漫画「仰せのままに」KWON 感想(3)

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侯爵家のお嬢様セレニーを慕う侍女のディアンが、セレニーの政略結婚を阻止し、身分違いの恋を成就させるための逃亡を助けるために、お嬢様のふりをしてエフェンハルト辺境伯の家に滞在しようとするお話。
エフェンハルト辺境伯がむっちゃカッコいいです。

ピッコマにて。木曜更新で連載中。

以下、ネタバレありなので、ご承知の上。

「仰せのままに」感想(1)
「仰せのままに」感想(2)
「仰せのままに」感想(3)
「仰せのままに」感想(4)

 

18〜23話

ディアンはエフェンハルトに靴を履かせてもらった後、執事ヤンに泊まる案内される。
ヤンがディアンのために夕食に弁当を買ってきて用意してある。

ここの主要産業は鉱業で鉱員たちが手軽に食べられるのと働く女性が多いので主婦の負担軽減のために、エフェンハルトが推奨したのもあって、弁当文化があって、夕食は弁当で済ませるのが一般的。
ディアンはお弁当がとてもおいしくて感激する。

この城には使用人はおらず、外城に働き手はいるが、内城に今残っているのは、エフェンハルト、ディアン、ヤンだけ。エフェンハルトには家族もいない。

いつまで滞在する予定なのかヤンに聞かれて半月と答えるが、ディアンは浮かれていた気持ちが現実に引き戻されてしまう。

 

 

食事の後、ディアンはヤンに露天風呂に案内され、のんびりつかる。
風呂の後、部屋に戻り、ストレッチをしているとエフェンハルトが部屋に入ってきて、ディアンは悲鳴をあげてしまうが、エフェンハルトにすぐに口を塞がれ他の人達に聞かれずにすんだ様子。

城内にすぐに使えるような部屋がないので、ヤンがエフェンハルトの部屋をディアンに案内したようだと、エフェンハルトはディアンに説明する。エフェンハルトも知らなかった。

ヤンはエフェンハルトの「お相手」探しが最後の念願らしく、わざとディアンをエフェンハルトの部屋に泊まらせ、二人がくっつくように画策したんだろうとエフェンハルトは推測した。

 

 

エフェンハルトはワイングラスを2つ用意するが、ディアンは飲まないというので、1人でワインを飲む。いつも「お酒を飲んだから寝なければならない」と自分を納得させて寝るための儀式として飲んでいるのだという。

ディアンはエフェンハルトと義務について話をする。
エフェンハルトは口数が少なく、ディアンは自分もセレニーに拾われたばかりの頃は、1日に3回話せばいい方で、セレニーが話しかけたり歌を教えたりして言葉を教えてくれた事を思い出す。

ディアンがエフェンハルトに歌を歌うのが好きか聞くと、エフェンハルトは歌を歌ったことがないという。詩を詠むのは、似たようなものはあるというが表情が曇る。

話していると喉が渇いて、ディアンはワインを飲むが、お酒に弱いようで、すぐにふわふわした感じになって酔っ払ってしまう。

 

 

エフェンハルトは執務室で寝るというが、ディアンは執務室に蒼い月見草があったのを思い出し、自分が執務室で寝るという。
酔ってふらつき、転びそうになってエフェンハルトに支えられると、ディアンは懐かしい匂いがするのを感じる。

ディアンはエフェンハルトに椅子に座らせられ、「今日の侍女の務めが終わっていない、夜伽をお願いします」と言われるのだが、おそらくここはディアンの妄想か幻覚。

ディアンはエフェンハルトに顔が見たいといって、顔を見つめて頬をなで額をくっつけて、「会いたかったわ」という。

エフェンハルトが「夜伽を」と言ったのはおそらく実際には違ったのではと思うけど、あまりハッキリとはわかりません。
この後の話をみると、ディアンが言った「会いたかったわ」は本当なのかなとも思えるので、実際にあったのと妄想が混じってるのかなと思いますが、どうなのかよくわかりません。

 

 

24〜25話

翌日の夜明け前。
怪異なる存在を隔離した森で、エフェンハルトは弓をつがえている。
「数が減ったような気がするな これも彼女と何か関係があるのだろうか」

ディアンは目覚めて自分が素っ裸なのに気付いて悲鳴を上げる。
城に戻ったエフェンハルトは、その悲鳴を聞いてディアンが起きたようだと思い、弓をヤンに預けてディアンのところへ行く。

ディアンは裸なのはエフェンハルトのせいだと思って怒るが、ディアンが酒癖が悪く、暑いと言って自分で脱ぎだして、ワインを自分にかけたせいで、シーツのシミもワイン。

 

 

エフェンハルトは朝は肌寒いからと自分のマントをディアンにかけるが、マントのポケットに小さな袋を入れたままで、それをとってほしいとディアンに頼む。
ディアンは袋を取った時に中味を落としてしまい、拾おうとするが、エフェンハルトはそれを止めて自分で拾う。

見た目は宝石だが冷気が強いので直に触れると凍傷になるが、袋に入れて1週間寝かせておけば大丈夫。
だが、エフェンハルトは直に触っても大丈夫。

ディアンが「その宝石すごく綺麗ですね、辺境伯の瞳と同じ色で」というと、エフェンハルトは驚いたような表情をした後、ディアンに背を向けて「マントはクローゼットに掛けておいて」と言って去ってしまう。

