漫画「悪女の定義」作画:Min(REDICE STUDIO) 原作:Sola 脚色:Yuns 感想(5)

f:id:whitebluework:20190616140606j:plain

 

ピッコマにて。木曜更新で連載中。

友人に彼氏を取られた女子大生(22)が、ヤケ酒して足を滑らせて川に落ち、気付くと性格の悪い貴族の娘、シャティに転生していた、という異世界転生もの。

以下、ネタバレありなので、ご承知の上。

「悪女の定義」感想(1)
「悪女の定義」感想(2)
「悪女の定義」感想(3)
「悪女の定義」感想(4)
「悪女の定義」感想(5)

 

32話

第5皇子カイラードがシャティのところに訪ねてきて、2人でお茶をする。
カイラードがなかなか話し出さないので、シャティが侍女たちを下がらせると、カイラードは先日のパーティーでアイリーンに糾弾された件(2人で私的に会っている事)で、シャティを困らせたと謝罪してくる。

なぜ何も反論してくれなかったのかとシャティが聞くと、あの時は少し慌ててしまってと言うだけで、詳しい理由を言ってくれない事をシャティは不満に思うが、一応カイラードの謝罪を受け入れる。

アイリーンと皇太子の2人でお茶をしていて、アイリーンは避暑先として水晶宮に行きたいと皇太子に伝えると、それを了承され、シャティより先にアイリーンと避暑に行くと言われて喜ぶ。

 

32話 感想

カイラード相変わらず、言葉少なすぎるよ・・・。
本当に侍女たちがいて話だせなかったんだろうか?
皇族だったら、周りに召使いがいるのは当たり前で、召使い達の事は空気と同じ、いないも同然の感覚とかじゃないの?って思いました。
まあ「侍女」達は貴族だから、召使いとは違うので別感覚なのかな。
とりあえず、わざとシャティを困らせようとしたとか、策略とかではないようです。

33〜34話

シャティの侍女長のばあやとセシリアが言い争っている。
ばあやはつい最近爵位をもらったばかりで、それまで平民で、セシリアは貴族の中では爵位が低い家なので身分の高さにコンプレックスがあり、そのことでセシリアが自分より下なくせにという態度をとって、ばあやと揉めてたが、シャティが間に入ることなく、ばあやが言い負かした。

皇太子からシャティに手紙が届く。
西部地域の緑化事業が始まったがシャティの望むものを見るにはまだ時間がかかりそうなので、先にアイリーンと避暑に行くという事を説明した内容だった。

シャティが散歩に出ると、アイリーンが一人でお茶をしているところに出くわし、お茶に誘われ、自分のほうが先に水晶宮に避暑に行くことを自慢されるが、シャティは言い負かす。

アイリーンの方が貴族たちからの評判がよく、現時点ではまだアイリーンのほうが有利なので、シャティは仮病作戦で実家に戻ることにする。

 

33〜34話 感想

アイリーンは、水晶宮にシャティより先に皇太子と避暑に行けるってことで喜んでましたが、皇太子は緑化事業の結果を見るのにタイミングがいいからという事で日程をアイリーンが先にしただけなようなので、アイリーンを優先したということじゃないのは明らか。

皇太子も相変わらず無表情で心情がよくわかりませんが、もう皇太子の気持ちは完全にシャティの方に傾いてきているって流れなんだろうなと思いました。

実家に戻るのがなぜアイリーンへの対策になるのかは今のところ不明ですが、病気療養等、何かしらの理由をつけて皇太子の許可をもらわないと実家には帰れないみたいです。

仮病作戦だ!と大層な感じで言ってるけど、仮病使って実家に帰るって、そんなたいしたことじゃないと思う。貴族の権謀術数でいったら、仮病なんて常套手段じゃないの。

 

35話

シャティは皇太子から実家に戻る許可をもらう。
皇太子から、ルビアンローズという、茎を折っても100日もの間、みずみずしさを保つ貴重なバラを贈られる。

シャティが実家に戻る間、侍女たちは休暇になる。
シャティは侍女たちにマイロット男爵作のコサージュを贈る。

シャティは実家に戻り、両親と久しぶりの団らん。
シャティ母は、結婚前、その美貌のため、数え切れないほどの求愛を受けていて、しつこい相手には急所キックをおみまいしていたらしい。

