漫画「私たちのカンケーは」モモ 感想

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カヨンとウシンを中心に、大学生の恋愛、友情等の人間模様を描いた群像劇。

カヨンとウシンは気の置けない高校からの友人。同じ大学に合格したものの、すぐに兵役に行ってしまったウシンが2年後に除隊して戻ってくるところから、お話が始まります。

レジンコミックスのオリジナルWEBマンガ(有料)。完結済み。
ピッコマ、comicoでも配信されてますが最後の方は有料です。

以下、ネタバレありなので、ご承知の上。

 

 

 

男女の友人が恋愛関係に発展すること

ブ・カヨン(女)は、南都下大学、映像学科の3年生。
ハン・ウシン(男)は、南都下大学、英文学科の1年生。

同じ年ですが、ウシンは大学に受かってすぐに兵役に行ったため、学年は2年違ってます。

二人は高校からの友人で、なんでも言い合える男友達同士みたいな関係です。

男女なので、周りからは付き合ってないのか、男女で友達なんてない、としょっちゅう言われいて、「恋愛感情はない、ただの友達だ」と言っても、納得してもらえず、うんざりしています。

でも散々、「友達だってどうして信じてくれないんだー」と否定してたくせに、やっぱりな感じで、恋愛に発展する話なんですよねぇ。

マンガや小説で、こういう出だしで始まる二人って、結局恋愛に発展するのばっかりなんだけど、ほんとに友達のままっていう話もあるのかなぁ?

少なくとも片方は途中で恋心を自覚するか、実は好きだったっていうのばかりな気がします。

カヨンとウシンってほんとに仲良くて、思ったことを気兼ねなく言ってふざけ合って、ずーっと一緒にいるような、すっごくいい関係なんだけど、ここまで仲良くて、適齢期に恋愛対象の異性だったら、そりゃあ恋愛に発展するでしょうよって思います。

ふざけたことを言い合える仲良い異性の友達がいるっていう人はいると思うけど、ここまでベッタリずっと一緒にはいないと思う。

それができる相手だったら、それはもう恋愛できる、付き合える相手なんじゃないかなーと思います。

恋愛そのものに興味がない人じゃなければ。

二人共そこそこ容姿がいい人なんだけど、そういう話が出てきてないのでたぶん、この物語が始まるまでの時点で、恋愛経験がありません。

カヨンの場合は、中学時代に仲間外れからのイジメにあって、孤独に過ごしていたので、高校ではウシン+αの友達と楽しく過ごすのが嬉しくて満足してたんじゃないかなと思います。

ウシンの場合は、よくわからないけど、ウシンもたぶんカヨンと仲良く過ごしてて満足してて、特に恋愛したいってのがなかったんじゃないかな。

そしてお互い恋愛にそれほど興味がなくて、自覚がなかっただけで、高校時代から既に、お互いが人生になくてはならない存在になっていたんじゃないかと思う。

それが恋愛対象になるんだと自覚してなかっただけで。

ウシンが兵役で傍にいなかった時だって、ウシンからの電話にカヨンは喜々として飲み会を抜け出して話に行くくらいなんだから。

結局のところ、二人ともまだそれほど恋愛に興味がなく、お互いがお互いを恋愛対象になる異性なんだって自覚してなかっただけで、恋愛対象になりうる存在だったってことなんじゃないかなと思います。

 

 

ウシンとユジン

それが、ウシンが兵役を終えて除隊して大学に戻ってきた時、カヨンの友人のユジンの事をかわいいと言って気にし始めたところから、関係が変わり始めます。

カヨンは大学に入って、同じ映像学科のユジン、エリという仲のいい友人ができます。
(2人とも女性)

ユジンはおそらく大学に入ってからできた彼氏と2年くらいずっと付き合ってますが、しょっちゅうケンカしていて、ユジンは彼が自分をあまり大切に扱ってくれない事に不満を持っています。

最初、ウシンがユジンに興味を示しだした頃は、まだウシンをただの友達と認識していたので、カヨンはその事をなんとも思いませんでした。

ですが、ちょうどそれと同じ頃にカヨンは徐々にウシンを異性として意識し始めていきます。

ここは特に何かきっかけがあってという事でもなく、高校卒業後、兵役で2年間離れてたウシン(休暇中には会ってたけど)とまた一緒に過ごすようになったら、なぜか意識し始めちゃったという、カヨンにとっては自然な流れでって感じなので、カヨンに恋愛に意識を向ける時期が来たって感じなのかな。

