漫画「悪女の定義」作画:Min(REDICE STUDIO) 原作:Sola 脚色:Yuns 感想(2)

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【2019.8.23更新】

ピッコマにて。木曜更新で連載中。

友人に彼氏を取られた女子大生(22)が、ヤケ酒して足を滑らせて川に落ち、気付くと性格の悪い貴族の娘、シャティに転生していた、という異世界転生もの。

以下、ネタバレありなので、ご承知の上。

「悪女の定義」感想(1)
「悪女の定義」感想(2)
「悪女の定義」感想(3)
「悪女の定義」感想(4)
「悪女の定義」感想(5)

 

20話

赤毛の侍女エディスは、シャティが自分の味方になってくれる人を見つけるためにわざと意地悪していたんだと知って、自分の見る目が正しかったようでよかったという。
彼女はレジーナお披露目パーティーでシャティがあんな侮辱を受けても毅然としていたのを見て、ステナより皇后に相応しいと思って侍女に志願したとのこと。

エディスは、ステナが優しく見えるのは演技だし、それだけじゃない何かを見たらしいが、確信できないのでまだ言えないとのこと。

 

フェロン帝国の政治勢力は大きく分けて、皇帝派と貴族派の2つの勢力がある。
皇帝派は皇帝と皇后、彼らに選ばれた皇太子を支持する。
貴族派は貴族たちの利益を主張し、今のところ他の皇子を支持してないが皇太子を快く思ってない。

皇帝派は、カイロン(シャティ)、ビヨンド(エディス)、ピオゲル(ラブエル)など。
アイリーンの家は中立派。

 

皇帝派の家のエディスは、シャティがカイラードを皇太子にと望んでいるのかを確認してくる。
それを察したシャティは、エディスに話を合わせる。
シャティにとって、選択肢の1つではあるが、誰が皇帝になるかは重要ではなく、重要なのは皇后になること。
エディスは皇帝の考えに逆らうなら去るつもりだとはっきりと言う。

「アイリーンは危険だ」とかシャティは思ってるけど、今のとこ、スパイを送ってきてるだけなのに、なんかどんどんアイリーンがすごい悪者ってことになっていってます。
エディスは何か見たらしいけど。まだそこまでのこと出てきてないのにね。

そしてまた皇后になる気をみせてきますが、皇帝は誰でもよくてって、自分が皇后になって何がしたいんだろう?

 

21話

シャティはストレス解消に昼ドラの代わりにこの世界で流行っているメロドラマ小説を読みに、内宮図書館ビブリオへ行く。
流行っているといっても禁書らしいが、皇族専用のビブリオにはあるらしい。

侍女たちは中には入れないらしく、1人で目的の本を見つけ、1冊読んでとりあえず満足し、図書館内を見て回ることにする。豪華な装丁の本を見つけ手にとろうとすると、後ろから皇太子に手を掴まれ、「ここで何をしている?帝国皇室史録に手を伸ばすとは何が狙いだ?」と問い詰められる。

シャティは、美しいから手に取ろうとしただけ、美しいものに目を引かれるのは女の天性だと説明する。
すると皇太子は、カイラードをティータイムに招待したことを聞いてきたり、パーティーへの同伴の事を聞いてきて、まるで嫉妬しているかのような態度をとってくる。

 

パーティーの話をしてからまだ数時間しか経っていないのに、皇太子が知っているので、やはり侍女の中にスパイがいるのかとシャティは思う。

シャティは、皇太子は私をエスコートしてくれないから、皇太子が同伴を申し込んでくれるなら皇太子とパーティーに行くと言うが、皇太子はシャティが「カイラード」と名で呼んだ事を突っ込んできて、やはり嫉妬しているような態度だが、シャティは皇太子が自分を孤立させようとしてるから仲のいい相手がいるのが気に入らないのだろうと考える。

そして特に返事を聞かないまま、皇太子の元を去る。

 

禁書なのになぜ図書館にあるんだろう?
しかも流行ってるとか、どんな矛盾なんだ。
禁止されてるけど、秘かに流行っているというのはあるにしても、図書館に堂々とあるってどうなの?
皇室の人なら禁書でもOKってことなのかな。

そして、帝国皇室史録をシャティが見てはいけないんだろうか?
見ちゃだめな本があるなら、ここは皇室以外の人は行っちゃダメコーナーとかに置いておかないとダメなんでは?レジーナとか特別に利用していい人がいるなら。なんか管理が甘い。

 

そしてまた謎の皇太子の言動。
嫉妬なの?メラメラしてたりなんか嫉妬っぽく見えるけど、皇太子の心の声が出てこないので、今回も皇太子が何を考えてるのかは不明なまま。

シャティの手をずっと掴んだまま回転させたり、顎クイしてたり、やたらと皇太子の距離が近いのも、気になります。皇太子はシャティが好きなんだろうか?

