漫画 いくえみ綾「オススメ ボーイフレンド」感想

漫画 いくえみ綾「オススメ ボーイフレンド」感想
ネタバレありなので、ご承知の上。


他のいくえみ綾さん作品を中古で買った時に送料の関係でついでに購入。
2つの短編+描き下ろしショート。
総評、おもしろくもつまらなくもなかった。

 


・オススメ ボーイフレンド
高校生の男女のお話。
貴恵は高校入学してすぐに話した男の子、荒木くんと恋に落ちる。
でも荒木くんとはふざけあえる友だちって感じのまま、クラス替えのない学校なので、同じクラスの荒木くんに告白してふられたら、そのまま同じクラスでいるのがつらいだろうと思って、告白できずに友だちのままでいる。
荒木くんはあんまり恋愛に興味がない。男の子のほうが恋愛に鈍いお話。
貴恵は告白された別の男の子とつき合うけどやっぱり違うと思って別れる。
1年の時の卒業式の日、貴恵は告白しようとしたけど、卒業していく3年生の女の子に先を越されて、荒木くんはその子とつき合うことになる。
でもなんか違うことに気づいてきて、貴恵の気持ちにもやっと気づいて、女の子にペット扱いは嫌だと言ってふられて、さあこれでやっと2人はつき合うのかな、っていうところで終わる。
特別おもしろいというほどでもないけど、かわいくてそれなりにいいお話。

・頼ちゃんは叶わぬ恋をしている

短編シリーズの「バラ色の明日」の中のお話の続編。
「バラ色の明日」を読んでいないので、これだけ読んでの感想。
作者本人の解説で「知ってても知らなくてもいい続き」だそうです。

頼ちゃんは交通事故で植物状態の女性にふられるのを待っている。
その人には恋人がいるので、ふられるのはわかっているけど、はっきり本人からふられたいらしい。
頼ちゃん(23)のことを好きなイトコの女の子、栄ちゃん(17)がいる。

植物状態の女性の恋人は、女性の両親からもうあの子のことは忘れてくれ、自分の生活を取り戻してくれと言われる。植物状態の女性の恋人には、新しい恋人ができていた。

頼ちゃんは栄に冷凍人間と言われたけど、「ちょっと溶けてきたけど、みる?」と言う。
頼ちゃんが待っていたのは、「たぶん 自分がふられることではなくて、その人が声を発すること、その人がいつか目をあけて 止まってた時がもどるように ただそれだけの願いなんだと」と栄は思う。

最後は頼ちゃんと栄が一緒にその女の人を病院にみにいったというモノローグで終わる。

その女の人が目覚めるわけではなく、その恋人と頼ちゃんが少し前に進んだって感じのお話。
特に好きなキャラはいなかったので、おもしろくもつまらなくもなかったお話。

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