漫画「アンデッド・キング」JUN/白 感想

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ネタバレありなので、ご承知の上。

ピッコマにて。火曜2話ずつ更新で連載中。
動く死体=ゾンビの話。

ゾンビとキョンシーが出てきます。
キョンシーは主人の言うことをきくゾンビ。

朝鮮半島の歴史も絡んでくるっぽいのと、キョンシーとかゾンビにいろいろ種類があって、ちゃんと理解するのは意外と難しいです。説明はでてきても、忘れちゃうから・・・。

 

物語の始まりの1年くらい前から徐々に人間がゾンビになっていってしまい、今は社会が崩壊している状態。生き残った人達が、それぞれ孤立して、学校などの建物にこもり、ゾンビを避けて食料調達をしつつ、なんとか生き延びている。

主人公の少年の名前が出てきてない気がします。最初の方の無料話を読み返してみても「お前」としか呼ばれてないし、わかりませんでした。

主人公は17才、高校生の少年。
両親はゾンビにやられたりゾンビになったりしてしまい、高校で同じ学校の生徒たちと、学校を拠点に周りから食料を調達しながら生き延びてきたが、近場の食料は無くなってきている。

最近、学校の前に少女が現れてずっといるが何も話をしないので事情がよくわからない。主人公少年以外の生徒は少女を放置しようと言うが、主人公少年は自分たちのために他人を犠牲にするような人間になりたくたいと言って、少女を助けるために、彼らとは別れ、食料を分けてもらって、学校から出て少女と一緒に行こうとする。

 

少女は衛星無線機を持っていて、少年は無線機を通じてアンデッド・キングと名乗る人物と会話する。
アンデッド・キングは、群れになって人間を襲うゾンビが学校の近くに来ていて、そこも襲われるからと少女を知らせにこさせたらしい。
少年が出てきた時、既にちょうどゾンビの群れが学校に来たところで、もう学校にいる生徒たちは助けられないということで、少女につかまれて少年は無理矢理そこから逃げることになった。

少女は、ユンユンというキョンシー。
アンデッド・キングはネットの掲示板にキョンシーの作り方を公開していて、1つ目は動く死体=ゾンビからキョンシーを作る方法、2つ目は生きている人間をキョンシーにする方法だった。
アカネという女性がいた避難所で、食料が尽きて死を待つだけの状態になり、アカネの妹が志願して2つ目の方法でキョンシーになったのがユンユンだった。

 

ユンユンの棺桶(昼間はキョンシーは棺桶等の暗いところで寝る)にあったタブレットに、ユンユンの前の主人で姉のアカネからのメッセージが入っていて、それで少年はユンユンがキョンシーになった経緯を知り、またキョンシーを道具として扱うアンデッド・キングに惑わされないで、という警告も聞いた。

キョンシー(きょうし)には大きく分けて2種類ある。(3話)
游し(ゆうし):自然発生
伏し(ふくし):仕える主人がいる

この後、少年はユンユンの正式な主人となり、ずっと行動を共にします。
最初の主人が姉だったせいか、少年のことはずっと「ねぇね」と呼び、ユンユンが話す言葉はそれしかありませんでしたが、66話前後で、初めて他の言葉を話しちょっと進化しました。
それとこの後知り合った「おじさん」から譲り受けたイエティといういつもヘルメットをかぶってるキョンシーの主人にもなります。

 

アンデッド・キングからは無線機を通じて情報を得つつも、アンデッド・キングが学校で他の生徒を積極的に助けようとしなかったことや、その後も、人命優先ではない行動をとることから、少年はアンデッド・キングをあまり信用していません。アンデッド・キングの指示に従って「おじさん」の意思を無視して助けようとして、結局、「おじさん」達一行を全滅させてしまった事も、更にアンデッド・キングへの不信感を募らせることになりました。

アンデッド・キングの正体もまだわかっていません。
「回想」というタイトルのついた回の回想話に出てくる人物の誰かがたぶんアンデッド・キング、もしくはアンデッド・キングに関係のある人じゃないかなと思います。

 

アンデッド・キングの仲間達の他に、「逆天」と呼ばれるグループがあって、逆天がゾンビだらけの今の世の中の状態を作ったらしいです。
そして回想に出てくるレイという女性が、たぶん5話から登場してくる逆天の一人。
レイは今はキョンシーの性質を持った人間らしいです。

アンデッド・キングは逆天とは敵対関係だけど、レイとは「回想」の頃の知り合いだった様子。
レイはあの時、初めてキョンシー制作を試したようなので、あの時点では逆天の一員じゃないと思うんだけど、後から逆天に入ったのかな?

他に、数百年前の昔にいた吉三峰(きつさんぽう)という人もゾンビに関わってたらしく、吉三峰に関係ある一派もいるらしい。
21話:吉三峰に会って唯一生存していた先祖の話。
28話:吉三峰の子孫が登場。吉三峰の子孫は逆天に敵対するグループらしい。

 

59話で病院の地下の洞窟で見つけた重要そうな碑文。

我々七人の教え子たちと一人の術師は吉三峰を殺し火葬してその灰をこの炎の気が満ちる洞窟に撒いた。そして彼の魂が蘇り洞窟から出ることを防ぐため毎年この場所で退魔の儀式を行うとともに我々の命が果てる前に、この洞窟から7つの方角に己を埋葬する。だからもし後世に吉三峰の登登温度が鳴り響き人が死体になって人を襲う地獄に変わったのなら、我々の墓所を訪れ助けを乞うがよい。

 

吉三峰は昔、災害(ゾンビ)を起こした人のようですが、吉三峰の子孫は災害をおさめようとしてる側の人なのかな。

70、71話でレイにキョンシー手術をされた2人のうち、一人が成功してキョンシーになったって出てきたけど、71話最後に出てきた顔を見て、「金剛」?って思ったけど、47話「宗助と金剛」を見たら違いました。
金剛は、宗助達と同じ高校生だった少年がユンユンと同じように同じような状況でアンデッド・キングの方法でキョンシーになった人でした。
そこも読んでるはずなんだけど、すっかり忘れてた・・・。

 

謎がまだまだいろいろあって、グループもいくつかあって、それぞれまだ謎が残っていたりするので、連載で読んでると、飛び飛びに情報が出てきても前のを忘れてるので、何がなんだかわからなくなってたりします。

そんなにすごく面白いと思ってはいないんですが、どうなるのか、という興味を持つ程度には関心があるので、毎週じゃなくてしばらく読まない時もあったりしつつ、読んでます。
今回、いくつかの話は読み返してみました。タイトルがついてるので、ここがあの話かな?と当たりをつけやすいです。

 

主人公の少年がメガネというのも私にとってはマイナスポイントで、メガネ取った顔が出てきたことがあった気がしますが、メガネない方がカッコよかった気がします。
強いキョンシーはユンユンも含めて美形さんが多いのがいいところ。
ただ自然発生なユウシを除いて、ユンユンや金剛のように生きた人間だったのにキョンシーになっちゃった人のキョンシーは、もう元には戻れないんだよなぁと思うと、かわいそうだなぁという気持ちが常につきまといます。

アンデッド・キングはこもってた場所から出ることにしたっぽいし、回想があと1回分あるので、そろそろアンデッド・キングの正体がわかるのかな?わかってほしい。
病院で見つけた洞窟とか、なんか謎がわかったっていうより、新たに謎が増えたって感じで、いろんなところで謎を残したまま同時進行されると、読み返すのもままならないピッコマでは、わけがわからなくなってくる。もう前のこと忘れちゃうから。