漫画 McQueen STUDIO「AQUA MAN(アクアマン)」感想(5)

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71話〜80話のあらすじと感想です。
以下、ネタバレありなので、ご承知の上。

アクアマン感想一覧

「AQUA MAN」感想(1)
「AQUA MAN」感想(2) 41〜50話
「AQUA MAN」感想(3) 51〜60話
「AQUA MAN」感想(4) 61〜70話
「AQUA MAN」感想(5) 71〜80話
「AQUA MAN」感想(6) 81〜90話
「AQUA MAN」感想(7) 91〜100話
「AQUA MAN」感想(8) 101話〜

71話 待ち人

クリスマスだからプレゼントも一緒に渡して告白した方がいいか、それじゃやりすぎかと思い悩む詩織ちゃん。那琉とつきあえてたら今頃プレゼント選びで楽しかっただろうな、あの時無視しなければ・・・と思う。そして手作りケーキに手紙を添えよう、もしダメでも食べればなくなるしと、ケーキにすることに決めた。

那琉のところへ和成が訪ねてくる。
約束する場面は出てこないけど、事前にちゃんと連絡して行ったようで、普通に友達が遊びに来たって感じの対応をする那琉。和成は那琉の好きな作家の新作の本をプレゼントし、那琉は大喜びする。明日授業なかったら泊まっていけよ、と言われ軽く頬が赤い表情の和成。空の彼氏の話題で、「俺あの男あんまり・・・」と変な顔をする和成に対して「オレもあんま好きじゃないけどさ・・空にそんなこと行って気まずくなるの嫌だし・・」と那琉は答え、
和成「なんか見ない間におとなになったな?」らしくない発言・・
那琉「黙れ」
那琉「それはそうと 来てくれて本当ありがとな!この本も!」
と言われまた軽く頬赤い表情の和成。
と、ここまで仲いい友達って感じのいい雰囲気でしたが、何かまた話し始めそうになったところで渉が部屋に入ってくる。仕事が午後からなのでご飯を一緒にどうかなと思って来たけど友達がいるからまた今度と渉は言うが、全然いいですよ一緒に食べましょうと言う。
那琉と渉が話しながら腕を取り合ってスキンシップしてるのを見て不機嫌な顔になる和成。
那琉が和成に「渉さんが一緒でもいいよな?」と聞くが、不機嫌そうに「あぁ」と言うのを聞いて「ん?オレなんかした?」ゾゾッと思う那琉。

和成「それでいつまでここにいる気だ?」
那琉「またそれ?何度聞くんだよ 年末には帰るって」
和成「だから年末のいつ?」
那琉「それはわかんない」
和成「自分のことだろ?学校ももうかなり落ち着いてお前の話してる奴 誰もいないんだぜ?」
那琉「うーん・・・もうそれはどうでもいいかも・・・」
渉 「あっ クリスマスには帰るって言ってたじゃん」
ジロッと渉を見る和成。それに対して目が点な表情で「えっ・・・」となる渉。
那琉「うーん そうなんですけどオレが行く必要ない気もするんですよね」
  「空にも彼氏できたし 和成も彼女いるっぽいし」
和成「彼女いないけど」
那琉「隠すなよ〜遠慮してんのか?」
和成「隠してなんかねぇよ いないっつったらいないないんだよ!いついつ帰るって答えればすむ問題だろ?何をもったいぶってんだよ!」
那琉「どうしたんだよ 急にキレたりして・・・らしくない・・・」
和成「ごめん・・・ただちょっと心配になって」
那琉「もう心配すんなよ〜渉さんもいるし ここも結構気に入ってんだよね」と和成の頭をポンポンする
頬を少し赤くしてうつむき加減になる和成
渉 「お友達が那琉くんの事 すごく心配してんだね?」
那琉「そうなんですよ〜オレの友達はいっつもこうなんです(笑)」
  「とにかく年末までには絶対に帰るから!」
和成「分かった・・」
那琉「あぁお腹空いた〜 パスタ オレも手伝いますよ!」
那琉と渉はパスタを作りに行く。渉は那琉に腕をまわして肩を組んでいる。

和成(イライラする・・・いいから早く戻ってこいよ・・・)
頬赤でうつむいたままの和成。

前回宣言してた通りに那琉に会いに来た和成ですが、最後に那琉と和成が会った場面では那琉が和成にほっといてくれと結構キツイことを言って別れたままだった気がするけど、間が空いた&長い深い付き合いなせいなのか、気まずい感じじゃなく普通に仲いい友達って感じのやりとりで始まったので、ちょっと驚きました。

