漫画 RINO/YUNSUL「皇帝の一人娘」感想

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【2019.1.7 更新】

25才で殺されてしまったOLが異世界に、皇帝(カイテル)の娘(リア)として転生したというお話。

ピッコマにて。日曜更新で連載中。

本家は韓国版みたいです。
kakaopageで連載(韓国語サイト)。

以下、ネタバレありなので、ご承知の上。

 

リアは赤ちゃんの時から前世の25才女性の意識を持っていて、赤ちゃんなので喋れないけど、心の中で周りの人達にツッコミを入れているのが、面白いところ。
喋れるようになったら、直接言えるようになるので、もっと面白くなるなーと思ってたんだけど、最新では2才くらい?になって話せるようになったけど、そうでもなかった。むしろ面白味が減ってきたかもしれない。

元々、面白いといっても、すごく面白いという程ではなく、ちょっと面白いな〜くらいだった。

 

2才くらいになってから、お世話係のセルイラの息子(リアと同じ年くらい)がたまに出てくるんだけど、息子はおそらく母親のセルイラをリアに取られてるように感じていてリアに無愛想。その無愛想ぶりにリアは不機嫌になって息子に冷たい態度をとったりしているんだけど、おーい、あんた中身は大人なんだから、そのくらい察してあげてよ〜と思う。
今まで赤ちゃんの頃は、心のなかで思うだけだったけど、すっかり大人な考えっぷりを示していたのに、喋れるようになったら子供になるのかよ、と思った。
なぜかセルイラ息子の無愛想ぶりを察してやらないのが、疑問。
 
他の点でもなんだかちょっと早熟なムカつく子供って感じの言動になってるように感じて、あまりおもしろくなくなってきてしまった。
カイテルはかっこいいし、カイテルの幼馴染?の仲良し宰相も、カイテルと契約した人間じゃない存在のあいつも、セルイラも、周りのキャラはみんなそれぞれなかなかよくて好きなんだけど、肝心の主人公のリラの言動を好きになれなくなってきた。

ストーリーの方も最近、カイテルが遠征に出かけたけど、他には何がどうというストーリー展開があるわけでもなく、カイテルやリアの誕生会があったりとかはするけど、主に宮殿での日常が描かれてるって感じ。

カイテルと契約した人間じゃない存在のあいつとか、リアが前世で事故死じゃなく殺されたってことに何か意味があるのかとか、謎はいくつかあるけど、そういうところは特に何もわかってないし、それを匂わす展開もない。過去話として何か契約したらしいという話があっただけかな。

そんな感じで、興味が失せつつあるけど、今現在、AQUAMANとこれだけピッコマで読んでます。

 

追記

グレシット(セルイラの息子)は、主におばあちゃんに面倒を見てもらっているので、お母さんであるセルイラよりも、おばあちゃんに親しみを感じているようです。おばあちゃんの具合が悪くて、おばあちゃんに会わせてもらえないらしく、おばあちゃんに捨てられてしまうのではないか、という不安で不機嫌になって、セルイラにも酷いことを言ってしまっていたところ、リアがおばあちゃんは大丈夫と言って慰めて、やっとグレシットとリアが仲良くなり、子供同士2人で遊ぶようになりました。


皇宮の庭で会った女性、レイルラから、リアの母親の話が聞けるのかと思いきや、母親の話を教えてあげるって言ってたと思うのに母親の話より主にカイテルの過去の非道の話だった。前皇帝の父親も、男兄弟も全員殺して、女兄弟は他国に売り飛ばしたとか。
そしてレイルラがカイテルをすごく憎んでいるけどリアのことは憎んでいないと言ったのに対して、リアは「親への恨みはその子にまで及ぶもの 私を恨んでいないわけがない 私だってきっと恨むはず」と思うのだけど、そこは「ん?そう?」と思ってしまった。
作者との文化の違いか、単に個人的な考え方の違いなのか、私は親は親、子は子で別の人間なんだから関係ないって思ってたし、そう思うのが一般的かと思ってたけど。

そして長くかかっていた遠征からカイテルが戻ってきました。
あの将軍(?)とカイテルの話がもっとあるかと思ったら特になかったです・・・。

追記(2018.1.19)

1ヶ月ぐらいの休載の後、有料分が増えて最新5話くらいまで有料になり、前に無料で読めていたところが有料になったので、無料で続きが読めるようになるまで2ヶ月近くかかりました。

