漫画 McQueen STUDIO「AQUA MAN(アクアマン)」感想(3)

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51話〜60話のあらすじと感想です。
以下、ネタバレありなので、ご承知の上。

アクアマン感想一覧

「AQUA MAN」感想(1)
「AQUA MAN」感想(2) 41〜50話
「AQUA MAN」感想(3) 51〜60話
「AQUA MAN」感想(4) 61〜70話
「AQUA MAN」感想(5) 71〜80話
「AQUA MAN」感想(6) 81〜90話
「AQUA MAN」感想(7) 91〜100話
「AQUA MAN」感想(8) 101話〜

51話 真実(3)

那琉と空がノートパソコンを前に二学期の履修について会話している。

そして那琉が、昨日、麗奈(1話で那琉のデートをすっぽかした子)に会ったことを空に話す。そして麗奈と和成があの日会っていたと聞いたと話し、それが本当だったらどうしたらいいだろうと空に相談する。もしもわざと和成が約束を邪魔しようとしたとしたら、という考えも出たが2人はそれはあり得ないと言う。

そして空がタッパー(届けたおかずが入っていた)を回収しに和成の家に行く用事があるので、その時に様子をうかがってくるということになる。

和成のマンションに行くとまたエレベーターが点検中で、階段を登りながら、那琉似の彼女の存在を明かさない理由や麗奈のことを考えているうちに、何かひっかかることがあり、2つの共通点を考えていて、あっと何か思いついたらしきところで、ドアが開き和成が「待ってた」というところで終わり。

 

52話 真実(4)

空「ちょっと話そう 和成」
空「彼女いること黙ってたのは何か理由があって?」
空「似てるの・・勘違いじゃないよね?那琉に」
和成「本当 那琉に似てるよな?でも話してみたらいい子でさ すぐ別れそうだからあえて報告しなかった ごめんな いざ付き合うと合わないとことか・・あの日も派手にケンカしたよ」
空「どうして嘘つくの? 私にまで嘘つかなくていいよ」
空「那琉から聞いた 麗奈って子と会ってたんだって?去年・・本当は那琉と約束してた日」
和成「それは・・俺 アイツのこと・・人としてどうかと・・那琉と関わってほしくなかった あんまいい子じゃなさそうだったし」
空「事実・・ってこと?そのせいで那琉は・・ねえ正直に言って」
和成「3人で会おうとしたんだよ でもあの女が2人でって・・だから・・」
空「麗奈と今のアンタの彼女・・2人の間に那琉がいるのは 偶然?」
空「那琉はまっさきにアンタの心配してた・・意図的だったなんて疑いもしなかった」
空「和成・・那琉をどうしたいの?」

意を決して直球で和成に聞いていく空。

和成はそれでもまだ少し誤魔化そうとしている感じがあります。今までずっとひた隠しにしてきたことなので、そう簡単には認められないだろうなと思います。誤魔化すくせがついてるだろうし。

そしてまたここでも、ん?というセリフが。那琉似の彼女のことを「話してみたらいい子で、すぐ別れそうだから」って?いい子だからすぐ別れそうってどういうこと?その後も「合わない」と言ってるので、ここは本当は「いい子」と逆の意味の言葉だったのではないかと思えます。

麗奈のことを「人としてどうかと」というのは確かにそうだねーと納得だけど、そもそも那琉に麗奈のことをけしかけてたのは和成で、和成が那琉に勧めなければ麗奈と連絡をとってデートするところまでいかなかったと思うし、デートの約束をさせて邪魔するところまで最初から計画していたように思えるので、ここは本当のことを言ってない感じがします。

それと空が那琉は和成のことを疑いもしなかったと言っていますが、そこもちょっとそうかな?って思います。前回、二人で整理して考えようと言った時には、3つの考えの3つ目の和成が意図的にというのはすぐ却下していたけど、その前は「もしもわざと和成が約束を邪魔しようとしたとしたら」という話はしていて、それに対して空は、まだわからないのに悪い方向に考えるな、と言っていたはず。だから那琉が悪い方向に考えてた=意図的かもしれないという疑いの気持ちはあったことを空は知ってたはずなので、疑いもしなかったというのは違うと思うけど、最終的には和成がそんなことするはずがないという考えになったので、話の流れ的にそう言った、とも思えますが・・・。