 

35話 感想

シャティのパパは、ほんとに美形さんで、カッコいい!
とはいえ、ママがパパを顔で選んだと、顔って言い切っちゃうのにはなんだかなぁ・・・。
それに、パパは超美形さんだと思うけど、ママ、そんなに美女に見えないんですが・・・。

あと、3人でそれぞれ一人掛けのソファに座って団らんの図で、やけにソファ同士が近くて、もっとゆったり間隔をとって配置しないの?って思いました。

今まで出てきたお茶のシーンはみんなそうなんだけど、テーブル小さいね!!
だからみんなの距離がすごく近い。
一人掛けのソファで、そんなに詰まってると、むっちゃ窮屈な感じで貴族の部屋に見えないよ。

 

36〜37話

パパは、仕事を家に持ち込むことで、シャティが実家にいる間は家に滞在するという話をつけてきていた。
シャティはパパの執務室に行き、皇太子がカイロン家門を冷遇する理由を尋ねる。

皇太子は幼い頃から優秀で文武両道に優れてどんな分野にも才能を持っていて、皇后の子なので、皇太子になるのは決まっていたようなものだった。
皇帝のすべての子供に同等の継承権があるが、最初から支持力がある点で皇后の子が有利。

パパも最初は皇太子を支持していたが、第7皇子が生まれ、第7皇子の方が才能がない分、人を見る目があったため、第7皇子の支持に変えた。
パパは優秀な人材にその能力にあった地位や任務を与えられることが皇帝の重要な資質だと考えている。

 

皇帝も第7皇子の方が皇帝にふさわしい人物であると判断したが、第7皇子は皇太子になる前に、水の事故で亡くなってしまったため、今の皇太子レオフリドが皇太子になった。
パパも第7皇子の死後、皇太子の支持に戻ったが、途中で支持を変えていたため、皇太子から裏切られたと思われても仕方ないとのこと。
皇太子がカイロン家門を冷遇するのはパパが支持を変えたことが理由。

パパは皇太子に冷遇されても自分のしたことは後悔していなかったが、シャティが皇太子に冷たくされる姿を見た時に初めて後悔したとシャティに言うが、シャティはパパの判断は正しかったと思うと言う。

パパはシャティに、皇太子が議会で西部地域の緑化事業を提案したのはシャティだと官僚たちの前で褒めた事を伝える。レジーナを褒めるということは皇后としての素質を認めるということなので、パパは驚いた。

自分と意見が異なるからといって無条件に敵対視することがなくなり皇太子が変わったようだとパパは言う。

 

二大勢力の貴族派と皇帝派のうち、貴族派の勢力は徐々に弱まっている。
直近の5世代のすべての皇后は皇帝派から出ている。

皇帝派の首長であるカイロン家門の力は強大になったが、そのカイロン家門の娘が皇太子から冷遇されている事で、権力の地位をひっくり返したいという思惑が生まれ、ステナ伯爵家(アイリーンの家)を中心とする新興勢力が広がりつつある。

パパとシャティが話しているところに、パパの部下のシェドモン卿からホログラム?で通信が入り、シャティがパパの執務室に普通に立っている姿を見られてしまい、もう元気そうだから宮に出てこれるだろうと言われ、涙目になるパパ。

シャティはパパを残して執務室を去り、パパから聞いた皇太子の話を考える。
皇太子は思っていたより昔からカイロン家をよく思っておらず、それなのにシャティをレジーナに迎えたのは、あえてレジーナに迎えてシャティを冷遇することでカイロン家門を揺さぶろうとしていたのだと思い、皇太子は思ったよりずっと策略的な人物だと思う。

 

36〜37話 感想

パパが「皇位はどのような人物に継承されるのが正しいと思うか」という問いに対して「その地位に最もふさわしい人に継承されるべきだと思う」というシャティの答えに、

「なにその中身のない答え!」と思って、びっくりですよ。

そしてそれに対してパパも「その通りだ」って・・・。

その「最もふさわしい」を何をもって「ふさわしい」とするのかっていう事を聞いてるんじゃないのかい!
その後、いい君主はどんな皇帝か、って事でちゃんとそういう話してるけど。

