漫画「Lady Beast 〜レディービースト〜」漫画:ナウ 原作:SWAN 感想

f:id:whitebluework:20200224184133j:plain

ランデル王国の公爵家の跡取り息子ながら複雑な生まれのために不遇な子供時代を送ったジンジャー。
グランディア王国の王女なのに、父の寵愛した継母のせいで冷遇されていたエリサ。
政略結婚した二人だったが、ある日、目が覚めるとなぜか体が入れ替わっていた。
愛情の薄い家庭で育ち、似たような境遇の二人が徐々に心を通わせていくお話(たぶん)。

ピッコマにて。日曜更新で連載中。
以下、ネタバレありなので、ご承知の上。

 

 

 

1〜3話

ジンジャーは、ランデル王国の4大公爵家の1つ、グウェン公爵家の当主。

母はおそらく他国の高貴な身分の女性だったが、未婚でグウェン公爵の息子を産み、実家に流刑にされ、息子はグウェン公爵家に送られた。
父のグウェン公爵は、一夜限りの女のつもりで相手が高貴な身分の女性とは知らず、妻は不妊症で子供がいなかったため、精神を病んで家庭は荒れた。

息子ジンジャーは放置され、ひねくれて感情を見せない人物に育ったが、能力は優れており切れ者だった。
ジンジャーが20歳の時に、母親が父親を引きずる形で両親が断崖から身を投げるのを目撃したが、公式には両親は不慮の事故とされ亡くなった。

ジンジャーが手を付けた事業は成功し、軍隊は敗北を知らずに多くの利益を得て、4大公爵家の中で最下位だったグウェン公爵家は彼によって勝利の王冠を掴み取ろうとしていた。

 


エリサは、グランディア王国の唯一無二の王女。
だが父である王はレイラ伯爵夫人を寵愛し、王太后や周囲の諌めも聞く耳持たず、エリサの母である王妃が亡くなった後には、レイラ夫人とその娘たちを王宮に迎え入れた。

レイラ夫人もその娘達もエリサを冷遇し、エリサを追い出すために国王にエリサの結婚を勧めた。
国王が決めた結婚相手が、最近勢力のあるグウェン公爵家だと聞いて、レイラ夫人は反対するが、既に誓約書を交わしてあり、この機を逃すまいとすぐにエリサが了承したため、エリサはグウェン公爵家に嫁ぐことに決まった。


ジンジャーは優しくはなく第一印象はよくはなかったけれど、公爵夫人として尊重してくれて、手を上げたり声を荒げたりすることもなく邪魔者扱いすることもなく、命の危険のない生活は、思っていたよりも悪くない結婚生活だとエリサは思った。

だが、ある日突然、目が覚めると二人の体が入れ替わっていた。

 

1〜3話 感想

ここまでは二人の背景と結婚までのいきさつがざっと語られます。

で、3話の最後に突然二人の体が入れ替わっていたということで終わって、次の話で、もっと詳しく入れ替わった時のエピソードが語られるのかと思いきや、入れ替わった時の描写はこれしかありません。

4話を読んだ時に「えぇ?あれで終わり?もしかしてなんか読み飛ばした?」とか思いましたが、あれだけでした。びっくりです。なんか物足りない感がすごくしました。

ただ、ある日起きてみたら入れ替わってたっていうだけみたいです。
入れ替わった時の事情はそれ以外にないんだとしても、その時の状況が、もうちょっと詳しく描かれるかと思いました。

 

4話

入れ替わって1ヶ月。
気分が優れないからと二人で寝室に籠もって周りにバレないように過ごしていた。
召使いたちは子作りに励んでいると勘違いして喜んでいる。

ジンジャーが思うに入れ替わりの原因は直前に行ったギハスエル(魔物)討伐だが、著名な学者や神官に聞いても原因不明だと言われ、現状では耐えるしかない。

エリサの体のジンジャー(以下、体はエリサだがジンジャーと呼ぶ)は、月経を経験し、女性の体の大変さを知り、ジンジャーの体のエリサ(同様にエリサと呼ぶ)も朝起きて用を足す時等に羞恥を感じていた。

明日、マダム・キャロライン主催のパーティーがあり、新兵器の開発に投資していると聞いていたジンジャーは気になっていたし、結婚後初めて妻が参加するパーティーでもあるので、行くしかない。