ここで、場面は那琉と詩織ちゃんに。

また二学期の履修の話から映画を見に行かないかと詩織ちゃんが那琉を誘う。
ジャンルは、ロマンス?クィア映画かな、と言う詩織ちゃん。

クィア?セクシャルマイノリティとか? そんな感じ ってことですが、クィア?初めて聞いた言葉ですよ。調べるとセクシャルマイノリティの意味で使われているそうですが昔は差別用語として使われていたらしく今でも広く誰にでもその意味で受け入れられている言葉なわけではないようで、使うのは神経を使いそうなので使わないのが無難に思える。

そこで那琉の態度が少しおかしくなり、無理しなくていいと言われるけど、なんでもない無理してないと笑顔で言う那琉。

ここで、那琉の暗い回想イメージが出てくる。これ、前にも出てきた気がする。今回のは絵が小さくてわかりにくいけど、子供の那琉と大人の男性の絵。

「いつになったら解放されるんだろう 俺の中から消滅してくれる日なんて来るのだろうか」

たぶん那琉が携帯を持てない原因に関わる過去の出来事で、その話が出た時に出てきたイメージだった気がする。でもその出来事は詳しく語られなかったのでわからないけど、推測すると那琉は子供の頃に小児性愛者の男性に何かされて、それがトラウマになってるんじゃないだろうか。それと携帯がどう関わっているのかわからないけど。

だとすると男性同士の恋愛というのは那琉にとって普通に「自分は違う」というだけじゃないトラウマに関わる部分の拒絶反応があるようなことで、和成が那琉に好きだと言って受け入れてもらうのはかなり難しいことなのかもしれない。

そして、那琉と詩織ちゃんはすっかり仲良しでしょっちゅう会ってはいるようだけど、性的なことは全くしていないようで、キスもなし、手をつなぐのさえしていないような感じっぽいです。(手をつないでいるシーンはなかった気がする)

でも今は和成のことで心がいっぱいなせいか、そういうことについてお互いどう思っているのかの描写はなし。那琉の方は付き合うのが初めて、なのに加えてトラウマも関係しているかもしれないので、もしかしてスキンシップに抵抗があるのかもという懸念がありますが、詩織ちゃんの方は今までつき合った経験があるなら本当は物足りなく思っているのではという気もします。ただ那琉が携帯ダメの関連で何かあるっていうのはわかってると思うので那琉に合わせようと思っているのかもしれません。

那琉は空に対するのとは違う、恋愛感情が詩織ちゃんに対してあるんだろうとは思います。照れたりしてるし。

嫉妬とケンカばっかり目立ってた空カップルよりは普通にカップルしてるのかな。別れた後に未練は見せていたけど、空の場合は本当に好きだったのかもあやしい感じだったので、嫉妬がウザいばかりになってた彼氏とは別れてよかったと思う。空達は手はつないでた気がするけどキスシーンは・・・あったっけ?キスくらいはしててもおかしくないけどそれ以上があったのかどうかは謎。でも空カップルの場合、それ以前の問題が大きかったので、空はたぶん初めてだろうし、そこまでいかなかったんじゃないかな。

このマンガはラブラブカップルのイチャイチャを楽しむ話じゃないので、そういうシーンはあまり描かれないだろうね。和成は・・・キスしてたような気もするけど、キスシーンがあったかどうか忘れた。そしてそういう描写はなかったような気がするけど、おそらく和成は一人暮らしだし、状況的にキス以上のことも那琉似の彼女としてそうな気がする。


また和成と空の場面に戻る。

空「那琉をどうしたいの? なんでジャマなんか・・」
空「友達・・でしょ?本当は那琉が嫌いなの?」
和成「俺は・・・」

というところで終わり。

 

53話 真実(5)

