漫画「Adonis アドニス」原作:ヘドリ 作画:チームアドニス 感想(3)

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ピッコマにて。日曜更新で連載中。
以下、ネタバレありなので、ご承知の上。

「Adonis アドニス」感想(1)
「Adonis アドニス」感想(2)
「Adonis アドニス」感想(3)
「Adonis アドニス」感想(4)
「Adonis アドニス」感想(5)
「Adonis アドニス」感想(6)

 

ヴァルセンタ学術院に入学

40話

学術院の前でイアナはエイジに会う。
エイジはフィンを見て知っているような素振りを見せイアナのいないところで
「恨まれるのは嫌だしどうすりゃいいやら」と言う。

イアナはホルト、ムルシーに別れの挨拶をする。
ムルシーには月に1回程度、フィンに会わせてほしいと頼むと快諾してくれ、あと数年はロアンヌの首都にいるからいつでも来てくれと言い、パエッラ商団のお得意様に渡す牌(ペンダントみたいな物)をイアナにくれた。

ホルト、ムルシー、フィンとの別れ際、エイジが恐ろしい顔つきでフィンを見ていて、フィンは怯えてしまい、イアナはエイジに「子供を睨みつけるな」と頬をつねって言う。

エイジに部屋まで荷物を運んでもらい、アルハードにもらった小瓶を見せ、何かわかるか聞く。
エイジはその小瓶の中身を知っていて、黄金の塊数百個あっても変えないほどのすごい治療薬で、塗ればヒビの入った骨くらいすぐにくっつくだろうと言う。
「どうしてこんなものが」とエイジの意味深な発言。

 

41話

エイジは小瓶をくれた相手には今後近づかないほうがいいと忠告される。
「その人はこの世で一番恐ろしい敵のいる人物で この世で一番危険な人物であり
 いつ死んでもおかしくない いや もうすぐ死ぬかもしれないということ
 ただこれだけは断言できる
 あまりその人に関わらない方がいい
 前は一緒にいてほしかったけど 今は違う」

何故かとイアナが聞くと、これ以上は言えないが、本当に危ない人物なんだという。
(なぜエイジが前はイアナのような人がアルハードの傍にいてほしいと思ったのに今は変わったのか、いまいちわからなかったですが、前は単に強い人がいてほしいと思ってたけど、イアナに好意を感じるようになって、アルハードの近くにいるのは危険だからイアナを危険な目に合わせたくないに変わったってことなのか?)

イアナ
「いくら危険があろうとも私が接近したければ接近する
 好意を感じる者とは縁を切るつもりなどない
 私のせいで相手に危険が及ぶのでさえなければ」

エイジに死にたくないだろう、死ぬのが怖くないのかと言われると

「一度経験してみたが大したことなかった
 死が怖くてやりたいことを諦める方が私はよっぽど嫌だ
 私がアルハード以外の者に殺されることはないだろうから」と思い
エイジには私のことは心配しなくていいという。

エイジに今までのアルハードとの経緯を話すと、エイジの知るアルハードとは違うようでエイジは驚く。(指にキスしたとかまで言うんだ!と思いました)

剣術大会 予選1日目

イアナはエイジにアルハードにもらった薬はもったいないので塗らず、ムルシーから上質な薬を取り寄せていると言う。
そして剣術大会は諦めると言う。
タロウ、ヘレイスに再会。

 

42話

剣術大会 予選1日目 続き

タロウ、ヘレイスに(エイジも一緒)、子供を助けるためにモンスターと戦って腕を負傷したという話をする。

タロウはイアナには勇ましい男の例が宿っているに違いない、女性の前では顔が赤くなるのにイアナの前だと平気、牛のモンスターなんて角を掴んで投げ飛ばせばイチコロなのに腕が折れるなんてイアナも女性なのかなと思った、牛のモンスターはその後妬いて食べるとおいしい、という話をした。

イアナは剣術学部の部長ライアンに剣術大会を腕のケガが完治していないので棄権するという。
右腕で戦えないことはないが、左腕に包帯をし、かつ女となると負傷者だから手加減した等と言われかねない、万全の体調で勝利を勝ち取りたい、弁明の余地など与えたくない、と棄権の理由を説明する。