パーティーに向けて、エリサがマダム・キャロラインの興味ある化粧品について用意していた報告書を読んで、ジンジャーは感心する。

エリサも騎士団の冬季訓練を参観しなければならず、困った時は走り込みだとジンジャーは助言する。

そして、二人はそれぞれの任務に出かける。

 

4話 感想

月経の話が出るのが、ちょっと驚きでした。
男女の体の作りの違いに戸惑うというのは出てきても、男女で体についてるものの違いの事は言及しても、月経について触れてくる話ってあんまり読んだことなかったので。

5〜7話

騎士団の冬季訓練

軍人の声の大きさや、上半身裸になること等にタジタジになるエリサ。
夫の妹のルフェラから送られたリンゴを投げて剣で切る訓練を思いつき、お手本を見せようとリンゴを兵士に投げるが、夫の体が思ったより力強くリンゴを投げてしまい、リンゴが兵士の顔面に当たって倒れる。

エリサは慌てるが、兵士はすぐに起き上がらずにサボっていただけでなんともなく、部隊長のマークビルには動体視力と剣を同時に鍛えられるいい訓練ですと言われる。

エリサは兵士達の悪口雑言に呆れるが、夫ジンジャーからは汚い言葉を聞いたことがない。
エリサ担当の使用人がお茶を持ってくるが、微笑んだのに泣かれ、夫は完璧なのに恋人がいないのがなぜか気になっていたけど、夫が怖がられているせいなんだと気付く。

兵士達がハイディーという酒屋の店員を争ってケンカしている話を聞いて、夫がそんな女性のいる酒屋に行った事を知って、ヤキモチを焼くエリサ。

 


マダム・キャロラインのパーティー

出席者達は、詩の朗読を聞きながらネイルを施されていた。
拍手の代わりに口でパチパチと言う事や、詩の酷さに呆れるジンジャー。

エリサの母国の知り合いのビアンカがジンジャーに、敵対心むき出しの見下したような態度で話しかけてくる。
いつもおとなしかったエリサ(ジンジャー)が言い返してきたので、グウェン公爵を傘に着て強気に出ているのかと思って怒り、ビアンカは、エリサが夫に初夜をすっぽかされた話を持ち出す。

ビアンカは想っていた男性にエリサが好きだからと断られた事があり、そのためにエリサを憎んでいた。

ジンジャーは、社交界の陰の噂を甘く見ていた事を思い知る。
忙しさのあまり、初夜を過ごせなかった事は事実だったが、自分の妻を侮辱される事を許せず、「両腕を切り落とされたくなければ、二度と私の前でそんな顔をするな」と睨みを効かせてビアンカに脅しをかけた。

あんな女にまでないがしろにされていたとは、エリサ姫

君は今までどんな思いをしてきたんだ?

 


2人の帰宅後

いつもより早い訓練の終わりに驚いたジンジャーが理由を聞くと、酒屋のハイディーを巡って張り合うためだとエリサは説明する。

エリサは拗ねた態度をとってしまったが、愛のない政略結婚の自分に拗ねる権利はないと、直接的にはジンジャーを責めない。
ジンジャーは言われて「そういえば・・」と思い出す程度で、ハイディーを気にかけてなどいなかった。

話題を変えるため、ジンジャーはパーティーでエリサの友人に会ったと話すが、「友人なんていませんけど」とエリサに言われてショックを受ける。

早くに母を亡くしたので社交界で面倒を見てくれる人がおらず、昔から友人があまりいなかったので、気にしないでとエリサはいう。

ビアンカに失礼な事を言われて嫌な思いをしたのではとエリサは謝るが、「自分のせいではないことを謝るのはやめなさい」とジンジャーに諭される。

今後、同じように無礼な女がいたら力づくでも黙らせてやれ
君は私の妻だ
君に対する侮辱は私への侮辱でもある
そんなヤツの口は引き裂いても 私が君を守るから
それと君がいる限り他の女に目移りはしない

とジンジャーに言われて、エリサは激しく胸が波打ち、顔が赤くなる。

 

5〜7話 感想

二人がそれぞれ、戸惑ってる様子がコミカルに描かれてて面白いです。

ジンジャーが捻くれて育って冷たい感じだと想ったんでうが、意外と早くエリサに対して、優しさと愛情を感じられる展開になってて、よかったです。
思ったより冷たくなくて、根はいい人、優しい人っていうのがすぐに表れてきている感じ。

