漫画「俺様副社長に捕まりました。」作画:石川ユキ 原作:望月沙菜 感想


<↑コミックの試し読み> Renta!

【2019.1.25更新】

主人公は輸入食品を扱う会社で専務秘書をしている小野寺桃花26才。

同じ秘書課の元木と3年付き合っていたが、元木は半年前から常務の娘と付き合っていて、元木が常務の娘と婚約したという話を会社の人から聞くという最悪の形で彼氏の二股を知ることになる。

コミックで全4巻完結。

ピッコマで読んでピッコマでは2018/12現在3巻までの配信なので読んだのは3巻まで。
・・・でしたが、4巻も配信されたので読んでみました。

以下、ネタバレありなので、ご承知の上。

 

1〜3巻

一応その後で、元木本人からも別れ話をされ、元木が秘書になった常務から娘を紹介され、最初は断ったというが、半年もの間、二股していて二人を天秤にかけていたわけで、最低な男。
秘書はとても気疲れする仕事なので家で待っていて癒やしてくれるような女性がよかったとのこと。
そういう理由で桃花より常務の娘を選んだのは仕方ないとして、もっと早く桃花に言うべきで、二股の言い訳にはならないよね、ほんとに最低。

元木の婚約が公表され、婚約者がちょくちょく秘書課に顔を出すようになり、二人の姿を見るのが辛く耐えられなくなった桃花は会社を辞める。
桃花はセレブ相手の家政婦会社で働くことになり、最初の客は元の会社の副社長の水沢だった。
水沢は会社でも評判のイケメンで、クールで仕事ができる若い御曹司。

それとは別に桃花は元木に振られて傷心の時にレンタル店で、見た目はモサッとした水沢と出会い、仲良くなって飲み友達になる。

この二人の水沢が、実は同じ人っていうのは、桃花はなかなか気付きませんが、読者はほぼ最初から気付くと思います。桃花は名前が同じことには気付くけど、見た目の印象があまりに違うので、まさかと思っていて、客の水沢の愚痴話を友人の水沢、実は本人にしてしまったりします。

 

気づかないながらも、どちらの水沢とも徐々に距離が縮まり、好きになっていく桃花。
実は水沢は、秘書をしていた桃花のことを仕事で見かけていて、桃花を気に入っていた。
DVD鑑賞が趣味で、DVD店で偶然桃花に出会ったのだが、その時の傷心の理由が元カレが別の女性と婚約したからだと知って、桃花をどうにかしてあげようと考えているうちに桃花が会社を辞めてしまい、桃花の情報を得るために桃花の友人を自分の秘書にした。
友人秘書から、水沢家が前から利用していた家政婦紹介所に桃花が登録したと聞いて、桃花を指名して自分の家政婦として紹介してもらっていた。
そして二人の水沢が同一人物だと桃花にバレて、騙すつもりはなかったと水沢は今までの事情を桃花に話し、桃花が好きだと告白、二人は両思いになる。付き合い始めて1ヶ月経った頃、水沢の祖父(=会長)が水沢に「この会社を背負っていく以上、結婚も仕事の内なんだ」と言って桃花との交際に反対しているのを聞いてしまう。水沢はそれでも桃花と別れるつもりはないと祖父に言っていたが、桃花はその方が水沢のためだと思い身を引こうと一人で決めて、水沢の前から姿を消す。

 

桃花は別の、一般家庭の家政婦紹介所で働くことになり、次の仕事先は桃花が前の会社の専務の娘、リサの家だった。
彼女は父親に結婚を認めてもらえずに親の反対を押し切って、結婚して子どもを生んでいた。
リサの話を聞いて、水沢とのことを考え直し、桃花を探してきてくれた水沢を受け入れた。