アルハードは何十回、何百回と私を打ち任せたが一度も重症を負わせられたことはない
今思えばアルハードが優しかっただけ、もしくは執拗で私が負けを認めひざまずくのを待っていたのだろう
私は死ぬまで負けを認めなかった もし彼の手にかかっていなければ最後まで諦めきれず剣をふりかざし、寿命を全うする時、悔しさの中、目を閉じていただろう
アルハードに殺されてよかったのかもしれないな

2/22 剣術学部 招集日

授業は3/2から。スカーフの色は黄色は学生、青は先生。
剣術学部では毎学期1度ずつ成績につながる学部内剣術大会が開催される

 

43話

剣術学部の学生に、剣術大会に出たくなくてケガしたふりじゃないか、女だからライアンと何かあるんじゃないか等と噂されるが、イアナは「実力を証明するしかない」と意に介さない。

ライアンが学術院のカリキュラムの説明をする。
学術院の授業は、専攻と教養に別れている。
学期末の評価で不合格を2度もらったら退学。

エイジは教養は情勢学をとろうかなという。
イアナの目的はここで3年耐えてから青年剣術祭でアルハードに会うこと。
イアナは剣術の授業だけ受けるつもりだったが、エイジに「卒業したらレベルの高い教育を安く受ける機会はない、騙されたと思って教養2つくらいとってみろよ」と言われ、「ロアンヌとバハムートの歴史」ととることにする。
イアナはバハムートに国籍を変えようと思っている。

何か質問はとライアンに聞かれて、剣術大会ベスト32進出のシャルロットが「不正入学はあるのか、ないならなぜ女が剣術学部に入学できたのか」と聞くと、「イアナさんはずば抜けた実力で入学しました、今度彼女を侮辱したら試験の責任者である私への侮辱とみなすことにしましょう」とライアンにすごまれる。

後で、タロウ、ヘレイス、エイジの3人もシャルロットの発言に憤り、背骨を折ってやる、歯を折ってしまえ、勝って口ばっかりの野郎だと言ってやれ、等と息巻く。
数日後、シャルロットは、包帯だらけで杖をついている。

 

44話

入学式当日
ヴァルゼンタ学術院の学長、大魔法使いハインリッヒからの挨拶。
「学術院は学びの宝庫 思う存分学びなさい 在学中に挑戦を重ね、時代を引っ張る人材になり卒業していくことを願っている みなさんが諦めないかぎり学術院はみなさんをしっかりフォローするでしょう 学友はライバルでもありますが、苦楽を共にする同志であることを忘れないように」

花火。これから登場する人物たちの姿。
汗をかいて寝ているらしきアルハードの姿。

場面は変わって薄暗い部屋。
おっさん2人の所に、誰かが遅れて来る。
遅れた男「奴隷遊びのしすぎだろ また白髪が増えてるぞ」
ブルース「奴隷の時から育ててやったのに恩知らずもいいとこだ」
遅れた男「恩?背中に残った傷跡を見るたび恩返しはおろか お前の体をメッタ斬りにしてやりたくなるがな お前の身の程知らずのブツを切り落として、その悪趣味を楽しめなくされてもいいのか?」
ブルース「2番めのご主人がお前を大事にしているからってつけ上がんな。いつか飽きられたらその日をお前の命日にしてやる」
遅れた男「好きにすればいい いつまでもおとなしくやられているとでも思っているのなら」
もう一人の男に止められる。
遅れて来た男は、エイジだった。

 

45話

【エイジの秘密】
エイジは「ご主人様」との約束でロイギン族の誰かを探している
20年前に逃げ出した女の腹の中にいた子
女の見た目はロイギン族特有の深緑色の髪に青い瞳
悪魔の破片を持っているためマナの制御力が異常なまでに優れている

エイジもロイギン族で、他のロイギン族はご主人様が滅ぼした。
いくらおぞましい拷問をしても彼らは女の行方を答えなかった
それにあいつらを殺さなければ悪魔の力が薄れるから仕方なかった
あの時ご主人様は本当に地獄の悪魔にでもなったかというほど残忍だった。
それほど血に眠っている不完全な悪魔を大切に思っている
その存在を手中に握り続けるために千年を超え近親婚を続けてきた

