漫画「恋のいろをおしえて。」 者鐘シイ  感想


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漫画「恋のいろをおしえて。」 者鐘シイ  感想
ネタバレありなので、ご承知の上。

ピッコマにて。完結。
ピッコマの話数だと11話ですが電子書籍サイトだと全4話。

高校生の恋物語。
男の子が男の子のことを好きになる話ですが、胸キュンなちょっと切ないお話。

千尋(ちひろ)は、野球部の後輩、隼人(はやと)とうれしそうな笑顔をみせて一緒にいる鮎汰(あゆた)に惹かれていた。
鮎汰と隼人は小学生の頃からの幼馴染で、鮎汰は隼人にずっと片思いをしているが、鮎汰はその気持ちを伝えることはできないと思っている。
隼人は中学の頃から好きだった吉岡さんに告白して最近、カップルになった。
鮎汰は隼人が吉岡さんのことを好きなのを知っていて、告白も鮎汰が後押しした。
鮎汰は自分の隼人への気持ちが叶うことはないし伝えることはできないと思っているから、隼人が幸せならそれを応援したいと思っている。

けれど、本当はそれが辛いってことを、鮎汰をずっと見ていた千尋は気付いて、隼人に鮎汰の名前等を聞いて、鮎汰に接触していく。
そして、鮎汰に隼人に告白することを勧める。
鮎汰は千尋には関係ないと言うが、千尋は鮎汰に「じゃないと俺が鮎汰くんとつきあえないじゃん 君のことが好きだから」とさらっと告白する。

 

鮎汰は今まで隼人の野球部の練習を見ていたり、隼人と一緒に帰ったり、お昼を一緒に食べたりしていたのを、隼人が吉岡さんと一緒にしだしたので、隼人と一緒に過ごす時間がなくなっていく。

吉岡さんも隼人達と同じ中学校出身で、吉岡さんも中学の頃から隼人のことが好きだった。
そして隼人のことを見ていたので、隼人といつも一緒にいる鮎汰が隼人のことを好きなんじゃないかというのはなんとなく気付いていた。
でも自分も隼人のことが好きだから、遠慮もしていられない、という吉岡さんは意外としたたかなんだなーと思った。

鮎汰は千尋に後押しされて、隼人に告白する。
隼人は鮎汰に
「いつも困ってたら助けれくれて アユは俺のヒーローだった ずっと憧れていた
 そんなアユがオレに一生懸命伝えてくれたんだ 正直 すげー嬉しいよ
 だけど俺 吉岡のことが好きなんだ だから ごめん アユとはつき合えない」
とスッパリ断られ、これからも友達としてつき合っていくことになる。
鮎汰は隼人に告白してスッキリした気持ちになる。

鮎汰は千尋に「がんばったじゃん 偉かったね」と言われて
「先輩ってどうしてそんなに褒めてくれるの」と笑顔で言われ、
鮎汰の笑顔を自分に向けてほしいと思っていた千尋は嬉しくて思わず鮎汰を抱きしめて喜ぶ。

 

千尋の回想。千尋は膝を悪くして手術が必要になり野球部を辞めていた。
ある時、歩いている途中で膝が痛くなり、どうしようかと思いながら道端に座っているところへ、鮎汰が声をかけてきて落ち着くまで一緒にいてくれ、立ち上がる時に「手を貸しましょうか?」と出された手をとることができて以降、ずっと鮎汰のことが気になっていたのだった。
(千尋は他人の手を触れなかった)

千尋は「これから帰り一緒に帰るところからお願いします」と鮎汰に言い
「少しずつお願いします 千尋先輩」と鮎汰は答え、千尋の手を取った。

 


鮎汰がかわいい感じなのに、意外とケンカが強かったりするのが意外でした。
見た感じ隼人の方が力強そうなのに、精神面でも腕力でも鮎汰のほうが強いっていうのが「え?そうなの?」って感じでした。

失恋して友達付き合いできるのかどうなのかってちょっと思うけど、鮎汰の気持ち次第なので、一概にそんなの無理とかできるとか言えないので、そうなれるといいね、って思います。
それにお友達からって感じですが、鮎汰を支えてくれる千尋がいるので、きっと大丈夫なんでしょう。

特に鮎汰の表情がかわいくて、千尋はカッコよくて、切なくかわいいお話で、ハッピーエンドで終わってよかったです。

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