漫画「彼女が公爵邸に行った理由」作画:Whale 原作:Milcha 感想(1)

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【2019.6.19更新】
大学受験中の浪人生だった花咲凛子が、ある日、橋で誰かと話している時に突き落とされ、気付いたら小説の中の登場人物に転生していたというお話。

日本ではピッコマでしか読めないようです。
元は韓国のマンガみたいで韓国版なら無料で読めるようです。

https://funitoon.com/bbs/toon_detail.php?seq=3412

転生前の名前は日本名に置き換えられてるけど、転生先が西洋文化の世界のようなので、他はあまり韓国っぽい文化もでてこないし、日本に置き換えられておかしくなる事はなさそうです。

ピッコマにて。金曜更新で連載中。
以下、ネタバレありなので、ご承知の上。

「彼女が公爵邸に行った理由」感想(1)
「彼女が公爵邸に行った理由」感想(2)
「彼女が公爵邸に行った理由」感想(3)
「彼女が公爵邸に行った理由」感想(4)
「彼女が公爵邸に行った理由」感想(5)
「彼女が公爵邸に行った理由」感想(6)

 

レリアナ・マクミランに転生 1話〜

主人公が転生したのはレリアナ・マクミランという女性。
父、ジョーデン・マクミランは石油事業に成功し男爵の地位を買ったいわゆる成金だが、母、兄、妹がいる優しい幸せな家庭。

だがレリアナはこの小説の女主人公が帰国するきっかけとなる「友人の死」の友人で、近い内に命を落とす予定。原因はレリアナの婚約者フレンチ・ブルックスが毎晩淹れるお茶に混ざっていたヒ素。
自分の死を回避するため、婚約を破棄できないかと考え、ブルックスに直接別れようと言っても無視され、嫌われようと嫌な行動をとっても効果がない。

そこで小説の男主人公であるノアボルステア・ウィンナイト公爵に婚約者のふりをしてもらい婚約を破棄しようと、ノアに取引を持ちかける。
この小説の舞台、チェイモス王国は西洋の貴族社会っぽい世界だが中世よりは進んでいて資本主義が台頭してきて王権が弱まり、お金で爵位を買った新貴族の勢力が強まってきている。
旧貴族たちは爵位の譲渡を禁止する法律、別名「成金禁止法」を作ろうとしていたが、制定に必要な玉璽が行方不明になったため、制定できずにいた。

 

ノアボルステア・ウィンナイト公爵は、現王の弟で皇位継承権1位。前王妃の長男。王権争いから退いた後、ウィンナイト家門のトップとして旧貴族たちの期待を集める保守派の最高権力者。

レリアナは読者として玉璽の在り処と実は旧貴族派ではなく王の側だと知っているので、それを伝えて取引材料としようとしたが、ノアに興味を示されず帰らされそうになる。
なんとかしようとノアの近くにあったチェスボードがチェイモス王国の情勢を示していると気付いたレリアナは、「そのビショップ、右に置いてください。ゲール家門は公爵様の下につくことになるでしょう」という話をして、取引に応じてもらえることになる。

ここでレリアナが、ゲール家門がノアにつくと言ってノアに取引に応じてもらえることになったっていうのがなぜなのかよくわかりませんでした。
チェスがわかるっていうのも日本じゃ一般的じゃないし、チェスを例え話に出しても普通は相手に通じません。
たまたま知ってる人だったとしてもおかしいという程ではないけど・・・と思ってましたが、この後の展開で転生先のレリアナの知識も持っているようなので、レリアナがチェスを知ってるってことなのかな。

チェスを知ってればわかるところなんでしょうか?
ゲール家門の話をしてなんで?この世界の情勢を知ってるよアピールで、成功したってこと?

 

ノアの婚約者としてウィンナイト公爵家に

レリアナは半年の間、婚約者のふりをしてほしいと言い、ノアは私が必要な時には必ず婚約者としての役割を果たしてもらう、という条件で、契約が成立。
レリアナはウィンナイト公爵家に花嫁修業をしに行くことになり、また護衛、彼女の専属騎士としてアダム・テイラーをつけた。アダムは18才と若いが少年兵出身で武芸の天才。北の方に多い赤い目を特徴としたアルササという少数民族出身で、彼らは好戦的で剣の才が優れている者が多いが、王国では血を好むため目が赤い等、悪い印象を持たれていた。

レリアナは侍女がそういった偏見でアダムを悪く言うのを聞いて、出身は関係ないと彼を擁護した。

レリアナとノアはお互いに完璧な婚約者としては期待していないから適当にやってほしいと言う。
レリアナの花嫁修業は茶道、舞踏、刺繍などは元のレリアナが裕福な貴族令嬢としてたしなんでいたので、苦労せずにできたし、学問は元受験生の彼女にしたらとても簡単なものだったので、一番大変なのはこの国の歴史だったが、そこも元受験生なので勉強するのは苦ではなかった。
そのため、ノアによると、非の打ち所がない完璧な新婦だとすごい評判らしい。

