漫画「彼氏の浮気現場で元カレと!? 」かいだ広 感想

漫画「彼氏の浮気現場で元カレと!? 」かいだ広 感想
ネタバレありなので、ご承知の上。

ピッコマにて。最後の3話は有料だったけどイベントでもらったコインで読みました。
LINEマンガでも連載中のようですが、作品としては完結していてピッコマでは最終話まで読めます。

最初の展開がタイトル通りで、大阪に仕事に行っているはずの彼氏が女の子と腕を組んで歩いているのを見かけて、気になってつけていったらラブホテルに入っていき、そこでバッタリ出くわしたのが元カレで、相手の女の子の彼氏だったという始まり方。
登場人物はみんな社会人で、全体的にわりとあっさりしてますが、やっぱり浮気が見つかってどうなるのっていうのが気になって読みました。ピッコマで無料で読める話の部分でその決着はついて、有料部分はその後の話。なので、内容的には無料部分でほぼわかります。

絵柄はあまり好みでもなく嫌いでもなくですが、きれいな絵柄って感じじゃなく、人物の描き分けも髪型の違いだけな感じもあり、主人公の女性も髪型が変わると、昔、今、友人の結婚式で、別人?って感じでした。友人の結婚式では誰かが名前を呼ばないとわからず、ああこれ主人公だったんだって感じでした。
それと主人公の彼氏がルーズな格好してるけどモテるキャラってことのようなんですが、私にはモサッとした感じにしか見えませんでした。私からみて男キャラでかっこいい人は皆無。
主人公は昔、友人の結婚式ではかわいかったけど、普段はもっさりしてて、モテるキャラなわけではないけど、ほんとに別人って思っちゃうくらい印象が違いすぎて、元がメリハリのない絵柄なせいかなんなのか、マンガでキャラが美人に変身しても、元々かわいかったじゃんって思うことが多かったりするのに、これは変身してるわけでもないのに随分違うことに、なんだか驚きました。

主人公は、真昼というデザイナーをしてる女性。浮気したのはカメラマンの彼氏、悠介。
真昼の元カレ、浩太郎はエリートサラリーマンで、大学生の頃に付き合ってました。
浩太郎の彼女のユイは真昼の会社と仕事上の付き合いのある会社で働いてるOLで、その会社の社長の愛人の娘。母親から相手の一番になりなさいと言われて育ったとか、愛人の子というのと、それでも社長の娘で言うことを聞いてもらえる部分もありという環境が影響してか、かなり歪んでいます。

浩太郎はユイが半年前から浮気しているのを知っていて、真昼と会ったこの時、やっと写真を撮って証拠をつかめた、らしいです。でも真昼は本当に見かけたのが悠介なのか、この時点では信じられません。
この後、真昼の誕生日になかなか予約の取れないレストランをコネを使って予約したと悠介に言われて喜びますが、ちょうど電話がかかってきて、やっぱり外せない仕事が入ってしまったので行けなくなったと、急にキャンセルされます。
すると浩太郎から電話があり、ユイと悠介が明日から温泉旅行に行く予定で、そこに乗り込むぞと言われます。泊まる旅館も調べてあり、同じところに浩太郎と真昼も行くと、やっぱりちゃんとユイと悠介がいました。二人のところへ浩太郎は行こうとしますが、決定的にはなったものの、まだ心の準備ができてないから今はやめてくれと真昼が止めます。
結局、ユイと悠介には何も言わないまま、宿に泊まって帰りますが、この日が真昼の誕生日だということに気付いた浩太郎がコンビニのケーキでささやかながらお祝いしてくれます。

 

