漫画「きみとユリイカ」香魚子 感想


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母が海外で研究をしているため、一人暮らしをしている高校2年生、汐見麻衣(まい)が、母が後見人になった帰国子女で、天才美少年の望月亘理(わたり)と一緒に暮らすことになる恋愛物語。

完結。コミックス全4巻。

以下、ネタバレありなので、ご承知の上。

 

高校2年生、汐見麻衣(まい)は、母が海外で研究をしているため、一人暮らしをしている。
木の上に登って街を見ていた美少年に降りたいから手を貸してほしいと声をかけられ手伝う。

夜、その少年が麻衣の家を訪ねてきて、ここに来るように言われて来たというが、何かの間違いじゃないかと麻衣が言うと、少年は公園で野宿するというのでほっておけなくて麻衣は少年を家に泊める。

という、出会い方をしますが、その少年は実は、麻衣の母の古い友人の息子で、母が後見人になった少年、望月亘理(わたり)でした。

亘理は、生まれた時から父はおらず、フィンランドで母と暮らしていましたが、少し前に母が失踪し、日本で、麻衣の母を後見人として保護されることになったとのこと。
一人暮らしや施設に預ける方法もあったけど、麻衣の母は日本で亘理に少しの間でも普通の暮らしをさせてあげたいと思い、麻衣がよければ一緒に暮らしてあげてほしいということで、一緒に暮らすことになります。

亘理は頭が良く、飛び級して9歳で中学を卒業していて、学校は嫌いで学校には通っていなかったといいます。頭が良すぎて周りとうまくコミュニケーションがとれないタイプ、いわゆる空気が読めないと言われてしまう人なようです。
麻衣の家でも書斎にこもって、ずっと本を読んでばかりいます。

 

ちょうど最初に亘理が麻衣の家に来た翌日が麻衣の誕生日で、一緒にケーキを作りますが、麻衣が一緒にケーキを食べて誕生日を祝ってほしいと言うと、亘理に遠慮しておくと言われ、昔から誕生日を祝う意味がよくわからないというと、麻衣は亘理に出ていってほしいと言います。

亘理はただずっと疑問に思っていたということを口にしただけだったんですが、彼の事をあまりよく知らない麻衣は「なぜ自分が祝わないといけないんだ」という感じで言われたと受け取ってしまうという、天才くんゆえ人に誤解されてしまうエピソードになってるんですが、ここで麻衣が「もう出てってくれるかな」っていうのって、「え?そんなハッキリ強い事言うの?」って驚きでした。

麻衣は自分の意見をあまり言えなくて周りに合わせちゃう感じの子なのに、ここはそんな強く出るの?って、思いました。その前に亘理が言ってることは確かに誤解されやすい言い方なのかもしれないけど、私的には、亘理が「素直に疑問に思って言っただけ」って思ってる事の方が理解できたし、そんなに酷いこと言ってないと思ったんです。
それより、わりと急に「出てってくれ」って言う方がよっぽど酷いこと言ってるなと思いました。

 

そしてこのエピソードで感じたことは、この作品中ずっと最後まで同じように感じました。

亘理は麻衣の通っている高校に通うようになって、麻衣の友人達から空気読めない、付き合いにくいって思われるけど、そのエピソードそれぞれ、そこまで言うほどの事かなって思いました。

「大事なのは周りの環境で愚鈍な遺伝子を持って生まれてもそれが全てではない」と亘理が説明した事だって、麻衣の友人は悪意を持って言ってたと言うけど、亘理の話している様子から私は悪意を感じませんでした。亘理がもっとドヤ顔して語ったりしてるようだったら、嫌味だとか傲慢だとか嫌な印象を受けたかもしれないけど、あれを悪意と受け取るかなぁ?と思いました。

亘理の「学習速度は人それぞれ違うからね」という言い方も、それを久瀬が注意しようとしてたけど、それもそんな酷い言い方かなぁ?むしろやわらかく言ってあげてる気がするんだけど。「これが覚えられないの?」とか「どうしてできないの?」なんて言ったら自分と違う人がわからない、天才の嫌味な言い方って気がするけど。