無口な皇太子からは理由を聞けないままだったけど、皇太子がシャティとダンスを踊らなかったりしたのは、カイロン家門への仕打ちだったってことなのかな。

第7皇子が水の事故で亡くなった事について、暗殺とか疑惑とかいう話は出てこなかったけど、むっちゃ暗殺くさい!と思いました。

 

あと細かい事ですが、パパの部下とホログラムで通信している時に、シャティがドアの方へ移動して挨拶した時、部下がシャティの方を向いてしゃべってたんですが、ホログラム通信で部屋の中全部が相手に見えてるのかな?と疑問に思いました。

立体的な映像だから、そこに実際に部下がいるのと同じ感覚でシャティの方を向くっていう描き方をするのはわかるんですけど、部下のホログラム映像が部下の上半身しか映してないのと同じように、部下の方にも、本当はパパしか見えてないんじゃないのかな。
それでいうとそもそもシャティも見えてるのとか、パパが定位置にいなくても相手に見えてるのとか、どうなんだってのがあって、このホログラム映像の仕組みも説明されてないので、部下もパパもカメラに映るような定位置にいないといけないのかとかわからないので、なんともいえないわけですが。

通信機が置いてあった位置で、通常、机に向かった状態でパパと部下が話す前提で設置されてると考えれば、パパの椅子の位置にいれば相手に映るようになっている、と考えられるわけで、そうしたらドアの方に移動してしまったシャティは見えないはずだろうと思います。

まあそこまでおそらく細かく考えられてはいないでしょう。
ただ、立体映像で通信できるすごい通信機っていうだけなんでしょう。
というのはわかってますが、「いやシャティがそっち行ったら見えないだろ!」と思ってしまいました。

 

38〜39話

第5皇子カイラードがシャティのお見舞いに来る。
シャティは心の弱さを見せてしまったようで恥ずかしいと言うが、カイラードはシャティは強い、常に背筋を伸ばしていられはしないという。
シャティにカイラードも心が弱くなる事があるか尋ねられると、自分はいつもそうだと答える。

シャティはこちらでいろいろとパーティー等に行きたいのでと言って、カイラードにエスコート役を頼んだ。

いくつものパーティーに参加し、シャティは悪評を挽回できてきていると感じる。

カイラードは前のパーティーでアイリーンと揉めた時の事を気にしているようで、パーティーの帰りの馬車でも考え込んでいる様子だったが、シャティはカイラードを気にかける余裕はなかった。

シャティはパパから、ブレスレット型の非常時の通信機をプレゼントされる。

シャティは皇太子の事を考え、能力が自分より劣った第7皇子をパパが支持したのは皇太子の目には、名ばかりの皇帝を立てて権力を操ろうとしていると見えていただろうと思う。
シャティも前世で自分を裏切った彼氏と友人を許せていないし、皇太子がカイロンを許せない気持ちは理解できる。

 

38〜39話 感想

シャティはいくつものパーティーやサロンに参加すると言っていたのに、カイラードにエスコートを頼んだのは1回だけなんだろうか?
カイラードと別れた後、他のパーティー参加の計画をたてないといけないからカイラードのことを気にしてられないって言ってるけど、パーティーにはエスコート役が必要なんじゃないの?
そのためにカイラードに頼んだのに、他のパーティーのエスコートはどうしたんだろうか?

仮病作戦で実家に戻った目的がちゃんと説明されてなかった気がするけど、パーティー等に参加して貴族たちからの自分の評判を良くするのが目的だったってことなのかな。
それって皇宮にいたらできないことなんだろうか?

今更ながら、皇太子、レジーナっていう地位についての疑問が生じてしまったんですが、皇帝、皇后はそれぞれ独立して選ばれる仕組みだった気がするんですけど、今、皇太子がシャティかアイリーンを選ぶ事になってるようなのは、それで合ってるんだっけ?

皇太子も交代が頻繁にあるって最初の方の説明ではあったから、結局皇太子になったのは第7皇子じゃなく今の皇子でも、まだまだ皇帝になるまでは全然安泰じゃなくて、皇太子になった=皇帝ほぼ確定じゃないっぽかったけど、パパの話の雰囲気だともう皇太子=皇帝っぽかったな。

レジーナから皇后?を選ぶのって皇太子なんだっけ?
という基本的なところに疑問を感じてしまったけど、読み返して確認するのは面倒だからまあいいや。


 

《転生先の女の子が悪女という似た設定のお話》