最近は毎週チェックはしてなくて、気が向いた時に読んでます。

謎だった将軍、アシシが宮殿に戻ってきていて、アシシを見かけたリアが気になってアシシに近づきますがなぜかアシシは逃げてしまいます。何故か自分は子供を怖がらせてしまうと思っていて、逃げていたそうです。そしてアシシは早くカイテルに殺してほしいと思っているようです。最近はこの作品の扉絵がカイテルとリアじゃなくて、アシシとリアに変わってます。

アシシとシルビアはカイテルのイトコらしい。

そしてアシシはカイテルの騎士でしたが、リアの騎士になり、今後はアシシがリアを護衛するそうです。まだまだアシシはいろいろ謎があります。カイテルもですが。

またリアが庭を散歩していて後宮の女性に会って、その人に意地悪なことを言われているところにカイテルが来ましたが、本当のことを言うとまたその女性がカイテルに殺されてしまうと思って、リアはかばいます。

アシシが宮殿に来た、っていうくらいで、たいしてアシシの素性もわかってないし、どうってことない日常が多くてあんまり話が展開してないような・・・・。

 

追記(2018.8.11)

その後、アシシとリアの表紙になったりしましたが今はカイテル、アシシ、リア。
グレシットはほとんど出てこなくなり、子供はグレシットじゃなくシルビアの双子の子供が出てきます。
が、アシシとリア中心の宮殿での日常がほとんどで、たまにアシシの過去がちょこっとわかるくらいです。
アシシは子供の頃、親に虐待されていて背中に酷い傷跡が残っているのはそのせい、ということくらいかな。

赤ちゃんの時のリアと会話できたあの不思議な人、ドなんとかもしばらく出てこないな〜と思ってたら先日久々に登場しましたが、特に新たにわかったこともなく、出てきただけでした。
カイテルの過去も特になく、いつも冷酷残酷な奴みたいな感じでリアがカイテルのことを言ってるけど、実際にカイテルがそういうことをする場面は出てこなくて、リアには優しかったりするので(といっても全然デレデレとかではない)、なんか言葉でいつもリアが言うだけだなーと思う。
庭で出会ってリアを怖がらせた女性が、そんなことで処刑されてたってのはあったけど、それくらい?
代わり映えのしない日常で、大人にツッコミを入れるリアのお話って感じ。
一時おもしろくないと思った頃よりまたちょっとまあまあ面白くなったけど、とはいえ、それほどでもなく、このマンガがわりと人気があるっぽいのが私には謎です。

 

〜97話 追記(2018.10.26)

その後もグレシットはたまーにしか出てきません。ちょっと寂しい。
リアとアシシがメインで、シルビアの双子の子供はいたずらっ子でリアの弟みたいな感じでよくでてきます。

96話でアシシの子供版みたいな子が後ろ姿だけだけど登場しました。それっきりで正体不明です。たぶんそのうちまたでてくるんでしょうが、気になります。

またリアの誕生日会があって、そこでも主要登場人物の偉い人達(パパであるカイテルを筆頭にペルデル、アシシ、シルビア)からすごいプレゼントを贈られそうになります。
国、息子、全財産、一族の宝物置き場の鍵。

そして相変わらず、リアはカイテルのことを怖い、娘に愛情なんてないとか言ってるんですが、カイテルはリアLOVEのペルデルを遠ざけようとしたり仕事中に遊ぼうと行ってきても怒らなかったり、十分に他の人達に対するのとは違う愛情を示してると思うんですが・・・。

アシシが死神と言われた兵士とは思えないくらい、リアに対してのヘタレっぷりがすごい。
リアもアシシをちょっとからかいすぎで、96〜97話での、「お手」とか「よしよし」で犬扱いしたり、お腹痛いふりとか、血が出てる、ジャムだよ、とかは、こんなことされたらイラッとくるねっていうのを連発して、見てるだけでもイライラしてきた。
そういう悪ふざけはよくない、本当に具合が悪い時に助けてもらえないとセルイラが注意しても、「私の護衛だから助けてくれるんじゃない?」と、調子にのってるのも腹立たしい・・・。

またリアが小生意気なムカつく子供に思えてきました・・・。

 

 

〜101話 追記(2018.11.15)

セルイラと同じようにリアが赤ちゃんの頃から世話してくれてるもう一人の侍女、イリンの恋話。
イリンが医師のハシンに恋しているようだ、と気付いたリアがハシンがどういう人物か、イリンの相手としてふさわしいか見極めるため、ハシンを呼んでお茶して話をしたり、ハシンとイリンが会う機会を作ってあげたり、密かにイリンの恋に協力する。

が、リアがハシンに興味を示していることをリアがハシンのことを好きなんじゃないかと、アシシとカイテルに誤解されちゃったり。(ちゃんと誤解は解く)

リアがカイテルと一緒にいる時に機密文書の内容の話をして、世界情勢が出てくるけど、リアに説明してくれるわけじゃなく、リアがいても構わず話してるっていうだけなので、何がどうなのか、リアと同じで話がよくわかりませんでした。

 

アンドルスという国から王族が親善訪問にくる、ということで、あの96話にチラッとでてきた銀髪の男の子も来るのか?と思ったら違いました。でも、カイテルの息子登場で、ちょこっとストーリーに絡む部分が展開していくのかな?