 

舞踏会へ

そしてノアに言われてレリアナはノアと舞踏会に出ることになる。
おねぇな感じのニック・マダックスにヘアメイクをしてもらい、ノアも目を見張るくらい美しく変身する。とはいってもマンガの絵的には元々きれいなので、かっこいい素敵な衣装だねっていう感じ。

舞踏会でも「公爵様がブルックス家と対立する理由がようやくわかりました」とみんなに美しいと言われるレリアナ。
ノアにしつこく言い寄ってたけどふられて今は王妃候補として王宮で教育を受けているビビアン・シャマルが舞踏会にやってきたところで、15話はおしまい。

 

15話までの感想

レリアナは小説の筋を最後まで知っているようですが、物語中ではまだ小説の全ストーリーを明かしてはいません。政情だとかチェスの話だとかよくわからないところもありますが、そういうストーリー的な部分よりも、レリアナとノアがおそらく本当のカップルになっていくんだろうと思われる、そこのやり取りなんかの部分がおもしろそうです。
絵柄も好みで、レリアナはキレイだし、ノアもアダムもかっこいい、かわいいし、好きです。

韓国版では今現在、60話以上あるようなので、まだまだ序盤っぽい(女主人公も登場してないし)ですが、今のところ楽しみです。ただ、やっぱり毎週読んでいくには、話の進みが遅いなぁとは思います。

 

16〜22話

ノアに契約の条件の「婚約者としての役割」を果たす時だと言われ、エリティール侯爵の妻、フリスから、旧貴族の夫人たちが定期的に行っている会合の招待状をもらってこいと指示される。

レリアナは、わざとエリティール侯爵夫人にぶつかって飲み物をこぼし話をしようとするが、そこへシャマルが絡んでくる。
レリアナとシャマルは嫌味などを織り込んだ会話で戦いを繰り広げる。
シャマルがレリアナに礼儀がなってないと言い出したところでニックが割って入ってきて、レリアナに助け舟を出し、レリアナとエリティール侯爵夫人は二人を残して一緒にその場を後にする。

レリアナの護衛として来ていたアダムを始めとした数人の騎士が付いて来るが、エリティール侯爵夫人が落ち着かない様子なので、席を外してくれと頼むがアダムは首を振る。
女性騎士のエンスリーだけ残して他の人は宴会場に戻ってほしい、ノアには休憩室で侯爵夫人と会っていると伝えてほしいとレリアナがアダムに言うと、アダムは承諾する。

エリティール侯爵夫人の実家の領地はここ数年災害が酷かったらしく、おそらくお金をもらう交換条件で20才以上年の差がありそうな侯爵と結婚したと思われた。
レリアナは会合の話をだして、他の人と仲良くしたいと言って、うまく会合への招待状を送ってもらう約束を取り付ける。

 

誘拐される

宴会場に戻ろうとしたところで、煙に包まれ、レリアナはさらわれてしまう。
犯人はフレンチ・ブルックスだが、ブルックスにレリアナ殺害を指示した黒幕がいた。

女たちの愛を金に変えるのがブルックス唯一の特技。
ジェイク・ラングストンの妹ソフィーもその中の一人で、彼のために借金まで抱えて尽くして捨てられたが、他の女達とは違いブルックスを簡単には諦めなかった。
ソフィーはナイフを自ら首に突きつけ、それを止めようとしたブルックスは誤ってナイフでソフィーの首を刺して殺してしまう。それを兄のジェイクに見られ、金目当てにレリアナ・マクミランと婚約して殺せと指示された、という事情があった。

レリアナが目覚めると小屋のようなところにいた。ラングストンがレリアナが目覚めたか確認に来て狸寝入りもすぐ見破られ、最初は強気な態度にでたレリアナだが、ラングストンにナイフで顔に傷をつけると脅され大人しく謝る。妹を殺された補償がほしいというラングストンに、レリアナは「妹はこんなことをして喜ばない」と泣きで説得しようとしたが、お金が好きなんだというラングストンには全く通用しなかった。

ブルックスが入ってきて後ろから何かが来るらしく、ラングストンは馬車を捨てて林に入るから、ブルックスにレリアナを見張るように言う。
小屋かと思ったけど、どうやらこの世界の巨大な馬車だったらしい。
ブルックスの隙をついてレリアナは林に逃げ込み、ここで脇役として死んでたまるかと思う。道の方へ行こうとした時に誰かに捕まり、見るとアダムでホッとするレリアナ。

