漫画「私、30になりました。~Born in ’85~」HIKO 感想(1)


<↑コミックの試し読み> Renta!

【2019.1.3更新】

主人公はweb漫画家の真澄、31才、独身。
同い年の友人、フリーアナウンサーの玲子、カフェ経営の里美、唯一の既婚者一児の母の美穂、の3人も準主役で彼女らの人間模様も同時に描かれる。
物語は、真澄が出版社へ真澄の新しい担当者に会いに行くと小学校の頃の初恋&失恋相手の悠斗だった、というところから始まる。

 

ピッコマにて。たぶん不定期更新で連載中。
現在ピッコマでは28話。
ピッコマだと1話が2つに別れているのでピッコマの話数で45話。最新の数話は有料。
Rentaとか他のマンガサイトでも読めます。(有料)

社会人、大人の恋愛ドラマです。
あんまりモロに韓国って感じのところは出てきてない気がするけど、絵柄の感じとかが韓国のwebマンガっぽい。

以下、ネタバレありなので、ご承知の上。

 

真澄はすぐに気付いたが悠斗は気付いたような素振りを見せないので、気付いていないのかと思い、真澄も何も言わず、普通に仕事の話をするだけで終わったが、夜になって悠斗から連絡があり飲み屋に呼び出され、実は悠斗も気付いていたのがわかる。
悠斗のSNSを玲子と一緒に確認した時にSNSのプロフィール写真が彼女とのツーショットだったので、悠斗には彼女がいる、というのは早々に真澄にはわかっている。
なので、それ以上の関係にはならないつもりでいたけれど、結局二人は男女の関係になる。
真澄は過去に付き合っていて「犬みたいだ」と言われた男との別れがトラウマになっていて、今は恋愛には冷めた気持ちでいる。そのせいか、悠斗に彼女と別れたのか等、彼女のことについて何も聞けない。
悠斗と真澄が二人で悠斗のスマホの写真を見ている時に、悠斗の彼女からの電話がかかってきて、画面に悠人と彼女のツーショット写真が表示されるという決定的な感じのことが起こっても、悠斗は何もなかったかのように会話をして堂々とシラを切った。真澄も何も追求せず、内心、悠斗の厚かましさに感心していただけで、悠斗に合わせて会話をした。

 

二人は、はっきり付き合おう等とはどちらも言っていない、あやふやな関係。
かといってセフレと割り切った付き合いなわけでもない。
悠斗の親友によると悠斗は中高生の頃から、彼女がいても他の女の子と食事に行ったりしていて、それを浮気とは思っていないような人だった。だから彼女がいてもそれぞれに悪びれず接しているが、彼女の方へは関心が薄れてきている様子がみてとれる。彼女(由梨)の方もそれに気付いていて、友人に相談したりしている。その友人が玲子を好きで、ほぼ彼氏のような存在になっている健三で、由梨と健三は大学生でとても若い。
玲子と健三のつながりから、由梨も真澄たち4人の集まりに顔を出すような関係になっていく。
真澄はひと目見てすぐに悠斗の彼女だと気付いているが、玲子は一緒にSNSを見たはずだけど一度見ただけのせいか、顔を合わせても悠斗の彼女だとは気付いていないし、まだ真澄もみんなにそのことを言っていない。(22話までで)

玲子には電話で「悠斗に女がいるみたい」と言うが、ちょうどうるさい音がして玲子が聞き返したので、聞こえなかったのだと思い気が変わって言うのをやめてしまう。が実は玲子は聞こえていて、なぜちゃんと言ってくれないのか、だから最初に女がいるか確認しなさいと言ったのに、と思う。
・・・のだけれど、「女がいる」という言い方に違和感を覚えた。うーん、二人ともSNSを見て、最初に悠斗に彼女がいるらしいのはわかってたよね?それなのに今わかったみたいに「女がいる」ってのはおかしくない?彼女と別れてないっていうならわかるけど。やっぱり韓国のマンガで翻訳でニュアンスが違うせいなのか?

