漫画「公爵家のメイドに憑依しました」漫画:Aloha 原作:Jooahri 感想(2)

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WEB小説の登場人物、公爵家の子息のリアンドロの事が気に入っていたのに、悲劇的な結末を迎えたことに憤慨して眠りにつくと、その小説の中の世界にいて、公爵家のメイドになっていたという、異世界転生もの。
彼に同情した彼女が、メイドとしてリアンドロの世話をして、彼と心を通じ合わせていくお話。

ピッコマにて。土曜更新で連載中。
以下、ネタバレありなので、ご承知の上。

 

「公爵家のメイドに憑依しました」感想(1)
「公爵家のメイドに憑依しました」感想(2)
「公爵家のメイドに憑依しました」感想(3)

 

 

 

※タイトルでは憑依となっている現象についてですが、マンガの中は憑依とも転生とも言われて混在しているのと、一般的にこの手の話ではこの現象を転生と呼んでいるので、以下の文中では転生と呼んでいます。

 

13〜14話

リアンドロの体調が悪化して、瞳はまた濁ってしまい、毎晩熱を出してうなされる日が続きます。
2日間、高熱に苦しみ悪寒で体を震わせて苦しむリアンドロに、イベリナは彼の手を握って落ち着かせてあげる事しかできませんでしたが、そのまま眠ってしまって目を覚ますと、リアンドロの熱が下がり目も澄んで戻っていました。

喜びのあまり、イベリナはリアンドロに抱きつきます。

リアンドロは誰かに抱きしめられた記憶がなく、嬉しくて抱きしめ返します。

本気で心配してくれる人も、愛のこもった手を差し出してくれる人も、暖かく抱きしめてくれる人も、リアンドロにはイベリナだけです。

イベリナは、公爵の子息であるリアンドロを抱きしめるなんて不敬だったかと謝りますが、リアンドロはイベリナの膝に寝転んで甘えます。

そして元気になったら行こうと言っていた庭園の散歩に、二人で出かけます。

新たな使用人、ロレンゾが登場して、散歩する二人を見かけ、イベリナを見初めます。

 

 

15〜19話

イベリナは厨房でロレンゾと顔を合わせて知り合います。

ロレンゾは18歳、主に本館で働いてます。
イベリナは異世界から転生していて自分の年齢がわからないんですが、周りのメイドの自分に対する言葉遣いから、自分の年は16歳だろうと推測します。

ロレンゾはイベリナに一目惚れしたようですが、イベリナの方は彼を少女漫画に出てきそうなイケメンで、メイド達にもてそうだな〜と、あくまで傍観者な目線で客観的に見ています。

リアンドロは、イベリナに子供扱いされる事を怒ったり、着替えを手伝われる時にズボンを脱がされるのを恥ずかしがったり、ロレンゾとイベリナが仲良くしてるのを嫉妬したりと、イベリナを異性として意識してきている様子が描かれますが、本人はその気持ちが何なのかまだわからず、ただただイライラしたり怒ったりしています。

イベリナも傍観者目線なせいか、リアンドロが自分に恋愛感情を持ってる事やロレンゾに嫉妬してる事に気付かないんですが、リアンドロが「心臓に穴が空いたみたいに苦しい」って説明してくれてるのに気付かないって鈍感すぎじゃないの?

ロレンゾはリアンドロを見ても、顔に模様があるだけで聞いてた話より普通だと言っていたので、イベリナは彼がリアンドロの味方になってくれるかもしれないと思いました。

それなのに、リアンドロが嫉妬からロレンゾをクビにしようと言い出すのを聞いて、簡単にそんな事を言ってしまうリアンドロの身分からくる考え方の違いを感じて悲しくなります。

それがイベリナを好きな気持と嫉妬からきていると気付いていないので、リアンドロの言動を思春期のわがままとしか思ってなくて、理解できてないんですよね。

そしてまた19話で、イベリナは、ひまわり畑の中に楽しそうに一緒にいるリアンドロと女性の夢を見ます。女性の顔ははっきり見えませんでしたが、髪色等からイベリナだと思います。

リアンドロは、ロレンゾに嫉妬してイベリナと言い争った夜、イベリナが恐れていた発作を起こします。

 

 

20〜22話

リアンドロの発作は、呪いがピークに達した時に現れる黒い血を吐く発作で、小説ではもっと後の時期に起こるはずのものでした。

イベリナは自分が転生してきてから、小説と展開が異なってきていると思います。

リアンドロを治すために、医師、神官、魔法使いが大勢訪れましたがリアンドロの症状は改善しません。

リアンドロの両親は発作が起きて1週間経ってから姿を現し、助からないかもしれないと聞いても、「いちいち報告するな、危篤になったら教えろ」と、いつも通りの無関心&冷酷ぶりです。

