漫画「14歳のカレシ」杉本ゆう 感想(1)

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24歳、社会人2年目の小梅(こうめ)と14歳、中学2年生の太一(たいち)の恋のお話。
コミカルでほのぼので、ちょっとグッとくるところもある、お話です。

ピッコマにて。金曜更新で連載中。
以下、ネタバレありなので、ご承知の上。

 

 

 

1〜49話

つき合う時の経緯

太一は、小梅の同級生、祐介の弟で、10歳年下。
小梅と祐介は、家が近く親同士が友達だったので、祐介の両親が忙しくなって中学の頃からよく手伝いに行っていて、ずっと仲が良かった。
そのため、太一が小さい頃から知っているし、今も時々一緒にゲームしたりして遊んでいるくらい、太一とも仲が良かった。

小梅は、無邪気で子供っぽいところのある人で、今でも子供と同じ目線で遊べちゃって、変わった石を拾って集めてるような人。

会社の同僚に彼氏を作ろうと合コンに誘われて行くものの、男性達からは宇宙人だとか言われて、恋愛対象には見られず、合コンの引き立て役と言われてしまう。

彼氏ができないから私はダメなやつなんだ、でももう合コンなんて行きたくない、という悩みを太一に話したら、「じゃあ俺でいいじゃん」と言われて、その後いくつかやり取りはあったものの、付き合うことになります。

恋愛なんでしたことない小梅は、付き合うって何するの?って思うけど、一緒に遊んだり相手のしたい事につき合ったりだと言われて、今までとあんまり変わらないじゃんって事で、OKします。

でもちゃんとお互い好きなのか確認して、太一は「大好きだよ」と答えるんです。
この時点では小梅の好きは友達の好きと変わらない感じです。

 

小梅と太一

実は太一はクールそうに見えて、ずっと前から小梅の事が恋愛対象として、好きでした。
だからいずれ小梅とつき合いたいと考えていたとは思いますが、ここでつき合うことになったのは、話の流れから、そうなってラッキーな感じ。

太一は、かわいカッコよくて、学校で一番人気な3年生の先輩から告白されちゃうようなイケメンで、勉強もスポーツもそれなりにできる高スペックな男の子。

いつも冷静にツッコミをいれたり、クールで大人っぽい中学生ですが、小梅の事はすっごく大好きなので、時々、小梅にドキドキしたり顔を赤らめたりしちゃいます。

小梅は、無邪気で子供っぽくて元気でおバカな感じの明るい人ですが、親からも周りからもずっとダメ出しされてきたことを実は気にしています。

そんな小梅のいろんなダメなところなんかも、何年もずっと一緒に過ごしてきてるので、太一は全部わかった上で、今のそのままの小梅をまるごと受け入れてくれて、そのままの小梅でいいって言ってくれるところが、とってもいいです。

 

2人の交際

小梅も、最初は友達と同じような好きからつき合い始めているけど、わりとすぐに太一の事を恋愛対象として意識し始めて、太一とならキスやそれ以上の事もできると言います。

とはいえ、自分は成人していて相手は中学生なので、当然そこのところが、二人のおつき合いの一番の障害になります。

小梅は太一が18歳になるまで、あと4年、するのを我慢すると宣言します。
太一は長過ぎるって言うけど、とりあえず今の時点では小梅が周りから避難されてしまう事も、賢い太一はわかってるので、エロいことをしたくなってしまうのを我慢して、数年後にちゃんと周りから認められる存在であるようがんばろうと思っている、偉い子なんです。

キスもしないようにしてたんですが、49話までで、キスはします。
あと、くっついてるとお互いムラムラしそうになっちゃうので、近づきすぎないようにもしてたり。

太一が高校生になれば、そんなに変じゃないと思うんですけどね。
まあ、男の方が中学生なので、2人が本気で想い合ってるなら、そんなに厳しく考えなくてもいいんじゃ?とは思うけど、マンガの読者には彼らの本心が見えても、現実だったら客観的に本気なのか若さゆえの過ちなのか、判断しにくいかもね。

 

というのと、してる人は周り(文句を言うような人達)にバレないようにしてるだろうけど、本気度が高くて、周りに公になってて、ちゃんとしようとするほど、そういうとこを厳しく見られちゃうのかなとも思いました。

そこら辺はお互い我慢する、という流れになって、ドキドキしたりがいろいろあります。

2人の恋は、コミカルさがたくさんありつつ、ドキドキもいっぱいあって、かわいいほのぼのな恋で、思い白く微笑ましく見れます。

例えば、太一が小梅の服を褒めて、「俺のためにおしゃれしてきてくれたの?ありがと」っていう言葉に小梅はグッとくるんだけど、その気持を太一に手を引かれながら「太一くん好きだよー」と大声で叫ぶので、「んだよ 急に 恥ずかしいな!」と太一がなってしまうのとか、( ´ _ゝ`)ふっと笑えます。
(「旅行」より)

 

兄、祐介

そして、太一の兄、祐介は、小梅の事は男友達のような扱いをしてて、最初は小梅と太一の事をからかったり、面白がったりしてるんだけど、22話「同窓会」あたりから、実は祐介は小梅の事が好きなんだってことが匂わされてきます。

本人は気付いてないんだけど、一緒になって面白がってもいた小梅の親友アスカは、バッチリそれに気付きます。

高校の時、学校でもずーっと祐介は小梅と一緒にいたという話が出てきたり、同窓会でずっと小梅の世話を焼いてたり、なんだ、ほんとは小梅の事が好きなんじゃんっていうのがわかってきます。

