漫画 高橋美由紀「9番目のムサシ サイレントブラック」感想


<↑コミックの試し読み>

漫画 高橋美由紀「9番目のムサシ サイレントブラック」感想
ネタバレありなので、ご承知の上。

ピッコマにて。
「9番目のムサシ」シリーズの4作目でまだ雑誌で連載中。
前の3つのシリーズは読んだことなく、初めて「9番目のムサシ」を読みました。
前のシリーズを読んでたほうが、より楽しめるんだろうとは思いますが「サイレントブラック」から読んでも話がわからないことはないです。
ピッコマで無料で読めるところまでしか読んでないので、1つ目の話のまとまりは終わりまで読めましたが次の話は途中まででした。1つ目は2巻半ばでまとまります。今現在は無料より有料の話のほうが断然多い状況ですが、ピッコマは後で無料話数が増えることもあるので、当分はこのまま放置しておこうかなと思ってます。忘れた頃に無料で読めるようになるかも。今は有料が多すぎてビンゴでポイントをゲットできてもたいした話数読めないので。
マンガサイトによるとバトル・格闘・アクションものですが、読んだところまででそれほどアクションシーンは出てきません。

UBという国を超えて表にたたず、裏で世の正義を行う組織のトップエージェント、ナイン(篠塚高)とその恋人になった橘慎悟(たちばなしんご)を中心にした物語。

 最初のシリーズで、ナインが任務で潜入した高校で慎悟と出会い、エージェントとしては優秀だけど人間的な感情部分で欠けたところのあるナインにやすらぎを与える存在になった慎悟と恋人になったらしい。
ナインはこの作品では長髪だけど、普段の服装や雰囲気から昔から男性として見られることが多い。
ナインは、超絶スーパーすごいトップエージェントって感じなようです。「サイレントブラック」の読んだところまででは実際そういう活躍をする場面はほとんどなく、高校生のちょっとしたいざこざで切れのある動きで相手を1発殴るくらい、あとは部下に指示してるだけでしたが、超デキる人な感じは漂ってます。

宮本慶太(みやもとけいた)という高校生が主人公。学校ではイジメに遭っていて、それを助けてくれた我妻和樹(あがつまかずき)と親友になった。そのカズキがケイタをかばって車にひかれる事故にあい、意識不明の重体になるが、犯人が大使館の人間だったので、外交特権で罪を免れている。それに業を煮やしたケイタが強硬手段で大使館前で機会を見て犯人に突っ込んでいきナイフで襲おうとしたところを通りがかったナインに止められる、というところから始まります。
それでケイタはナインとシンゴに出会い、ケイタの事情を知った世話焼きのシンゴがケイタに協力することになり、ナインも必然的に協力することになっていきます。
このシリーズはサイレントブラックが初読みなので、最初はUBという謎の組織がどういう依頼をこなすのか(こんなふうに無償の人助けに関わるのか)わからなかったんですが、徐々にUBは一般人の事件等には介入しないことがわかり、ナインがケイタの件に関わるのは恋人のシンゴが関わろうとしてるから仕方なくなのかと思っていました。
が、単純にそれだけの理由ではなく、ちょうどUBでもその大使館員が本国のクーデターを企てていた一味だったので狙っているところだったというのと、シンゴが前シリーズで大切な友人が消えたトラウマを抱えていて、そのトラウマを克服するのにケイタの存在がシンゴにいい影響を与えそうだとナインが思ったから、という理由もあって、ただの無償のお人好しの協力ではなく、ちゃんと打算もあったんだっていうのが、ちょっと「おおーなるほどねぇ〜」って思いました。

 

まずは1ヶ月くらい?かけてケイタの体を鍛えます。するとケイタは体がガッチリするだけじゃなく、精神的な影響もでて自信がついて、メガネじゃなくなり髪型も変わり、別人のように変わります。ただちょっと内面の雰囲気が変わりすぎじゃないかっていう気がしました。最初の印象だとメガネのマジメ君だったのに、いきなり話し方まで変わって、ちょっとチャラい感じもする話し方になってて、いくらなんでもそこまで変わる?っていう気がしました。
大使館にナイフで突っ込んでいこうとしてたのとか、ただのおとなしい子じゃなかったんだろうけども。

それとケイタをイジメてた3人組とも仲良くなっちゃうんですが、そこもちょっと納得しかねる感がありました。
彼らはカズキに阻止されてもまだカズキがいなくなったら(意識不明で入院中)ケイタにちょっかいかけてくるような人たちで、意味なくイジメてたのは3人組に何かしら家庭環境が悪いとかのうっぷんがあって、そういう行動をとったりしてたんじゃないの?って思うんだけど、そういう部分にふれることなく、ナイン達に変えられたケイタの変化に感化されて、みたいな感じでいいヤツになっちゃうので、しつこくイジメてたくせにたいした動機じゃなかったのか?って思っていまいち納得いかなかったです。

犯人の大使館員への復讐は、UBがお膳立てをして、ケイタが拉致され(計画通り)ちょっと暴力振るわれるけど、最後は手際よく、その国の王子に大使館員が職を解かれて外交特権を無くして逮捕されて終わります。
復讐が終わった後、ずっと意識不明だったカズキの意識が戻り学校にも行けるようになってひとまずはハッピーエンド。
2巻半ばで、ここまではピッコマで無料で読めます。
その後、ケイタも関わったまま、別の話になりますが、ピッコマで無料で読めるのは序盤だけ。

自分を変えてくれた&カズキのかたきもとってくれた大恩人として、ケイタはシンゴが大好きになります。
そしてシンゴが突然の大きい音を聞くと失神してしまうようなトラウマを抱えていることを知ると、何か役に立ちたいと思います。それと同時にそのトラウマの原因になっているシンゴの大切な友人に嫉妬を感じています。
ちょっと恋愛感情に近いようなくらいの大好き具合っぽいです。そしてケイタがちょっと熱血っぽい感じなとこが、みててなんかめんどくさいというか、うざったいというか。

続きを読めるのは数カ月後かなぁ。読んでるときは夢中になったけど、コミックを買ってまで読みたいとは思ってないので、いつか読めたら読みたいです。