ランデル王国の公爵家の跡取り息子ながら複雑な生まれのために不遇な子供時代を送ったジンジャー。
グランディア王国の王女なのに、父の寵愛した継母のせいで冷遇されていたエリサ。
政略結婚した二人だったが、ある日、目が覚めるとなぜか体が入れ替わっていた。
愛情の薄い家庭で育ち、似たような境遇の二人が徐々に心を通わせていくお話(たぶん)。
ピッコマにて。日曜更新で連載中。
以下、ネタバレありなので、ご承知の上。
「Lady Beast」感想(1)
「Lady Beast」感想(2)
「Lady Beast」感想(3)
「Lady Beast」感想(4)
26話
エリサの教育係をしているラゴルとジンジャーが話をしてラゴルの生い立ちがわかる回。
ジンジャーもラゴルも婚外子という同じ立場だったというのを読んで、あれ?ラゴルってジンジャーの異母兄弟だったんだっけ?と思っちゃいましたが、違いました。
ジンジャーの乳母のマーフィー夫人の甥で、子爵家の婚外子という事で、グウェン家じゃない別の家の婚外子でした。
別の家だけど貴族の婚外子っていう立場が一緒だったって事です。
ラゴルもジンジャーのように家を継ぐチャンスはあったのに、「面倒だから」という理由で断りました。
なので、今は主人と使用人?という立場ですが、子供の頃は対等な立場だったか、もしくは乳兄弟だから仲良かったのか、二人だけだとタメ口をきく気安い関係みたいです。
ラゴルはエリサを、子供の頃のジンジャーを見ているようだと言います。
ラゴルが「彼女をあの人と同じだと思っているのか?」とジンジャーに聞きますが、「あの人」というのが気になります。
ジンジャーにとって「人生で唯一記憶に値する女」というかなり重要な人物のようですが、黒髪の後ろ姿だけの登場です。
恋愛感情を持った相手なのか、母親で家族愛なのか、どういう大切さなのかわかりません。
ジンジャーは、エリサの事を彼女と同じように思っているかは自分でもわからないけど、エリサを手放すつもりはなく、彼女が一番必要な存在だと確信しているのに、これは愛じゃないと思っています。
27話
ジンジャーがエリサにスイーツを食べさせたり、口についてるのを取ってあげようとして照れるエリサをからかったり、イチャイチャ、ラブラブな様子が描かれるんですが、なんかいきなりな感じでちょっとビックリしました。
あれ?前回の25話ので仲直りした事になってたんだ?っていう。
ケンカしてたわけじゃないけど、エリサがジンジャーを避けるの止めたんだね。
このラブラブ状態が6日続いてるとのこと。
エリサはからかわれて軽く怒ってますが、からかわれても幸せを感じています。
そして執事をはじめ、使用人一同に優しく接して好かれているエリサのために、使用人達がエリサが食べたいと言った季節外れのフルーツを探し回ってゲットしたという裏事情が、執事の心のなかで明かされます。
エリサのおかげで使用人達の結束が強まって成長してる事にも、ジンジャーとエリサが仲直りした姿にも感激して涙してる執事と、それを見て目が白くなって驚いてるジンジャーもおもしろいです。
そして以前、訪問を予告していたギリアン・トリガーが訪ねてきます。
28〜31話
ギリアン・トリガーはジンジャーの親友だけど、放浪癖があって二人の結婚式には参加していません。
ギリアンはエリサを見て、自分勝手なジンジャーにふさわしい、落ち着きがあっておとなしすぎず、気遣いもできる女性だと評価し、自分のどストライクだとも思ってちょっとドキッとしてしまいます。
どうやらギリアンとジンジャー、ルフェラ達の間に何か、「あんなこと」というような出来事があって、それまで仲の良かった彼らが、それ以降ギクシャクしてしまった様子。
特にルフェラはギリアンを許せていないようで、挨拶しても無視したり、あからさまにギリアンに嫌な態度を取ります。
ジンジャーはギリアンに何かをされた当事者のようですが、「過ぎた事」と捉えていて、それほど気にしていないようです。
結局はっきり何があったのか語られていませんが、ジンジャーがギリアンを剣で斬りつけて、発見が遅ければ命が危なかったという状況だったのかな?
