漫画「もう秘書はやめます」 漫画 : 金明美 原作:鄭景允 感想(3)

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ピッコマ、comicoにて。連載中。
67話〜。
以下、ネタバレありなので、ご承知の上。

漫画「もう秘書はやめます」感想(1) 1〜55話
漫画「もう秘書はやめます」感想(2) 56〜66話
漫画「もう秘書はやめます」感想(3) 67話〜

 

凌士と家族の和解(冴木家)

67〜69話

会社で、秘書の豊橋に、最近、副社長と安藤が付き合っているという噂があるが、否定しておいたと言われ、思わず飲み物を吹き出す笑美。

副社長室で、週末の仕事の予定をキャンセルしてデートしようと凌士が言うが、仕事を優先しないとと言う笑美に、うるさい口をキスで塞ぐと言って、凌士に笑美がキスされているところへ、岡崎社長が笑美の入院を心配して飛び込んで来て、岡崎社長と豊橋に抱き合ってキスしてるのを見られてしまう。

騒ぐ笑美に、「この機会に公表すればいい」と言う凌士。

そこへ凌士の両親が会社に訪ねてきて、誠吾から話を聞いた、話をしようと言う。

【回想】
誘拐事件後、凌士が誠吾に「置き去りにして悪かった」と謝り、誠吾は「許せるように努力する」と言う。
両親は「いつか凌士の記憶が戻ったら、あるいはもう少し大きくなって事実に耐えられる年になったら、その時にすべてを話そう。今はこれで このままでいよう」と言う。

【現在、両親と凌士の3人での会話】
父が「俺が卑怯だった、心を鬼にしてでも全てを元通りにするべきだったのに俺は逃げた」と凌士に謝る。
母も「私のせい。あなたが誠吾を入院させようと言った時に私がわがままを言わなければ」という。

凌士も「私が全てのチャンスを奪ってしまったのかもしれません。誰も信じられず自分一人で全て守れると決めつけ、自分勝手に全てを覆い隠し元に戻るチャンスさえも覆い隠してしまった」と謝る。

母は、強がらなくていい、文句を言って私たちを責めていいんだと言うが、凌士は「あまりにできた息子なのでそんなことはできません。だから理解してほしと文句を言ってます」と言った後、思いついて、笑美と交際しているが許してほしいと言う。

 

誠吾が部屋で一人考えている。
俺はなんてクズな男だったんだ。
どれだけあいつを妬み憎んでいたんだ。
いっそ死ぬか・・・。

そこへ凌士が来て「なんだ思ったより元気そうだな。自暴自棄になって死のうとしているのかと思ったんだが」
と言う。
そして誠吾に謝るために来たと言う。

あの時、俺は兄さんを無視した
兄さんは弱くて俺より劣っているから
あの状況を打開できるのは俺しかいないと決めつけた

もしかしたら兄さんは打ち勝てたかもしれないのに
俺の決めつけのせいでその道を塞いでしまった

結果はどうなろうとみんなで切り抜けるべきだった

意図せず罪を犯した兄さん
ちゃんとした治療を受けるチャンスを兄さんから奪った俺
仕方なくそれに会わせて苦労した父さん母さん
苦しんでない人は一人もいない

今更だが元に戻ったんだ
解決できるものはさっさと解決しよう
俺はそれで十分だ

「長い間お前を苦しめて生きてきた俺をお前は許せるのか」と聞く誠吾に、凌士は「今まで辛くなかったと言えば嘘になるが、それは兄さんのせいじゃない。あの日に俺が受けた精神的ショックに比べたら兄さんが俺を妬み苦しめた事はなんてことない。初めから兄さんのせいで苦しんでたわけじゃなかったんだ。だから許すも何もない」

誠吾「なんでもかんでもいいとこ取りしてなんでも簡単にこなして無関心なフリしてカッコいい約は全部取りやがって」
凌士「当然だ 主人公とはそういうものだ」
泣き出す誠吾に出国の時は見送りに行くと言い、更にまた笑美の周りをウロついたらボコボコにすると釘を差して凌士は去った。

 