この呪いは本来、皇室の人間にかかると予言されたものでした。

三代前の皇帝がアンブロセティ王国を侵略した時に、犠牲になった王国民が予言したもので、当時は誰も気にしていませんでしたが、その呪いが現れると神託された呪いの対象者は、現皇帝の息子、皇室直系の後継者であるディエゴでした。

それを現皇帝が何かの力を使ってディエゴの代わりにリアンドロに呪いがかかるようにしたのです。

小説の主人公ディエゴの代わりに呪われ、ヒロインとも結ばれず、一人だけ不幸になるリアンドロ。
転生前からリアンドロの不幸すぎる展開に胸を痛めていましたが、目の前に苦しむリアンドロを見て、もっと辛いと感じます。

イベリナは、発作前にリアンドロと言い争った時、彼の言うことを聞いてあげればよかったと後悔します。

イベリナがリアンドロの手を握って、「本当に神様がいるならどうか彼を救って」と強く願うと、手が光りだして眩しい光に包まれ、手に痛みを感じます。

リアンドロは夢の中で、イベリナが前に夢に見ていたひまわり畑の光景の中で、イベリナに名前を呼ばれます。

光が収まり気付くと、リアンドロの呪いの模様は消えて元気になっていました。

リアンドロはイベリナが呪いを解いたと喜びますが、イベリナは呪いを解くのはエレオノラのはずなので信じられません。

でもイベリナの左の手のひらに、エレオノラが呪いを解いた後にできるはずの傷ができているのをみて、自分が呪いを解いた事を認めます。
小説とストーリーが変わってる事が気になりますが、考えてもわからないので深く考えない事にしました。

イベリナは自分が呪いを解いたとバレると、なにかと面倒なことになるだろうと思い、リアンドロには二人だけの秘密ということで納得してもらい、呪いを解いたことは隠しておくことにしました。

リアンドロの呪いが解けると、呪いの模様の消えた彼の姿を見て、メイド達は彼の美しさに驚き、コロッと態度を変えていきます。

今まで放って置かれていましたが、リアンドロは次期当主になるための教育を本館で受けることになります。

イベリナは1日中リアンドロの世話をする必要がなくなり、別の仕事をするようになりました。

そこへ、急に成長したリアンドロがイベリナの様子を見に来ます。

 

 

13〜22話 感想

ロレンゾ、かわいさのあるイケメンで、すっごい好きなんですよね〜(*^^*)
中味も素朴な純朴な感じのいい人だし。
リアンドロよりもキャラとしては好みです。

でも、このお話ではリアンドロ&イベリナが結ばれるのを応援してますけどね。

イベリナとは年齢も、身分も釣り合うし、イケメンだし、いい人だし、いろんな意味でお似合いの相手なので、きっとリアンドロ&イベリナの当て馬として関わってくるんだろうけど、ロレンゾがイベリナと結ばれることは最終的にはないだろうと思うので、ロレンゾがずっとイベリナへの思いを持ってるのに成就しないんだろうなと、この先の彼の事を思うとかわいそうでなりません。

最後は彼も幸せになってほしいです。

そして、とうとうリアンドロの呪いが解けました。
それまでもイベリナのおかげで体調が良くなったりしてたので、もしや呪いもイベリナが解けるのでは?という感じはしてましたが、そうなりました〜!

今現在読める話数(37話)からすると半分より前の時点で、呪い解けてたんですね。
最初の方は10話くらいまで?とか、最初から配信されてたので、連載期間でいうと結構最初の方で呪い解けてたんだなーと思いました。

読んでる時は、それなりにしばらく経ってから呪いが解けたって感覚でしたが。

それにしても、呪いが解けてからのリアンドロの急成長ぶりがスゴいです。

呪いのせいで普通より体が小さかったとはいっても、そんなに急にでかくなる?っていう急成長ぶりで、ビックリです。

小学1年生が、急に中学1年生になったみたいな感じ。
そしてこの後もグッと成長して、高校生くらいな見た目になっちゃいます。

まあ、現実世界にはない呪いというものの影響を受けてたわけだし、現実世界ではここまでの急成長はないんじゃ?っていうレベルだけど、異世界だし、あるのかもしれないですね。

 

「公爵家のメイドに憑依しました」感想(3)