母親は以前、人質としてアグリジェントの宮にいたティレニアで、リアもレイルラと喧嘩してたのを見かけたことがあったあの人ってことなんだけど、だいぶ前すぎて全然覚えてないや。レイルラもよく覚えてないし。殺されちゃった人だっけ?と思ったけど、そこは自分で書いてた↑。母親の話を教えてあげるって言っててカイテルの昔話した人だった。

今まで現れたカイテルの息子は殺してきたけど、今は情勢的にそうもいかないってことで困った事態っぽい。というか、カイテルはなんだかんだ言って子供ができるようなことを王族の女性相手にしてるんですね。子供ができて困るならそれなりの相手にしておけばいいんじゃないのかと思うんですが・・・。

そもそもカイテルは子どもはいらないって思ってるんですよね。だったら最初から子どもができて面倒なことになる相手(身分の高い人)としなければいいのに。人質にとっておくだけで。皇帝なんだからそれ用に身分の低い相手を囲っておくことぐらいできるだろうし。そしたらリアも生まれなかったことになるけど。そこはなんか筋が通らない感じがします。

 

100話は、100話記念ってことで、後半は、カイテル、アシシ、ペルデルの3人で温泉に入るお話でした。
内容はたいしたことじゃないけど、アシシは子供の頃から美形で女の子と間違われて告白されることがあったとか、ペルデルがシルビアよりキレイだと言ったり、カイテルもそこらの女よりキレイだと言ったりする話。隣の女湯で聞いてたシルビアがちょっと怒るってとこで終わり。

リアがカイテルを信じていいのかと考えるシーンが出てくるんだけど、リアがカイテルのことを暴君だとか残虐だとか悪いことを言うのがちょいちょいあるけど、毎回「そうか?」って思います。
カイテルが過去に自分のライバルである兄弟とか歯向かう政敵を殺したとかはあっても、この世界ではそうしないと自分が殺されちゃうような世界なんだろうし、それでも他の王様に比べて冷酷な部分があるかもしれないけど、リアに対しては全然違うってわかるはず。リアは中身は大人なんだから。

 

そこをリアがイマイチわかってないようなのが、「なんで?」って思います。
アシシに比べたらカイテルの方が気持ちが変わる可能性はあるとは思うけど、今までのところカイテルの言動をみると、ものすごく可愛がってると思うんだけど。
むしろそんなカイテルに対して、あざとく言うことを聞いておこうとか機嫌をとっておこうとか考えてるリアの方が、嫌な感じがするんだけど!

リアの「中身は大人」な部分が、中途半端だなぁと思います。
大人なのに、子供相手にムキになったり怒ったり。体は子供だから童心にかえってるのかと思えば大人な考えを見せたり。子供っぽいところが無邪気さなら見てて楽しいけど、「そこは大人なんだから」って思うような、わがままとか意地悪とか、見てて「うーん」と思うような言動が多くて嫌になる。

まだカイテルの過去とか、ドランステとか、謎なところがいっぱいあるんだから、そういうのもちょいちょい出せばもっと面白いのに。リアの日常ばっかりじゃなくて。
たまーに世界情勢の話されても何が何だか全然わかんないし。

 

〜109話 追記(2019.1.7)

カイテルの息子かもっていう子供を連れてきたティレニアと息子ゼーランドの話。
ティレニアの国アンドルスと和平協定を結んだから下手なことはできない=殺して解決というわけにはいかないとのこと。

カイテルがティレニア母子と食事したりお茶したりするのに付き合わされてクタクタって、リアがいってたから、何度も食事とかしてるのかと思ったら、後でペルデルがカイテルに2回食事しただけじゃなくてもっと構えって怒ってて、「ん?」って思いました。
クタクタになるほどの回数じゃない気が・・・?