カヨンがウシンの事を好きなんだとはっきり自覚した時は、タイミング悪く、ウシンとユジンがお互いを意識しだしてた頃でした。

そしてユジンは不満が募っていた彼氏のミヨンと別れ、ユジンとウシンの仲はどんどん縮まって、いい雰囲気になっていきます。

ここで、カヨンとウシンの仲が良い事が問題になってきます。

ウシンはカヨンとユジンが友達なので、その方がいいと思っての事だったようですが、ユジンと会う時にカヨンも誘って3人で会っていました。

カヨンは自分が邪魔になっているのがわかってるし、ウシンが好きなので、いい雰囲気になってる二人と一緒にいるのは気まずい。

ユジンは、カヨンに嫉妬してしまいます。

ユジンとしては友達としてカヨンは好きなのに、ウシンと仲良くしてると嫉妬と憎しみを感じてしまって、そんな自分も嫌で葛藤します。

カヨンはウシンに話をして、3人で会うのはなしになり、ウシンとカヨンはしばらく距離を置き、ウシンはユジンと二人で会うようになります。

 

 

この時、お節介なというより、余計なお世話をしてくる後輩が、泥酔したカヨンの世話をしたウシンとカヨンが、二人でいて別れるところを見かけ、カヨンがユジンの横恋慕をしていると二人の噂を流して、ちょっとした問題になります。

この噂はカヨンの耳に入れないようにウシンが立ち回り、真相を話す事で、噂を消します。

ですが、後になって、ユジンがこの真相を知ってたのに、噂を広めた後輩に、噂を否定して説明しなかった事をカヨンに謝ります。

ユジンはこの時、ウシンとうまくいきかけていた頃で、ユジンがウシンと仲良い事に嫉妬していたために、カヨンにとって嫌な感じの噂を積極的に否定する気になれなかったようです。

カヨンは中学時代にイジメで嫌な噂を流されて孤立した嫌な思い出があるので、謝られてもすぐにはユジンを許せず、和解に少し時間がかかってしまいます。

ユジンは別れを告げた元カレが納得してくれず、今までの事を誤ってしつこく復縁を迫られます。

そしてある夜、ウシンに出てこれないかと言われて「もう寝るから」と嘘をついて元カレに会っていた時に、ちょうどウシンに会ってしまいます。

そのまますぐに去っていくウシンを、ユジンは元カレを振り切って追いかけますが、「よりを戻すのか、付き合ってるわけじゃないし、俺は大丈夫だから、自分の気持に正直に動けばいい」と、あっさりしているウシンに、ユジンは不満を感じます。

そしてこれを最後に、ウシンとユジンの友達以上恋人未満な関係は終わり、結局、付き合うまでいかずに二人の関係は終わります。

ウシンはユジンが嘘ついたってのもマイナスだったろうけど、ユジンを好きではあったけど、それほど強い気持ちではなかったんですね。

ユジンの元カレのように、すがりついてでもよりを戻したいと思うほどではなかった。

ユジンが元カレの事で泣いていた事は気になったけど、ユジンが笑顔になれれば、その相手が自分じゃなくてもそれでいいって感じでしょうか。

 

 

ユジンとミヌン

ユジンはここで、ウシンに見切りをつけて、元カレとよりを戻したようです。

ユジンと彼氏のミヌンの関係と、ユジンの気持ちは、83話でエリが言ってる事に要約されている気がします。

ミヌンとケンカして「別れる」と言うユジンに、エリが話を聞いてアドバイスしても、「やっぱり私を一番愛してくれるのはミヌンしかいない」と言って我慢して付き合い続け、たまにミヌンが優しくしてくれると「やっぱり別れなくてよかった」と言い、しばらくしたらまたケンカして「別れる」と言うの繰り返し。