 

小学生の頃の悠斗と真澄のエピソードがチラチラと出てくる。
小学生の12歳の頃、真澄は悠斗のことがすごく好きだった。
それを小学校からの友人の美穂が応援してくれていた、のだけど、1つ未解決のままなのが、美穂に言われて真澄が用意したバレンタインチョコを美穂が悠斗に渡したのだけど、真澄からのチョコだと言ってなかったんじゃないかということと、悠斗が美穂を「あいつにすげー好かれてしつこかった」と覚えていることから、真澄を応援するように見せかけて実は美穂も悠斗が好きで真澄を利用していたんじゃないか、という疑惑。
最初に悠斗に再会した、彼女がいた、というところまでは友人たち4人に話しているんだけど、その時は彼女がいるということに憤慨していて、美穂に気まずそうな素振りは今のところないけど、今後ここもいつか出てくるのかな。

二人がお互い失恋したと思っていたことについては二人で話して解決している。
真澄が悠斗に小さいハートのクッションと手紙を渡した時に悠斗は本当はすごく嬉しかった、でもなぜか(照れ隠し?)それを抑えて「俺、こういうのすげー嫌いなんだけど」「でもお前だから」と続けようとしていたのだけど、「でも〜」を聞く前に真澄がその場を去ってしまっていた。その後、真澄は悠斗を無視したので、お互いが振られたと思っていた。

 

小学生の頃のエピソードを見ると悠斗も真澄を意識していて結構好きだったんじゃないかというのがうかがえる。ただ悠斗にとっては「人生初の失敗として残る女の子」なだけだったらしい。
真澄も別に今までずっと悠斗のことが好きだったとか、ずっと思っていたとかいうわけではなく、お互い再会して、改めて好きになった、という感じではあると思う。ただ、悠斗の今までの恋愛に対する態度をみると、悠斗は普通の恋愛感覚を持っていないようなので、悠斗よりも真澄の方が普通に好きになっていると思う。でも悠斗が彼女とまだ別れていないのにも由梨の言葉から由梨を通じて真澄はわかっている。それでもまだ真澄は悠斗と別れようとはしない。そしてその理由を自分でもどうしてなのかと考えていた。
「手放さない理由がなんなのか ずっと自分自身に問いかけてきた 私はまだ悠斗を抱きしめたいし 抱きしめられたい 私はまだ悠斗に飽きてない 私が飽きるまでは手放したりしない 私の理由はそこにある」(22話)
悠斗の方もだいぶ真澄に気持ちが向いている感じはする。でもそれでもちょいちょい真澄が呆れるような発言をしている。
「ちょっとくらい優しくしたからって何か減るわけじゃあるまいし」と言う悠斗の発言は、それだけ聞いたらかわいい発言だと思えるけど、彼女と別れてないのを知ってる真澄からしたら「そういうのは他でしてもらって」と言ってしまうのも理解できるし、切ない。

 

悠斗もそこそこ真澄が好きなように見えるのに彼女と別れなかったりちょいちょいよくわからない言動をするので何を考えているのかよくわからない感じがある。
真澄は本来、普通にすごく好きってなるはずだけど、過去のトラウマと年齢的なところでか、恋愛に熱くなれない部分があって、悠斗に彼女がいなくて今の関係になっていればもっと熱く恋をできたかもしれないけど、今は冷めた部分を持ちつつ、初恋の人、悠斗を好きになってしまった気持ちをやめられないでいる。
この二人がどうなっていくのか、というのがとても気になって、絵柄も割と好きで、というか、主人公と真澄の見た目と落ち着いた感じの性格、悠斗の見た目と一部歪んでいるっぽいけどピュアな感じの愛情を見せているところとかが好き。
真澄は髪が長いときより今のショートの方がかっこよくてキレイだと思う。とても似合っている。
玲子は逆に今の短いボブよりもロングの時のほうがキレイだったな。今はいかにも気が強そうな感じが強調されてて私的にはいまいち。
他二人は、正直、見た目はあんまりよくない。
renta等の感想を読むとおそらく韓国webマンガの画風に慣れてない人には絵柄が好きじゃない、という人も割といるようだけど、私は韓国webマンガの画風はわりと好き。