そしてカイテルは、一時は女をとっかえひっかえしてたけど、リアが生まれてからはしてない、イザルタから戻ってからは一度も後宮に行ってない(ペルデルは把握してるんだ!?)、だからゼーランドはカイテルの子供じゃないらしい。
そして「6皇子も赤髪に近い銀赤髪だったな」と確認してるってことは、6皇子は生きてて父親の可能性があるってことなのか?

 

そしてカイテルはリアにティレニア母子には「できれば会うな」と言うんだけど、リアは庭を散歩してたら偶然会ってしまい、それをカイテルにものすごく怒られてしまいます。
それが今までにない怒り様と対応で、セルイラも怒られ家で自粛、侍女長がリアの世話をし、リアはソレイユ宮と後園以外に行くの禁止、と言ってきてビックリ。「できれば」って言ってたじゃん。
リアもパパの「会うな」は「近づくな」の意味も含んでいるとか理解してたけど、あの時そこまでの強い言い方だったの?って感じで、わかんなかったんですが・・・。
「偶然会っただけ」と言っても聞く耳持たずだし、なぜそこまで?というカイテルの怒りの理由が今のところよくわからない。

それに対してリアはカイテルに怒鳴って反抗。
でもカイテルは「甘やかしすぎたようだな」と余計に態度を固くするだけ。
それを見ているアシシとセルイラは、リアがいつもおとなしく言うこと聞いてたのに爆発したから唖然としているってことなんだけど、ここで「えええええぇぇ?」と思いました。
リアって「いつもおとなしく言うこと聞いてた」っけ?
心の中で思ってるだけで、言ってはいなかったんだっけ?
なんかいつも反発すること言ってたから、全然「おとなしく言うこと聞いてた」って思ってなかったので、この発言の方に唖然ですよ。

 

そして「おとぎ話の中のかよわいお姫様とは違うんだから」と外に飛び出して逃げますが、ここも「えぇっ?」でした。いや思いっきり「かよわいお姫様」と同じでしょ。
反抗したってただ口だけ、逃げるっていったって結局は皇宮の範囲内でしかないじゃん。
生活の何もかもを面倒見てもらって、皇宮の外に出たら生きていけないくせに、何言ってんの?って思いました。

いつもリアはカイテルを怖いとか酷い父親とか狂ってるとか言ってたけど、リアに対する態度はクールでもやることは可愛がってる感じで、リアの言ってることがピンとこなかったので、ここでリアが爆発したって言っても、読んでる方は気持ちがついていかない。

他に、イリンの恋が順調で、ハシシと会うのにリアをダシにして庭に行くとかしてたけど、それをリアが怒ってもう応援しないとか言ってるのもよくわからない。
ただ逢い引きしてるだけじゃん、好きなら当然の行動じゃないの、怒る要素あった?って思いました。

 

リアはアシシに剣を習おうとしたけど、アシシが教えるの下手ですぐ断念。
アシシは天性の才能で、できちゃう人なので、人に教えられない。
というエピソードがあったけど、なぜリアは剣を習おうとしたのかよくわからない。自活するつもりなら、剣よりもっと別のことを学ぶべきじゃ?

リアは相変わらず、中身は大人なんじゃないのかよっていう言動が多い。
ゼーランドが息子かもってなってからモヤモヤしてたらしく、ゼーランドが息子じゃないってわかって、自分だけのパパでよかったと思ったらしいけど、なぜ?
兄弟がいちゃ嫌なの?母親違うから複雑かもしれないけど、中身25才+10才くらい生きてたら、皇帝に母親違いの子供が何人もいるっていうことくらい普通って思わないのか?
カイテルに対する独占欲、つまり気持ちの問題で、結局リアはカイテルに怯えてるとか言いつつも、自覚してないけどカイテルが好きってことを現してるのか?

妻に対して愛してるのはお前だけだというのとは違って、娘なんだから、「子供はお前だけ」じゃなくても別にいいんじゃないの?と思って、カイテルもリアも「子供はリアだけ」ってことにこだわってるようなのがいまいち理解できなかったです。

ドランステが割と出てくるけど、やっぱり肝心なことは教えてくれず、謎な部分は謎なまま。
109話最後は、逃げて岩の下の隠れ場にいるリアにドランステがセルイラが死刑になるって教えてくれるところでオシマイ。
まさかセルイラが殺される展開にはならないと思うけど、カイテルがなぜそこまで怒るのかもわかるのか?

 

いつも見てるサイトで検索して出てこなかったので、コミックはないのかと思ってましたが、発売されてることに気付きました。でも電子では配信されてないようで、紙の本だけっぽいです。

皇帝の一人娘 1 (フロース コミック)

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