和成はせっかく久しぶりに那琉に会いにきたのに他の男と仲良さそうにしているのを見て、イラついてしまいます。ご飯を一緒に食べようという話をしているのに急にいつ帰ってくるのかという話をし始めたり、それまでいい感じで和やかに話してたのに、明らかに態度が急変。
もちろん、那琉が他の人と仲良くなってるから嫉妬してるんですよね。
最近は和成がわりと感情をあらわにすることが多くなったなぁと思います。

72話 待ち人(2)

那琉のおばあちゃんの家に和成が遊びに来ている、前回の続き。
シャワーを借りて和成が出てくる。那琉に服を借りたらしくズボンの丈が短い。
また普通に和やかな会話で、おばあちゃんが和成をタレントみたいと言って褒めたり、那琉の兄弟らしき「奈美」の話題(背が大きい)が出たり、和成がどこで寝るか等の話をする。
あのベッドじゃ狭くて二人で寝れないとおばあちゃんは言うけど、和成が来た時に那琉がすぐにベッドで寝っ転がってたのを絵で見た感じだいぶ広そうでダブルくらいありそう、二人で寝れそう、広〜いって思ったんだけど・・・?
和成が下で布団を敷いて寝ることに。

那琉に電気消して〜と言われるけど、和成は「もうちょっとつけてちゃダメか?」とかわいく頬を赤らめた感じの表情で聞いている。

那琉「あっそう言えば お前最近いろんな人と付き合いまくってるって聞いたけど・・どういうことだ?」
和成「いや別に・・空はいつも大げさだからな・・」
那琉「それは言えてる でもさ オレはお前に誰かを傷つけて平気でいられるそんな奴にはなってほしくないんだよね・・まぁ若い時にいろんな人と付き合っておくといいとも言うけど 付き合うにしても傷つけたりはするなよ・・ほらよく言うだろう?他人にした事はすべて自分に戻ってくるってさ」
和成「そうだよな・・俺もそう思う」
那琉「まぁオレだって完璧じゃないけど間違ったことだけはしないように努力してるし ふぁ〜眠い」
和成「俺もちゃんとするよ・・・」
那琉(やけに素直だな・・)「それに〜お前だけ何人も彼女いるなんて不公平だろ?オレなんてこの年までゼロだぜ?」
和成「ぶはっ」
那琉「人の不幸を笑うな!そろそろ寝ようぜ〜」
和成「おう」
電気を消す
暗いまま、布団に横になったまま和成が那琉に話しかける
和成「那琉・・那琉?」(もう寝たのか・・・?)
和成「さっきさ・・突然キレてごめん・・でも本当もう学校でお前のこと話してるやついないからさ・・戻ってこいよ」
和成「それから・・・俺さ・・もう誰かと付き合ったりとかしないと思う・・・取り返しつかなくなるって気付いたんだ・・・気持ちを口にした瞬間・・」
和成「那琉のバカ・・・横になって5秒で寝るとかあり得ないだろ・・・おやすみ〜」
和成「でも今日はお前の顔見て元気そうで安心した いつも・・・お前には幸せでいてほしいから・・・おやすみ」
那琉は全く返事をしませんでしたが、和成に背を向けて横になりながら目は開いていて、話を聞いていたのがわかる。

空と三好賢がカフェらしきところで。
手の大きさを比べて手の大きさの話をしたり手をつないだりした後、賢が空の手にペンで書いてクリスマスのデートのお誘いをする。直接言うのが恥ずかしかったらしい。空はOKし、人気スポットとかに行ってみようということになる。
空(那琉とは人が多い場所には行けないから・・・和成もいるし大丈夫だよね?今年のクリスマスも家で寂しく過ごす那琉には悪いけど・・・クリスマスは賢と一緒にいたいしな・・・)
(ごめん 那琉!)と思いながら拝むポーズをする空に
賢は「空?」と目が点の不思議そうな顔になる。

 

