漫画「あしながくんと格差恋愛」チェ・ミエ(Choi Meeae)感想(5)

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ピッコマにて。水曜更新で連載中。
主人公、成瀬佳代は、投資金融会社の会長秘書として働いている。冷たいと評判の会長に構われるのは、会長が佳代に気があるからなのか、勘違いなのか。

以下、ネタバレありなので、ご承知の上。

「あしながくんと格差恋愛」感想(1)
「あしながくんと格差恋愛」感想(2)
「あしながくんと格差恋愛」感想(3)
「あしながくんと格差恋愛」感想(4)
「あしながくんと格差恋愛」感想(5)
「あしながくんと格差恋愛」感想(6)

 

36〜38話

成瀬の隣の部屋(ガラスの区切りなので丸見え)で働く女性社員達が、会社に損害を与えているのに成瀬がまだ会社にいる事を厚かましいと会話している。

仕事中、成瀬に城島から電話があり、土曜日に映画に行くぞと言われる。
城島は、デビッドソン、片岡室長と一緒にソファに座りながら電話していて、「好きだと言っておきながら映画も一緒に行ってくれないのか」という城島の言葉で、成瀬が城島に告白したと知られる。

城島、デビッドソン、片岡室長で、機密漏洩の件についての会話。
機密漏洩ではなく機密情報を「破損」させたとみんなに思わせている。
機密漏洩だと知っているのは城島、片岡室長、第4チーム、セキュリティチームと犯人しか知らないため、「機密漏洩」だという噂が出たら、その噂の出元を確認すれば犯人を捕まえられる。

城島はつかんだ成瀬の手首が細かったので、食事も取れず痩せるほど苦しませている、と片岡達に怒鳴り、この件を早く解決しようと意気込んでいる。

 

安座間光彦が、成瀬の身辺調査の報告を受けている。
光彦は学費はどうしたのかと疑問に思うが、中2から援助交際をしていたという噂があるという話を聞く。
光彦の父、安座間会長が上機嫌な様子で来て、4時間後にアリスと城島の婚約報道が流れるという。

アリスがアポイントもなく、秘書の静止をふりきって城島の部屋に入ってくる。
城島はゴシップは困ると言ってすぐに出口まで送ろうとするが、アリスは急ぎの用件だという。
アリスと城島の婚約報道が流れるという話を聞いて、城島はすぐに片岡に声をかけ、片岡は具体的な指示はされないまますぐに動く。

城島はお茶出しに来た末次秘書をそのまま部屋で待機させるが、他の男なら自分と2人きりになろうとしたり、付き合いたがったりするのになぜなのかと城島の対応にアリスは戸惑う。

城島は、スキャンダルに巻き込まれないように対応する、安座間会長の指示のようだが無理はしない方がいいと言って、成瀬を呼んでくるように末次に指示する。

アリスが、成瀬はまだ会社にいたのかと言って成瀬の話になり「機密流出は軽い違反ではないのでは?」と、犯人をあぶりだすキーワード「機密流出」をアリスが口にする。

 

そしてアリスは成瀬をかばうような口ぶりで穏便にすませてほしいと城島に言う。

「機密流出」と聞いて、キラーンとした城島はアリスに話を合わせつつ、成瀬は来なくていいと伝えるように末次にいう。

アリスは安座間会長の指示で、城島と婚約報道が出るのに2人きりで会ったこともないのは不審に思われるから、城島に会いに行ったらしい。
安座間会長はアリスを嫌がる男なんていないというが、光彦は城島はそんな一筋縄でいくような男じゃないと、安座間会長の作戦を非難する。

そこへ、婚約報道の記事はでなくなったと部下から連絡が入る。
以前、J&Fをおとしめるような記事を書いた記者はJ&Fの弁護士達が連日押しかけてきて、2年経った今も裁判所に通い続けていて、仕事がてきない状況になっている、そんなJ&Fを敵に回して記事を書いてくれるような記者はいないと光彦が説明する。

それを聞いて安座間会長は、城島はますます手に入れたい男だという。

アリスが部屋からいなくなった後、城島は片岡に、アリスは危険な匂いがする、成瀬に近づけるなと言う。

アリスはエレベーターを使わずに階段で降りていき、なるべく自分がここに来たことが他の人の目に触れるようにしようとする。

どんな手を使ってでも城島を手に入れてみせる。
どれだけ苦労してここまで来たか、大切な人を犠牲にしてまで。

 

【アリスが中3の時の回想
アリスは安座間会長の妻と2人で会っていて、女優になるために演技スクールに通いたいという話をしているが、私が生きているうちは諦めろと言われる。
安座間会長の妻は、アリスの母がガンでお金が必要だと言われて用意したが、そのお金を自分のために使うなら女優への道を邪魔しない、母親のために使うなら母親と幸せに平凡に暮らせばいい、どちらかを選べと言って去る。