皇太子に自分を同伴してくれるならという話をしておいて、返事を聞かずに帰っちゃってるけど、その気だったら後で連絡してってことなのかな。
皇太子がエスコートしないと言われて、どう返事するのかとか知りたかったんだけど、返事を聞かずに帰っちゃうので、皇太子の考えがわかんないままだよ。

 

22話

シャティは図書館での皇太子との事を思い出し、イライラしたり、ドキドキしたり情緒不安定。

ばあやが、バンス男爵夫人となって帰ってくる。
シャティは、少し前まで平民だったばあやが、侍女たちになめられないかと心配する。
ラブエルは礼儀正しく挨拶し、エディスも親しげに話しかけてくれ、少し安心するが、侍女の中で一番階級の低いセシリアは自分の方が上だという感じの態度を取ってきたので、ばあやと、あうんの呼吸で「子爵夫人の爵位を受けるべきだった」という嘘の話をして牽制する。

皇室衣装職人のマイロット男爵が、また来るが、今度はイチャモンをつけずに、7着も購入する。
シャティは使いすぎたかと反省して、皇室ではなくカイロン家に請求するようにいう。

 

エディスに何か考えがあるのかと言われるが、違うといい、「策略じゃない、こんなものを策略に使ったらそれこそドラマだわ」と考える。
シャティはパーティーの準備を始め、アイリーンをあっと驚かせてやると思う。


侍女セシリアに味方になってほしいなら、もっと違う方法とればいいのにっていう気がしてなりません。
そして「こんなものを策略に使ったらそれこそドラマだわ」の意味がよくわかりません。
それこそドラマ?
うーん、何をどう解釈すればいいのか、全く不明です。

 

23話

チャンドラム家のパーティーに向けて、アイリーンに酷いことされた設定で演技の練習をするシャティ。
明日のパーティーは、チャンドラム公爵家の息子、ユタバイン(シャティの幼馴染)の騎士叙任の祝賀パーティーだが、主役のユタバインが仰々しいパーティーを望まなかったので同じ年頃の貴族の子女だけが集められる。

「うまくできるかな、前世でもそれができなくて散々陰口を叩かれたのに、私の嘘泣きが通じるのかしら」と思うシャティ。

 

えぇ?そうなの?
演技できなかったから陰口叩かれたってのは違うんじゃないかな。
「嫌なことを嫌と言わないでいい子を演じてたから」とかじゃないのかな。
それに不当な陰口だったら、気にすることなしで、そんな友達やめればいいだけだよ。
前世の失敗をなんか変な方向に解釈しているような気が。

演技って事じゃなく、ちゃんと言いたいことを言えるかっていう意味で言ってるのかな?
だとしても、嫌味を言うとか本来自分の性格と違う言動をするってのは、相手の立場が下の者とはいえ、侍女相手に散々やってきたんだから、十分練習できてる気がするんだけど。

 

翌日、カイラードのエスコートでシャティはチャンドラム公爵家のパーティーへ。

すぐにユタバインが駆け寄ってきて、カイラードと騎士同士の会話で盛り上がってる間に、先に来ていたエディスから話を聞く。アイリーンはシャティの陰口を言って回っていたらしい。

シャティは、ユタバインと幼馴染だけに気安い会話をして、楽で楽しいと感じる。
小さい頃は、お互い将来を約束するような事を言っていたらしいが、今はお互いただの幼馴染らしく、過去の事は忘れようと言い合う。

 

騎士は騎士になる時に誰かに忠誠の誓いを立てて、それを死ぬまで守るらしい。
ユタバインは皇太子に忠誠を誓うという。
シャティがもし皇太子を廃位させることになったらユタバインを敵に回す事になる。

ユタバインと話して緊張がほぐれたシャティは、女子達の群れへ。
アイリーンがシャティが先日買ったドレスについて誇張した話をしていたらしく、ドレスを20着買った等と言われ、皇室の財産をそんなに使っていいのかと言われるが、「カイロン家のお金で買ったものですけど」と反論して、「これならどう?」とドヤ顔する。

 


結局、皇太子とはあの時の会話だけで、カイラードがエスコートしたのか。
もし皇太子がシャティに言われた通りにシャティに申し込んでたら、カイラードが可愛そうだったけど。カイラードいい人っぽいから。

そして最後の「これならどう?」って・・・。
たいしたことじゃないのに、ドヤ顔して言う程のこと?
いつもなんか中身がたいしたことないのに大げさに扱っててビックリなんですが。

内容は大したことなくても、マウントを取るのが重要ってことなんですかね。

 

24話

チャンドラム公爵家のパーティーの続き

シャティはドレスはカイロン家のお金で買った物、ドレスを何着買ったか等は知ってても、お金の出所を知らないなんておかしいって言うんですけど、えーそうかなぁ?

 

ドレスを○着も買ったとか、こんなアクセサリーを買ったという話を聞いて、そのお金の出所を知らなくたっておかしいなんて思わないけどなぁ。
だって、他人の事を全てを知ってるわけないんだから、例えばドレスを買ったのは知っててもアクセサリーも買ったのは知らなかったとか、別におかしくないし。

それに「知らなかった」じゃなくて、皇費で買ったと思ってたわけで、「間違ってた」んだし、ただの噂話で話してる内容を「○○の事を知らないなんておかしい」で論破できない気がするんだけど・・・。

 

そして更に侍女にナイフを投げつけたという話を聞いて、アイリーン本人のところに行って、エディスの家名にかけてシャティはそんな事をしたことがないと証言させます。

これもなぁ、「エディスは見たことがない」だけで、シャティの全ての行動をエディスが把握してるわけじゃないだろうに。エディスが24時間張り付いてるわけじゃないんだから。
勤務時間中だけだって、シャティがどこかに行ってエディスがついていかない時だってあったから、誰にもやってないなんて証言できないと思うんだけど・・・。

 

て感じで、今回も、すごい対決シーンだっぽく描かれてるけど、内容がたいしたことないので、全くその雰囲気に乘っていけない。
「どうだ!ドーン!」「はぁ?なんだそれ・・・」みたいな感じでした。

でもアイリーンはシャティの思惑通りに追い詰められて、カイラードがシャティと私的に会い続けているとみんなの前で指摘してきたところで、おしまい。

シャティがやってることは、なんだそれな感じですが、皇太子がシャティをどう思ってるのか、が気になってます。

 

「悪女の定義」感想(3)

 

《転生先の女の子が悪女という似た設定のお話》