 

それでもまあ最初は、嫌だみたいな事言ってた麻衣の友人、結子と友人男子(名前が見つけられなかった)も、亘理にわりとすぐ友人としてそれなりな対応をしてくれるようになります。
悪気があったとか言ってたくせに、結子は一緒に住んでるのを麻衣に「代われ」とか言ってくるし。

久瀬は1巻最後で告白しますが、麻衣の事が好きなので、亘理や麻衣に、2人はうまくいかないんじゃないか、みたいな嫌な事をちょいちょい言ってきますけど。

そして久瀬は麻衣に「俺なら麻衣を悲しませないのに」って言うけど、その後わりとすぐバーベキューの時に、麻衣を泣かせてるんですよね。
うん、でもそういうもんでしょ。
本気で恋してるから、泣くのも含めていろんな感情の起伏が激しくなるんでしょうよ。

でも残念ながら、久瀬は最初に告白した時も、すぐに麻衣に断られそうになります。久瀬は麻衣に返事をさせず、気持ちを伝えるだけにして、なんとなく麻衣からするとハッキリさせないで保留にしちゃってる感じにさせて、久瀬はずっと麻衣にアプローチするけど、麻衣は全然久瀬に気持ちが傾いたりしません。

 

久瀬もカッコいいんだけどね。
大人だねって言われたりはしてるけど、実際は恋愛面は全然大人じゃなくて、こずるく亘理にも麻衣にも、2人はうまくいかないよって事をちょいちょい言ってきて、邪魔してるんですよね。
その辺は、久瀬としてはなんとか麻衣とうまくいきたいと思って、がんばってるというか、きれいごとじゃない、嫌な事言ってでもどうにかしようという汚い面も描かれてる感じです。

他に、亘理の幼馴染の女の子エリ(14才)が訪ねてきて、麻衣は揺さぶられますが、結局エリは亘理の事を仲のいいお兄ちゃんと思って心配してただけで、麻衣がいい子だとわかって認めて去ります。

亘理の親のことは最初の方でチラッと出てくるだけで、それ以上出てきませんでしたが、エリのエピソードを入れるくらいなら、もっと彼の過去を掘り下げてほしかった気がします。
せめてなんで母は失踪したのか、小さい頃から育児放棄っぽかったけど、その辺り、麻衣の母の説明でサラッとでも出てきてほしかった。

亘理は色白で髪の毛がふわっとしてるって事で、ハーフなのかなとも思ったけど、ハーフとは全然出てこなかったので、違うのかな。

 

次に小鳥という、亘理とは別の、芸術家肌で周りと馴染めないけどしっかり自分を持ってる子が出てきます。小鳥は美術部に入ってましたが、そこで他の部員とトラブルがあって今は辞めていて、美術部の子やその事情を知ってる子達によく思われていません。

一体どんなトラブルがと思ってたら、美術部の部員の彼氏を獲ったというものでした。
美術部に関係するトラブルなのかと思ったら、ただの恋愛関係のいざこざかーい。
当事者にとっては「ただの」じゃないんだろうけどさ。

小鳥にしてみれば、獲ったというわけじゃなく、自分の気持ちのままに行動しただけ、つまり相手が付き合ってた女の子より小鳥を選んだだけって事という言い分で、私もそう思います。
高校生には納得いかないだろうけど(いや大人でもとられた側は納得しないだろうけど)、他に好きな子ができて別れるってのは、よくある事だと思います。

 

というただの恋愛関係のいざこざなのに、それを根に持って、当事者でもない他の美術部員がいまだにその事で、文化祭の事で邪魔してきたり、麻衣の料理部に見学に行った時に「美術部のあとはうちを荒らすつもり?」なんて言うのは、それを言う子の方がすごいなと思いました。