ペインとブルースというブラックフォクシーの仲間
彼らの仲間でいるためにエイジはペインの薬を定期的に飲んでいる

エイジはブラックフォクシーの情報商をしている
ロイギン族以外のことでもエイジが貢献したことはいくつもある

破片の力を受ける若い人材を探すことなら学術院がぴったり
エイジの任務はバハムートの血を盗んだ者を探すこと

おそらく、ブラックフォクシーの仲間になって、アルハードのためにスパイ活動をしているんじゃないかと思います。

 

46話

ロベルシュタイン伯爵家の長男ハルツェンが入学おめでとうとイアナに花を渡してくれる。
セオドアアカデミーの開学式なのに来てくれたのだが、イアナは平和な家庭に嵐をもたらした異母兄弟になぜそんなことをするのか理解できなかった。

新入生剣術大会優勝者はジュービス。
タロウは決勝にでたが、試合中に観客席の女神をみてよそ見して負けた。
ヘレイスは真ん中くらいまでいった。

イアナの寮の部屋の同室者、衣装学部4年のプリーシラが酔っ払って部屋に戻ってくる。
プリーシラはイアナを見て歓声をあげる。

 

47話

プリーシラはイアナを「完璧な体」と言って触ろうとするがイアナがプリーシラを気絶させベッドに寝かせる。

学術院は生徒が造っていくもの。
学術院のすべてが生徒の手で実現される
緑は造形学部の学生がこまめに手入れをしている
新入生の肖像画を描くのは美術学部
学術院の新しい建物を建てるのは建築学部
食堂の調理を担当するのは料理学部
制服を制作するのは衣装学部
非常時に学術院を守るのは武術院と魔法院

この他にも学術院の制度は変わっていながらも優秀であった
生活する空間を自ら造り守ることから自負心が持てるゆえ
生徒はこの体系にとても満足していた
学びたい者にとって学術院は楽園なのだ

実践剣術授業場所 第一演武場で

イアナの右腕は完治していて、左腕はまだ痛みがある状態
イアナは学術院はしばらく滞在するのみだから実力を発揮するつもりはなかったが、周りの噂を黙らせるため、剣術学部内の公式剣術大会で、実力をみせつける必要がありそうだと思う。

 

48話

タロウの同室者は、イアナと同い年の頭脳明晰で政治学部に主席入学した人
見た目も近寄りがたい優等生という感じで、髪と目が灰色なので、タロウが灰野郎と呼んでいる。
タロウと真逆なタイプなので、なにかとぶつかっているが、タロウは負けた感じがするので自分から部屋を変えたくない。

1学期の実践剣術を担当するフィリガー先生が、剣術大会をみるかぎりでは他学年より遥かに優秀だという。
実践剣術1年目の目標は剣術の正しい姿勢の習得と基礎体力を増やすこと
どんな攻撃を受けようとも剣を離さない意志の強さと一瞬たりとも油断しない集中力を培うこと
実践では呼吸するのと同様に行って当たり前の行動を体に覚えさせる

まずは演武場を20週、上位5人に加算点。
フィリガーはイアナを呼び、腕のケガを考慮して無理するなと言われるが、イアナは自分もみなと同じ練習をこなすのでご指導くださいと言う。

フィリガー・アシュルタント
アシュルタント家の前家主であり前近衛騎士団長という大物

 

49話

フィリガーはイアナの言葉と表情に「ケガと身分、性別で過小評価していたようだ申し訳ない 練習量をこなせない場合は減点とするから心得ているように」という。

授業後のシャワーの後、ヘレイスはエイジの背中の傷跡がすごいとイアナに話す。
子供の頃、モンスターの多い地域で育ったとのこと。
(モンスターも本当かもしれないが44話によると奴隷時代につけられたもの)

タロウ、ヘレイス、エイジ、イアナの4人で食堂に行くと、周りの注目を集める。
剣術学部は200人に1人の割合で選ばれ卒業後には花道が待っているから目立つらしい。

必修科目は午前中のみで午後は選択科目だから4人一緒に行動できるのは昼飯までだとエイジが言うと、別に一緒じゃなくてもいいじゃないかとイアナが言い、修練館で毎日授業後に練習するつもりだから、用があるならそこに来いという。
エイジが毎週金曜日一緒に飲みに行こうと提案し、みんなは承諾する。

イアナは社会科教授イルロットが担当する世界史の授業へ。
王国の建国神話 ラオス神話について。

 

「Adonis アドニス」感想(4)