漫画「わたしはあなたの犬になる」都陽子 感想


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お酒を飲むと犬に変身しちゃう女子大学生が、出会ってすぐ好きになったイケメンに、人間の姿だとウザがられるけど、犬の姿ならかわいがってもらえるので、正体を隠して犬の姿ででもなんとか近付こうとするお話。

全3巻。完結。
ピッコマで期間限定で全話「待てば¥0」で読めたので、読んでみました。
恋愛話としてはそれほど好みじゃなかったですが、犬の姿でのエピソードはコミカルでおもしろかったです。

以下、ネタバレありなので、ご承知の上。

 

犬童美希(いぬどうみき)は、上京してきて弟の諭吉と二人暮らしの大学生。
入学式の日に壁によじ登っているのを見られた吉高(よしたか)の事を好きになって、話しかけるがいつも素っ気ない返事。それでもめげずにミキは何度も吉高に話しかけ続ける。

そして自分の誕生日に吉高に好きですと告白するも「俺は嫌い」「野生児みたいな女って嫌いなんだ もう今後声かけないでくれる」とスパーッと玉砕。
やけ酒して気持ち悪くなったと思って、気付いたら犬の姿で吉高くんに拾われて保護されていた。
犬になってる自分に混乱するが、吉高くんはいつもと違って犬の自分にはむっちゃ優しい。

 

尿意を催して外に出してもらってオシッコした後、諭吉の匂いがしてダッシュで諭吉に飛びつく。
抱っこされて諭吉をベロベロ舐めるユキ。
吉高に「飼い主の方ですか?」と言われて、すぐに事情を察した諭吉は吉高にお礼を言って、ユキを抱いて家に帰る。

やけに諭吉の察しがいいなと、なぜそこでユキと気づくんだと思ってたら、犬に変身しちゃう家系だったらしい。恋をすると犬に変身できるようになるらしい。
諭吉は自在に変身、変身解除できるが、ユキはお酒を飲んで犬に変身、吉高にキスして変身解除しかできない。
体温の上昇が関係あるんじゃないかってことだったけど、ユキは結局、この物語中では自分の意志では返信できないまま。

 

諭吉が変身できるようになった時、恋がキッカケだと言われても、当時は恋だと思ってなかったのでピンとこなかったそうで、この当時は恋だと思ってなかったという諭吉の話がなにげに気になって、後で出てくるんじゃないかと思ってたけど、出てこなかった。
実はミキに恋してたけど気付いてなかったとかなのかなーとか思ったんだけど。

吉高は、ハーフで読者モデルをしてるイケメンだけど、実はシャイでおとなしめな性格で、クラス内で人気者グループの人とはあまり合わず、性格的に合うおとなしめな人たちからは吉高の見た目で敬遠されてしまい、あまり友達が作れないでいた。
仲良くしてるのは、一緒にモデルもしているイトコの豊だけ。

 

10歳年上の彼女がいるけど、最近あまり会ってくれなくて・・・と思っていると、豊から付き合ってる事自体が勘違いじゃないかと言われてしまい、彼女に結婚の話があることも聞く。
本人に会って確かめると結婚の話は本当で、吉高は彼女と別れる。

彼女とは吉高が中学生の頃に出会っていて、吉高からすると、男の子の憧れの大人のおねーさんって感じの人だったのかなって感じです。
物語中、吉高と会ってもスキンシップを避けたり、すぐ帰っちゃったりしてたので、すでに彼女の方は吉高と離れようとしてた感があります。最後、吉高が帰った後、自分でクズな恋愛とかなんとか言ってるので、吉高に酷いことした自覚はあるみたいです。

 

吉高はミキのグイグイくるポジティブさをウザがるけど、ミキが大学の友人との橋渡し役にもなってくれてたりして、助かってるなと思う部分もあり、ミキの明るさを好ましく思う部分もあります。
でも吉高は主に、犬のミキに慰められていて、優しいし笑顔をみせてくれるので、複雑に思いながらも、一緒にいれるので、ミキはしょっちゅう犬に変身して吉高に会いに行きます。

犬のミキはわりとリアルな感じで描かれていて、でも、いろいろと表情とか仕草とかかわいいし、コミカルな感じがおもしろいです。
一方の人間のミキは、めげないポジティブさはすごいとは思うけど、やっぱり好きでもないのにこんなにグイグイこられたら、ウザいよねって思います。
根が悪い人じゃないから、嫌な感じはそれほどしないかもしれないけど、でもやっぱりなぁ・・・。

 

吉高くんみたいな子がミキのがさつさを受け入れられるかなぁって気がしちゃいました。

最後は、吉高くんに犬のミキと人間のミキが同じ人だったってバレて、吉高くんは犬のミキに自分の悩みを話しちゃったりしてたので、それが人間のミキに知られてたのかって思うと「怖い」と言って、最初は拒絶しますが、結局やっぱり両方のミキに励まされてたな、元気をもらってたな、って思って、友達になります。

本編では「付き合う気はない」ってハッキリ言われたままで終わりますが、番外編では吉高くんがミキを好意的に見てきていて、恋愛に発展することを予感させる話になっています。

うーん、でもね、やっぱり合わないままでもいいと思うなぁ。
吉高の年上の彼女は、少年時代の憧れだったってことにしても、やっぱミキは合わないんじゃないかなぁって気がしちゃいました。

 

ミキは根はいい子ではあるけど、あまり人の繊細な心の機微を読み取れない、無神経な感じの子だから、それをおおらかに、おもしろがって見れる人がいいんじゃないかなぁ。
そして、この物語で見てる中では、やっぱりミキは自己中心的すぎて、あまり好きになれなかった。
好きじゃない相手に、こんなふうに話が通じない感じでグイグイ来られたら嫌だよねって思う。

ミキより弟の諭吉の方が好きだなぁ。
吉高よりも諭吉がいい。この物語に出てくるキャラの中で諭吉が一番好きだな。
豊は子供の頃の髪型の方が好き。あの髪型は好きじゃない。
と、恋愛で重要な男女のキャラのどっちもあまり好みじゃなかったので、恋愛部分はイマイチ。

犬の話の部分はおもしろいけど、恋愛部分は好みじゃなかったです。

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