今回も和成は顔を赤らめたり感情を出しています。
和成はもう誰かと付き合わないと言いました。64話「楽な選択(2)」で「俺のことを好きになってくれる人と付き合おうと思って」と言ってて、65話「楽な選択(3)」では「つきあうのは嫌だ」と言うという矛盾がありましたが、やっぱり付き合わないことにしたんですね。
「取り返しつかなくなるって気付いたんだ・・・気持ちを口にした瞬間」というのが何を意味しているか、とても気になります。今までの和成の付き合いは、おそらく相手を本気で好きになっていませんでした。だから本当の気持ちを口にしちゃうとうまくいかなくなったってことなのか、それとも最近の裏工作とか那琉似の彼女との付き合いが那琉にバレて那琉に不信感を抱かせてしまったことなんかを指して取り返しがつかなくなると言っているのか。
まあとにかく最近の出来事でバレて那琉に嫌われたらまずいっていう事態になってたので、裏工作的なことはもうやめようと思ったんでしょう。
那琉似の女の子と付き合ってみたけど、和成が好きなのは那琉の容姿だけじゃなかったってことがわかったんだろうし。夏香が好きになれていれば同性同士という世間の目を気にせず普通に付き合える相手なんだからよかったんだろうけど。那琉にそっくりで、女の子、バッチリじゃーんっていう相手と付き合って、しっくりこなくて、やっぱり那琉じゃないとダメなんだって改めて気がつくための存在だったってことなんでしょう。

空と賢は順調な様子。
でも私はあの賢の元カノと抱き合ってたのは何だったのか、ってのがいまだに気になってるんですが・・・もうあの言い訳は聞けないんでしょうか。

73話 待ち人(3)

大学らしきところで。
那琉「和成! よっ!」
和成「・・・那琉?」
那琉「なにその表情(かお)驚きすぎでしょ?」
和成「いつ戻ったんだ?」
那琉「何言ってんだよ 戻るってどこに?」
和成「おばあちゃんの家だよ もう戻んないのか?」
那琉「おばあちゃん?」
和成「休学は?」
那琉「ったく・・・寝ぼけてんのか?」
和成「夢か・・・」軽く顔を赤らめる「とにかく良かっ・・た・・」
ここで那琉に手をつながれて驚く
那琉「どこも行かないよ 空待ってるし行こうぜ〜」
和成「え?これ・・何だよ?」
那琉「何って?」
和成「お前・・こういうの嫌がってたじゃん 誤解されるって・・・」
軽くじゃなく顔を赤らめる和成
和成「ほら・・学校の掲示板で」
那琉「・・・・いいじゃん別に」
那琉が恋人つなぎのような感じで指を絡ませてくる。
顔を赤らめて那琉を見つめる和成。那琉はずっと普通のすました表情。

那琉「和成〜起きろ!飯食おうぜ〜」
寝ている和成を頭の方から覗き込んで起こす那琉。
那琉が作るから朝食食べて行けよと言い、和成は最初は断ったが結局承諾する。

和成(夢・・だったのか・・・ガキじゃあるまいし・・情けねぇ)
夢で指を絡ませていたのを思い出し、自分の手を見つめて切なそうな表情で(?)ギュッと手をにぎる。
ぼんやりと虚ろな感じの表情で目玉焼きを焼いている那琉。

最初はあれ?もう那琉学校に戻ったの?って思ったけど和成の夢でした。
いい夢だ〜。
いいじゃーん夢くらい。しかも手をつないだだけで顔を赤らめてるとかかわいい夢。
手をつないだだけなのにっていうところが「ガキじゃあるまいし」なのかな。
そして目玉焼きを焼いている那琉はなぜそんなうつろな感じの表情なんだろう・・・。
というのと、韓国はコンロの高さが結構高いのかな、と思った。

学校で空と賢。試験期間だったようす。
軽く試験のことを話した後、賢が空に「またこんなふうに付き合えてよかった」と話す。
空「私も同じだよ・・たぶんあのままだったら後悔してたと思う」
賢「なんであんな喧嘩してたんだろうな?」
空(私にはその理由がわかる気がする 私達は何も変わってない ただ那琉がいなくなっただけ・・)
賢「どうした?」
空「最近幸せすぎて ちょっと那琉に申し訳ないなって 賢にはわからないかもしれないけど・・」

賢「今はなんとなくわかる気がする 正直さ 俺もちょっとビックリしてる 新谷が休学したって聞いて」
 「それほどまでの事かって でもそれでお前が新谷を心配する気持ちが少し理解できたんだ」
 「空の友達だろ?だったら俺にだって心配させてくれ」
空「賢・・ありがとう・・そう言ってくれて」

LINEみたいなメッセージで
「那琉〜和成には会えた?」
「賢がね やっと私のこと理解してくれるようになったの〜!前よりもずっとよくなったんだよ?」
「これ見たら 連絡ちょうだい?」

 