アリスは母の病室へ行き、お金をもらえなかったと告げる。

【現在】
成瀬は、社内を歩いていてアリスと会ってしまう。
アリスは、これ以上城島に近づくなら過去をバラすと成瀬を脅すが、成瀬は「昔は世間知らずでやられてばかりだったけれど、おかげで打たれ強くなった、痛い目を見るのはあんたの方、好きにすればいい」と答える。

アリスに電話が来て記事が出ない事を知らされ、憤りでスマホを投げつけるが、何が何でも城島から成瀬を引き離そうと考え、成瀬の家の住所を調べるよう指示する。


犯人が松浦アリスに携帯で連絡をとってる事を片岡室長が城島に報告している。
犯人とアリスとの通話時刻に容疑者の秘書3人が通話をしているか、もしくはしていない姿が監視カメラに写っていれば、犯人かどうかわかる。

安座間光彦が成瀬の身辺調査をしていた事も城島に報告される。

 

成瀬がまた投資関係の資料を借りて読んでいるところへ、城島がやってきて、熱心に資料を読んでいて気付かない成瀬を見ながら、昔、家に帰ると成瀬に頬にキスしてくれってせがまれた事を思い出し、成瀬にキスしようとするが、接近した顔に気づいた成瀬がビックリして悲鳴を上げてしまい失敗に終わる。

軽い挨拶代わりのチークキスくらいで動揺されては俺の立場がない、責任をとるんじゃなかったのか、明日は期待してもいいんだなと言われ、成瀬は思わず「はい」と返事をしてしまうが、それは明日キスするということなのかと固まってしまう。

成瀬が明日の城島との映画の事を考えながら帰宅途中、ジョセフ会長に声をかけられる。
それを陰から見ているアリス。

 

36〜38話 感想

城島が最初、何のために成瀬を呼ぼうとして、なぜやめたのか、よくわかりませんが、アリスと城島の婚約報道の話でアリスが迫ってくる感じだったから、自分の好きな人は成瀬だよって事で見せようとしてて、でもアリスが成瀬に罪を被せようとした犯人だとわかったのでやめたって感じなんでしょうか。

アリスは安座間会長の愛人の子だったため、大変なことはあったみたいで、見返してやろう、のし上がってやろうみたいな気持ちを持つのはわかるけど、なぜ成瀬を憎んでいるのかというのが、今のところ一番の謎なところです。

安座間会長の妻の言い分が正しければ、愛人の子とは言え、それなりに生活費はもらっていたようだし、安座間家と関わろうとしなければ、普通に生活できてたっぽいんだけど、それでも借金があってというのが本当なら、アリス母は、そこら辺の管理がダメな人だったのかな?
アリス母はガンになっておそらく亡くなったということしかわからないので、なんとも言えません。

 

ここまであえて成瀬を陥れようとするほどの何があったんだろう?と思ってしまいます。

でも、城島と成瀬にはアリスの知らない絆があるので、城島がアリスになびくなんてのはありえないのは、わかってるんですが、なびくことはないとはいえ、アリスのやる事で成瀬が大変な目に遭う可能性はあるので、心配です。酷い目には遭わないでほしいなぁ。
城島がちゃんと防いでくれることを期待します。

それにいくら人気女優だからといって、誰もが自分になびくと思ってるなんて、相当な自信家だなと思いました。いくら美人だとしたって、好みのタイプがあるから、相手のスペックが高いほど、なびいてもらえるとは限らないと思うんだけど。
それに絵的にアリスはそこまでの誰もがなびく美人には見えないんですが・・・。

 

39〜41話

ジョセフから聞く城島の両親の話。

城島の父は幼い頃から天才と呼ばれ冷めたところのある男だったが、城島の母と出会って彼女の世界にすっかりのめりこんでしまった。
彼女はとても美しく神秘的な女性だったが何かに縛られる事を嫌い、それが自分の家族でさえ嫌がり、妊娠がわかると中絶しようとした。

城島父はそれと止めようと訴訟を起こしたが彼女もそれに対抗して訴えを起こした。
城島父の訴えが聞き入れられ、城島母は一月に2回子供に会うよう判決がくだされたが、城島母は1〜2年に1回会いにくる程度だった。

それから17年後、城島母はメキシコで銃撃事件に巻き込まれて亡くなり、城島父も後を追うように亡くなった。

城島は自分の母親を憎みながらも母親と同じような人生を歩んでいる。
親戚であれなにかに縛られることを嫌がり自分が作った会社からもいつでも離れられるように距離を置いている。

だからそんな城島が唯一執着している成瀬に会ってみたかったのだとジョセフはいう。

 

