漫画「悪女の定義」作画:Min(REDICE STUDIO) 原作:Sola 脚色:Yuns 感想(3)

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【2019.9.27更新】

ピッコマにて。木曜更新で連載中。

友人に彼氏を取られた女子大生(22)が、ヤケ酒して足を滑らせて川に落ち、気付くと性格の悪い貴族の娘、シャティに転生していた、という異世界転生もの。

以下、ネタバレありなので、ご承知の上。

「悪女の定義」感想(1)
「悪女の定義」感想(2)
「悪女の定義」感想(3)
「悪女の定義」感想(4)
「悪女の定義」感想(5)

25〜27話

アイリーンは、カイラードとシャティが外宮で散策、シャティの部屋でティータイム、今日のパーティーも同伴と私的に会っている上に、互いに名前で呼び合っているのは事実かと言ってくる。

カイラードがシャティに恋心をいだいているならまず皇太子に話すべきで、なぜ言わなかったのか等と責めてくるが、カイラードは驚いたような表情を浮かべているだけで何も言わない。

そこへ皇太子が来て「そこまで」と言って、アイリーンを止める。
「今の話に責任を持てるのか、不誠実な噂で第5皇子の名誉を傷つけようとしているのではあるまいな」と皇太子に言われてアイリーンは言葉に詰まるが、「そのような意図ではないことはわかっている」と皇太子は言葉を続ける。

 

皇太子は、意図せずシャティを遠ざける形になって誤解を生んだ自分にも非があると言って、皇太子がシャティの帰宮をエスコートするという。

それに乗っかって、アイリーンは「2人のレジーナの両方と交流を持つべきだと何度も申し上げましたでしょう」と自分も言っていたことだとアピール。

馬車の中で、シャティは皇太子に「何を企んでいるのか、カイラードと変な気を起こすのか心配しているのか」と聞くと「それはあり得ない」と皇太子は答える。

皇太子はシャティに「最近変わったようだとは思っていたが、今日は本当に驚かされた、私を驚かす事ができる者はそう多くはない、褒めてつかわそう」という。

 

またカイラードとのことは、カイラードから直接話しがあってカイラードを信じているからシャティと不順なマネをするとは思っていないとのこと。
腹違いの兄弟だが、カイラードは特別な弟だとのことで、仲がいいらしい。

皇太子はシャティの事は信じてないが尊重はしているという。

尊重しているというなら、なぜレジーナお披露目パーティーで慣例を破ってまでシャティを無視したのかと聞くが、「あの時は理由があったんだ」としか言わない。

皇太子は何かとシャティへの言い訳として3年前からの西部地域の干ばつを理由にあげているらしく、全て西部地域の干ばつのせいなのかと嫌味を言うと、「干ばつのことを知っているのか?」と予想外の食いつきを見せる。

 

対策は「樹木を全て抜いて魔法で地面を舗装するつもりだ」という皇太子に、干ばつなのに樹木を抜くのか?とシャティは驚くが、この世界では樹木が水を奪っていくと考えられている事を思い出す。

この世界は分野によっては元いた世界よりずっと進んでいるけど、ある分野では元いた世界よりずっと立ち遅れている。おそらく魔法という基盤の上に作られているためで、植物はあまり研究されていないらしい。

樹木を抜いて魔法で地面を舗装する計画について、皇太子はいろいろと説明するが、シャティは実現可能か怪しい無謀な作だと皇太子に言う。
しかし民を見捨てて諦めるわけにはいかないという皇太子に、シャティは本気で国民の事を思っているんだと感じる。

アイリーンはパーティー会場を去り、ヘルマを呼び出す。
アイリーンはヘルマに「宮から去ってください」という。
「今日ヘルマのせいでどれだけ恥をかいたか、ヘルマが私の味方なのか信じられない」という。

 

シャティは皇太子の本気を感じて、意図はすばらいいが今の案はやめろ、他の解決策があるというと、皇太子がものすごい勢いで食いついてシャティに接近する。

だがシャティは、レジーナお披露目パーティー、入宮の時に姿を見せなかった、侍女の手配も送らせた事を
あげて、カイロン家の代表としてここにいる私への仕打ちを黙って受け入れられない、このままでは皇太子に協力できないという。

すると皇太子が頭を下げて「この通り 頼む」と言ったので、シャティは「殿下の頼みは聞きたくないが、苦しむ人々のため」と言って、解決策を教える。
元の世界の知識を活かして、樹木は水を奪うものではないと説明して、地域住民に木を植えさせるようにいう。知識と言っても専門知識はないので、元の世界の常識程度。

 

「植えた樹木を魔法で成長させれば・・」と皇太子はその案を試してみる気になった。
シャティは礼はいらない、自分は提案しただけで、それを採用するのも実行するのも皇太子だというと、皇太子は責任は自分がとり、失敗したとしてもシャティに責任は問わないという。

シャティは長い間西部に雨が少ししか降らないのに他の地域に異常がない事が気になると言って、皇太子と干ばつについて話していて、フェロン帝国領内ではなく大陸全体を見ると北部で寒さが厳しい事を知り、ラニーシャ現象だと気付く。

だが「問題はこれは人間が解決できるものじゃないってこと」

 

アイリーンが悪意を持っているというのがわかる感じのエピソードがやっときました。
ヘルマは他人に踊らされてる感があって、彼女は悪人ではないだろうし彼女なりに一生懸命やってると思うので、滑稽な感じはするけど、かわいそうでもあります。

ヘルマが伝えたであろう事、シャティとカイラードが私的に会ってた事は事実で、それが恋心なのかどうかってのは、アイリーンが推測した事なんじゃないのかな?
それをヘルマのせいにするのは酷い気がします。
それとも名前で呼び合ってる事?
それは違った気がするけど、でもそこを責められたというより、恋心を持ってるなら皇太子に言うべきって言ってたことだよね、たぶん。

 

シャティも言ってるけど、カイラードはなぜ何も言わないのか。
元々無口な人として描かれてはいたけど、あの場面で何も言わないのは皇子としてどうなんだ?