一度別れを経験したし、那琉が今はいないから賢の望み通り空の友達に邪魔されない状態になれたし、しかもその友達が傷ついて休学までしてしまった、という状況になって、賢も空の男友達に寛大な気持ちを持てるようになったってことなのかな。
「なんであんな喧嘩してたんだろうな」って、あんたのヤキモチのせいだろ!
一度別れて復縁した、というだけで那琉が今も前と同じように空といつも一緒にいたら、那琉が休学しなかったら、こうはならなかったんだろうか?
韓国版のこの先の話の絵だけを見た感じ、空は賢とはもうずっとこのままうまくいくんだろうなーという気がします。空も最初は賢のことをほんとに好きなのかよくわからない感じだったけど、今はクリスマスを一緒に過ごしたいと思うくらいには好きになっているようだし。

 

74話 小さなシグナル

那琉、おばあちゃんの家で、たぶん和成にもらった本を読んでいるが、全然おもしろくないと思う。
そして今年はクリスマスが全然楽しみじゃないと思う。

昔は楽しまなきゃという圧迫感があったけど・・・
今は違う・・・オレはオレなりに楽に過ごせればいいんだから
・・・っていうのは強がりで 実はオレもデートしたい・・・
空は初めてオレじゃない人とクリスマスを過ごす
(空は賢とデートしてから那琉たちと合流予定)
空が彼氏とクリスマスを過ごすなんて・・・
寂しいよ〜
和成は何か予定あんのかな?
・・・はぁ こんなんでオレ あいつらなしで 生きていけるのか?

これからはもう誰とも付き合わないって和成に言われた時・・・どうしてホッとしたんだろう?
友達が幸せそうじゃないのに ホッとするとか・・・最低だよな?
オレは和成に・・・友達以上を望んでいるのかな・・・?
お前にはずっとオレの傍にいてほしい
オレはオレの人生を歩んでいくけど
お前はずっとオレの傍にいなきゃダメ
うわ〜 オレって超自己中じゃん

でも寂しい・・・
和成に会いたい

オレって傍にいてくれれば誰でもいいのかな?
連絡してみよう・・・
こんな風に寂しさを紛らわして 本当にいいのだろうか?

和成にLINEで
「お〜い 何してんだ」
「マジ暇〜」
すぐに和成から電話がくる(パコソンでの通話)
(おっ! はやっ!)
那琉「どうした?」
和成「暇だって言うから」
那琉「あはは〜 何してんだ?」
和成「期末だったから 学校早く終わって家にいるよ〜」
那琉「(あぁ・・・期末か・・・)家にいると時間すぎんの早いな〜」
和成「何かあったのか?」
那琉「いや別に〜久々に連絡でもしようと思って」
和成「この間 会ったばっかだろ・・・」
那琉「いいだろ〜」
和成「また行くよ そっちに」
那琉「(一人でもちゃんと生きていけるようになりたい)いいよ 来なくて」
和成「なんだよそれ そう言われたら 意地でも行く」
那琉「本当に来なくていいから オレがそっち行けばすむ話だろ?」
和成「それは言えてる」
那琉「和成・・・」
和成「ん?」
那琉「お前はさ オレの傍に ずっといてくれるよな?」
和成「・・・ん?」
那琉「だから〜 彼女なんて作らずに オレの傍にいろってこと〜」
和成「何だそれ・・・」
那琉「ったく わかったわかった クリスマスに会おうぜ〜 じゃあな!」
和成「はぁ?」
ブチッ(那琉が通話を切る)

ここでパソコンのLINEから?ピロンという音がしますが、ここの意味がよくわかりませんでした。
那琉が突然通話を切ったので和成から何かメッセージが来たってことなのかな?
それには気付かなかったのか、那琉はベッドにゴロンと横になる。
この時気付かなかったとしても後でパソコンを見て気付くはず、でもその後このメッセージについては触れられていないので、内容的には特に意味はないんでしょう。でも・・・なんかわかりにくいっ。

那琉(辛くても頑張んなきゃな 独り立ち)

おそらく那琉から空へのLINEメッセージ
「空〜」
「オレは元気だから安心して〜」
「クリスマスはこっちで仲良くなった人と過ごすことにしたんだ 変なやつかと思ったら結構いいやつでさ やっぱ人は話してみないとわかんないな?」
「今年も楽しいクリスマスになりますように! そう言えば去年は詩織ちゃんに出会えたんだよな」
「本当いいプレゼントだった(笑)またないかな〜そういうプレゼント!」
全部「未読」の文字付き。

