漫画 McQueen STUDIO「AQUA MAN(アクアマン)」感想(9)

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111話〜のあらすじと感想です。
ネタバレありなので、ご承知の上。

アクアマン感想一覧

「AQUA MAN」感想(1)
「AQUA MAN」感想(2) 41〜50話
「AQUA MAN」感想(3) 51〜60話
「AQUA MAN」感想(4) 61〜70話
「AQUA MAN」感想(5) 71〜80話
「AQUA MAN」感想(6) 81〜90話
「AQUA MAN」感想(7) 91〜100話
「AQUA MAN」感想(8) 101〜110話
「AQUA MAN」感想(9) 111話〜

 

最終回を迎えて

まだ、あらすじ&感想は書いてる途中ですが、アクアマンは最終回を迎え、そのことについて、少し書きます。

6月の終わり頃、久しぶりに原作の韓国版をチェックした時に、完結してることを知りました。
その時点で、最終話は有料から無料になっていて、絵は見れました。
(韓国語読めないので)
作者さんのブログを見て、シーズンの終わりとかではなく、完結したんだってことを確認しました。

この時点では絵だけでしたが、最終話で那琉と和成がやっと再会して、そこで終わってしまうということにショックを受けました。
那琉と和成が再会して、その後も描かれると思っていたからです。

そして日本語版でも読んだ今、那琉の出した答えにやっぱりショックを受けました。
シーズン5の終わりで那琉と和成が会っていたのに、その時の事が描かれず、あれ?と思っていましたが、それはシーズン6の終盤で描かれ、あの時点で那琉が和成に返事をしていたんだという事がわかったのも、軽くショックでした。

那琉が和成を受け入れられないと答えを出したのは残念です。
でも和成が、那琉はもっと前に返事をしてくれていたって言ってたのが、どういうことなのかよくわからず、その辺りについては、ストーリーを書きながら、考えてみたいと思っています。

それと、113話から高校時代のエピソードが描かれていきますが、今まで思っていた和成&那琉とだいぶ違うんだなって思いました。
和成が、策略家で那琉に女の子を近づけないように全部していたって思ってましたが、そういうわけじゃありませんでした。どちらかというと那琉が小悪魔で、和成が翻弄されていました。

とりあえず、終わり方が残念だなぁと、とても思いました。

 

111話 手遅れの思い(1)

空は、マキにメッセージを断ってからマキからの連絡がなく、よかったのかどうかと悩む。
賢と別れ、那琉は未だに苦しんでて、和成は遠くに行ってしまった。
そんな中で卒業もして勉強もまた始めた。

私が唯一楽でいられたのはマキの前でだけ?
このまま私の周りからみんな消えちゃうのか?
私の事を好きだとしても私がちゃんとコントロールすれば友達のままでいられるんじゃ?
と、考えて、空はマキのバイト先のカフェに会いに行く。

空は1日くらい(勉強を)休まないとと思って来たと誤魔化す。
マキはデザイン商品を作る手伝いをすることになって、空に見てほしいという。
充実している様子のマキを見て、自分がコントロールしようと考えてた事を、バカみたい、私ができるわけないと思う。

あんなに怒られたのに全然変わってない
考えてみれば那琉と和成のことも私が間に入ってできることは何もなかった
1人で悩む必要なんてなかったんだ
一人ぼっちになった気分

空と那琉、カフェで。
元気がなさそうな様子の空に、那琉がマキのせいかと聞く。
那琉「一緒にいると楽で自分のこと気にかけてくれる友達がいなくなるのがイヤとか?」
空「もういいの悩んでたってしょうがないから」
那琉「何だよそれ 無責任すぎるだろ」

じゃあどうしろっていうの?
いくら悩んだってみんなには伝わらない
親友のアンタにだって私の声なんか聞こえてないじゃない

もう怖いの
何かを選択して 誰かを失うのが
思い通りにいかないのが
怖いんだもん

 

112話 手遅れの思い(2)