ラゴルが用意したランデルの貴族の家系図の中に、トリガー公爵家の令嬢の肖像画だけ無い事に、エリサが気付きますが、その事情は言いにくい事のようでラゴルは教えてくれませんでした。
トリガー令嬢は、唯一の王の嫡男ヘンゼル王子の婚約者でもあり、たぶんギリアンの兄弟なんだろうと思いますが、彼女の肖像画が無い事もギリアンが犯した罪に関係あるんでしょうか。
それとジンジャーによるとギリアンは、絶対に見つけられない場所にあるものを隠したらしいですが、これも詳しいことは不明。
そして読み直して気付いたのが、トリガー公爵一家が一人ずつ登場してきてた事。
毎週1話ずつ読んでる時は1回しか出てこない脇役の名前覚えてないから気付かなかったけど、最初にトリガー公爵父、次に母(見た目すごく若くてびっくり)、次に息子と順に出てきてたんですね。
あとまだ話に出ただけですが、娘もいるっぽい。
夕食の途中でギリアンの事で怒って席を立ったルフェラをジンジャーが追いかけ、少し話をして戻ってきただけだと思うんですが、「チュンチュン」という鳥の声と朝焼けの空の表現でどうやら朝になったようで、なぜにそんなに時間かかったの?と不思議でした。
でも「今日はもう休んで」という言い方をしてる事と、外がだんだん暗くなっているようにも見えて、朝焼けじゃなくて夕焼けで、チュンチュンという効果音が間違ってたのかな?とも思えます。
あまり重要な事じゃないけど、うーんな部分でした。
ルフェラが慕うグレニックについての説明が30話に出てきます。
ジンジャーと同じ様にルフェラも両親に放置されて乳母に育てられましたが、義母に恨まれていたジンジャーの方を乳母が気遣っていたため、乳母を兄に取られて、子供の頃は兄のことが嫌いでした。
そんな時に傍にいてくれたのがグレニックなので、好きにならないわけがない。
今まで本当に欲しい物を手に入れたことがないので、彼が死んでも嫌だと言わない限り諦めたくない。
エリサの「あなたの勇気を応援する」という言葉に、ルフェラは嬉しくなります。
32〜33話
31話後半から、ルフェラの洗顔料の香りが気になったエリサと二人でショッピングに行くことになりますが、ルフェラは、おじのカルト侯爵につかまって待ち合わせの時間に間に合わなくなります。
ジンジャーは、街で貴族の女性を誘拐して金銭を奪う悪党がいるという噂がある事を知って、護衛も付けずにエリサが街に出たと聞いて、心配で自らエリサを探しに行きます。
エリサはすぐに見つかって、彼女の警戒心の薄さに呆れますが、ジンジャーはエリサと二人でチャームという化粧品のお店を見ていくことになります。
チャームの店長ゴードンはオネエ系の喋り方のなかなかキャラの濃い人でした。
公爵が直々に来店したという事で、店長自ら応対して、エリサの好みの香りで作ってくれます。
そこから調香の話になり、エリサが香りに興味を持つきっかけになったのは母親のリズ王妃が、エリサの好きな花で調香してくれたからでした。
この世界では聖国に属する国が19あり、聖国は魔法が排除されていて魔術師はいません。
ランデルは唯一聖国でありながら魔塔を認める中立国で魔法の使用が可能な国です。
調香は魔術師が行うものだけど、聖国であるグランディアに魔術師はいないので、リズ王妃は神官に調香してもらいました。
調香は魔術師の領域だとして、神官が引き受けるのは珍しい事だから、リズ王妃は人望があったのだろうとジンジャーに言われて、エリサは喜びます。
34話
ルフェラが、エリサとジンジャーの初夜がまだだと知って、ジンジャーを問い詰めに行き、ジンジャーが不能なのかと誤解して、今度は逆に慰めようとしたら、ジンジャーに怒られる話。
35話
「結局、夫の方から会おうと言ってきた」ってあるんだけど、結局って何が?
34話から、エリサが朝食に行かなかったのとか、どうもそれはエリサがジンジャーを避けていたって事のようなんだけど、なんかわかりにくかったです。
結局っていうのは、つまりそのエリサがジンジャーを避けていた件が、結局こうなったって意味なのかな?
そもそも避けてたっていう部分がいまいちわかんなかったので、いきなり結局って言われても何が?って感じでした。
33話で行ったお店の店長からもらった手紙が、子供の事とか、夫に愛されてるとか書かれてて、恥ずかしくなっちゃって、ジンジャーを避けたって事だったのかな?
「しばらく食べていなかっただろ?」って朝食だけじゃなくてずっと何も食べなかったの?
顔を合わせたくないための口実じゃなくて、ほんとに食欲なくしてたの?
ジンジャーに「もうしない」って言わせるんだけど、何を?
ジンジャーが女性に慣れてるのを感じて嫉妬しちゃったりしたようだけど、「怒って黙るのはなしだ」とジンジャーに約束させられた後、泣いちゃうとか、情緒不安定な感じなのかな?
この回、特にエリサの行動とか気持ちの流れが意味不明で、よくわかんなかったです。