 

そこへすぐにラングストンがナイフで攻撃してくるがアダムは剣で防ぐ。レリアナはアダムにラングストンを生け捕りにするよう言うが、ラングストンが周囲の魔物を誘い出す秘薬を投げつけてきて、すぐに巨大アンコウが現れ、その隙にラングストンは逃げる。

アダムは表情を変えないままアンコウに剣を振る。レリアナとアダムの後方は崖で、レリアナは落ちて死を覚悟するがノアが下でレリアナを受け止めた。アダムが後ろを見て頷いているので、おそらくノアがいるのをわかってレリアナを落としたと思われる。
レリアナは「早くアダムを助けないと」と騒ぐが、ノアは涼しい顔。
アダムは難なくアンコウを仕留め、ここではこれが珍しくないのかとレリアナは驚く。

エンスリーが馬で駆けつけ、途中で見かけた怪しい奴を捕らえて連れてきており、それはラングストンだった。ラングストンに向かって首切りのジェスチャーをし、「フフフフ」と笑っているレリアナを見て、エンスリーはサァーっと血の気が引いていた。

やっぱりアダムカッコいいな。こういう感じのあまり喋らないキャラなのも好き。

 

23話

騎士たちにブルックスを捜索させる。
ノアがレリアナの肩に上着をかけてくれる。

レリアナの近くの草むらで音がしてブルックスを発見、ノアが銃を腰に下げているのを確認していたレリアナは咄嗟にその銃を取って構え、ブルックスの足元に数発発砲。
腰を抜かして倒れているブルックスにレリアナは「私との結婚を考えていなければ全てが円満に言っていたのに」とブルックスに言われたのと逆の事を言い、ブルックスの股間ギリギリに銃を撃ち、胸のつかえが取れてスッキリしたと思って、振り返ると、騎士たちとノア、アダムが驚愕、呆れた表情でレリアナを見ていた。

帰り道、ノアとレリアナは馬に二人乗り。
レリアナはノアに「探しに来てくれてありがとう」と礼を言うが、恥ずかしくなってしまう。
そして急に睡魔に襲われ寝てしまったレリアナの頭を胸元に引き寄せて抱きかかえながら、ノアは弱みを握られた女が死ぬということは自分にとって悪いことではないはずなのに何故あんなに腹が立ったのだろうと考える。

ノアはアダムに、ブルックス、ラングストンを指して、「あいつらを処理しろ」と言う。

 

ウィンナイト公爵家に戻って

24話

レリアナが目覚めると、ベッドの上で隣にノアが上半身裸で本を読んでいる。
レリアナは驚いて「私たち何もなかったよね?」と聞くと
ノアは「忘れたのか?あんなに自分からせがんできたくせに」とニッコリして言われ、レリアナは両手を耳にあて(やめてー!)と思う。
そのままノアの部屋から逃げ出すとノアが追いかけてきて、外にいたアダムに
レリアナ「私を助けてください」
ノア「レリアナをこっちに連れてくるんだ」
と二人同時に命令するが、アダムはレリアナを抱きかかえて窓から降りていってしまう。

そこへ執事が、ウエスタンバーグ伯爵が来たと知らせに来るが、ノアはレリアナが拉致された、帰ってもらえと言う。話を聞くと執事は「姫君はテイラー卿とお出かけになられたのですか?」と言うが、ノアは「ギデオン、もう一度言ってみろ」と笑顔で言い、執事に拉致だと言わせる。

明け方にノアがレリアナをお姫様抱っこで帰ってきて、ご機嫌な様子で「私が呼ぶまで誰も入って来ないように」念押ししたことを執事が思い返して「まだ婚約前だというのにもしや?」と考えている。

 

25話

アダムがレリアナを連れて行ったのは、公爵家の敷地内の木陰。
アダムは外に行こうというレリアナの提案は却下。
数日お風呂に入ってないので臭うかアダムに聞くと、女中たちの部屋に連れて行ってくれて、レリアナはさっぱり(たぶんお風呂に入った?)。一度着てみたかったとメイド服を着るレリアナ。

厨房の様子をのぞき見して召使い達の話を盗み聞き。
姫君がテイラー卿と外出したのを探し回って大騒ぎ、ご主人様は意外に心が狭い、いやああいうクールそうな人こそ恋愛をしたらネチネチしつこいんだ、等という話を聞く。

そこで思わずプッと笑ってしまって気付かれるが、南館に新しく入った者で姫君に食べ物を頼まれたと言って誤魔化し、チョコレートフォンデュをゲット。アダムと一緒に食べる。

食べている途中で(アダムを置いて?)逃走し、雇用人が主人の個人書斎までは探しに来ないだろうと書斎へ行く。レリアナはこの世界に来てどこの国の言葉でもわかる能力が身についたらしい。