空と賢、クリスマスイブのデート。
詩織ちゃんは空たちより先に行って告白する予定だという話をする。

またさっきのLINEメッセージが出てきて未読になっているので、空は那琉からのメッセージを読んでいなくて、空たちの方に来ないということに気付いていない。
ここで気になったのは賢が「なんだろう この感じ・・」と思っている箇所。
どういう意味なんだろう。

詩織ちゃんがケーキと手紙を用意して出かけるところ。
雪が降っていて(ホワイトクリスマスだ〜)と思いながら歩いていく。

 

 

タイトルの「小さなシグナル」というのは那琉が和成に電話で話したことをいってるんでしょうか。
今回那琉は和成にチャンスはあるのかもと思えるようなことを言ってて、「おおっ」と思いました。
「オレは和成に友達以上を望んでいるのかな」と思ったり「オレの傍にずっといてくれるよな?」と和成に言ったり。
ただ、その那琉の言葉は和成にとってうれしい言葉だったはずだと思うんですが、まさかという気持ちがあってか、「何だそれ」という返答をしています。そのため、那琉は和成が本当はそれを受け入れるつもりというか、和成にしてみれば望むところだと思うのに(彼女を作らないというのは自分から言ってたし)、那琉は和成に「何言ってるんだ そんなこと無理だ」と言われたみたいに受け取り、はっきり拒絶されたわけじゃないけど、受け入れられたとは思わなかったんでしょう、「わかったわかった」って感じでごまかしてますが、そこでいきなり通話を切ってしまい、独り立ちをしなければと考えています。
つまり、那琉は和成に恋愛感情とまでは考えていないけど、和成とずっと一緒にいたいという気持ちを「ずっとオレの傍にいろ」と伝えますが(小さなシグナル)、和成に受け入れてもらえなかったと那琉は思い、和成(や空)に頼らずに一人でいられるようにしなければと、考えたのだと思います。
それで、和成との通話では「クリスマスに会おう」と言ってたのに、空にクリスマスはこっちで仲良くなった人と過ごすことにした、とメッセージを送ったんじゃないかなと思います。

クリスマスイブのデートの時に空がまだそのメッセージを見てないということは、当日になって送ったってことなのかな。時間経過がよくわからないけど、和成が那琉に会いにいったのはたぶんクリスマスに近い日だったのかな。

ここで和成が素直に「もちろん」とか答えてれば何か違ったのかな・・・。
和成の気持ちもわかります。この場面で和成は音声のみなので、推測ですが、オレの傍にいろって言われて、和成はうれしくてドキッとして、でもまさか和成が思っているような意味で言ったわけじゃないだろうと思ったり、どういう意味で言ったんだろうと動揺したんじゃないかと思います。うれしい反面、勘違いだったら、勘違いして反応してしまって和成の気持ちがバレてしまったら拒絶されるかもしれないという思いがあると、慎重にならざるをえないと思う。
だからどういう意味なのかもうちょっと問い正したかったけど、そこで那琉に通話を切られてしまって、「え?ちょっとまって どういうこと?」っていうのが、あの「ピロン」なのかなー。

和成は今までも、那琉のことを好きでもベッタリ一緒にいようとはしないんですよね。
適度に離れて友達って感じの反応を那琉に返してる。何かの時に、那琉が一緒にいようよと誘っても断ってたことがあった。
おそらく那琉にそういう気持ちはないであろう渉の方が那琉にベッタリしている。
和成の性格もあるんだろうけど気持ちがバレないように友達らしい対応を心がけてるせいもあるのかな。

今回、初めて那琉が和成に対して友達以上かもしれないとか考えてるのがわかってちょっとうれしい。独り立ちしないと、という決意の方向になってしまいはしたけど、ちょっと自覚してきたようでうれしい。

 

75話 クリスマスプレゼント

空が賢と雪を見ながら雪について会話している。見ているだけなら好きとか。
空が那琉からのメッセージに気付いて、詩織に連絡するがつながらないのでメッセージを送る。

詩織が那琉の家の前?で雪の中、ずっと待っている。
うまくいってもいかなくてもいい経験だと思いながら。

那琉は渉と一緒の部屋にいてジェンガをしている。渉は窓の外で雪を見て那琉に話しかけるが那琉は雪に興味なし。あのイケメン君は来てほしそうだったけど帰らなくていいのか、車で送っていくというが、那琉は「今度でいいですよ クリスマスに必ず会うとか恋人じゃあるまいし」と断る。