悠介はすぐに1週間海外に仕事で行ってしまい(これは前からの予定だったらしい)、帰ったらお互い話があると電話で話すのみで、浮気確定後に会うのは1週間後。
浩太郎は、ユイに会い、悠介と腕を組んでいる写真数枚を突きつけ、「そういうことだから、お前とは終わり」という一言であっさり帰ろうとします。そこへユイは悠介に誘われて仕方なくだったと、したたかにぶりっ子演技で言い訳しますが、浩太郎には全く通じず、「笑わせんな このクソ女」と一刀両断に言い去られて終わります。
浩太郎の態度はすごくキッパリしていて、あーだこーだ言わないので、痛快です。
でも・・・そのキッパリな態度がユイには全く通じず、反省するとか、落ち込むとかなく、逆恨みして、真昼に(浩太郎に渡された)写真を送りつけ、悠介と真昼の仲を壊そうとします。
真昼は浩太郎にそのことを相談したので、すぐにその写真の送り主はユイなのと、浩太郎が撮って証拠写真として渡した物だとわかります。

悠介が帰ってきて、本当は誕生日に渡したかったけど、と言って指輪を出して真昼にプロポーズしますが、真昼は何も答えず、先日送られてきた証拠写真を出してきて悠介に浮気してるよねと突きつけます。
悠介は、ごめん、好きなのは真昼だけ、俺を信じてほしい、ユイとは本気じゃない、と言いますが、当然そんな言葉じゃ納得いくわけもなく、悠介に、帰って、今は一人にして、と言い悠介を帰します。
この後、真昼はどうするか悩んで悠介からの連絡を無視し、しばらく連絡を絶ってしまいます。その間、浩太郎に慰められたり、ご飯を一緒にしたり、ユイと別れる決意をした理由等を聞いて、気持ちを決めます。
悠介が真昼に会いに来て、謝ってチャンスをくれといいますが、真昼は結婚したいと思っていたけど、今はもう前のようには思えない、今までありがとうと言って悠介と別れました。

ユイは悠介に彼女がいるのを知っていて、悠介の夢である風景の写真集を出すことを父親である出版社の社長に口添えすることをチラつかせて、浮気を誘いました。でも浩太郎と真昼が過去に付き合ってたことは知らず、浩太郎と真昼が一緒にいるところを偶然見かけて驚きます(浩太郎に振られた後)。そしてその写真を撮って、悠介に見せ、真昼も浮気してるんだと言って、更に悠介達を別れさせようとしていましたが、悠介が別れた話を聞いて満足したものの、浩太郎との写真のことは言ってないことを知り、悠介が真昼は浮気しないと断言するのを聞いて、真昼に対して嫉妬心を抱きます。
そして父親に頼んで真昼の会社と仕事ができる部署に変えてもらい、真昼と悠介を指名して、一緒にチームを組んで、真昼の仕事を邪魔するという嫌がらせをしてきます。

そして浩太郎と真昼が会う約束をしているのを知って、その場所に悠介を呼び出し、4人が顔を合わせます。ほら本当に浮気をしてるでしょと後ろから声がして悠介とユイに気付いた真昼がなんて説明したらいいか戸惑っていると、浩太郎がバッサリ、クソはクソ同士クソなことしてろ、みたいなことを言って、自分たちの言い訳も説明もせず、立ち去ろうとしますが、悠介がそんな言い方はないだろ、本当に反省しているのに、と言いますが、浩太郎は悠介の胸ぐらをつかんで、真昼がどれだけ悩んで苦しんだかわかってるのか、偉そうに信じてたのに裏切られた気でいるんだろ、そのままずっとその苦しみを味わってろ、と言います。
浩太郎の物言いはこの作品を通して、グダグダ言わずにスパッと物を言うので小気味いいです。
この裏切られた気でいるその苦しみをずっと味わってろっていうのは、ほんとによく言った、うまい、って感じの言い方だなぁと感心しました。
ちょっと彼らに対してクソと言い過ぎな気がしますが・・・。いや確かにやってることはクソかもしれないけど、なんでもかんでもクソという一言で終わらせすぎな気はしました。
そして真昼は悠介に、何を信じても高田さん(悠介。別れてからは高田さん呼び)の自由だけど、もう本当にこれで終わりにしてください、と、真昼が許してくれるまで待つと言っていた悠介に、最後通達をつきつけます。そしてユイには何がしたいのか聞き、自分の方が真昼より上なんだと言うユイに、そんなことで仕事を止めるな、ユイがどんなつもりでも精一杯いい仕事をすると言い、浩太郎とその場を去ります。
そんな男くれてやる、と負け惜しみを言ってユイは悠介を置いて一人でタクシーで帰り、その後、突然会社を退社し、真昼との仕事からも身を引きました。