空「本当は那琉が嫌いなの?」
和成「ちがう・・・その逆」
空「だよね こんな仲良いのに・・・じゃあどうして・・・」
和成「・・・」
空「うそ・・・」
和成「・・・」
空「それってつまり・・・そういう意味・・・?」
和成「うん そういう意味」
空「那琉のこと・・・恋愛対象として好きなの?」
和成「うん たぶん」
空「あ・・・」 (平常心 平常心だ 取り乱すな 私)
和成「驚くよな」
空「えっ だ・・・ね 和成ってゲイなの・・・?」
和成「・・・ わかんない 女の子とも付き合えるし・・・」
空「そうなんだ・・・」(ホッ・・・)
空「じゃあ・・那琉が好きだから・・そういう行動とったの? あーもうわかんないや 好きとその行動がつながんない でもやっぱ したことの責任はとるべきなんだと思う 那琉を失うことになっても あんまピンとこないんだけどさ 那琉に・・言うの?」
和成「・・・そんな想像すらしたことない」
空「いつから・・好きだった?」
和成「いつだろうな」
空「今の彼女は・・知ってるの?」
和成「いや・・・言えないだろ さすがに」
空「そっか・・・なんかキツいこと言っちゃう前に今日は帰るわ また話そう」
和成「空 ごめん・・・」

部屋で一人、ベッドの上で考える空

「那琉を恋愛対象として・・・?」
「あの和成が・・・?」
「じゃあ あの子は那琉の代わりってことじゃん・・・」
「那琉が恋愛するのが許せなくてデートのジャマを・・・」
「カモフラージュで私を好きってことにしたり・・・」
「私が世界一嫌いなことばっか」
「何の落ち度もない人たちを・・・」
「でも・・・想像すら・・・なんて・・・そんなの悲しすぎる」
「あのとき なぜかホッとしている自分がいた・・なんで?どういう意味?和成が気づいてたらどうするのよ もうわかんない・・どうすればいいの・・」

とうとう和成が那琉のことを恋愛対象として好きって認めました。
が、空は同性同士の恋愛感情をすんなりとは受け入れられないようです。

まあ若いしそんなものかな?私は身の回りにはいないけど、マンガで読んでるせい+年を重ねているせいもあってか、拒絶反応はないんですけど。

「好きとその行動がつながんない」と言ってますが、そこは同性関係ない部分で空が恋愛にうといからなのかな。好きだから好きな相手と他の人が付き合うのを邪魔するっていうのは恋愛ストーリーでよくある行動ですし、気持ちも理解できますけど。

和成は、那琉に自分の気持を言うことを「想像すらしたことない」なんて。いや想像ぐらいはしたことあるんじゃないかと思うけどね。でもうまくいく想像はできなくて、そんなこと考えてないっていう強い意味でそう言ったんだろうと思います。まあいつものごとく翻訳なので言葉が合ってないかもしれないし。

那琉への気持ちは認めましたが、ゲイかどうかはわからない、女の子とも付き合えるし、という女の子とつき合ってるのはどういう気持でつき合ってるのかなっていうのが気になります。たぶん那琉以外には好きだと思った男性はいないんでしょうね・・・と思ったけど、うーんどうだろう。子供の頃とかどうなのかわかんないし。本当に自分でゲイかどうかわからないと思っているのか、そこまで空に認めたくなかったのか。それに最初の頃に女の子にあんまり興味ないって言ってたよね・・・そういえば。うん、言ってた、女の子は好きじゃないって(第2話)。那琉と付き合いたいわけじゃない、でも那琉が他の子とつき合ってほしくない、という、同性であるがゆえの普通に恋愛関係にもっていけないツラい状況ですね。

 

54話 空の決断

空と那琉がカフェで会っていますが、空が暗い感じなので那琉は空が別人のようだと、彼と別れたのがまだつらいんだろうと思っています。でもたぶん空が暗いのは和成のことのせいです。何か明るい話題はないかと空にきくと、両親が離婚すると答えました。空は口癖のように両親に離婚してほしいと言っていたそうです・・・不仲だったんですね。

そして那琉は思いついて、詩織ちゃんにもらった手紙を空に見せます。

那琉「俺さ・・今まで恋愛がうまくいかなかったのは 詩織ちゃんに出会うためだったのかなーって思うんだ」

という那琉の言葉を聞いて泣いてしまう空。目にゴミが入ったとごまかしてトイレに行く。

空(やっぱり和成は間違ってる 本当・・私が一番嫌いなことを 取り返しつかないことを・・・今のままでいいじゃん・・・ね? 好きな人と両思いになれるなんて稀なことだよ 和成はモテるんだし 諦めなって・・那琉だけは・・)

(何それ・・そんなことして何になるの)
(だけど無責任に告白しろとも言えない)