この二人は、二人共、貴族の中でもだいぶ高い身分でお金もある家に生まれたのに、家庭環境が悪くて愛情薄く育ってて、似た者同士なので、そこを共感し合えて、愛し合えるいい関係になりそうで、すごくいいです。

ジンジャーは、そこそこイケメンで好みなタイプだし。
エリサもすごく好みな見た目とまでは言わないけど、悪くない。
そんな二人が、お互いを唯一心を許せて愛し合える相手になれるなんて、とっても好きなタイプのお話です。

 

8話

ジンジャーとエリサがお茶を飲んでいると、ジンジャーの義理の妹ルフェラが怒鳴り込んできて、エリサの胸ぐらを掴んでくる。

ジンジャーが使用人を呼んで一旦ルフェラを部屋に下がらせ、話をしにいくと、留学して3年耐えれば結婚してもいいと言われたというが、ジンジャーはそんな約束をした覚えはない。

ルフェラが結婚したいと言っている相手は、庶民で公爵家とは身分が釣り合わない。
しかも相手から好きと言われたことはないのに、ルフェラは目を見ればわかると言い、ルフェラの思い込みのように見える。

エリサの姿のジンジャーをお姉さんと呼んできたので、人懐こい性格のルフェラとエリサはうまくやっていけるかと思ったが、いきなりエリサの体の胸を触ってきて、本物かどうか確かめるという行動に、こいつの思考回路にはついていけないと考える。

翌朝、ルフェラと顔を合わせたエリサは、兄弟の仲はいいものなのではないかと思って優しく声をかけるが、気持ち悪いと言われてしまう。

 

9話

6日後

グランディア王国で、レイラ夫人と娘2人が、エリサが初夜に見捨てられたという話を楽しそうにしている。そしてビアンカからの手紙を読むと、夫をあてにして傍若無人に振る舞い過ぎと書いてあった。


朝目覚めると、ジンジャーとエリサの体は元通りに戻っていた。

入れ替わってから戻るまで約一ヶ月。
魔術書から聖書まであらゆる文献を調べても糸口さえ見つけられなかったが、期限付きの呪いだったとは。

呪いが解けて一安心だが、まだ解決しなくてはならない問題が1つある。

「これからどうするつもりだ?」とジンジャーがエリサに聞くと、エリサはジンジャーが呪いの事で利用されることを心配していると思い、呪いのことは誰にも言わないから安心してと言う。

ジンジャーの意図とは違う解釈だったようで、そこに夫婦の信頼関係をみるジンジャー。

ジンジャーは4日後のパーティーに一緒に行こうとエリサに言う。
夫婦同伴のパーティーだから当然一緒に参加するものとエリサは想っていたが、ランデルでは夫婦同伴でパーティーに参加するのが、意味する事があるらしい。

パーティーの日、ジンジャーの贈ったドレスを着るエリサを見て、胸がパンパンで「サイズを間違えた」というジンジャー。

 

10〜12話

ヒルトン邸にて

ロレックス・フィッシャーと挨拶を交わし、エリサは二人で話があるだろうとすぐにその場を去るが、ジンジャーは冷たい態度でフィッシャーのところをすぐに去る。

ジンジャーが討伐の功績を讃えられて贈られた島に大量の魔法石があったという話題がでる。

エリサは夫と体が入れ替わっていたため、久しぶりの月経でいつもより症状が重く、お腹を押さえていると、ジンジャーがエリサのところに来て連れ出し、月経のせいで顔色が悪いと気遣って薬と水を差し出してくれる。

エリサを労って、主催者に挨拶だけして帰ろうとジンジャーは言うが、ジンジャーがあまりに月経の大変さに詳しく理解があるため、変な気分になる。

ジンジャーが女の体は何かと面倒なことだらけで二度と入れ替わりたくないと、月経の大変さを語ると、男性も朝起きた時のアレが面倒だとエリサが言うが、詳しく言ってみろと言われて恥ずかしくて言えず、帰って休むと言ってその場を去る。

エリサが挨拶をしようとヒルトン侯爵夫人を探していると、初夜の事等、エリサに聞こえるように言っている悪口が聞こえてくるが、グランディアではもっと酷い侮辱をされていたからこれくらい平気だとエリサは思う。

 

