漫画「Wジュリエット」絵夢羅 感想

漫画「Wジュリエット」絵夢羅 感想
ネタバレありなので、ご承知の上。

マンガParkにて。全話無料で読めます。(無料コイン)
絵夢羅さんの「ワンダーハニー」を先に読んでて(まだ連載中)なかなかおもしろかったので、同じ作者さんの作品ということで読んでみました。初めての連載作品だったらしく(かつ代表作)、最初の方は「ワンダーハニー」とだいぶ絵柄が違います。そして「Wジュリエット」の中でも最初と最後ではだいぶ絵柄が変化しています。

事情があって女装して生活している高校生の男の子と、男の子に見える女の子の恋愛、青春ドラマです。
男の子に見える女の子でいつも制服も男子の制服を着ている三浦糸(いと)の学校に金髪美人の天野真琴(まこと)が転校してきて、糸と同じ演劇部に入ります。
超美人で女の子にしか見えない真琴ですが、実は男で、父親が武道家(カンフー)で家の後を継ぐように言われ、役者になることを反対されていて、父親から卒業まで誰にも気づかれずに女装して女の子として過ごせたら、家を継がなくてもいいと認めるという条件を出されたために、女装しているのです。
糸の家も道場をやっていて父親は武道家(空手か柔道)で、兄弟4人のうち糸以外は全部男、母は既に他界しているという、男に囲まれた家庭ですが、元々の性格が活発で他の兄弟のように空手をやりたいのに女の子だからとやらせてもらえず、女の子らしい格好をさせられていたことへの反発から男の子のような格好をしているらしいです。
二人共、性同一性障害とかではありません。

真琴が男というのは糸にはすぐにバレてしまい、真琴の事情や夢の話を聞いて、糸は真琴に協力することにします。そして真琴がしっかりと自分の夢に向かう芯の強さや、糸が明るく前向きなところ等にお互いが惹かれていき、すぐに二人は秘密を共有する友人から相思相愛な関係になります。
序盤で、特に好きだとか付き合うとかそういう言葉もなく、なんとなく雰囲気で、しかも照れたり等せずに、あっさり自然にキスをするのが、ちょっと驚きでした。そういう感じはわかります。でも少女マンガであんまりそういうのない感じがしたので、そういう自然な感じでそうなるのいいよねーかっこいー、でもこのマンガってそういう感じなんだ、へーと思ったんですが、こんな自然な照れないキスはこの最初の時だけで、その後は、キスしそうになって邪魔が入ってできないとか(よくあるパターン)、キスしてもすごい照れるとかで、初回はこんなあっさりだったので、2回めがなかなかキスしなくて、ちょっと「えー?なんで?最初のは何だったの」って思いました。
最初はまだそれほど意識する前ですんなりできちゃったけど、意識するようになって恥ずかしくなっちゃったってことなのか?照れるのは糸だけなんだけど、その後は、普通の少女マンガっぽく、照れすぎじゃないのっていうくらい照れる感じでした。もう序盤で相思相愛なんだからもっと普通にちょいちょいキスすればいいのにねって思っちゃうんですけど。少女マンガ的にはあんまりそれはないのかな。

キスはしたけど、ちゃんと言葉で言ってもらえてない、自分たちのこの関係はなんだろうと、悩んだりというのは最初の方でありますが、結局、はっきりとは付き合おう等の言葉のないまま、自然といつも二人は一緒にいて(学校では女の子同士の友人だと思われている)、なんとなく事実上つきあってるようなものになってた感じです。
真琴が好きと言わなかったのは、男の姿に戻ってから(父親の条件クリア後)、ちゃんと言いたかったから、らしいです。(結局途中どこかでもう言ってたと思うけど)
正直私はつきあってるのかどうか曖昧な関係だと思ってたんですが、ページ内の空きスペースにある作者のコメントに、二人は付き合ってますと書いてあり、え?はっきりした言葉はないままでそういうことになってるんだ、ってちょっとビックリでした。