トイレから出て那琉にはママのことを考えてたら泣けてきたと言ってごまかす空。

(2人とも失いたくない)

「取り返しつかないことを」「そんなことして何になるの」という言葉がどちらもいまいちピンときませんが、つまり那琉と詩織ちゃんがうまくいってる様子なのをみて、和成に諦めるように考えていたけど、それも違うと思い直したってことですね。でもどうしたらいいのかと悩んでいるんですね。

和成と夏香 たぶん和成の家で。

夏香を近くに呼び寄せて、「髪伸びたな」「もっと伸びたら・・・」と言って途中で言うのをやめる和成。たぶんもっと伸びたら那琉に似なくなってしまうと思ったんだろうなと思わせるセリフ。

和成「俺のこと好き?」
夏香「どうしたの?急に・・好きだよ・・大好き・・私のことは?」
和成「好きだよ いつもごめんな 本当にごめん」

何にごめんと言ったのか。那琉の代わりにしてしまってごめんてことなのかな。

そして夏香と別れるつもりなわけじゃないんですね。まだ今のところは。

 

55話 空の決断(2)

詩織ちゃんとその友達の会話で、那琉と詩織ちゃんはまだ付き合ってはいないということが判明。まめに連絡を取ってるしデートもしてるけど、那琉が告白してくれない、自分から言ってもいいけど那琉の気持ちがどうなのかよくわからないらしい。(だから自分からも言えない?)迷いがあるうちは気長に待つと言う詩織に友人は迷ってる時点でもうダメじゃない?と言い、たしかにそうかも、と思ってしまう詩織。

カフェで空と和成。

空「前に言ってたじゃん 恋愛はシンプルに心の声を聞けって やっぱそれ間違ってると思う」
空「人を思い通りに動かすことが和成にとっては簡単なんだろうけど それ 全部狙いに気付いた上での行動だよ? 誰もアンタにバカにされようなんて思ってない!」
空「アンタが好きだから アンタのためにって みんなただ正直だっただけ!」
空「アンタは自分が逃げることばっか考えてただろうけど! 大声出してごめん」
空「和成さ バチが当たったんだよ」
空「きっと そう だから 大事なのはここからだよ」
空「まずは今のいびつな人間関係 別れるなり続けるなり 気持ちを整理しな」
和「うん 夏香とはちゃんとケジメつける」
空「それと また麗奈の件みたいなことがあったら 私は和成と縁切る」
空「最大の問題点はさ 那琉もその事実を知ってるってこと」
空「麗奈が和成を誘ったってことにしておくから もし嘘がバレても和成のせいにする気はない 私が決めたことだから」
空「でも自分のために人に嘘をつかせてるってことは忘れないで」
和「空・・・それで・・・いいのかな」
空「私にも わかんないよ」
空「この先 和成と那琉の関係がどうなるかわかんないけど 今の私に出せる最善の答え」

「狙いに気付いた上での行動」の辺りの意味がいまいちよくわかりませんが、麗奈が和成狙いってわかってて那琉にデートに誘わせて自分が麗奈を誘ってすっぽかさせたってことを言ってるのかな?

那琉と詩織ちゃんはまだ付き合ってはいなかったんだ。ちゃんと告白されてはいないからってことみたいで、付き合うって何だろうって思ったけど、キスとかもしてないからってことで、友達とあまり変わらない感じでもあるからなのかな。

 

56話 夏香

夏香が友人のスズ(那琉たちと同じサークルに入ってる後輩でもある)に和成とつきあってることを言ってなかったことを謝り仲直りする。あの時はまだ付き合ってるって言われる前で関係がハッキリしてなかったので言えなかったと言う夏香。全部むこうのタイミングで私の意見は関係ないみたいで、と言う。

詩織ちゃんもだけど、男から言ってもらわないと嫌なのかな?ハッキリしない、どうなんだと思うなら聞けばいいのに、と思っちゃうけど、微妙な状態で言ってダメにしたくなくて言えないとかなのかな。まあ和成は本気で夏香のことが好きにはなってないみたいだから、結局惚れてる夏香の方が立場が弱くて振り回されちゃうことになるんだろうけど。そこは相手のせいにしないで自分でハッキリさせればいいのにね、と思った。