もっと部に関することで、展示会をダメにしたとかなんとかいうことならわかるけど、恋愛トラブルで?ただ彼氏をとったっていうだけで?って思ってしまいました。

そんな自分の気持にストレートに行動する人、小鳥が自分と似たタイプの亘理に興味を持ちます。

麻衣は小鳥に自分も亘理が好きなこと、一緒に住んでることをなかなか言い出せませんが、結子に「もっとしっかりして、全部いいとこどりなんてできないんだから」と言われたこと、小鳥に「応援して」と言われたことをキッカケに打ち明けます。

 

が、小鳥はむしろ麻衣と好みが一緒だといって喜んで、「まだ付き合ってるわけじゃないんだよね?じゃあこの先どうなるかわからないよね、お互いがんばろう」と言います。

ここら辺までは、小鳥は自分の気持ちに正直な自由人って感じで、好感を持っていたんですが、この後、亘理に振られると態度が一変します。
早速小鳥は、亘理が今興味を持っている変形菌の展示を見に行こうと誘ってデートに行き、告白します。
小鳥が亘理にもっと触れたいと言うと、亘理は「今まで人を好きになるという気持ちがわからなかったけど、それが好きの定義なら僕は君に触れたいと思わないし、これからもそんな気持ちは起こらないだろう」と言います。

 

そしてその時、麻衣が久瀬と一緒にいるのをみかけた小鳥は、「二股だ、亘理を好きと言っておいてその程度の気持なのか、好きな人が一緒で嬉しいと思って正々堂々とやったのに、友達だと思ってた自分がバカみたいだ」と麻衣に言うのです。

小鳥は亘理に振られた後から、麻衣を無視していて、その上でのこの発言だったわけですが、麻衣の言い分(久瀬とは二股なわけではない)を聞きもせず、自分が見た思い込みだけで二股と決めつける小鳥の態度は、今までの自分の気持ちに正直な自由人のイメージから離れてしまいました。

 

キスしてたのを見たとかなら、それは決定的だろうけど、ただ一緒に買物してただけで、二股と決めつけるのは、考え方が狭すぎやしないか。
年頃の男女は、2人きりで行動したらもうそれは付き合ってると思われちゃうのかい?
今の世の中、そんなに厳しい目で見られないでしょうに。

しかも、周りからそういう誤解を受けてきた小鳥なら、本人に確かめもせずに決めつけるなんてことはしない人だと思っていたので、ここからの彼女の言動には「あれ?」って思いました。

しかもさっきのセリフで、最後に「友達だと思ってた自分がバカみたいだ」につながる理屈がよく理解できませんでした。麻衣が正々堂々とやらなかったってことを言ってるならわかるけど、二股してた事と関係なくない?

例え麻衣が二股してたとしても、小鳥が亘理に振られたのとは全然関係ないしね。
そことは関係なく、二股してるなんてショックっていうのはわかるけど。
でも誤解だけど。そして何故、麻衣はそれは誤解だって言わないんだろう?
久瀬と2人だけで買い物に行ったのは二股してるのも同じって麻衣も思ってるんだろうか?

 

豹変後の小鳥は、普通の人に成り下がっちゃったなぁという印象です。
結局、亘理に振られてライバルの麻衣に負けて悔しかっただけなんじゃないの?

亘理が言ったことにも怒ってたけど、いつものように亘理はストレートに気持ちを言っただけ。
小鳥が言った触れたいという事に合わせて、触れたくない=好きじゃないとハッキリ伝えただけなのに、なんで小鳥は怒るんだろう?って思いました。

私は、亘理みたいな天才くんキャラは好きです。
見た目も美形で、カッコいいです。
人の気持ちがわからないキャラでも、傲慢タイプは嫌いですが、亘理みたいにただ素直に思ったことを言ってしまっているだけなタイプは好きだし、何度か出てくる亘理の空気読めない発言も、そんなに酷いことは言ってないって思いました。