ユジンはこのまま、この物語で語られている間は、たぶんずっとミヌンと付き合い続けました。

よりを戻す時は「これからは大切にする」と言ってたものの、時間がたつとまたミヌンは元通り。

後にみんなで川に旅行に行った時も、ミヌンの嫉妬&監視があって思うように過ごせず、ユジンは、カヨンに優しいウシンを、羨ましく思って見つめてしまうのです。

そしてそれにカヨンは気付いていました。

だから「すがってまでしてよりを戻したんだからユジンを大切にしろ」とミヌンに啖呵を切ります。

この旅行の話を最後にミヌンはほぼ登場しないし、ユジンのウシンへの気持ちもその後は描かれてないので、ユジンの気持ちの決着はついたのかどうなのかは、わかりません。

あとがきに、サラッと出てくる卒業後のその後で、チラッと出てくる彼氏が、たぶんミヌンのままなんだろうなと思いますが、顔が描かれてないのではっきりとはわかりません。

ミヌンは見た目はカッコよくて好みなんだけど、中味がだいぶ残念な男です。
カヨンに怒られた後も、ウシンに「男らしくない」と嫌味を言うくらいで、なんか嫌な奴のままでした。

 

 

そしてユジンも、かわいい女の子だし悪い子じゃないんだけど、人間的な嫌な面もある人物です。

好きな男性が、友達とはいっても他の女性と仲良くしてたら嫉妬するのは当然だと思うけど、ウシンがカヨンと一晩過ごしてないと知ってたのに言わなかったのとかは、嫌な部分だよね。

積極的に悪いことしてるわけじゃないから、そのくらいの気持ちはわかるし、誰にでもありそうな事ではあるけど。

ユジンは「愛されたい」って思ってる人だなぁと思いました。

ウシンに言った言葉も「本当に私の事を好きなの?」で、自分の事を好きか確かめる問いかけで、自分がウシンを好きだという気持ちじゃない。

ユジンは、ウシンがカヨンより自分を好きでいてほしくて、大切にしてほしかったんだろうね。

だから、あっさり諦めてしまうウシンよりも、別れても復縁を迫ってくるくらい自分を好きなミヌンを選んだし、旅行の時は、ウシンがカヨンの世話を焼いて大切にしているのをみて、うらやましくなっちゃったんだろうな。

ミヌンはユジンに想いがあるわりに、ユジンの扱いが雑なので、ユジンがミヌンを嫌になる気持ちはわかります。
むしろ最初の方、ミヌンの態度をみて、なぜ別れないんだろう?と思いました。

ウシンとうまくいかなかったからといって、ミヌン以外にも男はいるだろーって思うんですけど。

とりあえずよりを戻したにしても、他に出会いはないのか。
彼氏がいないと寂しい病で、別れられないのかなぁ・・。

 

 

カヨンとジュン

一方、カヨンは映像学科の元先輩で、インターン先の会社の社員のジュンとデートをするようになります。

ジュンはカヨンが1年生の頃からずっと好意を持っていましたが、同じ科のただの先輩後輩なだけで、特に親しくもないまま、遠くから見守っているだけでした。

ジュンは超イケメンなんですけど、人付き合いが苦手で、唯一親しいのは同期のオヒョン(男)くらい。

ジュンが勤める会社に、カヨンがインターンとして来たのを機に、オヒョンの後押しもあって、ジュンはがんばります。

カヨンはジュンに告白されて、自分には好きな人がいる事を打ち明けますが、それでもいいと言ってくれたジュンの気持ちを、悩みつつも一旦は受け入れます。

この頃、ウシンとユジンがうまくいかなかった事は知ってましたが、たぶんウシンとの関係を失うのが怖くて、好きだと告白できなかったんですね。

でもジュンとデートしても、いろいろと気持ちの噛み合わなさを感じるだけで、うまくいきませんでした。

ジュンの方も、遠くから見守っていた時の方が幸せだったと思い、先輩後輩の関係に戻ろうとカヨンに言って、付き合うまでいかずに終わりました。

このジュンがカヨンに先輩後輩の関係に戻ろうって言った話は、ジュンが「話があるんだ」って言ったところで一旦話が終わってて、しばらく後でオヒョンがジュンとの会話の中で、この時に言ったこと(=先輩後輩の関係に戻ろう)に触れててわかるっていう形だったので、すごいわかりにくかったです。

このジュンとのデートで、カヨンが感じてた気疲れって、相手のこと好きじゃないから感じる事だよなーと思いました。

カヨンの気持ちがジュンの方に向いてれば、いろんな考え方の違いとかあっても、すり合わせていけるんだろうけど。

そして、ジュンは自分に気持ちが向いていないカヨンが、自分に合わせて無理してる感じなのを見るのが、辛くなっちゃったんですね。

 

 