詩織は待ちぼうけ。時間を見るためにスマホを見て空から那琉が来ないというメッセージが入っていたことに気付く。ここまですれ違うなんて那琉とは結ばれない運命なんだと思いながら帰ろうとするが、そこへ那琉が「詩織ちゃん?こんなとこでなにしてるの?」と声を掛ける。

 

76話 クリスマスプレゼント(2)

前回のラストより少しだけ戻って、那琉が渉に車で家まで送ってもらって別れるところから始まる。
詩織に声をかけ、ここは俺の家なんだ、偶然だねと言うが、詩織はクリスマスイブに家の前で偶然会うわけない、那琉に会いに来たんだと言う。
そしてケーキを手渡し、那琉のことが好きだと告白する。

那琉は「俺も詩織ちゃんのこと好きだよ 男らしく俺から告白できたらよかったんだけど 先に気持ち伝えてくれてありがとう」といい、そして、詩織に話したいことがあり話すにはすごく勇気がいることで聞く側も快い話ではないけど聞いてほしいと、那琉が携帯を持たない理由でもある過去のトラウマの原因の話をする。
那琉「オレ 小さい頃に誘拐されたことがあるんだ」


那琉は断ってたのに、結局、なぜかやっぱり帰ったんですね。
那琉が帰った理由は和成だと思うんだけど・・・。会ったのは詩織。

 

77話 (無題)

前回の続きで那琉のトラウマの原因の過去の話。

当時結構大きく報道された事件で、「新谷蛍流誘拐事件」と言われた事件。
そのせいで名前を変えた。
蛍流(ホタル)は両親が、生まれる前から考えていた名前で、周囲には反対されたし、子供の頃名前のことでからかわれたが、那琉は気に入っていた。

ある日、学校帰りにおじさんに声をかけられ、美味しいものをご馳走するから一緒に食べに行かないかと言われて、ママに寄り道するなと言われているからと断るが、携帯を見せられ1つあげると言われ、友達に自慢できるし母にも褒めてもらえると思い、ついていってしまう。
おじさんの家に入り、何かおかしいと感じたときにはもうすでに手遅れだった。
「おじさん僕怖いよ 家に帰りたい」
それから何日過ぎたのか 何をされたのか 未だにオレは思い出せないでいる
みんなからは生きて帰ってこれたのは奇跡だと言われた

オレももう大丈夫 安心できる 無事に戻って来れたんだからもう心配ないって思った
でも違ったんだ 子供が発した一言を記者たちが記事に取り上げて俺たち家族を苦しめ続けた
あんな事が起きたのはオレたちのせいだって言わんばかりに
携帯のせい、両親が持たせていれば、変わった名前のせい等々
すごい書かれようだった 本当それこそ悪夢だった
犯人に性犯罪の前科があるって明らかになると オレが女みたいな顔してるからだとか
まるでオレが原因であの事件が起きたみたいな言い振りで
だから、逃げたんだ 何回も引越して名前も変えて向き合うこともなく

でもそうやって隠れちゃったせいか携帯を目にするとあの日の恐怖が蘇るようになった
何も覚えてないのに恐怖心だけが残っている
医者は自分を守るために記憶を消して防御しているんだと言っていた
だから未だに携帯を目にすると気分が悪くなる

なかった事にしてくれても平気だよ
だってオレ普通じゃないから
多分このトラウマのせいでこれからも問題が生じると思う
だからと言ってすぐに治せる問題でもなくて

詩織が那琉の話を遮り、私は平気だと言う。辛い話を打ち明けてくれてありがとう、と。

詩織「でも始める前から先の事を心配するのは嫌なの」
那琉「でもオレ 本当問題ばっかだし それでも平気?」

那琉に抱きつく詩織。

その様子を少し離れたところから見ている和成。
手にはケーキの箱を持っている。
頭に手をやり、悲しげな?残念そうな表情をして、クルッと背を向ける。


とうとう那琉のトラウマになった事件のことがわかりました。
何をされたのか那琉は覚えていないので、語られませんが、犯人に性犯罪歴があることから、おそらくそういうことをされたんではないかと推測されます。本人が覚えてなくても犯人は捕まってるんだろうし、犯人側からの供述があったり、それだけマスコミに騒がれたなら、こんなことをされたっていうこともいろいろ言われたんでしょうね。
そこの詳細は聞いたら胸が痛い事だろうと思うので出てこなくてよかったです。
そこが前の大学でのゲイ疑惑に過剰反応した原因だろうと思います。

