漫画「外科医エリーゼ」原作:yuin 漫画:mini 感想(4)


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天才女性外科医が貴族の娘に転生&タイムリープするお話。
ピッコマにて。水曜更新で連載中。

以下、ネタバレありなので、ご承知の上。

「外科医エリーゼ」感想(1)
「外科医エリーゼ」感想(2)
「外科医エリーゼ」感想(3)
「外科医エリーゼ」感想(4)

 

61話

エリーゼは休まずに仕事をしていたが、部下のジェイに呼ばれていくと、スタッフが食事の盛られたテーブルを囲んで座っていた。
リンデンからねぎらいで送られた物だということで、みんなで歓談しながら飲食する。

ジェイからの質問で、外科医だからお酒が好き、好きだから医師の仕事を選んだと答えるエリーゼ。
グレアムがエリーゼをじっと見つめ、何かを言いかけるが、ちょうどそこへリンデンがやってきて中断されてしまう。

リンデンはみんながしっかり休んでいるか確認しに来ただけだというが、皇太子が来たことでスタッフは患者の様子を見に行く時間だから等とわらわらと散っていく。

リンデンは、まだ残っていたグレアムに声をかけ「グレアム・ド・ファロン男爵」と名前を聞いたあと、「そなたは診る患者はいないのか?」と、あからさまに部屋を出ていくようほのめかす。
それに対してグレアムは眉間にシワを寄せ、ギリっと歯噛みしつつも、皇太子に立てつけるはずもなく、退出する。

リンデンはグレアムの様子を見て「まさか あいつ」と、エリーゼに気があるのでは?と疑いを持った様子。

 

1人残ったエリーゼも退出しようとするが、リンデンに「そなたは残っていろ 私を1人にするつもりか?」と引き止める。


「外科医だからお酒が好き」というのが当然の事としてエリーゼから語られてますが、医療業界ではそうなんでしょうか?

そしてグレアムはエリーゼに恋愛感情を持ってるのかな?
この時何を言おうとしたんだろう?と気になりますが、このまま語られず、わからないままです。
グレアムは、やっぱり美形さんだ。
みんなエリーゼに好意を持ち始めちゃって・・・。

男キャラはすっごくカッコいいけど、エリーゼはそんなにきれいじゃないなぁって思うので、もうちょっと違う感じで、ちゃんとすごい美形さんだって思える絵だったらなぁと毎度思います。

それにしてもリンデンのグレアムの退出を促す言い方が結構あからさまです。
その直前に、気にしないで楽しんでくれみたいな事を言ってたくせに、とちょっと思いました。

 

62話

何か用があるのかとエリーゼに聞かれ、リンデンはマッカイル元帥に「無口な男はモテない、ユーモア溢れる話術でエリーゼを楽しませるのです」と言われた事を思い出し、元帥に教わった笑い話をいいかけるが、失敗を予感して口をつぐんだ。

リンデンが何も話せず頭を抱えているところへ、ミハイルがやってくる。
ミハイルはエリーゼに手術のやり方を教えてほしいという。

詳しく話を聞くと、アルバート・チャイルドが脇腹を負傷したが、身体に刺さったのは擲弾銃用小型手榴弾で衝撃信管なので手術中に誤って触れれば爆発する可能性があるため、野戦病院に連れてこれないし、エリーゼに手術させるわけにもいかないという。

 

ミハイルは、放っておくのが一番だとわかっているが、親戚でもあるし(たぶん母方の親族)、そんなことはできないという。

ミハイルが指し示した部位は腎臓がある場所で複雑で難しい手術になるので、ミハイルに教えて手術させるのは無理、その手術をできるのは自分しかいないとエリーゼは思う。
とりあえずアルバートの状態を見せてほしいと、ミハイルと彼のところへ行く。

貴族派でエリーゼ達とはいい関係ではないカルマン、ラオスにアルバートを助けてほしいと土下座される。

グレアムを追い出して二人きりになったのに、結局うまく話をできないまま、エリーゼはシリアス展開に。
いつもいまいちうまくいかなくてかわいそうなリンデン。

 

