小説「大人の極上オフィスラブエリート上司の独占愛」作者:西ナナヲ 感想


<↑試し読み> Renta!

3年前、会社を辞めて実家に戻り家業を手伝う予定だった凛子は、北京支社へ転勤する憧れの上司、穂積に自分の初めてをもらってもらった。その後、事情が変わって実家に戻らず仕事を続けていた凛子は、もう二度と会わないはずだった穂積が、同じ部署の上司として東京に戻ってきて・・・というお話。
恋愛だけでなく、半分以上な感じで、大きな会社内の政治も描かれます。

完結。ピッコマで読み始め、
最後の方は、amazon kindle unlimited にて。

以下、ネタバレありなので、ご承知の上。

 

これで最後だから、思い出にしたいということで、3年前に好きだった穂積に思い切ってお願いして、自分の初めてをもらってもらった凛子が、穂積と再会して、また恋を育んでいくお話。

なんですが、メインは社内の政治かなって感じで、恋愛も絡まるけど、大部分、社内の勢力争いが描かれます。

穂積は有能な人なので、部長同士の権力争いで、いろんなところから自分の所に取り込まれようとするとか、それをうまく、乗り切るとか、そんなお話の部分が多いです。

私はそんな大会社で働いたことはないので、その辺りは「へーすごいなー」って感じで、ながめてました。
なので、実際どうなのってところは、全く知りません。
興味もそれほどないので、「ふーん、そうなんだ」みたいな感じで。

凛子が穂積への恋愛感情と、仕事を任されるとかの仕事面で認められたいという部分も混ざって描かれます。
最後の方で、仕事で穂積に見捨てられたかと勘違いして穂積を避けたりしますが、穂積は凛子の企画した仕事を守ろうとして奔走して、うまい形に収めてくれたんだとわかります。

そして最後は、仕事もいい方向に向かって、穂積と凛子も結ばれておしまい。

 

「extra.守りたいもの」として番外編?で、穂積視点で、その後のお話が、3年前穂積がどう思ってたかの過去の回想も交えながら語られます。
これがわりとおもしろかったです。
穂積が、凛子の事で同僚に嫉妬したり、会社で同僚と上司それぞれから「結婚は考えてないのか」と同じ日に聞かれて、咳き込んじゃったり、凛子と付き合ってる事は内緒にしてたのに、つい凛子に腕時計を貸すのに腕に着けてあげちゃった事で同僚にバレちゃったり、っていうのが、穂積がかわいくておもしろかったです。

表紙絵は穂積と凛子だと思いますが、二人とも私が読んで感じたイメージとは違いました。
凛子はもっとキャリアウーマンっぽい、どちらかといえば中性的な感じの人。
穂積はさらに全然違って、あんな細身な感じのキレイ系な人じゃなくて、野性味あるおっさんぽいイケメン?ってイメージでした。