 

真澄たち4人の話になっていて、真澄以外の友人たちの話もそこそこあるんだけど、私は真澄以外の友人の話にはあまり興味がなくて、真澄の話だけに興味があるので、真澄の話だけでもなかなか進まないのに、友人の話も入ると余計に進まないので、もどかしい。

玲子はフリーで仕事をしているだけあって、仕事への意識が高い。最初はだいぶ年下の健三にアタックされても鼻であしらう感じだったが健三の熱さにだんだんほだされ、結局ほぼ彼氏のような関係になっている。
里美は長く付き合っていた彼氏がいたが、いつの間にか彼氏に心変わりされていて、しかもその彼氏は里美にちゃんと別れを言えず、連絡をブロックし音信不通になり、真澄に別れの伝言を頼むという、ものっすごくヘタレな別れ方をする。別れるのぐらいちゃんと言おうよ。DVな彼女とか会うと何かされるわけじゃないんだから。ダメ男すぎる。見た目もそんな感じだけど。
そしてカフェを経営してたけど、経営難で店もたたむことになった。

 

美穂は結婚していて一児の母。たぶん子供は2〜3才くらい。美穂は一番ギャーギャー言ってうるさい感じの女性。マンガで読んでてうるさくて私が嫌いなタイプ。
他3人はまだ独身で子供もいないので、夜飲む集まりに美穂だけ参加できないということもあるわけだけど、それを知ると後で仲間はずれにされたとうるさいらしい、というのを読んで、めんどくさい人だなぁと思った。私も子育てしてるから子育てしてると〜というのはよくわかる。でも私はこの人達のように子供がいなくて頻繁に会うような友人というのがいないので推測でしか気持ちがわからないけど、一人子持ちなんだから、急な集まりには行けないとかそういうのはもうしょうがないことなんだから、仲間はずれとか思うなよ〜と思う。そこに文句言っちゃったら、他3人にとっては邪魔な人になっちゃうよ。生活リズムが違うんだからそれぞれの生活を尊重してあげないと、子持ちとそうじゃない人の融通の利き加減は全然違うんだから、そこをうらやましがって仲間はずれとか言っちゃダメでしょ。めんどくさいよ。あーなんか言ってることがいろいろうざいなーこの人、と思う。子持ちというのを除いてもこの人の性格がそもそも好きじゃないんだけど。
まだ子供が2〜3才っぽいし、幼稚園とか行ってママ友との出会いがあれば違ってくるのかもと思うけど、まだ4人グループの他3人と同じっていう意識が強くて自分だけだいぶ違うってことを理解できてないのかな、という気もする。相手が子供好きと宣言してるなら別だけど、そうじゃない子持ちじゃない人に子供の写真を大量に送りつけちゃうとかダメでしょ。

 

そしてこれだけいろいろ違うのによくまだ付き合いが続いてるなーとも思う。
玲子と真澄はそれぞれフリーで仕事をしていて、仕事の依頼も不規則でという点で共通点も多いし、里美も経営者だからサラリーマンよりは共通点がありそうではある。でも美穂は専業主婦で過去の仕事は不明だけど専門職っぽくないから、美穂と他3人はだいぶ違いそう。
こういう密なつながりの続いている友人関係がどうなのか、私にはこういう人たちがいないからわからないけど、支え合ってよさそうでもあり、反面面倒くさそうでもありだなぁと、正直このマンガで見ている感じでは面倒くさそうに感じてしまった。
特に美穂の子供が高熱を出して病院にいったというのに友人たち3人がかけつけた場面。結局たいしたことなくて、玲子なんかはしっかり美穂のいないところで文句を言ってるけど、そういうのに駆けつけるの面倒くさそう〜。そこを駆けつけたい、と思うか、行かないといけない本当は面倒くさいと思うか、その人の気持ち次第ではある。義務感じゃなければ大変ではない。まだ新米ママで慌ててしまった、仲のいい友人がいるから駆けつけてくれた、ってことなんだろうけど、ちゃんと旦那さんもいるのに行く必要ある?って思ってしまうよね。