 

 

26話

エフェンハルト「わからないな 一体どこまで覚えているんだ それとも全ては偶然にすぎないのか」

エフェンハルトの袋に入っていたのは、絶望の魔物を倒すと時折手に入る青い宝石

【ヘリオス、妖精女王、エフェンハルトの3人でいる昔の回想】
ディアンにそっくりで、名前もディアンな女性が、落ちている青い宝石を拾おうとしてヘリオスに止められる。

「この間の凍傷の痕がまだ残ってるだろう?今の君は普通の人間と変わりないんだ。食事はもちろん睡眠も必要だしケガをすることだってあり得る」

ヘリオスに「バゼル、これを頼む」と言われて青い宝石を拾うのはエフェンハルト。

ディアン「きれいな宝石ね、バゼルの瞳と同じ色」
ヘリオス「じゃあこれから この宝石をバゼルライトと呼ぶことにしよう 私は本気だよ 国を建てたら真っ先にこの宝石から命名するからな」

ヘリオス「すべては女王様の仰せのままに」

ヘリオスは実際に彼が言ったことをすべて成し遂げた
新しい国
魔法の宝石「バゼルライト」
そしてベールに包まれた妖精女王まで

 

 

【現在のエフェンハルト】
なぜあの姿のままなんだ
すべては偶然なのか
それとも今度は何か違うのか

ヤンが来て、まだヤンに持っていってもらうはずの仕事が終わっていないと謝罪するエフェンハルト。
エフェンハルトが今まで約束した時間を守らなかったことは一度もなく、ディアンがこの城に来てから、エフェンハルトに何らかの変化があったことは間違いないと、ヤンは思う。

ヤンはエフェンハルトがディアンに恋に落ちたと思っている。

 

 


やっとかなり重要なことがわかりました。
ディアンは妖精女王なんですね。
生まれ変わりなのか、なんなのかはわからないですが。
名前まで一緒とは。

エフェンハルトが最初に驚いたり、その後いろんなことで動揺したりしてるのも、ディアンが妖精女王だからだったんですね。
というか、おそらくエフェンハルトは妖精女王のことが好きだったってことなのかな。

でもおとぎ話だとヘリオスと妖精女王が結婚してるから、失恋してたって事なのかな。
エフェンハルトの「瞳の色と同じ」も妖精女王に同じことを言われた事があったから動揺しちゃったんですね。

 

 

という、ディアンが妖精女王だったというのをふまえて23話を振り返ると、「会いたかったわ」は、本当に言ってた言葉なのかなと思ったんですが、どうなんでしょう。
最初は、24話をみて全部ディアンの夢か妄想か幻覚だったのかなと思ってたんですけど。

エフェンハルトは、エフェンハルトとしか出てきてませんでしたが、バゼルっていう名前なんですね。

ヘリオスの言葉からすると妖精女王は、人間じゃないものから人間になったみたいですね。
じゃあ青い宝石を直に持っても大丈夫なエフェンハルトはどうなのかってのはまだ謎ですが。

そしてこの作品のタイトル「仰せのままに」は「すべては女王様の仰せのままに」なんですね。

 

 

27話

エフェンハルトは青い宝石をぎゅっと握り、「何だって構わない 大事なのは彼女がこの城にいるということだ」とつぶやく。

ヤンがディアンの朝食を準備しに行くと、シーツを抱えたディアンに会い、ヤンが運ぶとシーツを奪う。
ディアンはワインをこぼしたので自分で洗うというが、ヤンはワインを比喩だと思い、エフェンハルトとディアンがベッドを共にしたのだと勘違いするが、ディアンがワインのシミ抜き方法を具体的に言いだしたので、本当にワインのシミなんだと誤解は解ける。

シーツはキッチンで洗うことになり、ヤンが運んでディアンが洗うことになる。
その前にと、ヤンはディアンにりんごを1個渡し、ディアンは食べておいしいと思ったが、それがいつもの朝食だと聞いて驚く。

 

 

18〜27話 感想

1話の話の進みがすっごく遅いです。
今のところ1週間で2話更新ですが、それでも何がどうだったのか忘れてきます。

27話まででもまだエフェンハルトの城に着いて2日目の朝。
この進み具合をみると、やっぱり115話あっても、最初の方で言ってるように、それで5日間の話ってことなのかもと思います。

ディアンが妖精女王にそっくりなのはわかったし、エフェンハルトは妖精女王と同じ人だと認識しているようだけど、生まれ変わりなのか何なのかはまだ不明です。

 

 

エフェンハルトは妖精女王のことが好きだったのかなと思うけど。
そして、ディアンがやたらとエフェンハルト大好きなのも彼女が妖精女王であることに関係あるんだとしたら、ヘリオンと結婚したけど、実はエフェンハルトのことが好きだったとかなのかなぁと思ったりしてます。

27話で彼女がこの城にいるのが重要って言ってるけど、最初に会った時は、驚きはしたものの、すぐに追い返そうとしていたのは、何だったんだろう。
そこら辺もまだ謎です。

ディアンもヤンも心のなかで思ってることが、大量に出てきて、思ってることを理解するのにはいいんだけど、ヤンは面白いけど、ディアンは考え方が打算的であんまり好きじゃないんだよなぁ。

 

「仰せのままに」感想(4)