会うことがないままでいた。峻くんは大学があまり楽しくなくて、バイトをやってはまって仲間をみつけたって言ってるのは、そういうゲイとかのお店でバイトして仲間をみつけたってことなんだろうと思う。
そして、気が楽になって、スーさんにカミングアウトのメールをしたんだけど、返事が来ないまま、少しして峻くんは事故で亡くなってしまった。
だから、スーさんにとっても、なんて返事をしたらいいか考えているうちに、まさか亡くなるとは思ってなくて、親友に返事ができなかったことが、大きな後悔になっていたんだろうと思う。
このあたりは、ちょっと「潔く柔く」に似ている。

「愛してるぜ スー」っていって、いったん消える。
この言葉は、ラストにスーさんに生まれた小さい息子が「あいしてうぜ とうちゃー」って同じポーズで言うことで、ああ、この子は峻くんの生まれ変わりなんだ、ってわかって、泣けた。

峻くんが亡くなっちゃってるのが、「潔く柔く」のハルタほどじゃないにしても、悲しくてかわいそうだと思ってたから、1年位ずっと幽霊状態でだけど一緒にスーさんと暮らせてよかったなと思ったし、その後、消えちゃって寂しかったけど、最後に生まれ変わってたってわかって、スーさんとまた一緒にいられるんだね、って思って、よかったなって思った。

それとソノちゃんが、またスーさんに固執して生霊になっちゃうくらいの頃の、顔が血が出たり潰れたりじゃなくて、微妙なポーズとか表情で、その不気味さを表現しているのが、すごいなと思った。
いろいろかわいそうだったソノちゃんが、ちゃんとがんばって、幸せをつかんだのもよかった。
ただ、整形のことは旦那さんには言ってるのかな、生まれてくる子大丈夫かなとちょっと思った。

3巻で間が飛んでいきなりスーさんと翼くんが仲良しになってるのは驚いた。
大丈夫この人ホモだからっていうのは、冗談だったのか本当だったのか。
でもその後それについて何も出てこなかったからただの冗談?

そして、よかれと思って連れて行った先輩の佐久間さんが、残念な行動しちゃって、翼くんから、次からあの人なしねって言われちゃうとか、そういうなんか微妙な困るエピソードとか、よく書いてるなと思う。
結局その佐久間さんも俳優は諦めて、地元に戻って農家になって、スーさんと翼くんも仲直りしてるし、いろいろうまくいってハッピーエンドなので、よかったなと思って読み終えられる。

 

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