漫画「皇子よ そなたの願いを叶えよう」作画:Ant Studio 原作:Mokgamgi 感想(2)

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ピッコマにて。木曜更新で連載中。
人気のネット小説家の前に、自分の書いた小説の悪役キャラが現れ、小説の世界に連れて行かれ、「お前が無茶苦茶にした俺の人生を元に戻せ」と迫られるお話。

以下、ネタバレありなので、ご承知の上。

12〜15話

第2皇子の離婚は皇子の浮気が原因。
第2皇子の女好きはペアラッセンでは有名な話。

だが、パソはちょっとだけ女の子に興味のある活発な性格をモデルにしただけで女好きに設定したつもりはない。

1ヶ月後のエルンファストでカイトが花の騎士をやれば第2皇子の城に行けるとペラトが提案する。
エルンファストはペアラッセンの重要なお祭りで、今年はちょうど第2皇子の城のある東の地で開催される。

エルンファストには毎年ミトラレンから姫を含めた使節が送られてくる。
花の騎士はその姫を護衛し舞踏会のパートナー等も務め、実質、姫の配偶者になれる人物かを見極める制度。

以前、第2皇子の城の工事の手伝いをさせられた時に、ペラトは第2皇子の城の図面を書いておいた。
城の地下は皇宮の地下牢よりも複雑で迷路のようになっている。
そんな複雑な城の中で人の目を盗んで計画を実行するには2週間は必要。

 

パソは前回1人で何もできなかったので、羊皮紙でノートを作り、緊急時に使えるよう携帯するようにした。

パソは自分はカイトの協力者だというが、ペラトはパソを信用していない。
パソが最初に羊皮紙に書いたのは早く逃げられる能力で、それを願うような人が協力者とは思えない。
それに悪役のカイトや自分よりも主人公として書いた第2皇子の方に愛着を持っているだろうからとペラトはいう。

そのペラトの言葉にパソは何も言えない。

大量の魔物が城の近くに集まってくる。
毎年この時期に魔物が数匹、城の近くまでくることはよくあるがこんなに大量に来ることはなかった。

城の兵は、普段使用人をしている者たちばかり。
カイトは皆に城から出ないように言い、自ら魔物退治に向かう。
パソは羊皮紙の力に「誰にも負けないすごい腕前を持った女剣士になる」と書いて、カイトと共に魔物と戦う。

魔物退治を終えた翌日、パソは羊皮紙の力で得た自分の剣士としての力をカイトに見せるために、ペアラッセン一の剣士であるカイトと剣で戦う。

パソはカイトが夢中になる程の好敵手な腕前を見せるが、実戦では経験も必要だという事をカイトはパソにわからせるため、足を引っ掛けたり、パソの手を掴んで力で押さえつけたりした。

ペラトはカイトの世話だけで一杯だったのにパソの面倒まで見ないといけなくなるのかと考えると、もう耐えられないと怒り、剣に夢中な二人を置いて城の中に戻る。

 

12〜15話 感想

第2皇子の離婚原因はわかったけど、離婚がなぜカイトと第2皇子の不仲に繋がるのかの説明がありません・・・。離婚の方に注目されてしまって、短気なカイトが何をして城に行けない程な事になったのかは放置されてしまいました・・。

カイトとパソが剣で戦うシーンがわりと長く描かれますが、真剣で本気出して戦ったら危ないよね?
よくマンガでは、首とか狙って本気で切りつけたのを受け止めるか、ダメな時は寸止めするって描かれるけど、実際には本気を出して寸止めは無理だと思うんです。

相手が避けれない時は寸止めする事を考えてたら本気で振り抜け無いでしょ?
真剣で戦うのが成立するのは、力の差がかなりあって、弱い方は本気、強い方は本気を出さないっていう組み合わせじゃないのかな。
弱い方から見たら、避けれない程の速さで剣を向けられるけど、強い方からしたら寸止め前提の手加減した剣っていう感じじゃないでしょうか。

 

そこら辺は、マンガでよくある話って感じでスルーして読むところだろうけど、毎回、思っちゃうんですよね。これほんどだったら無理だよねって。

しかもカイトはマントつけたままっていうのが。
マントなんてカッコだけで、剣で戦うのにむっちゃ邪魔だよね。

ペラトがパソを信用していないのも仕方ない。
ペラトが言ったことは事実で実際パソは最初は元の世界に帰りたいとしか思ってなかっただろうからね。
まあ、この後、和解するんですけど。

 