エリサの挨拶を聞いて対面してみて、ヒルトン侯爵夫人は、ハリア夫人の姪、ビアンカから聞いていたよりも賢そうだと思う。

そこへビアンカが来て、「この間会ったばかりだが〜」と言われるが、体がエリサの夫が会っていたので、エリサはいつ会ったのがすぐに思い出せない。

ビアンカはヒルトン夫人の前で恥をかかせてやろうとエリサに話をするが、すぐにジンジャーがエリサの体を気遣いながらやってくる。

ジンジャーに見ない顔だと言われて、「ビアンカ・アシュリーと申します」と自己紹介をしかけるが、ジンジャーがそれをぶった切って、エリサに友人なのか聞き、親しくないとエリサが言うと、なら覚えておく必要もないなと言って、ビアンカを無視する。

ジンジャーは「今日は妻が立っていられないほど体調が優れないので」とヒルトン夫人に言って二人で帰る。

 

エリサはそれがどういう意味に受け取られたかに気付いて、照れてしまい、人前であんなことを言わないでとジンジャーに言うが、月経のせいで体調が悪いのは事実だろうとうそぶく。

屋敷に戻ると、エリサの部屋でルフェラがくつろいで待っていた。
例の彼に会えるかと想っていたけど全然来ないから待ちくたびれたし、血のつながらない兄弟が同じ家にいるのもおかしいからと、都にあるうちの屋敷に帰るという。

そして、エリサのために、ランデルのことを教えてくれる家庭教師をつけてあげるという。

ルフェラとジンジャーの乳母のマーフィー夫人の甥、超真面目な男で子爵家の婚外子だから貴族の生活にも詳しいからとラゴルを紹介される。

連れてこられてから教育係の事を言われたラゴルは最初は断るが、誠実そうだと思ったエリサにもお願いされ、結局、引き受けることになった。

そしてラゴルはまず最初に、ランデルでは夜遅くに部屋に男性を入れてはいけないと、ルフェラに注意をする。ルフェラの軽率な行動がエリサの命取りになりかねないと諭すラゴルに、エリサは感激する。

 

翌日、ラゴルがエリサの教育係になったという報告を聞いて、ジンジャーは彼なら真面目で切れ者だから妻の力になるだろうと思う。

執事がジンジャーに、本来、奥様を迎えた直後にするべきで、魔物の討伐等で忙しくやっていなかった対面式の準備をどうするかと聞いてくる。

すっかり忘れていたジンジャーだったが、準備を始めて家臣全員に参加するよう伝えてくれと言うと、執事はとても嬉しそうな顔をする。

8〜12話 感想

ルフェラが「夫の義理の妹」だとは書いてありましたが、エリサの義理の妹って事なんだと思ってたけど、ジンジャーと血が繋がってない義理の妹だったんですね。
でも実際は親が誰でどういう繋がりなのかというのはまだわかってません。

ルフェラが都にあるうちの屋敷に帰ると言ってるのも、この屋敷は都にあるんじゃないのか、でも目と鼻の先って言ってるから近いみたいだし、どういう意味なのかよくわかりません。

ヒルトン邸で挨拶したロレックス・フィッシャーもどういう関係なのか説明なし。

意外と早く体が元に戻ったけど、このままずっと入れ替わったままだと、Hな事もできないし、二人の関係が進まないよなぁ・・と思っていたので、ちょうどいい感じだなと思いました。

 

入れ替わりは、最初は、距離のあった二人がお互いを理解するいい機会になったよなぁと思います。
ちょうどお互いが入れ替わり後に、1回外に出て、対外的な部分も理解し合ってきた辺りで、元に戻るのはいいタイミングです。

最初にジンジャーが女の体の事で、月経の事に触れたのも驚いたけど、それだけで終わらず、パーティーでもエリスの月経を気遣ったり、血が出る感覚が嫌だとか結構具体的に月経の嫌さを語ってて驚きましたが、結構しっかり月経について男性が理解するって事を描きたいんだなと思いました。

パーティーでビアンカにジンジャーがキッパリした態度をとって、エリスを守ってくれたのも、スカッとするし、エリスへの愛を感じました。

ただ、体が戻ってから、もう1つ問題があると言って、ジンジャーがこれからどうするのか、エリスに聞いたのはどういう意味だったのかが、わかりませんでした。

エリスの解釈は違ってたんだろうなっていうのはわかったけど。

そして夫婦の信頼関係って言ってるとこは、ジンジャーがエリスのことをあまり信頼してないと、エリスは思っているんだと、ジンジャーが思ったってことなんだろうなと思います。

あと、パーティーに夫婦で出席する意味がなんなのかもわかりません。
ラルゴが教育係になって、説明してくれるのかな?