皇太子がわりといっぱいしゃべりましたが、「私を驚かす事ができる者はそう多くはない」ってなんか急に大物ぶってる感じがしてしまいました。
最初にシャティと食事した時に顔を赤らめたりしてた時の事を考えると、あれは何だったんだろうというか、皇太子の人柄の印象がチグハグで、なんだかよくわかりません。

シャティへの仕打ちについて「あの時は理由があったんだ」というその理由がとっても気になるんですが、話を打ち切られて説明してもらえないままになっていまいました。
シャティが仕打ちについて話をまた持ち出した時に、理由を教えろと強く出て聞き出してほしかったです。

 

それと西部地域の干ばつを全部の理由に使ってたんだったっけ?
そんなにその話でてきてたっけ?って思いましたが、そういうことらしいです。
そこそこ登場してきたけど、やっぱり皇太子が何を考えてるのか、シャティをどう思ってるのかがものすごく謎だし、皇太子の人物像もだいぶ謎です。

皇太子とカイラードが仲良いのはいい事だけど、カイラードから話は聞いてたみたいに皇太子は言ってたけど「何を?」って思いました。
「恋心を持ってる」ではないよね。その後の話からして。
シャティと散策したりティータイムに呼ばれたこと?

 

カイラードが皇太子にシャティの事をなんて言ったのかが結構重要な気がするので、そこをぼやかされてはモヤッとします。
カイラードはシャティにダンスを申し込んだのは自分がそうしたかったからだって言ってたのは、シャティに気があるからっていうことのように見えたし。

というか、皇太子の言うことって毎回なんかモヤッとしたまま終わるんだよね。
なんかいまいちはっきり言わないから。

そしてなんか西部の干ばつの事が急にクローズアップされました。
皇太子はレジーナより西部の干ばつの方が関心が高いみたいです。
皇太子としては正しいのかなと思いますが、レジーナの事も干ばつの事のように、もっとペラペラしゃべってほしいです。

 

28話

ラニーニャだとわかっても自然現象で、特に対策はない。
皇太子は何かわかったのかと知りたそうにし、必要ならまた頭を下げると言うが、シャティは2度も受けたいと思うほど魅力的じゃないと言ったまま、屋敷に着いて馬車を降りてしまう。

ここで、皇太子は呆気にとられているようなのだけど、それはつまり何かわかったのなら教えてくれるのを期待してたのに何も言わないまま帰っちゃうからという事での、その態度ってことなのかな?

2度も頭を下げてもらう必要はないと言ったから、頭を下げなくても教えるよって事なのかと思ったのに言わないで降りちゃうの?なぜ?とは私も思ったけど、皇太子を呆然とさせるためにわざと中途半端な状態で終わりにしちゃったってことなのかな?

 

そうだとしてなんでそこで皇太子は何も言わないままなの?って思いました。
必要なら頭を下げるって言ったんだから、教えて欲しいって思ってるなら、帰ろうとしたシャティを引き止めて、教えてくれとかなんとか言うもんなんじゃないの?
カイラードといい、皇太子といい、この兄弟はなぜ言葉を発しないんだ。

ここもなんかこうなのかなとは思ったけど、わかりにくい・・・。
皇太子が呆然としてるのはなぜ?って思いました。

翌日、シャティは昨夜、アイリーンにも皇太子にも一撃食らわせることができて気分爽快。
やっぱり皇太子へはわざと中途半端に教えなかったってことなのかな。
まあそういう自然現象があるっていうだけで、対策はないことなわけだけど。

 

シャティは今まで招待状をもらっても全部断っていたが、昨夜のチャンドラム家のパーティーで本当の姿を見せたから、もう断る必要がなくなったので、今後は、大量の招待状を分類して重要なパーティーには参加する事にした。

本当の姿を見せたから?
本当の姿って、アイリーンとの言い合いのことなんでしょうか。
悪女と言われてたような積極的な嫌なことはしなかったかもしれないけど、いい人って感じでもなかったような気がします。

本当の姿っていうほどのもんじゃなかった気がするんですけど。
でも、レジーナになって以降のシャティって、転生してきた中味の人の本来の性格とは違う、悪女の演技といいつつ、結構強い口調で侍女に当たるような姿しか見せてないので、もはやそれが彼女の性格って感じになってきてるから、あれが本当の姿って事でいいのかな。

 

というか、本当は違う姿っていうのが、もっとおとなしい感じの人なのかと思ってたけど、悪女ではないけど、がっつり言い返したりするような気が強い人ではあるってことだったのかな。

夏に皇太子はレジーナたちと1回ずつ避暑にでかける。
そして秋から翌年の春までの期間にレジーナたちの本格的な戦いが繰り広げられ最終的な勝者が決定する。

避暑の時期に行く場所について、水晶宮はどうかと侍女のラブエルがシャティに勧める。

アイリーンのスパイな侍女ヘルマは泣き明かしたような顔をしてずっと暗い雰囲気なので、体調が悪いなら休むように言って下がらせる。
翌日、ヘルマはシャティに二人だけで話があると言ってくる。

 

「悪女の定義」感想(4)

 

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