那琉はサークルの先輩に頼まれて、スズと一緒にコンビニに買い物に行く。

そこでスズが夏香を見つけて話をしに行き、そっちを見た那琉が思わず二度見。スズに紹介され、とうとう夏香と那琉が会う。

和成の後輩?と那琉が聞くと、和成さんの彼女ですよ!とスズに言われ驚く那琉。

ドッペルゲンガーに出くわした
和成の彼女にも出くわした


とうとう那琉にそっくりの夏香と那琉が顔を合わせましたが、今回は顔を合わせて那琉がびっくりしたところまで。

 

57話 うそつき大作戦

那琉達の後輩のサクラちゃんが彼氏とラブラブなシーンに出くわす那琉。

教室で空と合流し、麗奈のことを和成に聞いたかどうか空に尋ねる。

そして空は先日和成に言った通り、麗奈の方から連絡してきて和成は那琉も一緒にいるものと思って行ったけどそうじゃなくて結局、和成はさっさと帰って麗奈キレるってことになり、悩んだけどあえて報告するのもアレかなと思って言ってなかったという説明をする。那琉は納得するものの、麗奈が最低だから一言言わないとと言うので、冷や汗タラタラな感じで、もう深入りしないほうが身のためだと言ってなんとかごまかす空。

ホッとしたのもつかの間、和成彼女いるらしいぜ、と言われ思わず吹き出す空。

那琉「しかも!思わず二度見するくらい俺に激似で!軽く挨拶もしたけど 衝撃的」
すごい表情になる空(ギャグっぽい 冷や汗タラタラな顔)
那琉「なんでだろうな?俺らに黙ってるなんて」
空「さあ 私も初耳」
那琉「ふーん?」

カフェで那琉が一人で考え事をしている。

那琉「何が正しいんだろ」
問題の周りを空回りしている気分というか
もどかしい
サクラちゃんいわく和成は空が好き
麗奈ちゃんも和成に口説かれたと言っている
だけど空は両方逆だって
彼女の存在を知られるのは スズちゃんはOKでも俺たちにはNG
じゃああの新谷那琉子は何者なんだ!
そういや詩織ちゃんとも密かに連絡取ってたよな
頭ぐっちゃぐちゃ

那琉の妖精「今一人だけ本音が見えないのは誰?相手によって話を変えてるのは誰だ!」
那琉「話を変えてる人 あわあわ」

そこへ詩織ちゃんがやってくる。
那琉が話があると言って呼び出したらしい。

那琉「さっきも言ったけど 大事な話があるんだ」
詩織(タクシーで来た甲斐あった)
那琉「和成に彼女がいたんだ」
詩織「え?」
那琉「そんなそぶり全然見せなかったくせに実は後輩と付き合ってたんだよ!」
詩織「話って それ?」
那琉「ん? うんそう それでさ」

下を向いてしまう詩織ちゃん。


大事な話と聞いて、付き合おうってことをやっと言ってくれるんだと思ったんですね。

あとタクシー登場。

 

58話 うそつき大作戦(2)

前回の場面の続き。

詩織「新谷さんが大事な話があるっていうからてっきり・・・」
那琉「うん? 大事な話だよ・・? 突然どうしたの?」
詩織「そっか ごめん 私 学校戻らないといけなくて」
那琉「学校? あぁ! 俺が突然呼び出しちゃったもんね じゃあ和成の話はまた今度ということで〜」
詩織「うん じゃあね」

うらめしい感じの表情を残して去る詩織ちゃん。
というシーンを思い出して考えている翌日の那琉。

那琉は昨日の詩織ちゃんの様子が変だったと思うけど、詩織ちゃんがてっきり何を期待してたのか全くわからない。那琉にとっては重要な話だったし、自分の悩み事を語り合いたかったのに、結構何でも話せる関係だと思ってたのに詩織ちゃんはそう思ってなかったってことなのか、と詩織ちゃんの態度に傷ついたと感じる。

昨日の詩織ちゃんの去り際の表情は「なんか軽蔑の目っていうか情けないと言わんばかりの表情で俺を見て帰っちゃった」と思う。

「とにかく今回はかなり傷ついた 最近悩み事多すぎて 話し相手が必要だったし」


那琉からしたら、空に対するのと同じように自分が思ってることを何でも話せる関係になれてきたと思っていたんだと思う。本当なら悩み事も話し合えるようなより深い関係を求めているんだから、相手を信頼している、好意でもあるのに、詩織ちゃんはそういうことよりも、まず那琉との関係をはっきりさせたかったんですね。恋愛っぽいラブラブなことを求めているんだろうなと思う。若いんだし、そういうのを求める気持ちもわかるけど、詩織ちゃんは表面的なこと、那琉はもっと深い精神的なつながりを求めているって感じがする。