そんなわけで、この主役カップルは早々にくっついていて、だけどそれを邪魔してくる婚約者や先輩やら同級生やらがそれぞれにいて、そいつらが何かとちょっかいかけてくるのをかわしつつ、真琴の夢の実現に向かって、二人の絆をより深めていくお話、&学園と家族のドラマといった感じのお話で、恋愛メインではないです。

最初の方、なかなかおもしろく読んでたんですが、コミックで全14巻分あるんですけど、私はそんなに長く読みたいほど好き、おもしろいってわけではなかったです。もっと短くまとまっててもよかったなぁと思います。
糸の家族、特に双子の兄さんズとの兄弟たちのやり取りは結構おもしろくて好きでした。
でも全体的にツッコミどころが結構あって、コミカルなドタバタ青春劇って感じなのかなと思うので、そこはマンガだからでスルーするべきところなのかなと思うけど、私は気になってしょうがなかったので、あえて書きます。

真琴と糸を恋愛的に横ヤリを入れてくる人たち、真琴の婚約者とシスコンの兄、糸の演劇部OBの時先輩、旅先で糸に感化され転校してきた同級生坂本、糸の男装に惚れている演劇部のつぐみ先輩、はみんな人の話を聞かない自己中な人ばっかりで、真琴や糸が何を言っても自分の好きなことをしてくるので、みていてイライラムカムカ、腹立たしくてしかたなかったです。
この人達の絡んでくる話は結構あるんだけど、彼らの自分勝手さにムカついてしょうがなかったので、ドタバタなコミカルな話ではあるけど、あんまりおもしろい〜って感じで読めませんでした。
だってね、これ犯罪じゃないのって感じのことをやってたりするんですよ。

真琴の婚約者のシスコン兄は、妹のために、妹と真琴をくっつけるため、真琴を実家に戻そうと、演劇部の部室を荒らして物を壊したり部費を盗んだり、演劇部の大道具を壊そうとしたり、糸を拉致したりを、金持ちなので手下を使ってやらせるんですが、これ完全に犯罪でしょっていうことやってて、ちょっと「えー?これ許されるの?罪に問われないの?」って思ってしまいました。
いかにも金持ちキャラで糸は庶民で家柄もふさわしくない云々を言ったりしますが、部室荒らしとかやらせてるあんたの方が品位を問われるよっ!。犯罪行為を行わせてる方がよっぽどダメじゃん、何言ってんのぉおおお!!って感じで、このシスコン兄の犯罪行為には頭にきました。
そしてその妹、真琴の婚約者も親が決めた相手なだけで真琴の気持ちは全くないのに、最初の方は体の弱さを利用して真琴に世話をやかせたり、中学が一緒だったりしたので昔の真琴をしっているということで、糸にヤキモチをやかせたり、落ち込ませたり、気持ちの面でゆさぶりをかけてきてて、真琴は全然好きなわけじゃないのになんでもっとガツンと言わないのっていうヤキモキがありました。
真琴の前では猫をかぶっていてそういう嫌な面は糸にしか見せてなかったからっていうのもあったんだけど。
真琴も糸もお互いへの気持ちは全く揺さぶられてはいないものの、ヤキモチはやいてしまったり、自分に自信がなくなったり(糸)はしてしまうので。
そしてこの婚約者も、兄が糸を拉致してるから大丈夫って言うのを聞いて、やった~と喜ぶっていう、おいおい、人が拉致されて喜ぶってあんたもだいぶ悪だなって感じ。真琴が自分のことを好きじゃないってことに終盤まで気づかないというか、なんとなくわかってはいたけど、ということですが、真琴のことを諦める終盤まで、自分のほうがふさわしいという強気でいくので、ムカつきます。