22話あたりで新しく男キャラが登場したけどまだどういう人なのかわからない。
真澄と悠斗の恋の行方がとても気になって楽しみです。
由梨も悪い子じゃないので、悠斗の気持ちが離れてきているようでかわいそうではありますが、真澄がうまくいってほしい。でもきっとスパッと由梨と別れて悠斗とうまくいくっていう話じゃないんだろうなぁ。
由梨とはそろそろ別れそうではあるけど、別れたとしても悠斗自身の問題とかあったり、新キャラが何かかかわってくるかなにかで、まだまだすんなりいかないんだろうなぁ・・・。
気になって楽しみではあるんだけど、先が長そうで、またしばらく経ってまとめて読みたいなぁ・・・。

 

23〜28話


22話で、真澄とエレベーターが一緒になったり、悠斗といちゃついているところを見られちゃったりしてた謎の男性は、真澄のwebマンガ原作で制作することになったwebドラマの制作関係者の上村玄(32才)だった。
上村は口が悪く思ったことを口にしてしまう性格らしく、真澄とはぶつかりがち。

初めての打ち合わせの後、帰る時に、子供用の話に興味はない、お先真っ暗とか原作者の前で言うし、子供用の少女漫画よりも成人漫画の方が向いてるんじゃないか、女子大生の彼女がいる男を身体で誘惑する少女漫画家の話なんてどうだと当てつけて言ってきたり、かなり嫌なヤツ。
それに対して真澄は「くだらない人ね お節介男ほど鬱陶しいもんはないわ」と言う。
そしてお互い内心「ムカつく奴」と思ったんだけど、ここで真澄がムカつくのは当然だと思います。
というか、こんなこと言って、上村は真澄がどんな反応すると思ってたんだ?
相手からいい反応はされないだろうことは普通わかると思うんだけど。
相手に嫌味を言って、ひるませてオシマイのつもりだったのか?
だとしても、すっごい嫌な奴。

上村は家族が全員メディア関係者で、最近は少し丸くなったがプライドが高く、女優とのスキャンダルもあったらしい。

 

いちゃついていた時に、悠斗が「お前ってちょっと厚かましいぞ」と言うと真澄が「あんたに言われたくないわ」とフッと笑っていたことが、悠斗は気になる。心の中が読めないタイプだと感じていたけど真澄は特に難しく、いつも掴めない、というけど、あんたが言うか!と真澄の言葉をもう一度言ってやりたい。
酒の席で、女の子を紹介しようかと言われ「部長が紹介してくださるなら即オッケーですよ」と応じちゃってるくせに。彼女もいて、真澄もいて、上司の紹介も受けて、来るもの拒まずなのか。
前に悠斗の友人も、そういうところの観念がおかしいって言ってたけど。

真澄は上村に言われたことを意外と気にしていて、仕事をしながらグルグル考えてしまう。
「ファイルを全て保存しますか?」で「いいえ」を選んでしまって、その時の作業が全部飛んでしまった。
ということなんだけど、いくつものファイルを全く保存しないままどんどん作業するのって、よくあることなの?
このマンガを書いてる作者さんも絵柄から推測してデジタルで作業してるだろうと思うから、実体験からあったか、ありそうだと思って描いたんじゃないかと思うけど、私の感覚から言うと(絵描きじゃないけど)ファイルはこまめに保存する方だし、「今の保存してなかった」をやったことが全くないわけじゃないけど、全部一気にみたいなのはないので、こんなやり方をしてるんだとしたら、やり方が悪いと思いました。
全く保存しないでいくつもファイルを描いてっちゃだめでしょ。
まあいくつもじゃないにしても、集中してて2時間位続けてやってて保存してなかった、はあるのかな、という気もするけど。

 

嫌になってお酒を飲んで休憩して考え事をして思いついたのは、真澄が本当に恐れていることは「別れ」だということだった。

前の彼と、気持ちはとっくに冷めているとわかっていたのに、別れが怖くて自分からは切ることができなかった、相手からよりを戻そうと言われれば受け入れてしまっていた、だから相手が切ってくれないと真澄は別れられない性格だった。玲子もそう評価している。