タクシー使ってまでして来たのに!という期待しちゃってただけにガッカリも大きいんだろうな。勝手な期待なんだけどさ。

正直、詩織ちゃんは見た目は美人でかわいいし、いい子だと思うけど、今のところあんまり好きじゃない。たいしたことない内容の会話しか出てきてないので、あまり性格の深い部分まではわからないけど、詩織ちゃんも夏香も恋愛のうかれた表面的な部分を楽しみたいと思っている感じで、空のように精神的なつながりを感じない。

だから那琉と詩織ちゃんがうまくいってほしいとはあまり思ってない。和成とうまくいってほしい!だからこのまま詩織ちゃんとダメになってもいいんじゃね?と思ってる。

和成の方も今は今までの嘘や裏工作がバレて、那琉に疑いを生じさせちゃってて、どうなるのかな〜という大変な時だけど。

空がきて詩織ちゃんのことを聞かれるが、しばらくは絵に集中するつもりと那琉が答えると、それはただの言い訳、ただ逃げたいだけでしょ、と空に言われる。

空「そうやって逃げてばっかりしたら大切なもの 失うよ?」
那琉(失う・・・)
那琉「空」
空「うん?」
那琉「和成に彼女いたって本当に知らなかったの?」
空「そうだって言ったじゃん 私だって初耳だよ〜 後で聞いてみようよ」
那琉「俺さ・・和成が本当は誰が好きなのか知ってんだよね・・」
空「・・え?」

学校で夏香と和成。
タイ料理屋に行こうかと話していたが、夏香がその前に話って何なのか聞きたいと言う。

和成「考えてみたんだけど 俺たち もう終わりにした方がいいと思うんだよね」
夏香「どうして?」
和成「俺まだ人と付き合える状態じゃないっていうか こんな状態で夏香と一緒にいるの 申し訳なくて」
夏香「それが本題?他に何か私に言う事ないの?」
和成「う〜ん こんな風になっちゃって本当にすまないと思ってる 学科のやつらにはお前が好きに説明していいからさ」
夏香「何言ってんの? それしか言う事ないわけ?」
夏香「私の事バカにしすぎじゃない?最後の最後まで自分勝手すぎるよ!バカにしないでよ 先輩が終わりって言えば はい分かりましたとでも言うと思ったわけ?」
夏香「先輩の事が好きだから今まで色々と我慢してきた!なのにこの様よ!なんで私の意見とか聞いてくんないの?どうして私ばっかり先輩を理解しなきゃいけないの?」
夏香「私 知ってたよ?先輩が他の人のこと好きなこと」
和成「・・え?」


那琉も夏香も和成が好きな人が誰か知っていると言っています。それってたぶん空のことだと思ってるってことなんだろうな。夏香以外で言ったらそれしかない。

別れ話をするつもりでいてその前に食事に行こうとする和成、スゴいな。さすが、あんまり相手のこと本気で好きとか思ってないからなのか。別れ話の前に食事する気にならないよ・・と思ったけど、相手を嫌になってるわけじゃないし、食事する流れになってたらそのまま食事しちゃってもいっかって感じになるか。

夏香が我慢しないで言いたいことを言うのはいいけど、ここで夏香が言ってることがいまいち理解できない。私の意見を聞いてくれないって今までのこと言ってるのかな?だったらわかるけど、別れ話のこと言ってるなら、別れたいって伝える時に、相手がどう思うかなんて普通聞かないよね。他に言う事ないのかとかバカにしてるんじゃないかってのは、他に好きな人がいるから別れたいって和成が本当のことを言わないからっていう意味なのかな?