時先輩は、大柄でガタイがよく力が強いので、普通の男子よりは強い糸でも力ではかなわず、おさえつけられてしまうとどうにもできません。糸は単純バカというか純真、素直なので、再三、真琴に気をつけるように言われても、すぐに騙されて、時先輩と二人っきりのシチュエーションを作られてしまい、襲われそうになります。
毎回なんとか逃げるか、危機一髪で真琴が助けにくるんですが、これももうちょっと糸がはっきりした態度とらないの?って思います。一応、糸が信頼している先輩なわけで、犯罪者じゃないんだから、無理矢理なことは(それはレイプ)しないはず、と思えば、糸が毅然とした態度をとって、真面目な顔で拒否する、それ以上するならレイプだと言うとかすればできないはずだと思うので、そうすればいいのにと思ってしまって、ヤキモキしました。
そこまでのシリアスじゃなくてドタバタにしたいからワーワー言う感じで時先輩から逃げ回るっていうパターンにいつもなるんでしょうが、この人も人の話を全くきかずに自分のやりたいようにやるので、この人が出てくるのは嫌でしょうがなかったです。終盤で演劇部の後輩女の子とくっついてくれてやっと糸が開放されて、あーよかったって思いました。

つぐみ先輩は男装した糸、男っぽい糸がかっこよくて好き、糸が男役で自分がその相手役をやりたいっていう人で、最初の方は、糸の相手役は自分だってことで邪魔してきてたけど、途中からはなんか変な道具を作って邪魔してくる変な人、別荘を買ってみんなを招待してそこの仕掛けでなにかしてくる変な人でした。

坂本くんは糸に惚れた恋敵っぽく出てくるけど、この人もなんかおバカで自己中で人の話をきかない人で(みんなそうなんだけど)、でもこの人はなんか中途半端な存在になっちゃってた感じがします。時先輩、つぐみ先輩と一緒に組んだりしてたけど、途中からはあまり出番もなく、この人はなんだったんだろうって感じになってたような気がします。

で、時先輩、つぐみ先輩、坂本の3人が一緒になって組んで糸を突然家の近くで車に押し込んで拉致したりしちゃうんですよ。これってみんな知り合いだから微妙だけど、犯罪紙一重じゃないの?
そして拉致しておいて、糸の意向は全くお構いなしに、この3人の中で誰が糸と一緒に過ごすかをかけて勝負をするんです。自己中の極みな人たち、信じられないよ。その勝負が塔のてっぺん近くから横に伸びてる棒の上を誰が一番遠くまで歩けるかで、すごく危険な勝負をします。なぜか高いところで何かするってのがよく出てきます。
後から糸を助けにきた真琴もその勝負をすることになり、後から来た人の方が有利だからというよくわからない理由で(どこが有利なのか不明)、真琴は目隠しをしてやらされることになります。
えええええぇ?落ちたら死ぬよ。命綱もなしにそんなこと人にさせるの?目隠しなしでも危ないけど、目隠しでやらせてその人が落ちて死んだらどうするのこれ?ってもんのすごくムカついたし、こんな勝負を人にさせるってのが信じられないって思いました。
真琴は似たようなことを子供の頃から父親にやらされていたから、ということでちゃんと渡れてしまいますが、でも、落ちてもちょっとケガするくらいの高さと死ぬような高さじゃ違うでしょ。
こういう落ちたら死ぬよとか、そんなとこ飛び降りれるのとかっていう危ないシーンはわりとあって、私的にはマンガだからですませられなかったです。
マンガ的に堂々勝負して余裕で真琴が勝つっていうことにしたかったんだろうけど、内容が有りえなすぎる。3人の勝手な勝負をよそに、真琴は糸を救い出して帰っちゃえばよかったのにと思いました、ほんとなら。

糸が時先輩に観覧車に二人きりで連れ込まれ、それを追った真琴がゴンドラの外に出て、糸たちのゴンドラのドアを蹴破って糸を助けるシーンがあるんですが・・・・・、それ無理じゃない?
観覧車のゴンドラは中から開けられないよね、いくら蹴ったってちょっと無理じゃない?
しかも、ゴンドラから別のゴンドラに移っていくのって、ものすごく危険だよね、これも落ちたら死ぬよね。
一応、時先輩は犯罪者じゃないんだし、糸が殺されそうとかでもなく、いくらなんでもレイプはしないだろうと思うのでそこまでの危機ではない状況で、そんな命がけのことする?しちゃだめでしょって思います(遊園地にも迷惑)。ここはちょっと素直に真琴スゴイとは思えず、えええええ?無理じゃね?って思いました。