前の彼と別れて一人になってどうにか過ごしていた時に悠斗が現れ瞬く間に心の中に入られ、悠斗が家の前に現れた日の夜、そんなに簡単に抜け出せない恋の始まりを予感していた。

美穂は里美の元カレ浩司の店に行き、浩司に文句を言おうとするが、飾ってあった今の彼女との写真を見て、自分が何をしようとこの男は幸せなんだと思い、この男を不幸にできないなら、私は里美を一番幸せにしてあげたいと思って、浩司に会うのをやめて帰ってきた。

そりゃーよかった。美穂は真澄まで呼び出して元カレに文句を言いに行こうとしていたんだけど、なんかものすごい余計なお世話だなーって感じがした。

 

真澄は悠斗に「ユリって誰?」とLINEで文章を書いたが、送信できずにいた。

真澄は上村に呼び出されて会い、前回会った時に言ったことを、言い過ぎだったと謝罪され、真澄も言い過ぎたと謝罪した。お互い同い年だとわかる。だが結局、やっぱりお互いムカつく相手だと内心思うことになった。

玲子は徐々に健三の存在が大きくなり自分が変わってきていると感じる。玲子は未だに純愛を求めている。(25-2話)

由梨は、健三が悠斗と同じ会社に就職を希望しているので、就活の話を聞くために、悠斗に頼んで3人で会って、悠斗のおごりで食事。
そこへ真澄から電話がかかってくるが悠斗は出ない。由梨は悠斗のスマホの画面を見て誰からかかってきているかわかっている。

 

真澄は上村と会った後に、悠斗も誘って飲みに行くつもりで電話をかけていたが、でないので2人で飲みに行く。上村は酒に弱いようですぐ酔って、いつも以上に思ったことを口に出して言う。
真澄は上村に「若い恋人がいるある男は偶然であった小学校の同級生と浮気をしているんです。女の方は真実を知っているくせに目をつぶっていて男は知ってか知らずかその関係を続けようとしています。そんな状況でも人間は憐れな生き物だから哀れだなぁと思いながら流せばいいんですか?」と聞くと上村は「それのどこが哀れなんだよ!頭イカれたクソ野郎だな 踏みつけて半殺しだろ そんなもん」とズバッと言う。
上村は真澄と悠斗のイチャイチャを見てるし悠斗に彼女がいるのも知ってるので、これが真澄と悠斗のことを言ってるのはわかってて言ったんだと思います。

悠斗がしばらくしてから真澄に電話して、真澄がすぐに返事をしないので、すぐに折り返さなかったからすねているのか等と言ったが、真澄は上村と一緒にいて帰るところだった。上村が横から口出しして、一緒に一杯やりましょう、来なければ佐藤先生(真澄)は俺が食っちゃいますよ、と言って切る。
真澄はちょっと慌てたような表情になり上村に悠斗に折り返すように言うが、上村は「逃げないでぶつかるべき」と言う。だが面倒くさいことは嫌いなので上村は帰るとのこと。
やっぱムカつくと、またお互い思って終わる。

 

その後、真澄はタクシーでどこかに行く。降りて誰かと電話して「うん平気だよ 今から少し会おうか」と言ってるのは誰と会うんだろう。さっきの話の続きと考えると悠斗なんだけど。
「自分で始めたことは自分で終わらせなきゃ」というモノローグから、悠斗に会って何かズバッと言うのかなと思ったんだけど、ここで26話終わりで、27話でわかるが、相手は玲子だった。
玲子に、由梨の彼氏はたぶん悠斗だったと伝えたけど、真澄が由梨に聞いてハッキリさせようとしないのでハッキリさせろと怒って電話を切った。会おうか、については玲子は健三と約束があったので断った。

真澄は里美からのエールをもらうために、里美の職場(コーヒー店)に会いに来た。
里美「周りの人を見てると一見幸せそうだけど、実際はみんな必死にもがいているんじゃないかな。」
それはこの後、由梨と会うからだった。