それと那琉の改名についてはっきり語られました。
68話でおばあちゃんが「蛍琉(ほたる)」と呼んだのは改名前の名前だったからでした。
ここでホタルという名前で子供の頃からかわれたエピソードが出てきてますが、韓国名ではどういう名前でどうからかわれたんだろう?そこはあまり意味はないのかな。ホタルでお尻が光るうんぬんは、きっとホタルという名前に合わせてセリフを変えたんだろうと思うのでちょっと気になります。

とりあえず詩織のアタックが成功して、和成には悲しい状況になりました。
好きな人が他の人と抱き合ってる場面なんて、一番見たくないよね。

ただ今現在(2018/11)お話はだいぶ進んでいてこの先を知っている状態です。このシーンのことも思い出していたので、詩織はこんなこと言ってたくせに、とこれを書きながら思ってました。言ってたくせにね・・・・。

 

78話 クリスマスプレゼント(3)

前回の翌日、那琉はうかれた気分。カフェで空、和成と待ち合わせし、詩織とつき合うことになったこと、詩織に過去の話をしたことを報告したが、二人の反応が薄く、思ってた反応と違うことに少し戸惑う。那琉は詩織とこの後約束があるからとすぐに去ってしまう。
那琉が去った後、空が和成に大丈夫かと聞く。
和成は那琉の前では昨日ずっと家で寝ていたと言ったが、本当は那琉の家に行き、二人がいるのを見たんだと空に言う。そして、二人は別れれば終わる関係だから平気だと言う。
和成は空に、詩織が本当に那琉を理解できると思うか?と問う。
そして、那琉はそんなに優しくない、結構理解不能な所が多いし、悪気はないけど人が傷つくようなことをする、自分を守るために自己中心的になる時だってある、那琉を理解できるのは俺しかいない、と言う。
空は、和成の気持ちもわかるが自分のために那琉の邪魔をするのは間違ってると言うが、和成は俺だけのためじゃないと言う。
那琉が抱えたトラウマのせいでうまくいかなかったら心の傷がもっと深くなって立ち直れないと思う、そんなの俺は見たくない、と和成は言う。

那琉は詩織と会い、昨日もらったケーキがおしかったと伝え、以前書いていた詩織の絵をクリスマスプレゼントとして渡す。詩織は最高のクリスマスプレゼントだと言って喜ぶ。

 

「那琉は人が傷つくようなことをする」と言っている時に和成が思い浮かべているのは74話の時に那琉が電話を切っちゃった時のことだと思う。やっぱりあのあとピロンって音がしてたのは、まだ和成としては話の途中だったのに那琉に突然切られたから和成は何かメッセージを送ったってことなのかな。

 

79話 恋愛は楽しい

前回のカフェの続き。空は和成にそれでどうするつもりなのか、また那琉の邪魔をしたら許さないと言う。和成はもう邪魔はしない、俺が何をしなくても詩織は那琉がどういう奴なのかいつか目の当たりにする、と言う。

空は和成に、那琉じゃない他の人じゃだめなのか、他の良い人に出会って普通に幸せになってほしい、友達としてすごく心配だと言う。
和成「ごめん そう言われてもどうしようもない
   他の人じゃ無理なんだ 那琉じゃなきゃダメなんだよ」

詩織は引越して緑という友人とルームシェアを始めたらしく、那琉は詩織の部屋に初訪問。
和成と一緒に選んだという小さい鉢植えをプレゼントする。
手をつないでイチャイチャ。なにかしているわけじゃないのにどうしてこんなに楽しいんだろうと二人とも思っている。

那琉は和成から連絡しろと言われていると言って、パソコンを取り出して和成とチャット。和成の用事はプレゼントを詩織が気に入ったか気になっただけだと言う。那琉は「こいつさ いっつもこうなんだよね やってやった感出してきて」と那琉は普通に話しているが、詩織は和成や空とよく連絡するのか聞き、そんなに多くない詩織と同じくらいと那琉が答えると、詩織は「ふーん」と答えて不満げな感じになる。
那琉は詩織の態度の急変の理由がわからず困惑する。
那琉が、でも電話はしないテレビ電話は詩織とだけだと言うと、詩織はテレビ電話は私とだけしてと言う。那琉は「ん」と返事するが内心、「どうして?」と思っている。
そしてそろそろご飯を食べに行こうと詩織が言うが、パソコンは置いていってと言われる。
重いでしょうと言われ、戸惑いつつも那琉は承諾する。


