漫画「カレの事情とカノジョの理想」作画:漣ライカ 原作:御厨翠 感想


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チャラ男くんと未経験な女の子の、大学生の恋物語。

ピッコマにて。完結。
以下、ネタバレありなので、ご承知の上。

 

大学生2年の美春(ミハル)20才が、合コンで大学生3年の康人(ヤスト)21才に出会う。
康人はチャラ男で、高校の時は「歩く種馬」と呼ばれてたくらいの男。
一方の美春は、見た目はかわいいけど、交際経験がなくHも未経験な女の子。

そんな康人が、最初はいつものように軽いノリで付き合おうと言ったけど、だんだん今までになく本気で美春のことが好きになって、初めての本気の恋をするというお話。

康人は今までならすぐHをしていたけど、美春のことは大事にして美春のペースに合わせて、キスまでに押さえていたけど、襲いそうになって拒否られたり、いざ美春のOKが出てしようとしたらEDになったり、康人の親友が絡んできたり等を経て、二人はラブラブになって〜というところで、次は美春の父親がラスボスで登場。

 

美春の父は真面目な堅物。
康人との交際に反対するけど、それでもわかってもらおうと康人は父が居座ってる美春の部屋に毎日通う等して誠意を示します。途中、ちょっと読んでないとこありますが、最後は半年間離れて冷静になってみて、それでも美春を諦めないならという条件を出してきます。

半年後、就活にむけて髪を黒く染めてスーツを着た康人と、その家族(母+姉2人)を美春父が呼んで、美春と父母で、食事会をします。
そこで、美春父が、康人に誠意があるのはわかってたのに試すようなことをしてすまないと、康人の家族に謝ったり、康人の母も康人が自分たちに頭を下げて一緒に会いに行ってほしいと頼んだ、息子が初めて本気で好きになった子なんだと思ったという話をしたり、康人が改めて結婚を前提にお付き合いさせてほしいと美春の家族に言ったり、という見ているこっちが気恥ずかしくなるようなセリフのオンパレードでした。

そこで両家族の公認の仲になって、久しぶりに康人の部屋に行って二人きりになり、ここでやっと初Hをして、めでたく結ばれておしまい。

 

美春父が登場してからの話は、ものすごく康人が大変な展開なんだけど、まだ大学生の彼にここまでの試練を課すのは随分と精神的に過酷だなぁと思いました。
それを逃げずにちゃんと向き合った康人は偉いけど、ここまでのことが必要かい?って思います。
そりゃあ父からしたらちゃんとした相手かどうかってのは心配だろうし、見た目がチャラかったらどんな人物か確認したくなるだろうけど、半年も離されて連絡もとらせてもらえないなんてまでのことをする必要はないだろうって思います。

相手がもっとヤバイ奴で、こいつとつきあったらダメって思ったなら、娘を冷静にさせるために強制的に離すっていうのも有りだと思うけど、見た目はチャラいけどちゃんと誠実に美春のことを思ってるってわかったんなら、それでいいじゃないの。

若い時期の貴重な半年を離れさせるって酷いと思う。
例えば王族だとか、何かしら重要な身分とか役目を負ってる人で、一緒になるにはそれなりの覚悟が必要な人だとかいうわけでもないのに。
こいつといたらダークサイドに行ってしまうっていうような相手じゃないなら、お互いちゃんと好きってことが確かめられたらそれでいいと思う。

そこまで覚悟させて、好きなのは確かだったけど、結婚したらうまくいかなかったってことはあるかもしれないですよ。それに、ヤバイ相手じゃなかったら、大学生くらいだったら、お付き合いして別れることになったっていいじゃない。そのくらいの失敗は経験したっていいと思う。

なので、父親が出てきてからの話は、「うわ〜」って感じで引いてみてました。
自分が康人側でも嫌だけど、美春側だったら、そんなに口挟んでくるなっていって親に反発して言うこときかなかっただろうなーと思います。

家族が認めてくれるのもすごく大事っていう人には、両方の家族が納得して公認の仲になってのハッピーエンドでよかったって思うのかな。

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