それとシスコン兄の手下に追われて、真琴が糸をお姫様抱っこしたまま2階ぐらいの高さから飛び降りるシーンがありますが、これも、一人ならまだしも抱っこしたまま飛び降りるのは無理じゃないのって思ってしまいました。

この真琴と糸を邪魔してくる人たちの話は繰り返し何度も出てきて、人の話を聞かない自己中ばっかりで、失敗しても全く意に介さずで、同じようなことを何度もしてくる人たちで、ちっともギャフンと言わされないので、そこが読んでてムカついてしょうがなかったから、そういう部分もこの作品がいまいちこんなに長く続かなくてもと思った要因の1つです。私はこのへんの話を読んでておもしろくなかったです。ムカつくだけで。

真琴の父親は、家では独裁者のような人で、真琴たち4人兄弟を(真琴以外は全員女)自分の思い通りに言うことを聞かせようとしてきた人で、一番上の姉が政略結婚(?)させられそうになった時に恋人と駆け落ちして家を出ていってしまった時に、残りの兄弟3人をしばらく家に監禁して学校にも行かせなかったという、ちょっと常軌を逸している行動をとってると思うんですが、そこがそれほど重く扱われていない気がします。
真琴はその父親の過干渉が嫌で父親のことは大嫌いなので、もちろんその監禁のことを父親にされた嫌なことの一つのエピソードとして語ってはいるけど、学校に行かせないって、親としてダメじゃないのってレベルでおかしい行動だと思うんだけど、そこで何か事件になるとかでもなく、周りの反応が特になかったっぽいっていうのが、なんかなぁ。
そして武道家(確かカンフー)というと、男らしい、器が大きい、正々堂々、とかをイメージするんだけど、いろんな行動をみてると、この父親、器小さい人だよねって思いました。具体例を忘れちゃったけど。
跡継ぎにと望んでいる息子に1年半もの間、女として生活することを強いるのも、なぜ?って思います。すぐにダメになると思って無理だと思ってやらせた事にはなってますが、それでも条件として武道家の跡取りに女として生活するってのを条件に出すってどうなの?女性らしくなっちゃっていいの?
文化祭の時のステージで、真琴と糸をつないでしまった手錠の鍵を自分が拾ったことに気付いた時に、「このまま知らないふりをしていれば劇が失敗する」と考えます。結局は思い直して渡してあげますが、そんなことを考えるなんて、卑怯な考え方じゃないの?

それと真琴の実家は金持ちっぽくて、道場をやっているようだけど、父親はそれ以外の仕事をしているのかは全く出てこないですが、道場経営だけでそんなにお金稼げるもんなのかなって疑問に思いました。元々が地主とか名家とかで資産があって、働かなくても悠々生活できるくらいなのか?
真琴の婚約者も金持ちの家らしいし、いつも真琴を助けてくれる姉のアカネのお見合いの時も家柄がどうのという話をしていて、父親は家柄とか金持ちとかを好む上流志向がみえる。
私の勝手なイメージではあるけど、真琴の父親は私がイメージする武道家と真逆の言動をしているなと思う。
それなのに、見た目や、登場した時の雰囲気は、落ち着いていてどっしりしていて寡黙で、それっぽいイメージで登場する。中身(やってること)と外見のギャップがすごい。

父親の条件をクリアしたとしても、後継者にさせようとするのは諦めてくれるけど、高校卒業後の援助はしないという話を真琴の姉から聞く場面があります。それに対して真琴はそれで構わない、働きながらでも貧しくても夢にむかえるならいいという事を言います。だったらがんばって父親の条件クリアしなくても家を出ちゃえばいいんじゃないのって思っちゃいましたが、とりあえず高校卒業まで学費を出してもらうためとか、後継者を諦めてくれないといろいろ妨害されたり無理やり連れ戻されたりがあるからなのだろうか。