空がそう言いたくなってしまう気持ちもわかるけど、いくらモテる人だからって他にも選べるんだから自分が好きになった人を諦めろなんて言うのはナンセンス。
那琉と詩織だってまだ始まったばかりでどうなるかわからないんだし。
それに空の言う他の人ってつまり女の子ってことなんじゃ?
好きな子じゃない「良い人」ってなに?一般的な基準で「良い人」だって、好きでもない人と一緒になって幸せ?
和成はまだ那琉に気持ちを伝えてないし、受け入れてもらえないかどうかもわからない。
那琉に拒絶された時にどうするかは和成次第だし、まだそこまでいってないのに諦めろなんていうのは、和成の「好き」の気持ちの強さを空は理解できてないからなんだろうなと思う。

詩織は早速、友人より恋人の自分を優先しろ感を出してきた。
空の彼氏の賢と一緒だね。
私は恋人を独占したい気持ちは本当はすごくよくわかるんだけど、そうじゃない人もいるんだし、それに付き合い始めに那琉が自分にはいろいろ問題があるって言ってたんだから、違うと思ってもまずは見守るんじゃないのかって思ってしまう。
それに独占欲って言ったって、テレビ電話は友達としたっていいでしょー。そこは私も「なんで?」って思うよ。那琉が電話はしないって言ってるけど、パソコン使った電話で会話してるよね、詩織のための嘘なのか?

 

80話 赤いバラ、白いバラ

那琉と詩織がカフェかなんかで。
詩織が日帰りで大阪に一緒に行こうと那琉を誘う。知り合いのお姉さんが展示会を開くので那琉が興味があるかと思ってと言われるが、那琉は内心、興味なしと思ってるが、興味あると答える。

詩織が心理テストをしようという。
何もない庭をバラでいっぱいにしたいけど赤いバラと白いバラどっちを多くしたい?
赤いバラは愛されたいタイプ、白いバラは相手を愛するタイプ

那琉が赤いバラと答えると詩織は「え?」と微妙は表情。詩織は半分ずつらしい。
気まずい感じになって、また大阪の話題に戻り何を食べるか等を話をする。
那琉がトイレにいってる間に詩織が那琉のパソコンでお好み焼き屋を調べようとするとメッセージが届く。見てはいけないと思いつつ、和成から「じゃあ詩織ちゃんとは合わないってことだな〜」と書いてあるのを詩織は見てしまう。
那琉がトイレから戻ると詩織のテンションが落ちていて、疲れたから帰る、送ってくれなくていいとすぐに帰ってしまう。

夜、家で那琉が和成とパソコンで電話で「トイレから戻ったら急に詩織ちゃんが〜」という話をしている。
和成「何か変なことを言ったんじゃないか」
那琉「何も言ってない」
和成「それじゃあ俺にもわかんない」
那琉「お前がわかんなかったら誰がわかるんだよ」

那琉「恋愛って難しいんだな」
和成「難しいと思うから難しくなるんだよ 簡単に考えろよ」

ここで那琉が詩織に言われた心理テストを和成にして、和成は「白いバラだけで」と答える。
那琉は「やっぱりお前とは合わないみたいだな」と言っておやすみを言って切ってしまう。

切れたスマホの画面を見つめながら、和成は照れたような切ないような表情。


那琉と詩織は一応ラブラブな感じだけど、詩織がまた勝手に不機嫌になって帰ってしまうという、つき合う前もあったよね、こういうの。
恋人の友人に自分と合わないと言われてたらショックは受けるだろうけど、そこで自分の気持ちを優先させて帰っちゃうっていう行動をとるのが、意外と詩織ってわがままな人だなと思う。

和成は那琉に詩織と合わないと言ったりもしつつ、難しく考えるなとアドバイスもしたり、詩織とうまくいかない方向に言うだけじゃないんだなーと思った。うまくいってほしくはないけど、那琉に落ち込んでほしくない励ましたいという気持ちもあって、和成も複雑な気持ちで、複雑な対応になっちゃってるんだろうか。

そしてまたわりと那琉が一方的に電話を切ってしまっているような終わり方。
こういうのが78話で和成が言ってたことなのかな。
心理テストを一方的にしておいて結果を説明せずに切るって、まあちょっと酷いよね。
ただ仲のいい友達ならそういう時もあってもおかしくないって感じがするので、和成にとってはこういう切り方を那琉にされるのが傷つくってことなんだろう。最後の表情はそういう意味もあるのかな?

そしてこの心理テスト、那琉は和成の結果が自分と「違うから合わない」って思ったようだけど、実は、和成は愛する方、那琉は愛されたい方で、バッチリ合ってるんだよね、「違うから合ってる」。

 

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