由梨は最初に大学生の悠斗と会った頃、見た目はモサっとした真面目な感じの女学生だった。
友達に紹介してもらった英語のサークルで出会った。
悠斗は憧れだったが、もう就職が決まっていて、その時はあまり関わりがなく終わった。
由梨は大学の4年間で、垢抜けた。街で英語サークルの知り合いに会い、英語サークルの集まりに来た悠斗と、偶然再会し、たぶんそこから付き合うまでに発展したと思われる。

ここで、悠斗と由梨の年の差と年齢がよくわかんなかったんですが、悠斗は真澄と同じ年なので、今31(か32)のはず。そして由梨は今大学4年生で、22才くらいだとしたら10才くらい年の差があるはずなのに、由梨は大学に入ってすぐの頃に大学3年の悠斗と会ったの?
それとも大学のOBできてた悠斗?でももう就職決まっててとか大学3年って言ってたよね?
まだ大学入る前の由梨だとしても、10歳差だったら12才くらいになっちゃうけど・・・。
うーん???よくわからない。

 

なので、真澄からすると若くてきれいな由梨だけど、由梨としては垢抜けたのはわりと最近なので、あまり自分に自信がないらしいことがわかる。
由梨は玲子達に会う前から、悠斗と真澄のことに気付いていた。

そして真澄は「悠斗とはまだつきあってるの?」ということだけを確認したかったので、由梨に聞くが、由梨はビクビクしてたり放心状態だったりして、質問に答えが返ってこない。
一番手っ取り早いのは悠斗に聞くことだけど、真澄は悠斗と別れたくないから由梨に聞くという回りくどい方法をとっている。
由梨の返事は涙ぐみながら「私は平気です 悠斗くんには何もいわないでください」だが、真澄には何を言ってるのかわからない。そこへ悠斗から由梨に電話があり、二人が写った着信画像を真澄に見せると、真澄は「言いたいことは十分わかった」と言って、二人の会合は終わった様子。

由梨が見せた画像に写っていた悠斗がしていたネクタイは、真澄がプレゼントした物だった。つまり、真澄がプレゼントした後に撮った写真というわけなので、「まだつきあってる」という確認になった。

 

こんな風に自分が嫌になる経験は久しぶりだった
知らないわけじゃなかった 知らないふりをしてただけ
そうやってやり過ごそうとしたなんて
今になって考えてみると本当に滑稽だ

何も言わないでくれという女と
何も知ろうとしない女
そして その両方と付き合っている男
ゾッとする

いつだったか美穂に言われたことがある
「人は似たもの同士でつるむもんよ」
その通りだった ゾッとするほど似た者同士が付き合っている
あの顔 あの話し方 あの姿 全部 私だった
(前の彼と付き合ってた頃の真澄 髪型も由梨に似ている)

互いを犬やアクセサリーのように言うことが愛だと言っていた
それは本当に 愛だろうか?
私はようやく自分の愛を直視する
ああ・・私の目の前にあるこれは 巨大な欲望だ

 

由梨が言っていた「私は平気、悠斗に言わないで」というのは現状維持で壊さないでくれってことなのかな?

上村や玲子に言われて、悠斗にハッキリさせる気になったのかと思ったら、会うのは由梨かよって思って、まだ「悠斗と別れたくない」って思ってる真澄だったけど、由梨と会って、由梨が自分と似てると思ってゾッとして、今度こそは悠斗とハッキリさせる気になったんだろうか?

そして、悠斗の精神構造というか、「彼女」とか恋愛に関する考え方ってどうなってるんだろう?
由梨とは付き合いを続けているだけで、悠斗が考える相手は真澄ばかりのようだけど、でも両方と付き合うのを続けていて、上司からの紹介も受けようとしていて、この人にとってそこら辺どうなってるのか、知りたい。

 

試し読みはコチラ

特装版 1〜5巻 5話分ぐらいがまとまった本

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他に彼女がいる人と付き合う話↓

登場人物のモノローグが多い話↓