父親は条件クリアまでは家に帰ってくるなって感じなのかと思ってたら、自分の家なんだから何を遠慮することがあるって感じで、むしろちょくちょく家に顔を出してほしいと思ってるようで、そこもちょっと驚きでした。父親としては家に戻って後をついでほしいと思ってるから、そこはそういうものなのかなぁ・・・なんかちょっと違和感があったんだけど。

そして真琴の母親もなんか謎の人だと思いました。
前半、最初の方で一度顔を出しただけで、ほとんど真琴の母親は登場しません。
真琴の姉、アカネがいつも真琴の世話をしてくれるし、家でのシーンでもアカネがお茶を出すとかしてることが多く、糸の家と同じように、真琴の家も母親っていなかったんだっけ、と思っちゃうくらい出てきません。
アカネの見合い話くらいからちょこちょこ出てきて、母親は父親と違って、家柄を気にしたりしないし、子供たちに自分の好きなことをやってほしいと思っているらしいこと、父親の言い成りで逆らえないような人ではなく、どちらかといえば父親は母親のことが大好きなので母親の言うことは聞くっぽいことがわかります。
うーん・・・、真琴の母親がそんな人柄で父親に意見できるようなんだったら、今まで何してたの?ってすっごく思いました。子供たち監禁の時は何も父親に言わなかったの?真琴が役者になりたいっていうのを反対されていることについて、姉のアカネは真琴を実質的にも応援してあげているのに、母親は何もしないの?
母親が登場する時は父親をいなしたりしてますが、それができるような人なんだったら、過去の今までのいろんな出来事の時は何してたの?って感じです。母親がちゃんと登場するエピソード以外では母親が存在しないかのような、父親の横暴がまかり通っているんだけど、そこがものすごく謎です。

それと真琴の母親はイギリスとのハーフなんですが、実家がイギリスにあるということは育ったのはイギリスなんだろうと考えると、ほぼ国際結婚みたいなもんですよね。あんな頭の固い父親のような人が、日本で育ってないような外国人と結婚できるの?っていうのもすごく疑問でした。おそらく一緒に生活していろいろ文化の違いとかで問題があっただろうと思うし、母親の親とかとも少なくとも1回ぐらいは会ってるだろうし外国人と付き合いを持ってるわけで、そういうの考えるとある程度柔軟に物事を考える人じゃないと無理じゃないのって思うんですが・・・。

という感じで、真琴の実家の方は、家のことも、父親と母親のことも、結構ツッコミどころが満載でした。

それに比べると、糸の家というか、糸の父親の実家の方のゴタゴタの方が理解できた気がします。
糸の家も道場経営のみっぽくて、家はわりと広そうだけど、そんなにお金持ちって感じでもなさそうなので、それほど疑問には感じませんでした。
糸の父親の実家の方は、本家とかあって名家かなんかで一族も多そうでお金持ちっぽく、そこの跡継ぎ問題も父親の時にあったそうで、父親は本当は跡継ぎだったけど放棄して、駆け落ちして家を出ました。糸の母親は糸の父方の祖母の知り合いの娘で両親が早くに亡くなってしまったため、父親の実家に引き取られていて、糸の父親と恋仲になったんだけど、財産を狙ってるんじゃないかと、糸の父親の妹とか、祖母以外の実家の人間に意地悪をされていたらしく、髪を切られたとか、結構びっくりというか、うわーって感じのイジメをうけていたようです。
父親の実家に糸達が遊びに行った時に、糸の父親の妹も出てきますが、父親と兄弟とは思えないくらい冷たい感じの人で、そんな事情を知っちゃうと糸にとっては叔母だけど、付き合いを持つの嫌だわ〜って思っちゃいそうです。実際、糸の父親は実家を嫌って糸たちと一緒に実家に帰省しませんでした。妹ともきっと仲良くはないでしょう。