 

1ヶ月休載

この後1ヶ月休載になるようです。有料分では60話まで読めます。ちょうど今ピッコマでビンゴやってるのでそれでもらえるコインを使って読もうと思えば読めますが、まだ連載中なのでずっと有料で先読みし続けるつもりじゃないなら、今先に読んでも後で読めない期間が伸びるだけなので再開まで待ちます。

原作の韓国語版でも12月に1ヶ月休載してたので、それでなんだろうけど、原作はもう再開しているので、差が縮まるのか休載するのかどっちなのかなーと思ってたけど休載でした、残念。作者のブログを翻訳して読んだところ、60話までで一段落、シーズンの区切りなんだそうです。原作の絵だけ見た感じでは60話の最後で何かが起こって、え?どうなるの?って感じで終わってるっぽいですが。

それと61話以降の話を絵だけ見たところ、もう出てこないのかと思ってた空の元カレが出てきてました。それと何か那琉が落ち込むような大変な事態になってるっぽい様子。

ここまでで、とうとう和成の嘘や裏工作がバレ始めましたが、それでもまだ和成は那琉が好きということ以外の和成の本音があまり見えてこない。和成にも那琉にも幸せになってほしいけど。どういう方向に進んでいくのかな・・・。

 

59話 うそつき大作戦(3)

やっぱり・・・な感じで夏香は和成が空のことを好きだと思っていました。あのネット上にアップされてしまった空の彼氏とどつき合いのケンカをした動画を見て、いつもの和成ならあんなことしないのに空のことになると別人のように(感情的に)なっているのを見て惨めな気分になったと言います。
和成は、空のことは好きじゃない、夏香に言えないことはあっても嘘をついたことはないと言い謝ります。
夏香は最後になぜ私と付き合ったのか教えてほしいと言います。最初は夏香が俺の友達(那琉)とすごく似ていたから興味を持った、と和成が言うと夏香は「もういい、どういうことか分かったから」とこれで納得したようで学科の人には私から伝えると言って去ります。
うーん、夏香はどう分かったんでしょうか?ただ興味本位で付き合ったっていうそういうので納得なのか?
夏香にはもう聞こえないくらい離れてからの和成の言葉。
「俺の好きな人に似てるから・・・」
「最後の最後で嘘ついちゃったな・・・」
うーん、これ嘘っていうのかな、これも「言えないこと」なだけで嘘じゃない気がするけど。
というか、これくらいのことを嘘というなら今までも嘘ついてたんじゃないの、という気が。これも翻訳の問題かもしれないのであまり言葉の意味でアレコレ言っても仕方ないですが。

とりあえず夏香とは別れました。つき合っていくうちに夏香のことが本当に好きになる、ということはなかったようなので、これ以上長引かせても夏香がかわいそうだから、これでよかったんじゃないかと思います。夏香はいい子だけど恋に夢見る女の子って感じで(年齢的に今はそれでもいいんだけどね)那琉や空みたいな心の繋がりを感じなかったし。でも和成はどう思ってつき合ってたのかを知りたかったなぁ。「最初は俺の友達とすごく似てたから」の「最初は」の次があったならそこを聞きたかったんですが、夏香がさえぎってしまいました。また言葉の問題なので本当にそういう意味なのかどうなのかわかりませんけど。
和成自身も那琉にそっくりの女の子とつき合ったらその子のことが好きになるかもしれないと思ってつきあってみたんじゃないかな。和成がゲイなのかどうなのか、空に言っていたことが本当なら和成自身もよくわからない、ただ那琉のことが好きっていう状況で、那琉の見た目にひかれたんだとしたら、そっくりな女の子なら(世間一般の目の)何の支障もなくつき合って一緒になれるし、と思ったのかもしれない。和成が那琉以前に好きになった人がいるのかどうか、男の子が気になったことがあるのかどうかによると思うけど、そこら辺わからないので、那琉が初めて好きになった人だとしたら、そうかもしれない。
そしてつき合ってみたら〜の和成の気持ちは空に一応語っていますが、そこちょうど翻訳が「んん?」な感じなのでよくわかりません。それにここらへんに関しては和成が本心を言っているか怪しい。
でもつき合ってみて夏香を本気で好きにはならなかったなら、見た目じゃなかったってことなんだろうな。
そして推測すると、やっぱり那琉に対しては友人としての触れ合い以上のことはできないので、見た目そっくりな夏香に触れたりすることで那琉の代わりにしてたってことなんじゃないかと思います。髪の長さをさり気なく那琉と同じくらいにするように誘導したりしてたし。