ジュンとオヒョン

ジュンは最初の登場時は、髪が長ったんですが、切って短くしてからはずっとその髪型だったんですけど、私は長めな方が好みでした。

外伝で、オヒョン視点のジュンとの関係が描かれていて、最後に「バカみたいにず〜っと見守り続けていたバカの初恋」の台本を書くつもりだと言います。

ジュンは自分の事かと思ってますが、これはオヒョンの事なんだろうなと思います。

いつから自覚してたかはわかりませんが、オヒョンはジュンへの気持ちが恋だと、この時点では自覚しているってことだと思います。

でもオヒョンは、ジュンとカヨンの事を応援してたのも本当だったんだろうと思います。

オヒョンは、ジュンは十分に愛されてもいいヤツだと思っていて、今までもずっとジュンが周りから良くみられるようになるのを喜んでいました。

ジュンとカヨンがうまくいったら寂しく思わないのか、ジュンと自分の恋愛関係を望まないのか、というところまでは描かれてないのでわかりません。

自分の気持を自覚していても男同士で、ジュンがカヨンに恋している以上、彼はゲイじゃないし、自分の気持を優先させるよりも、ジュンが幸せを感じてほしいという気持ちが強かったのかもしれません。

オヒョンがゲイなのかどうかも不明です。

オヒョンの台本で作品が完成した時に、オヒョンの気持ちにジュンが気付くのか、それともやっぱり自分の事だと思うのか、この後彼らはどうなるんだろうという余韻を残したまま、終わります。

 

 

カヨンとウシン

そして、カヨンとウシンですが、それぞれ別の異性との関係があったり、夏休みなのもあって、しばらく離れた時期を経て、カヨンがウシンに告白します。

ウシンはカヨンと離れて、いろんな事がつまらなく感じる日々を送っていましたが、カヨンへの恋愛感情はまだ持っていませんでした。

カヨンから告白されても、父親の浮気から両親が離婚しているせいで、恋愛関係になった後に別れがきてカヨンを失ってしまうのが怖くて、すぐには付き合えませんでした。

カヨンは、エリに男性を紹介してもらう話を使って「ウシンの気持ちを確かめる作戦」を実行します。

やっぱりウシンが自分に気がある事を確信したカヨンが、もう一度ウシンに告白して、返事がほしいと言います。

ここでウシンも自分の気持を認めて、やっとカヨンと付き合うことになりました。

 

 

ウシンの父

ウシンがカヨンから告白された後の頃から、ウシンの父の話が絡んできます。
カヨンの告白直後の時は、ウシンが父に一度会っておしまいでしたが、終盤になってまた出てきます。

ウシンの父親が病気で入院したという連絡が入り、母に頼まれて嫌々ながら父に会いに行きます。

子供の頃は両親の仲が良く、ウシンは父の事も好きでしたが、父の浮気で両親が離婚し、その後、母がうつ病になったり、苦労していたのをみたため、父のことを憎んでいました。

母とやり直したいと言う父を激しく拒絶して、ウシンは去りましたが、そのウシンの態度に父は傷心したようで、前より荒れてしまいました。

父の妹である叔母が世話をしていましたが、叔母も病気で手術しないといけないため、母に助けを求めます。

母のために仕方なく父の看病をしに行きますが、自暴自棄になっている父は医師に止められているのに病院を抜け出して飲酒を繰り返します。

他の患者ともケンカして、周り中に迷惑をかけ、ウシンは周りに頭を下げ続け、精神的にもどんどん疲弊していきます。

ウシンは大学を休学し、抜け道のない地獄に陥っているような状況でした。

それでもずっとウシンが看病を続けている事や、ウシンが肝臓移植を申し出たこと、ウシンの彼女(カヨン)が来たのに、みっともないところを見せた事等がきっかけになったのか、父は気持ちを持ち直して、アルコール中毒の治療を受けると自ら言って、関係が改善します。

 

 

ウシンの父絡みの話はシリアスで重いです。

ウシンの父は、ウシンの母と離婚した後、別の女性と再婚して別れてました。

叔母曰く、女に騙されて会社も半分失ったそうで、病気にもなって、気持ち的にだいぶ落ちていたところ、再会した息子に拒絶されてショックだったのかもしれません。

ですが、だからこそ、前妻にすがろうという甘い気持ちもあったんでしょう。

自業自得で、ウシンの言うように、ウシンが世話をする義理はないと思いますが、叔母ははっきりとは書かれてないけど父の自殺を心配しているようでした。

実際、父も2回目に会った時は、周りのお荷物になっているのを感じて自暴自棄になって、死にたいと思ってお酒を飲んでいたようでもあります。

ウシンに会ってから、そうなってしまったと聞いて、そのまま本当に亡くなってしまったら、ウシンの罪悪感はすごくなっちゃっただろうし、大変だったと思うけど、父に言いたかった事も言えたし、最終的にはうまく収まったので、いい結末になってよかったです。