凌士の笑美への執着行動

70〜75話

【笑美と豊橋】
豊橋に「副会長はドライで相手を寂しがらせそう」と言われるが、笑美は真逆だと言う。

笑美の入院中、父が帰った後に姉二人がお見舞いに来て、そのまま明日の朝まで3人で一緒にいようとするが、同席していた凌士が、わざとらしく咳払いをして、早く帰ってほしそうな合図を何度もしてくる。
笑美が凌士と二人で話すと「俺が明日の午前中までいるから、お姉さん達には帰ってもらえ。片時も離れていたくないからだ」と言ってきた。

その後も、笑美に精密検査をさせたり(ただの貧血だった)、自分のスケジュールをキャンセル、役員会議は病院で行い、笑美のトイレにまでついていく程、「片時も離れない」状態だった。

会社の前で、会社の運動会で二人三脚をした企画課の石原課長(イケメン)に偶然会い、石原が買ってきたたい焼きのお裾分けをもらい、凌士&岡崎社長に出したが、石原から笑美がもらったたい焼きだと知ると、凌士は食べかけていたのをやめる。そして石原の連絡先がスマホに入ってるのを確認し、なぜ連絡先を知ってるんだ等と嫉妬し始める。その様子を見て、笑美は「凌士は自分に執着している」と思った。

凌士と言い合いになって怒った笑美は、今日は総務の飲み会に出るからもう退勤する、凌士は一人で集まりに行ってくださいと行って帰る。
岡崎社長と二人になり、凌士はだいぶおかしい、笑美も恋愛初めてなんだから「ゆっくりじっくり」とアドバイスされる。

 

凌士は御曹司達との集まりで、同席者の一人が以前、秘書と付き合っていたが、飲み会が多くなり浮気していたという話を聞いて、笑美が心配になり、岡崎社長に総務部の飲み会の場所を調べさせて、そこへ向かう。

総務部飲み会で、酔っ払った豊橋が、笑美は最近彼氏ができたのだと言ってしまう。
相手については必死に隠そうとした笑美だが、そこへ凌士が現れ、「俺が自分の女を連れて行くのに意義のある者は?いないな?」と言って、笑美を連れ出してしまい、副会長への挨拶のために総務部の面々は全員立ち上がっていた状態のまま、ポカーン&目が点になった後、「ぎゃああああ」と大騒ぎ。

「会社の広報室のことも考えてください、公式資料を準備する暇もなく明日の早朝からスキャンダルでパニックですよ」と笑美は凌士に言うが、凌士は「これで社内でお前に手を出すやつがいなくなってよかった」と話にならないので、笑美は怒ってもう帰って寝る、「話すことはありません」と言うと凌士はシュンとしてしまう。

初めて凌士のシュンとした姿を見て心動かされた笑美は、そのまま部屋に帰るのをやめて話し出す。
「副会長はあの事件のせいで若い女性と向き合えず誰とも付き合えなかった。でも私はそうじゃない。ずっと副会長だけをみて愛してくれる確信がないから不安で、そんなにも執着するんですよね?」

 

「あの日、狂いそうな恐怖の中、俺一人じゃない笑美がいるから大丈夫だ、笑美、笑美と呪文のようなものだったのかもしれない。そうやって呼んでいた名前が俺の心に刻まれていたのかも。だから笑美だけは大丈夫だったのかもしれない。」

「笑美に出会うためにあの事件に遭ったんだとしたら、笑美と出会うためなら構わない、何千回とあの経験をしても俺は絶対に後悔しない」

「ご自分の姿を見てください。こんな男性をほうって他の男性に目移りする女性なんていません」

「本当に信じてもいいのか」
「ここで信じなきゃ本当のバカですよ」

そこで笑美は自分の部屋に入ろうとするが、「俺は今ゆっくりじっくりな気分だ。決して焦っているわけではないということを肝に銘じろ。と同時に今日だけは絶対に譲歩できないということも」と言った後、ポカーンとする笑美をよそに、笑美を抱きしめてそのまま部屋に入ってしまう。

そして二人は初めてのHをする。

翌朝、二人の交際の事はすでに記事に出ていた。
二人で出社しようとすると凌士に、両親から笑美を連れてすぐ来るようにと電話が来る。
笑美は何度も凌士の両親に会ったことはあるものの、交際相手として会うのは初めてなので緊張するが、元々笑美のことを気に入っていた母はニコニコで笑美と話をする。