そして桃花と水沢は、リサの家族と専務を引き合わせ、リサと専務の仲直りに一役買った。

水沢と桃花はパーティーで水沢の祖父と顔を合わせ、厳しいことを言われるが、専務達から桃花を擁護して後押しされ、桃花も水沢も祖父にお互い好きだし別れるつもりはないし家政婦の仕事に誇りも持っていると言う。結局、祖父は水沢が選んだ女性がどんな人かみたかった、ただすんなりOKするのは面白くないからということで、元々反対ではなかったのに反対するふりをしてみて反応を見ていただけだったらしい。
祖父にも認められ、水沢からプロポーズされて、桃花はプロポーズを受けて、めでたしめでたし。

この後、二人で街を歩きながら会話している時に見かけた男性がクローズアップされて終わるので、「あれ?終わりっぽくない終わり方だな」と思ってたら、終わりじゃありませんでした・・・・・。
この後、その男性が出てきて、一悶着あって、ハッピーエンド、みたいです。

 

このマンガは水沢の見た目がすごくよかったです。
全体的には絵がいまひとつな感じがして、人物が華奢すぎるなと思ったんですが、水沢だけはデザイン画のように、特にあの髪の毛がキレイだったけど、真正面から見た水沢の絵はバランスが良くキレイなのが多くて、これはすごくいいなーと思いながら見てました。
真正面はいいけど、斜めとかはいまいちだったりしましたが。
それと主人公の桃花は見た目も中身もいまいちそんなに好きじゃなかったです。
パーティーで桃花が着るドレスも2回位出てくるけど、どれもいまいちでした。
水沢の真正面からの顔、とにかくこれが一番よかった!

最後の水沢の祖父の桃花を試すようなシーンとか、自分だったら絶対無理だなこれ、と思います。
まあそもそも、セレブの妻、みたいな、社交的な面を要求されるような相手は私には無理なんですが。

そんな感じで、水沢の顔だけがよかった感じなので、あと1巻分話があって、ピッコマで配信されたとしても、最後の1巻分は有料になるだろうし、水沢と桃花が結ばれた3巻までで私には十分かなと思っていましたが、続きが配信されて読んでみました。

 

4巻

結婚式をどうするかで、派手にしたい水沢の祖父と、アットホームに自分たちの好きなようにしたい水沢&桃花の意向が平行線たったが、桃花の提案で、結婚式&披露宴は水沢達のやりたいようにして、取引先等へのお披露目を兼ねたものは毎年恒例の会社主催のパーティーで祖父の好きなようにする、ということでまとまった。

結婚式はガーデンパーティーにすることにして、具体的にどうするかいろいろ考えていた時に、桃花は街で見かけたフラワーアレンジメント展に入り、「サカシタ カズミ」という人の作品に一目惚れし、サカシタにブーケを作ってもらおうと思う。

桃花はサカシタに直接頼もうと思い、アトリエに行くが、繊細な作品と名前から女性だと思っていたサカシタは、無愛想なイケメン男性だった。
既に注文が大量に溜まっていて、今注文しても1年後になるからとブーケを断られるが、サカシタの作品に一目惚れしたという桃花の熱い想いにおされて、サカシタは注文を受けることにした。

 

ただし、条件として桃花が自分のブーケ作りの助手をしに来るということだった。
桃花の元同僚の友人ミキにブーケ&サカシタの事を話すと、水沢には男だということは言わないほうがいいと助言され、ブーケを頼むのをやめると言われないため、後で話すことにする。

桃花はブーケ作りの前にいろいろな雑用もやらされる。サカシタの助手リンはサカシタに「桃花さんのことお気に入りなんですね、一般の人なのに手伝わせるなんて、桃花さんが来てから先生の作品が明るくなった」と言われるが、サカシタは桃花は婚約してるんだからそんなことはないと否定する。

 

ある日、リンが実家に帰って不在の時にサカシタが高熱を出してしまい、桃花は梱包&配送等の手伝いをした後、家政婦能力を発揮して高熱のサカシタの看病をする。
水沢にサカシタが男だと言わないまま、サカシタの看病をするのは後ろめたかったが、放ってはおけなかった。
高熱のせいで、いつもより素直なサカシタは、桃花を抱きしめ「好きだ」と言い、桃花はドキドキしてしまうが、水沢を思い浮かべ、それを聞かなかったかのように「熱があるのに起き上がってはダメだ」と言ってサカシタをベッドに戻す。
サカシタは桃花がサカシタの作品は言葉や気持ちを形にして伝える手伝いをしていると言っていたこと等から桃花のことが好きになっていた模様。