祐介は、太一がそのまま大人になったみたいな顔なんじゃないかなと思うけど、見た感じ、太一の方が可愛カッコよくて好きです。

たぶん祐介は自覚しても、太一と小梅の間に入ってくるってことはなくて、自覚して終わるんじゃないかなぁ。

女っぽくなっていく小梅にドキドキして、そんな自分に戸惑って動揺して、太一と小梅の間に物理的に座ることは何度かやってるけど、わざと二人の仲を邪魔するってことはしないだろうな。

最初は自分が小梅を見て心臓がキューッとなったりするのを父親の心境なんだと解釈するんだけど、48、49話で、小梅と太一の結婚式を思い浮かべると死にそうな気分になって、小梅と自分の結婚式を思い浮かべたら、めちゃくちゃ嬉しいと感じて、「小梅のこと好きだったらどうしよう」と思ってて、今はほぼ自覚しつつあります。

 

小梅の両親

小梅の両親にも2人で挨拶に行って、最初はなかなか言い出せなくて、まだ両親には言わないって事になってたんですが、太一が言ってしまいます。
小梅の両親は太一の事を子供の頃から知ってるし、小梅の家に挨拶に来た時に、太一は小梅父と遊ぶのにつき合ったり、小梅母の手伝いをしたりして、ほんとにいい子だと思われてました。

小梅父は中学生ということをちょっと気にしてましたが、小梅母は、小梅を受け入れてくれる男なんて貴重で、しかも優良物件なんだからと、わりとすんなり受け入れてくれます。
ということで、小梅両親の公認の仲になります。

小梅母もなかなかおもしろい人で、すっごく冷静なお母さんです。
母親ってわりと感情的なキャラの人が多い気がするんですが、こんな冷静なお母さん好きです。

そんないいキャラしてるお母さんなんですけど、このお母さんが小梅に言ってきた事も小梅を結構傷つけてというか、自信を失わせてきてたっていうのがちょっと残念。

太一の方の両親は忙しいせいか、まだ全然出てきてません。

 

太一の仲いい友達

太一の同級生の仲いい友達、最初の方は2人なんですが、途中から3人になって、その頃にやっと小梅が太一の仲いい友達に紹介される(というか逃げたけど見つかった)んだけど、この増えた1人、ハヤトが、太一のいない時に小梅に「彼女なんて認めない」って、足で壁ドンして、いやーな感じで言うんです。

他2人の友達は、すぐフレンドリーに小梅に接してくれるのに。

このことを小梅は太一には言いません。
そう言われたすぐ後、小梅が落ち込むみたいな描写はないものの、少し後の太一の運動会の時に、ハヤトにも再会して、なんとか認められようとがんばります。

この時、なぜ彼女と認めないのかというのがわかるんですが、「小梅だから」認めないってことじゃなく、「彼女という存在そのもの」を認めない、それは彼女がいたら太一と遊ぶ時間が少なくなるから、という事だったようです。

 

うーん、ほんとにそんな理由なのかなぁ?という気がしないでもないんですが。

他2人の友人はまだ子供っぽさもある中学生って感じのいい子たちなんだけど、ハヤトは、勉強も運動もできて、クールで賢そうなキャラの子なので、そんな感じの子が、太一に彼女ができるのを嫌がるって、もしかして恋愛感情に近いものを持ってるのでは?と思ってしまいました。

小梅も「ハヤトが太一の事が好きで取られたくないんだ」って解釈して、本人に言うけど、まあハヤトは「ああ?」って怒ってて、今のところ、そういう意味で好きなんだと匂わすような描写は無いですけども。

「ライバルだ、好きなものが一緒だから仲良くなれそう」という小梅理論で、ハヤトが冷たい対応でも、もう気にしないで構っていく対応になって、太一も友人2人も小梅はスゴイなって感心します。

 

小梅の親友アスカ

たぶん中学の頃からの小梅の友人アスカは、大人になっても小梅の親友をやってるだけあって、小梅の事をよくわかってるし、思いやりがある優しい友人です。
アスカも冷静なツッコミキャラで、小梅をおもしろがってるところもあるけど、ちゃんと小梅のことを思ってあげてるなってことがわかる、いい人です。

祐介が小梅に恋してることにも気付いて、それをわかってなくて変な解釈しようとしてる祐介の事をおもしろがってもいるんだけど、このまま一生恋なんてわからず死んでいきそうなのはかわいそうだからと、「自分のしてやったことで好きな女が笑顔になったら嬉しいかもな」とアドバイスしてあげます。

 

全体的な感想

絵柄がわりと好きな方で、太一のビジュアルにひかれて読んでみました。
というか、見た目好みなのは太一だけで、太一がいたから読んでるとも言えます。
小梅とか他のキャラの見た目は、許容範囲というだけで特に好みというわけではないです。

中身はおもしろいけど。
小梅はおバカキャラですが、自分が「人とズレてる」事を気にしてたり、ただのおバカで子供っぽいだけじゃないとこが好きです。

小梅と太一の2人がお互いを想い合ってる様子を見るのは嬉しくなるし、ドキドキしたりしてる様子をみるとキュンとなるし、初々しい恋愛をわりと安心して見られて、ほのぼのした気分になれます。

基本的にはコミカルで、主に小梅が子供っぽいとことかが、太一も含めて、いろんな人にツッコミ入れられておもしろいです。

片方が中学生だからっていうとこでの悩みなんかも描かれてるけど、シリアスになりすぎずに、全体的には楽しく読める作品です。