棚の高いところにある本を取ろうとしていると誰かが取ってくれる。

 

26話

振り返って見るとそれは、キース・ウエスタンバーグ伯爵だった。
小説の中でも人気が高かったノアの片腕らしい。

レリアナが取ろうとしていた本を見て、国内にクリプト語が読める女性がいたのかと驚くキース。
さらにレリアナが独学だというと更に驚き、クリプト語を独学で習得するなんて初めて聞いたという。

そこへノアがやってくる。
レリアナがノアに「来ないで変態男」というと、ノアは昨日我々の間には何もなかった、誤解だという。邸宅の入り口からはノアの部屋の方が近いからレリアナにゆっくり眠ってほしかっただけ。
なぜ初めから何もなかったと言わなかったのかと聞くと、「すまない 騙すつもりはなかったんだ」と言い、ノアが謝ったことにレリアナは驚く。
本心だというノアに、もうこんな悪ふざけは二度とするなというレリアナ。

じゃあ許してくれるのかというノアにレリアナはすぐに許したくはないと思って考えていると、レリアナの手をとったノアが、レリアナの手の甲をかじる。
許してくれるまで離さないと、また手の甲をかじるノアに、「わかりましたから離してください」と赤くなるレリアナ。そして去っていく。

その様子をずっと見ていたキースは、驚愕の表情。
キース(今目の前で起きたことは現実か?あれが本当にノア・ウィンナイト?変な薬でも飲んだんじゃ?
レリアナとノアは契約上の関係だと聞いたが、さきほど見た光景はそれとは違うような・・)

キース「まさかマクミラン姫君に本気になられたとか・・?」

 

27話

マリー・ウェインのドレス工房は結婚を控えたすべての新婦が夢見る場所
マリー・ウェインが仕立てたドレスを着るためには爵位と財力、購入実績が必要で厳しい条件をクリアしても1年待ちという噂

そのマリー・ウェインのドレスを、婚約式の日にレリアナは着る予定らしい。
直しをするため試着する。

レリアナの拉致の話を聞いてマクミラン夫妻が公爵邸へレリアナに会いに来た。
ブルックス達は厳重だと有名なセイントベル刑務所に収監された
ノアは両親にレリアナは自分が一生守ると言う。
そして婚約は予定通りに進めるという話にレリアナは「ちょっと待った」と思う。
セイントベル刑務所に入ったならブルックスはもうレリアナを殺す事はできない、だったら婚約を進めてもいいのだろうか?

 

ベッドの上で寝ていたはずのレリアナは気付くとボートの上でノアと二人。
今宵はシャムケイン川で花火があり、デートだという。
レリアナがノアに話たいことがあるというとノアは「これまで私を良いように使い必要がなくなったから捨てる気なんだろう?」と先に言われる。図星だった。
ノアに「私の傍にいろ」と言われちょっとドキッとするが、「利用価値がなくなるまで」と続けられて、「ああそうでしょうね」と思うレリアナ。

これまで誰かを愛したことはあるのかとレリアナが聞くと「私は王族の公爵だから」と答えるノア。
誰かを愛した瞬間大きなリスクを負うことになるので、王族の公爵は誰かを愛することはできないとのこと。

レリアナ「だけど必ず誰かを愛することになるはず、ゲール家門のことも私が当てたじゃないですか」

黄色髪の女性が見えて立ち上がって驚くレリアナ。

黄色髪の女性って誰だっけ?小説の主人公?

 

28話 途中まで

舞踏会で話をつけたエリティール侯爵夫人からレリアナに手紙が来る。
ブルックスによる誘拐事件、これからある魔物討伐戦、レリアナの婚約式について言及し、お目当ての「集まりの招待状」が同封されていた。

ここでさらっとウィンナイト公爵との婚約式おめでとうと書いてあって、あれ?もう婚約式終わってたんだ、この手紙の言葉だけで終わりなの?と思って、前回をよく見てみたら、婚約式の場面ありました。
レリアナの両親が来たっていうエピソードの後に、お花とノア&レリアナの胸から上の絵があって、どうやらこれが婚約式を表していたっぽい。レリアナ、ドレス全然見えないとこしか描かれてないんだけど・・・。
これが婚約式ってことだったのか・・・全然気が付かなかった・・・。
このまま婚約していいのかって言ってるから、ただ想像してるだけかと思ってた・・・。
試着シーンより婚約式の姿をちゃんと描くべきじゃないの?

女主人公でレリアナの親友、ベアトリスに送った手紙が返送されてきたので、ベアトリスの通う国際フィアット神学校に問い合わせの手紙を送る。

 

「彼女が公爵邸に行った理由」感想(2)