真琴がクォーターだとわかった時に、糸が真琴に「知らなかった、言ってよ〜」というようなことを言いますが、金髪だったらハーフかクォーターかって普通思うよね?(日本人とのクォーターで金髪になるの?ってのも疑問ですが)っていう、そこに気づかないほうが驚きだよって思いました。

あと、真琴が男の姿で糸といる時に結構目撃されてるんだけど、日本の高校生だとほぼ髪を染めてないと思うので、金髪ってすっごい目立つと思うから、顔ははっきり見られてないにしても顎のラインとか同じなわけで、金髪同士で、あれ?もしかして・・くらいにはすぐに連想されちゃいそうな気がするんだけど。
真琴の部屋に無理矢理坂本たちが押しかけてきた時に、糸の彼氏と同じ帽子が真琴の部屋にあるってことに気づかれて、それは最近流行りのバッグなんだとごまかしてましたが、バッグって言う方が無理があると思う。普通によくある帽子だって言えばいいだけじゃないの?。それに帽子に気付くぐらいなら金髪の方がって思うんだけどな。
そして病気のお見舞いで来てたけど、初めて来た人にいきなり上がられたら病気で片付けられてないかもしれないのに、坂本は非常識だとしても、他の演劇部の友人は気遣いがないのかなぁと思っちゃったよ。
それにそもそも、鍵をかけるの忘れるとか、バレないようにの意識が低すぎじゃないのかって思うこともよくある。真琴が男の姿で出歩く時も金髪ってかなり目立つと思うから1回使ってたような茶色ぐらいの色のウィッグをつけるべきだと思うし。坂本が勝手に入ってきちゃった時も、女の子の家にズカズカ入るなって追い返しちゃえばいいのに、糸は普段男勝りなくせにこういう時はなぜ強く出ないのかって思う。
バレないことを優先するなら、多少強引にでも外に出すはずだと思うなぁ。
何の準備もなく突然来られたら見られてまずいものがあるだろうし。真琴はあまりなかったと言ってたけど、家に来られることはあまり考えてなくて、外では気を張って女装してるから自分の部屋はほっとできる場所だとしたら、そこそこまずいもんがあちこちにあっておかしくないと思うんだけど。

それと真琴の女装ですが、顔とかは女の子に見えるとして、喉仏でバレないのかな?というのが疑問でした。あと声も元々の声質によるけど、結構厳しいと思うんだけどなぁ・・・。それに高校生でバッチリメイクっていうのもおかしい気がすると思うんだけど。薄めのメイクで女性に見えるなら元々の顔立ちが必要で、女性として生活してバレないってのは、演技よりも顔とか声とか真琴の素の要素が大きいと思う。舞台でなら別だけど(バッチリメイクできるし)、日常生活では。なので、そこの設定のところは、実際かなり無理のある条件だよなーと思った。
日常生活でしかも高校なんかの学校だったら、大人同士と違ってすごく近寄ることもあるだろうし、演技よりも素材が大きい。そしたら演技が問われる条件ってことにはならないよなーと。まあ無理だと思って出した条件だけど。

こういうツッコミどころが多々あり、私は結構気になりました。
糸の性格も、お人好しすぎて、付け入られちゃうことが多いのが、もうちょっとガツンていってよって思った。

全体的に、感覚的になんか古いな〜というか、合わないな〜って感じました。
実際、結構前に書かれたマンガですけど、年代的に私の高校生時代とそれほど離れてるわけではないので、合わない、ってことなのかなぁ。でも実際に自分が高校生の頃とか近い頃に書かれた高校生を描いたマンガを今見るとたいがい古いって感じがします。特にツッコミの感じとかがかなぁ。
年代的に自分とは全然違うけど、今どきの少女漫画の方がしっくりきます。
今を生きているから、なのか。
最近書かれている同じ作者さんの「ワンダーハニー」では古いとか思わないから、やっぱり描かれている時代の雰囲気なんでしょうかね。

続編もあって、そっちも読もうと思ってましたが、Wジュリエットを読んだ後、それほど読みたいって思わなくて、保留中です。