私が無責任?
どうして私にばっかり責任を押し付けるの?
本当に無責任だったのは・・・

那琉に、本当に大丈夫かと聞かれ、この道が本当に自分に合ってるのか等いろんな事を考えてしまうという空。

那琉を責めているわけじゃないけど、私たち3人がもう昔みたいには戻れないんだって思うと今の状況がすごく辛いと、空は泣く。

変わらないと思っていたモノたちが変わっていく
すでに変わったモノを私だけが取り戻そうとしている気がして
みんなはもう平気なのに私だけ大丈夫じゃない

那琉「オレも空には申し訳ないと思ってる」
那琉を問い詰めて謝らせて心配までさせるなんて本当サイテーだ私

空は、賢と別れて二度と会えなくなったのが怖かった、マキの事も何かを決断してしまったらそうなってしまうんじゃないかと怖いという。
空「でも気付かないフリし続けるなんて卑怯でしょ?」
那琉「空 本当にごめん 空も今、辛い思いをしてること気付けなかった」

後悔してもちゃんと答えを出すべきだと言って
悲しそうに笑う那琉を初めて大人のように感じた
那琉が辛さを乗り越え
大人になってくれたなら嬉しいことだけど
そういう感じではなかった
そして・・そんな那琉を見て
初めて和成が憎らしく思えた

自分にとって、人生で最も重要な決して手放せないモノは何だろうと考え、空は海に来てみた。
雑念を振り払うための旅行

空はカップルに頼まれて写真を撮ってあげている間に、置いておいた荷物が無くなってしまう。
空は通りすがりの人に携帯を借りて和成に電話するが、授業中で行けないというので、那琉に連絡してと頼む。

財布、携帯、日記を全部失くし、新しく始めろって事かなと考えながら、迎えを待っていると、名前を呼ばれ、那琉だと思って振り返ると、マキがいて驚く。
那琉は学校の行事で抜けられなかったらしい。

タクシーで来たというマキに帰ったらお金を返すと空はいう。
それより何も食べてないんだろ、というマキに空は
「友達がいい」と言って泣き出す。

空「友達がいいの 今も これからも ここまで来てくれたのにごめん 私は」
マキ「俺のせいで泣かないでくれ 俺も友達がいい これからもずっと友達 辛い時は支え合える友達」

変わるというのは私にはまだ悲しいことだ
那琉と和成も変わって
マキと私もいつか変わるだろう

でも大切なんだ
今日ハッキリとわかった
私の人生で最も重要なもの
10個のうちの1つは友達だということが

 


シーズン6が始まってほぼ毎回登場していたマキと空の話はこれで一応決着がついておしまいです。

空は賢のようにマキにも離れられてしまったら怖いと思っていました。
やっぱり空は賢の事も恋愛感情とは違うんじゃないかって気がしました。
好きなのに離れるのが辛い等と思うのが恋愛感情で、いなくなるのが怖いっていうのは違う気がします。

那琉が111話で言ってた「一緒にいると楽で自分のこと気にかけてくれる友達がいなくなるのがイヤ」ってのが、的を射ているんじゃないかな。
そしてそれは那琉自身が和成に対して思ったことだから、ここで空に言ってるんだろうなとも思います。

結局、空は恋人を必要としていないというか、そういう好きって感じた事がないのかなという気がします。賢の時は、プラスαで友達以上に感じた部分もあるかもしれないけど。

そして優しいマキは、そんな空の気持ちを受け入れてくれました。
やっぱりいい人だなマキ。
空は友達なのに恋愛感情向けられてうざいとか思ってないみたいだし、マキが受け入れてくれるなら、いいんだと思います。
空も言うように、いずれ変わるかもしれないけど、今は空は友達がいいってことなんですね。

空もいい年だし、周りのように恋愛をしないと、彼氏を作らないとって思ってて、告白されたから付き合ったけど、空にとっては恋愛は必要じゃないのかもしれない。
まだそういう出会いがないだけかもしれないけど。

賢が那琉や和成に嫉妬したり、周りから和成と空が付き合ってると思われたりしたように、男女で一緒にいたら、恋愛感情があると一般的に見られる中で、空と那琉&和成の間には全く恋愛感情がなく、親しい友、親友として付き合える空のような人というのが、たぶんなかなかいないんだろうと思います。

そしてそれは、空があまり恋愛感情自体を今のところ持っていない人だからなのかもしれません。

あと111話で空が「あんなに怒られたのに」って思ってますが、空って怒られてたっけ?と思いました。思い出せない・・。