ここまではピッコマの無料で読めて、その後が気になったので、その後どうなるかも調べて文章では知ってたんですが、私は悠介ってどういうつもりで浮気してたのか、真昼に振られてどう思ったのか、っていうのがすごく気になって、ちゃんと読みたかったんです。でも、この後の話では浩太郎と真昼だけでユイも悠介もほんの1コマだけのその後が出てくるだけでその後の心情等は全くありませんでした・・・。

私がこのマンガで一番気になったのは悠介の心情でした。見た目は誰も好みじゃなかったので。
自分の夢をチラつかせられてついフラッと、というのはまあわからないでもないです。
よくないことだけど、その誘惑に負けるという気持ちは理解できると思いました。
でも、写真集を出すために仕方なく、ってだけじゃない感じなんですよね、真昼の誕生日をドタキャンしてユイと温泉旅行に行ったときの、そういうとこ嫌いじゃないよ、と言いながらユイにキスする時の感じとか。
嫌々じゃなくて、しっかりユイとの浮気も楽しんでやってる雰囲気だったし、指輪を買ってプロポーズまでするつもりで予約の難しいレストランを予約していた誕生日の予定を、直前のユイからの電話でドタキャンしてユイの方を選んだってのが、もうそれだめだよねーって感じがすごくしました。
でも真昼に浮気がバレてからは、どうしても真昼だけは失いたくない、とか言ってくるんですけど、そんだけ本気で思ってるなら何故プロポーズ予定の誕生日よりユイとの旅行を選んだんだと思う。
真昼に見直してもらうために夢も自分でどうにかしようと思い直して写真集の話も断ったりするんだけど、浮気バレた後の悠介の必死さと、バレる前のユイを優先させてる感じなのが、その違いは何なのってのを悠介の言葉で、反省している様子とかを知りたかったんだけど、そういうのはなかったので、その辺りが不満です。
あの時ユイの誘いに乗ってなければ、という回想はあるけど、そこだけじゃないよね、誕生日のプロポーズイベントなのにユイの方を優先させたのとか、浮気してた期間の真昼を軽んじて情事を楽しんでたのはものすごい裏切りだと思うんだけど、その辺りの反省がない。
浮ついて浮気してたけど、真昼にバレてから目が覚めたってことなのか。
その辺りの悠介の反省の言葉が「本当に反省している」というだけでしかないので、読者としても全く納得できず、ちゃんとその反省の内容を説明してほしかったなぁ。

真昼に対しても、浮気がバレた後に、言い訳をしないのは潔いいように見えるけど、そこはちゃんと言い訳とか反省の言葉を述べないとだめだったと思う。本気じゃなくても、嫌々でもなくて本当に浮気だったから、写真集のためだけとは言えなかったのかもしれないけど、気の迷いで浮気してしまったけどとか、なんで浮気しちゃったんだっていう気持ちの説明何もなしに、ただ俺を信じてくれと言われても、信じられないよねと思った。でも浮ついた気持ちでの浮気は、なぜってところは説明できないものなのかなぁ。
まあ結局、真昼は浮気を許せない人のようだから、何を言っても無理だったかもしれない。

 

でもそれだけじゃなく、悠介はなんかだめーな感じなんだよね。
浩太郎と真逆で、グダグダしてはっきりしない感じの人で、強気なユイに写真集の話を断ろうとしてるっぽいのに言い出そうとして言えないのが何度もあったり、4人で対峙のときも浩太郎に言い返されたら何も言えなかったし。
流されやすい、のかもしれないけど、ユイとの温泉の時の、ユイが真昼の誕生日だって知っててわざと誘ったのを知っても怒らず、悪い女だ、そういうとこ嫌いじゃないで済ませてるってのをみると、ほんとに真昼のこと好きだった?って感じがしちゃう。
そこでの真昼を大切にしてない感じとその後の必死さが噛み合わない感じがしちゃうんだよね。
あのときはどういうつもりだったの?なんで真昼の誕生日よりユイを選んだの?プロポーズまでするつもりだった誕生日を邪魔されて怒らないって、真昼のことその程度の気持だったんじゃないのって。
結局やっぱり説明もないし、そういう悠介という人が理解できませんでした。
この人は、この後もしばらくして気が緩めば浮気しちゃいそうな気がするし、浮気を許せない真昼とは結婚前にわかって別れてよかったんだろう。
悠介はそういういろんなことにダラしない部分も含めて、大きい目で見て許して手綱を握ってくれるような相手じゃないとうまくいかないんじゃないかな。まあ架空の人物ですけども。