 

サカシタの熱が下がり桃花は帰ろうとするが、サカシタはもう一度桃花に気持ちを伝えようとして「抱きしめたのは熱があったからじゃない 俺はお前のことがす」と言うが、桃花が遮って「私には彼しかいない 彼も私じゃないとダメだから 今の私があるのは彼がいたから」と言うと、サカシタは「何勘違いしてるんだ?お混に隙があるって言おうとしてたんだよ」と誤魔化して桃花を帰す。
その場では、怒ってみせた桃花だが、サカシタの家を出てから「ごめんなさい」とつぶやく。

家に帰り、水沢にサカシタは男だということを打ち明けようとするが、水沢は既に知っていた。
水沢はサカシタが男性だと知った時は黙っていた桃花に腹が立ったが、桃花のことを信じているし、病人を放っておけなかったんだろうと理解しているが、朝帰りだけは二度としないでほしい、生きた心地がしないと桃花に言う。桃花も謝り二度としないと言う。

それから桃花はサカシタのところには行っておらず、結婚式前日にアトリエに行くが、リンが出てきて「明日にはちゃんと届けるから今日は帰ってくれ」というサカシタからの伝言を伝えられる。

 

結婚式当日、サカシタからブーケの他に花冠も届き、サカシタからのメッセージには「結婚おめでとう これは僕からの結婚祝いです 君を想い 君の幸せを願い作ったものです どうか末永くお幸せに」とあった。
水沢は「責任重大だな」と言う。(寛大だ)

結婚式で、水沢が桃花をお姫様抱っこしてキスしようとしてるシーンでおしまい。


4巻は、ほぼサカシタと桃花の話で、水沢の出番はちょっとでした。
せっかくカップルになったけどラブラブシーンはあまりなし。
出番は少なかったけど、やっぱり水沢はカッコいい。
サカシタもカッコよかった。
だいたい水沢と似てるんだけどね。目は同じだし。

そしてやっぱり桃花は見た目も中身もイマイチ「好き」とは思えず。
桃花と助手のリンも顔が似てたな。髪型違うだけで。

 

サカシタは年齢わかんないけど若いしイケメンだし、桃花じゃなくても、まだまだいい人いっぱいいるよって思います。どうも桃花をいいと思えないので、なぜ桃花に惚れるんだーと思ってしまう・・・。
でも結婚式のメッセージに「君の幸せを願い」はいいけど「君を想い」はダメじゃないかな、水沢は寛大な対応だったけど。
あと結婚祝いに追加で何かをあげるのはいいけど、花冠がなかったら、元々何か頭につける予定のものはなかったの?と思ってしまう。

そして時間経過がよくわからないけど、結婚式の構想を練っている時にブーケを頼んで、ブーケ作りの手伝いに行って、途中行かなくなって、結婚式前日に行くって、どういう日程だったんだろう。最初に頼んだ時点で、たぶん数カ月先とかだったよね、まだ日程決まってなかったんだし。
結婚式が近くなってから手伝いに行ったのか、行かなくなってかなり間が空いたのか・・・。

 

それでそれまで雑用ばっかでブーケ作ってなかったっぽかったし、手伝うのが条件だったのに、前日に行くってどうなの?とも思う。そりゃあお互い顔合わせづらいだろうけど、行かないなら行かないで連絡してるんじゃないの?そして行くなら前日には行くとか連絡するもんじゃないの?そもそもがお客さんとしての取引関係なんだから、行く行かないは連絡必要なんじゃ?と思うのに、連絡は取らなかったっぽいのが疑問。

桃花が結婚を前にサカシタという別の男に惚れられ、ちょっと心惹かれるっていう話だけど、そうなったらいけない関係なのに、二人ともそれほど悩んだりというのがなく、なーんかかるーい話だなーと思いました。

 

コミックの試し読みはコチラ 全4巻