63〜65話 アルバートの手術

エリーゼはアルバートの傷を確認した。
足も負傷していたが足の手当はきちんとされていた。

ミハイルは自分が手術するというが、エリーゼはこの手術は自分にしかできないと判断し、自分の命を危険にさらす手術をする事を躊躇するが、見捨てることはできないと思い、手術することを決断する。

そこへリンデンが来て、エリーゼがケガをするかもしれない危険な手術はさせられないと反対するが、ミハイルが後頭部をチョップして意識を失わせてしまう。

エリーゼが執刀し、ミハイルは万が一の時にオーラでエリーゼを庇う役も兼ねて助手を務めることになった。とはいえ、手榴弾が爆発したらオーラでも防ぎきれないだろうとエリーゼは推測している。先に病院で手術の準備をしてもらい、他のものを非難させて手術を行った。

 

エリーゼは、死ぬかもしれない恐怖に緊張した。
アルバートに打ち込まれた擲弾銃用小型手榴弾は、作るのが難しく品質が均一にできないため、少し触れただけで爆発してしまう場合もあれば、不発弾の場合もあるもの。

手術中にメスが手榴弾に当たってしまい、爆発の恐怖に怯えるが、幸い不発弾だったようで爆発しなかった。不発弾だとわかり気持ちに余裕が生まれ、手術は無事成功した。

手術中、エリーゼはミハイルに機会があったら旅行に行かないかと誘われる。
エリーゼは東方の麗に行ってみたいという。
そしてエリーゼはミハイルに「ミル」と呼んでほしいと言われる。
(前世でもエリーゼはミハイルをミルと呼んでいた)


エリーゼが、手榴弾を結構怖がるのが意外でした。
もっと肝が座ってるのかなと思ってたので。

 

66〜68話

アルバートの腹部の手術は成功したが、あの足の負傷では次期当主として復帰するのは難しいだろうとエリーゼは考える。

ミハイルはリンデンにチョップしたため、総司令官暴行罪で営巣行きになる。
エリーゼは上官に対する命令不服従で、自宅謹慎になるが、案内された部屋はとても豪華だった。
そしてリンデンからの「よくやった ご苦労だった」という言葉を伝えられる。

エリーゼはリンデンが休ませようとしてわざとこの処遇を与えたのかもしれない、なぜ優しくしてくれるのだろうと思う。

 

ルイ・ニコラスは今回の作戦を見破ったのも「ランプを持った女人」=エリーゼだと知り、この借りは必ず返すと思う。黒い大陸から「例の品物」を取り寄せて、何かを企んでいるらしい。

エリーゼが謹慎になって3日目。
カルマンとラオスがこっそり会いに来てアルバートは順調に回復していると知らせてくれた。

エリーゼがいる部屋には男物のパジャマ等の服があり、誰の物か不思議に思っていたが、リンデンが部屋に戻ってきて、この部屋はリンデンの部屋だとわかった。

 

リンデンが戻ったのでエリーゼは他の部屋に行こうとするが、リンデンはここで休むように言う。
エリーゼはソファで寝ようとするが、何もしないからと結局、リンデンと一緒のベッドで眠ることになる。

エリーゼは「本当は手術は怖かった、終わってからも疲れが取れなかったが、リンデンからの言葉を聞いて心が楽になった」と話す。

すぐに眠ってしまったらしきエリーゼにリンデンは「よく眠れるな 私が男に見えないのか?」と思いながら、エリーゼを見つめる。今日も顔だけ見て出ようと思っていたが、一緒にいたいという気持ちを抑えられなかった。

エリーゼがうなされているのを見て、リンデンは後からエリーゼを抱きしめる。

 

共和国軍の捕虜になっているのはオーラナイト。
彼らが使うオーラそのものは実際にはたいしたものではない

オーラとは水力、火力、風力のような大自然を流れる気
そのジュールエナジーを東方から伝わった特殊な丹田呼吸を通して動かすことを言う

神秘さでいえばロマノフ皇家の超常能力の方がずば抜けている
代々受け継がれるあの魔法のような神秘な力

 