むしろ、それに対する麻衣を含めた他の人達が亘理に言うことの方がよっぽど酷いと思いました。
亘理はそういうキャラ設定なわりに意外と他人の言ってる事を聞いてるし、配慮した発言してる気がしました。

 

私は麻衣があまり好きになれませんでした。
見た目も、平凡な子としてはとてもそれに合った見た目だと思うけど、おでこ広めのおかっぱちゃんは好みじゃないし、何より性格が好きになれませんでした。

最初の頃から、周りの目を気にして行動してしまう事を反省しているけど、結局あまり変われなかったような。

麻衣は、亘理の事を好きだと自覚してからも、亘理に自分の気持は伝えず、エリや小鳥というライバルの出現に勝手に1人であたふたします。
亘理の言動に勝手に1人で、喜んだりガッカリしたり、ずーっと空回りしてました。

なかなか相手に気持ちを伝えられないまま、相手の言動に浮き沈みするのは、恋愛物語でよくあることですが、麻衣は、なんかものすごーく、勝手に1人で空回りしてるなーって感じたんです。

そしてこれまた最初の方で、亘理の事あまり知らないなって思ったくせに、その後も亘理の事を理解してないなって思いました。
それは彼がフィンランド語を話せるとかいうことだけじゃなく、彼自身が何度も言ってる、人の気持ちをあまり理解できないという事、だからそういう発言なんだって事を最後の方になっても理解しないで、誤解して勝手に解釈して傷ついて、彼を傷つけるような事を言うので、この子ほんとに亘理とうまくやっていけるのかなぁ?って思いました。

 

亘理が留学する事に決めたのを、麻衣は自分と一緒にいたいと思ってくれてないんだと勝手に解釈して寂しく思いますが、亘理のためには好きだと言って引き止めてはいけないと思って言わないことにします。

亘理に料理を失敗した理由を聞かれて、亘理もいなくなって誰もいなくなったら料理を作るモチベーションがなくなってという話をして、それに対して亘理が「麻衣って誰かのために生きてるんだね、自分のためじゃなくて」と言ったのを、「自分がない」と言われたとまた勝手に解釈して傷ついて、「昔から人の顔色をうかがってきてて、亘理にも喜んでもらいたいとか亘理の気持ちを考えてたけど、もうやめるね、亘理は人の気持がわからないんだもんね」と言い放ちます。

 

麻衣も酷いことを言った自覚を持っていますが、酷いと思いました。
亘理が言ったことを麻衣は誤解してるけど、そもそも亘理は「自分がない」とは言ってなくて、そう言った麻衣に「そうじゃなくて」と説明しようとしてますが、麻衣が自分の解釈で邁進して亘理の言おうとしてる事を聞きませんでした。

亘理の言い方に麻衣を責める感じはありません。
今までもずっとそうですが、彼は素直な感想を述べている感じで、相手を避難するような雰囲気では言っていないのに、相手の方が勝手に悪く解釈しているだけです。

 

そういう亘理を何度も見てきているはずなのに、麻衣は理解できてないんだなぁと思いました。

終盤、麻衣は「自分の気持が亘理に届いてないんだと留学の話がショックで、せめて亘理を傷つけようとした」と言います。
自分の気持が届いてないって、伝えてないじゃん。
亘理にはストレートにいわないと伝わらないんだよって事も理解できてないんじゃん。
と思って、腹立たしかったです。

亘理が麻衣に「人のために生きてるんだね」と言ったのは、亘理は褒めているつもりで言ったことで、亘理は自分のことばかり考えているから、麻衣のように人のためにというのがすごいなと、自分と違う面白い考え方だなと思って言ったんだけど、うまく伝わってなかったようで、人に伝えるのって難しいといいます。

「大丈夫、ちゃんと伝わったよ」と麻衣は答えて、やっと通じ合えた気がすると思いますが、うーん、まあ今はそうだよね、って思いました。
麻衣が勝手に一人合点しないでちゃんと亘理と話をすれば伝わるだろうけど、いっつも勝手に解釈して浮き沈みしてきてたから、1人で勝手に解釈するのをやめないとね。