「城島が唯一執着している」といわれ、成瀬は勘違いではないか、ジョーお兄ちゃんなのか、と考えるが、答えは出ない。わからないけど、なんだろう、胸がすごく痛い。


ジョセフは成瀬と一緒の時に、アリスにジョセフの写真がほしいとせがまれてOKして撮らせたらしく、成瀬とジョセフの写真がマスコミに報道されるのを何とか差し止めたと、城島に電話でガミガミ文句を言われる。

ジョセフは自分に写真をせがんだ美しい女性=アリスの写真を手に入れており、噂の方は私がなんとかすると答えたが、予定通り、ジョセフはすぐに日本を出国した。

城島と出かける準備を済ませ、ドキドキしているところへ、親友、美香の弟(良太)が姉のお使いで肉じゃがを届けに来る。上がっていけという成瀬に、良太が断っているところへ、城島が現れる。

 

男を顔で選んじゃだめだよと言って、良太は去る。

車の中で、成瀬が良太をかまってたことに城島がヤキモチをやいて、言い合いになる。
昨夜のジョセフや橋本の事も言われ、成瀬は城島がヤキモチをやいているのかと気づいて、城島の頬にキスをして、赤くなりながら「挨拶です」という。

突然の成瀬のキスに呆然となるが、城島は俺からの挨拶は車を降りたらしてやろう、映画の後でうまいものを食べに行こうと上機嫌になる。

車を降りて、成瀬は城島の発言にキュンとしたり冷めたり、耳元で囁かれて真っ赤になってクラクラしたり、忙しい。

成瀬は今まで持っていた株をすべて売って、最近、成瀬が調べていたコーサメディカルの株を買った事を第4チームのメンバーが揶揄していたが、そこへ橋本が来て、コーサメディカルとイーベイ製薬が合併するからコーサメディカルの場外株を急いで買い集めてと言ったことで、成瀬は見直される。

橋本は成瀬の株の買い方を見て、成瀬の調べていた資料を追って調べ、合併に気付いた。

 

城島と成瀬は映画館に入り、席につこうとしたところで、城島を追ってきた社員に見つかり、仕事で会社に戻らないといけなくなり、城島の代わりに呼びに来た社員と一緒に成瀬は映画を見る。
(城島に成瀬を映画の後で送っていくように言われた)

ジョセフ会長と入れ違いにジョセフのとこのセキュリティチームの人が来日し、松浦アリスに盗撮された件の対応をしにきたらしきことがわかる。
ジョセフの盗撮犯がアリスだと聞いて、城島は成瀬の警護をするように指示する。

成瀬が車で送られた自宅前でも、アリスが陰から様子を見ている。

安座間会長、光彦、安座間会長の妻で、アリスがジョセフの写真を盗撮してマスコミに送った件で、ジョセフ側から写真削除の要請が来た事を話していて、妻はアリスを追い出せと言って言い争いになる。
それを部屋の外で聞いてしまったアリスは、ワナワナする。

会社で成瀬は、社長や理事もいる中で、城島とすれ違いざまにチークキスをされ、ドギマギする。

 

39〜41話 感想

城島と成瀬は順調に徐々に近づいていってる感じなのかな。
お互いが好きなのはわかってるので、あとは成瀬が記憶を取り戻して、城島をしっかり受け入れれば、それでOKなんだろうなと思います。

城島は余裕に見えて、意外と子供っぽく嫉妬したりしてて、成瀬はまだ城島とちゃんと付き合ってるかわからなくて、一人でアレコレ考えちゃって、気持ちの変化が激しくなってる感じ。

ここら辺はコミカルに描かれてるので、2人のやり取りは微笑ましく読めます。
特に城島と部下たちのやり取りはおもしろいです。
ただ、成瀬の気持ちの変化というか、城島の言動に対する感じ方が時々理解できなかったりしますが。

 

成瀬は城島と昔一緒にいた子供の頃が超かわいいです。
子供の頃の成瀬は、女の子としてのかわいい感じじゃなくて、どちらかといえば男の子っぽい感じの見た目なんだけど、なんかすごくかわいい。
無垢なかわいさを感じて、今の成瀬より子供の頃の成瀬の方がいい感じだなぁ。

第4チームのチーム長、加藤を妻子がいなければって思ったりだとか、会社で相手を見つけようとしている感じなところが、あんまり好きじゃなくて、あんな無垢なかわいい子だったのにという、残念な気持ちがしてしまう。

そしてアリスは、成瀬に執着して、成瀬を貶めようとして、墓穴をほってる感じがします。
成瀬の行動を陰から覗いてるけど、変装もせずに普通に顔だしてやってるし、見る人が見ればバレバレで、いろいろと詰めの甘い行動は、後々、自分の首を絞めるんだろうなぁ。

 

「あしながくんと格差恋愛」感想(6)