父の看病中のウシンとカヨンは、あまり会えないのに加えて、ウシンが精神的に追い詰められていってるけど、それをカヨンには言わないので、カヨンもそこまでウシンがやばい状況にいるとは知らず、カヨンもインターンの仕事で忙しいのもあって、すれ違ってしまいます。

結局この時の事は、カヨンがウシンに会いに行った事で、いい方向に進んで、なるようになったって感じで、何か二人の中で解決法を見つけて乗り越えた、みたいな感じではなくて、なーなーに流れていった感じがありました。

なんかこの作品全体的に感じた事ですが、何か問題になるような事が描かれるけど、はっきりとその問題が解決したっていうのが描かれないまま、流されて終わってる事が多い感じがしました。

 

 

ラスト

ウシンの父親の話以外では、二人が付き合ってからは、わりと平和な日常で、二人のちょっとしたあれこれが描かれてます。

最後の方になって、カヨンとウシンの高校の時の友人ボユンとエリの恋愛が描かれます。

最後は、カヨンの卒業式。

ウシンはバイトして買ったペアリングをカヨンにプレゼントします。

カヨンはその夜、ウシンとの初夜を迎えるためにウシンに合鍵を渡して、二人で部屋に入っておしまいです。

ユジンとミヌンはしてるようだし、エリも経験済みっぽかったけど、カヨンとウシンは奥手カップルで、ずっとキスまでだったようです。

途中、付き合ってしばらく経ってからも、ウシンの母に付き合ってる相手がカヨンだって教えてなかったみたいで、結局、卒業時点で二人の親に教えてたのかどうなのか、よくわからないままでした。

ウシンの母はカヨンの事が好きで、カヨンが彼女だったらよかったと言ってたんだから、そのタイミングで言っちゃえばよかったのに。

 

 

全体的な感想

登場人物の中で一番好きなのは、ジュンでした。

ジュンの初恋は叶わなかったけど、カヨンと結ばれてほしかったかというと、それはなくてよかったかなと思います。

カヨンがそんなに好きなキャラではなかったので。
嫌いという程でもなく、微妙なんだけど、好き、ではなかった。

オヒョンがもうちょっと美形さんだったら、ジュンとうまくいってほしいって思うんだけど、そこもちょっと微妙。

一番嫌な奴は、グヨン先輩。

韓国の大学生を描いたWEBマンガって、なかなか卒業しない嫌な先輩がよくでてくるなーって思います。

グヨンも全くそうで、下品で下劣な奴でした。

すごい悪者ってわけでもないんだけど嫌な奴で、だけど痛い目にあうわけでもなく、そのままで終わりました。

最後の方で、彼女と別れたっぽいけど、その彼女もカヨンの噂を広めた子で、あんまりいい子じゃなかった。

彼女はグヨンが変な噂を広めたせいで休学したとか。
自分がした事のしっぺ返しがきたって事なのかな。

 

 

そして、モヤッとしたまま終わってしまったのがユジン。

最後、またウシンに目移りしそうになってる感じのエピソードのまま、ユジンの気持ちはわからずに終わったので、なんか中途半端でスッキリしない。

カヨンの方はそれ以降、ユジンを気まずく感じてて、ユジンがウシンを見つめていた事をとても気にしていました。

ウシンが休学した事もエリには話してもユジンには言わないようにし、卒業制作の映像作品上映会でも、ユジンが隣が空いてると手振りで示したのに、手を振り返しただけで離れた席に座りました。

ユジンの記憶からウシンを消したいと思ってたくらいなので、カヨンはもうユジンにウシンと関わってほしくなくて、ウシンからはなるべく避けてたんだろうなと思います。

ユジンの方は、もうウシンとの事を特に気にしてないって事なんだろうな。
近くにいると気になっちゃうだけで。
だから、それをわかっててカヨンはウシンをユジンから遠ざけるようにしたって事なのかな。

カヨンとウシンがふざけてるのは、うらやましくなるくらいの関係だったけど、カヨンが女を見せる時は好きじゃなかったな、と思います。

全体的には、いろんな人間模様がおもしろかったです。