ルイ・ニコラスの部下ファビアンは、ルイ・ニコラスが今行おうとしている作戦は非道徳的で、実行してもいいものかと考えていて、迷いがある。

オーラナイトの捕虜は両軍の捕虜交換で、剣騎士団に帰ってくる。
ミハイルが迎えに来ていた。

剣騎士団の滞在場所はプラハ。
帝国軍の司令部もプラハに移ってくるはずで、順調に作戦が進んで喜ぶルイ・ニコラス。


リンデンはエリーゼにメロメロなのに、エリーゼはリンデンが自分に好意を持ってるのかもしれないと思いつつも、そんなはずはないと毎度自分を戒めるかのように、否定しています。
前世の記憶、教訓が強烈過ぎて、なかなか素直にリンデンの好意を受け取れません。

姿は多少違えど、中味は一緒なので、ロンの好意はちゃんとエリーゼに伝わっていたのを考えれば、リンデンの好意も伝わりそうなもんなんですが、前世の記憶があるせいで、そんなはずないってものすごく思っちゃうんですね。

リンデンのガウンが無駄に?はだけて腹筋が割れているのが何度も見えます。
サービスカット?

 

69〜70話

エリーゼは、グレアムにアルバートの手術はあまりに無謀、次は必ず私に相談してくれと言われる。
リンデンもあの手術中、エリーゼの元にかけつけたいが、驚かせて危険な状況になってしまったらとずっと悶々としていたというのをジェイから聞かされる。

エリーゼはリンデンの事を考えてぼーっとしたり、仕事が上の空になってしまう。
エリーゼは一緒に寝た時にリンデンに抱きしめられた事に気付いていた。
自分がまたリンデンにひかれている事を自覚し、また前世と同じことを繰り返すのではないかと恐れる。

ミハイルがエリーゼのところへ来て、風邪をひいたようで寒気と咳がある、エリーゼに会うのを兼ねて薬をもらいに来たという。診察すると39.3度と高い熱でがあり、嫌がるミハイルを熱が下がるまでと入院させる。

ミハイルのファンらしいジェイがミハイルの担当をしたいというので、まかせたが、次はジェイが高い熱を出してしまう。

 

更にジェイは吐血し、検査すると血小板の数が正常値の1/10しかない。
また急性吐血患者が次々に発生し、死亡者も増えていく。

エリーゼはウイルス性出血熱かもしれないと考えるが、この世界の設備ではウイルスの正体を確認するのは不可能。
この伝染病は自然発生したのか疑問に思うが、まさかいくら砂漠のサソリ(ルイ・ニコラス)でもそれはしないだろうと思う。

エリーゼは、全員を助ける事はできない、新たな発症者と死亡者を減らす事だけを考えようと思う。

ルイ・ニコラスは、伝染病にかかったのは約300名、死亡者は約100名と報告を受ける。
黒い大陸では死亡率が80%と聞いていたので予想より死亡者が少ない。
この伝染病の一番怖い部分は高い死亡率ではなく高い感染力だという。

エリーゼは伝染病についてリンデンと話し合う。
ミハイルは危険な状態で熱が上がったり下がったりを繰り返している。
ミハイルが鍛錬したオーラナイトじゃなかったら死んでいたかもしれない。

完璧な解決策はないが、考えがあるとエリーゼは言う。

 


ルイ・ニコラスは生物兵器を使っちゃったんですね。
彼の部下はそれが道徳的に許されない行為じゃないかと罪悪感を感じているのに対して、ルイ・ニコラスは気にしてないようなのが、彼がいい人じゃないのを表してます。

エリーゼは早い段階で、おかしいとは気付いても、死亡者が100人も出ちゃっているというのが、とても残念な気がします。
戦争での戦死者として考えると100人という数字はそれほど多くないのかもしれませんが、個人個人を考えたら、少なくはないなぁと思いました。

ミハイルは助かるだろうし、ジェイもたぶん助かるんじゃないかなと思いますが。

 

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