 

そして麻衣は、亘理が留学で旅立つ日、空港に見送りに行って、別れるという直前でやっと好きと告白できます。一旦行った亘理が、一緒の時を過ごす方法を見つけた、ピッタリ隙間なくくっつけばいいと言って、麻衣を抱きしめ、亘理も「僕も好きだよ またね」と言って、旅立っていきました。

麻衣は、亘理が行かないで一緒にいてくれる=亘理が自分を好きって思って期待してたようなんですが、それは違うだろーと思いました。

留学だったり、海外に行って仕事するだったりを選ぶか、恋人と一緒に国内に留まるのを選ぶかという選択が、恋愛物語で出てくる場面がよくあって、たいがいは相手のために行くことを勧めるってのが多いんだけど、そうじゃなくてもいいんじゃないのって思うことがよくあります。
その人にとっての大切な事、幸せが恋人と一緒に暮らす事なら、別に恋人と離れて成功する方を選ばなくたっていいじゃんって思います。

 

でも、今回の場合は違うと思うんです。
亘理の場合は、今は留学するべきです。

亘理が今の状態で、麻衣と一緒にいたって、ただ養ってもらって生活するだけになっちゃうだろうから。亘理は、まずは自分の能力を活かして自活できる道を探さないとだと思うので、海外のいいとこに行ったほうが彼のようなずば抜けた才能は生かせる道が見つかりそうだし。

それに、自分の気持を伝えてもいないくせに、自分の事を選んで留学しないで一緒にいてほしいと期待するなんて、おこがましいというかなんというか。

友人、結子にいわれたように、麻衣は自分が傷つかないですまそうとしてる感じで、嫌です。もっと自分の気持ちを伝えてぶつかれー。

最後は、亘理に好きと言ってもらえて、またねと言われたので、彼とのこれからを期待することができて、寂しくないと思ったようですが。

また亘理とふたりで見つけるユリイカな日々をおくれるだろうと最後に思って終わります。

ユリイカは「発見した」という意味だそうです。

 

亘理とまたいろいろ発見する日々を送れるって言ってるけど、一緒に生活してる間、そんなに発見してた?
最初に出会った時の、タワシとか、一緒に料理したときくらいな気がするんだけど・・・。

ほんとにもっと亘理と麻衣が一緒に楽しく生活して、ちょっと変わった亘理の感性を面白く麻衣が見守りながら、発見の多い日々を見せてくれたならよかったのに。
そういう感じじゃなかったなぁ・・・。

麻衣って、最後まで、亘理が留学しない事を選ぶのを期待してたって事は、亘理を理解できてないなーって思うんです。麻衣がまだ若いから仕方ない部分もあるかもしれないけど、もっとおおらかに亘理を受け入れてくれる人じゃないと、うまくいかない気がするんですよね。

 

遠距離になったら、今まで以上に誤解を解きにくくなるわけだし。
麻衣は周りの目を気にして合わせちゃう性格なわりに、亘理に対しては最初から「出ていって」と言ったり、結構強い態度をとってるなと思います。
それでと考えると前途多難だなぁと思うんです。

亘理は麻衣を面白いと思い、気持ちが通じ合ったという事になってるけど、私はあまりこの2人の気持ちの通じ合いを感じませんでした。

私的には麻衣は亘理には役不足。
麻衣がもっと違うタイプだったら、好きなお話になったかも。
でもそしたらだいぶ違う内容になっただろうけど。

麻衣は私の思う亘理に合うタイプと違ってて、麻衣を好きになれなかったので、亘理は好きだったけど、もやっとしたものを感じて読み終わりました。
最後がどうのこうのじゃなく、麻衣が好きになれなかったので、もうこの作品は私の好みじゃなかったっていうことになっちゃいますが。

この作品は4巻までもありますが、私はこの作者さんの前に出た短編の話の方が好きだなぁと思いました。