悠介はだめな人だけど、まだいいと思える部分もある人だけど、ユイの方は全くの悪女でした。
この人は結局最後まで、自分が浮気したことや真昼への嫌がらせ等、自分のやったことを反省することがないので、全く痛快じゃないんです。モヤモヤしたまま終わりました。
ユイが何故浮気したのかがよくわからないんですが、職場の人にモテてる悠介を自分に振り向かせていい気になりたかったってことなのかな。母親に言われてた「相手の一番に」ということなら、悠介に手を出さなきゃ、浩太郎の一番になれてたんだし、そのまま結婚できてたんだろうに、なんでこの人浮気したんだろうって疑問に思います。ただ、すっごく性格が悪くて、ぶりっこして裏で悪巧みしてるような人なので、浩太郎は結婚しないで気付いてよかったねって思います。というか、浮気しなかったとしても、この人やめたほうがいいよって感じの性悪女なので、浩太郎なんでこんな人に引っかかったの?って思うくらいです。

 

浩太郎の方は、真昼に未練があって、友人曰く、浩太郎の彼女(ユイ)は昔の真昼に似てたってことなので、真昼に似てるからひかれてつき合ったら性悪だとか分かる前に浮気に気付いて証拠掴んで別れたってことなんだろうか。浮気が分かる前にどのくらいの期間つき合ってたのかとかはわからないんだけど、うまーくユイが隠しててわからなかったのか、まだ付き合いが短かったのか。
その辺りわからないので、なんとも言えないけど、ユイの性悪さについて浩太郎が言及することはないので、そこに気付いてたかどうかはよくわからず、なぜ浩太郎気づかなかった?と思ってしまいます。
ユイはほんとに全く反省しないままで、最後、医者と食事している様子の一コマが出てくるだけなので、もっとユイがギャフンと言うことになってほしくてそこも不満です。浩太郎にはスパッと振られ、嫌がらせも結局はうまくいかずだったけど、あれだけじゃ足りないくらいユイは嫌な奴でしかなかったので、もっと痛い目を見てほしかったなぁ。
反省してないから、別の男性と食事してるのとか、次の被害者って感じでしかない。

なんかこの浮気しちゃった方の2人への制裁と彼らの心情描写が不足していて不満が残りました。

浩太郎と真昼はもうこの後すぐうまくいって終わりそうでしたが、浩太郎がイギリスに転勤になってしまい、おそらくお互い好きになってるけど、真昼の仕事もあるし海外生活は苦手そうだし、どうしたらいいのってとこで踏み出せなくなり、真昼が浩太郎の引っ越しの手伝いをしてあげたりするだけ。
が、イギリスへ行く日が近づいた頃の共通の友人の結婚式で、いきなり浩太郎が真昼に結婚しようとプロポーズし、まだつき合ってないし順番が違うし、仕事とかどうしたらいいのかわからないけど、とにかく気持ちを伝えるという感じで、真昼もそれを受け入れ、とりあえずめでたしめでたし。

性悪女のユイのぶりっこに全くなびかず、スッパリ別れた浩太郎の行動にはスカッとさせられることが多かったけど、そんな対応をされても全く反省しないユイと、一応反省してるけど反省しているって言葉しかでてこなくて反省具合が読者には足りない悠介にはかなり不満が残りました。

試し読みはコチラ

コミック 1〜2巻
1話毎 1〜10話