この物語では那琉と空の気持ちはモノローグで随時出てくるけど、和成のはほとんどないので、和成の本心は読者にもわかりにくい。

詩織ちゃんのことを一人で考える那琉。
詩織ちゃんとは前に和成のことを相談しようとしてすぐに帰られちゃった時以来、連絡を取っていないらしい。那琉は詩織ちゃんの絵を書いていてそれが完成したら告白しようと思っていたのに今はできないなと思う。那琉には詩織ちゃんがなぜ怒っていたのかわからず、忙しいところを呼び出したのに大したことじゃなかったからなのか、でも那琉にとっては重大事だったのにと思う。
そして和成と空のことを考える。和成が那琉にそっくりな彼女と隠れてつき合っていた、那琉に秘密を作るなんて、と思う。

他の人には理解できないかもしれないけど俺にとってあの2人はとても大切で近い存在 中間なんてない
最初で最後の秘密を明かしたあの日・・そうすることにした
俺が心を開くまで待ってくれる そんな人いるのかな・・待ってほしいと思うことは身勝手なのかな
俺は普通じゃないから・・・でも・・・
詩織ちゃんの側にいたい そう思えたんだ
詩織ちゃんの側にいれば俺も良い人になれる気がした

「学校の方はだいぶ落ち着いた?」と詩織ちゃんにメッセージを送り早く絵を完成させなくちゃと思う那琉。
おそらくそれを見た詩織ちゃんは「はぁ」とため息をつき、浮かない表情。

那琉はまだ明らかになっていない過去のトラウマの出来事のことを和成と空には打ち明けているんですね。そこは那琉の病気(携帯を持てない)のことを知っているようだしそうだろうと思ってましたが。
詩織ちゃんは夏香と同じで浮かれた恋愛を楽しみたい派のようで、那琉に事情があることはわかっても那琉が考えてるような心の繋がりということまでは考えてないっぽいから、なんというか、現時点では温度差があるように思えます。
私は那琉は和成とうまくいってほしいと思ってるので、那琉が詩織ちゃんに、側にいれば良い人になれるような存在と感じているのが切ない。

 

60話 うそつき大作戦(4)

那琉が詩織ちゃんに送ったメッセージを詩織ちゃんが読んでいない(未読)まま2日が経っていた模様。詩織ちゃん読んでなかったのか!ただ那琉からメッセージが来たってだけであの表情だったの?
するとちょうど既読になるが返事がこない、既読スルーってそんな・・と考えているとサクラちゃん(同じ学科の後輩)から連絡が。

空が和成の家を訪ねる。那琉が空に、和成が本当に好きなのは空だ、自分のことは気にしないで2人の好きなようにしてという話をしたと言う。誤解だと思ってよく話を聞いたが和成から直接聞いたと那琉は言っていたらしい。和成はそれは恐らくサクラちゃんに夏香と一緒にいるのを見られた時に空のことが好きだと言ったからだと思うと言う。そういえば那琉は夏香のことを知っていると空が言い、和成はそれは俺が軽い関係だったから報告しなかったと説明すると言う。サクラちゃんのことはこれ以上俺に近づくなっていう意味で嘘ついたって言うよ、私じゃなくて他の人を好きだって言えば、それでもいいけど・・・と話していると空の元カレから連絡が。

那琉に来たのと空に来た連絡の内容は同じで、見てみると匿名掲示板に元カレと和成がどつき合いした時の動画のことで、学校一のイケメンと言われる有名な男(和成)がゲイで女の子じゃなく小さい男(那琉)の方をかばってケンカになった、和成はフェイクで女の子とつきあったりしている、ゲイの人達にも迷惑、カミングアウトして自主退学すべき、という内容のことが書いてあった。
「学校中にこの不気味な噂が広まり始まった・・・」で終わり。

特に作品内で宣言されてませんが、作者ブログによるとここでシーズンの区切りだそうです。
ここんとこ和成の嘘が那琉や空にバレてきて大変なことになってきてましたが、そのことが吹っ飛んでしまうような出来事が起こって、どうなるんだ?ってとこで終わり。
もう現時点(2018/4)では休載から再開してだいぶ経っているのでお話も進んでます。
それをふまえた上で言うと、この後はゲイと言われたことによる騒動(?)の話になっていきます。

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