16〜21話前半

城はエルンフェスト使節団を迎える準備に忙しい。

パソはカイトの剣の稽古に励む。
稽古以外の時も隙を見ては(素手で)カイトに襲いかかるが、毎度かわされてしまう。

戦いには経験が必要で剣術の腕だけでカイトに勝つのは百年早いと言われる。

また一度も舞踏会の経験がないカイトのために、パソはダンスの練習相手を務めることになる。
パソのダンスの腕は羊皮紙を使って上げた。

魔物の襲撃から2週間が経ち、毎日4〜5時間、剣の稽古をして、夜はダンスの練習と、一日の大半をパソとカイトは一緒に過ごした。

そうするうちに、パソもカイトもお互いを意識するようになっていく。
カイトは恋愛感情だという自覚がないかもしれないが、パソは自分の気持に気付いてはいる。

だが、ここは自分の創作した世界でカイトは創作したキャラクターであり、元の世界に戻れば関係ない人達で、いずれ別れるのだからと自分を戒める気持ちと、カイトも含め、ペラトや侍女のドリス達、城のみんなにも、長く一緒に過ごすにつれ、情が移ってしまっていて、ここを離れたくない気持ちも生まれていて、葛藤して複雑な気持ちだった。

 

ある日、次元移動の時と同じ地震が起こり、カイトとパソは一緒に馬に乘って、前回カイトが次元移動した場所に向かうが、行ってみると何も起こっていなかった。

いつも同じ場所じゃないのかもしれないから他の場所を探してみようと言うパソと、この広大な土地をやみくもに探す事の無謀さとエルンフェストの準備に忙しく人手もない事を理由に無理だというカイトは、お互いの気持ちの勘違いから言い合いになる。

パソはカイトがパソを早く元の世界に戻して皇帝になりたいんだと思っていて、カイトはパソが早く元の世界に戻りたいのだと思っていた。
だが実際は、お互い離れがたい気持ちを持っていたため、自分は離れたくないと思っているのに相手が離れたがっていると思い、そのいらだちを相手にぶつけ合ってしまう。

そこへまた黒い魔物が大量にやってくる。
パソは剣を持ってきておらず、馬で逃げようとするが馬が襲われてしまう。
カイトが剣で戦うが、パソは魔物が二人を引き離そうとしているように感じる。

 

パソが魔物に囲まれ、襲われるのかと思うと魔物はパソに「・・て、ください」と言葉を話す。
魔物はパソを襲うつもりはなく何かを伝えたい様子だが、パソが魔物に襲われていると思ったカイトが助けに来て、魔物がカイトに襲いかかったのをパソが庇って背中に大きな傷を受けてしまう。

パソを傷つけられて激昂するカイトだが、なぜか魔物たちはここで引き上げていく。
パソはカイトに謝り「私のせいで危険な目に遭わないようにこれからはカイトのそばから離れない」という。

カイトはパソを抱えながら城に戻る。
迎えたペラトはカイトの傷を見て、思わずパソに怒ってしまうが、パソの方が酷い怪我をしているのを知って呆然としてしまう。

パソの怪我は羊皮紙で治したようで、次に登場した時はパソはケロッとしている。
パソはエルンフェストでカイトの傍にいてもおかしくないように兵士の服装をすることにした。

ペラトは、カイトの夢が自分の夢であり、今まで自分の命よりもカイトを第一に考えて生きてきて、パソの事は元の世界に戻りたいだけの自己中心的な魔女なのではないかと思っていたが、カイトを庇って大怪我を負ったのを見て考えを改め、これからはパソを疑わず、パソの夢も自分の夢だとパソに謝罪した。

 

16〜21話前半 感想

黒い魔物がパソに何かを伝えたそうなのがものすごく気になります。
それなのに邪魔されて終わってしまって、もどかしい・・・。

20話最後で、ペラトとカイトがすれ違ったかのような終わり方してて、どうなるんだと思ったら、ただ思わせぶりな終わり方をしてただけでした。

ペラトとカイトは不仲になったりしません。
まだ魔女の事を疑っていたペラトが魔女を信じたよっていうだけでした。
ペラトは別にあそこで呆然とした感じになることなかったんじゃない?
何か意味あるのかと思ったら別にないじゃん!

カイトのエルンフェストの衣装のマントがなんか服と合ってません。
なんかマントの襟元が、ただシーツを巻いただけのようで、変な感じがしました。

 

21話後半〜25話

ミトラレンのシュターティスト王女がやってくる。
カイトを見て、顔を赤らめたり、カイトと会話して頬を染めたり、カイトに恋する可愛い初な王女という感じだったが、実は猫をかぶっていて、復讐のためにペアラッセンの第三皇子であるカイトを自分の操り人形にして皇帝の座につかせて利用しようとしていた。

自分がおだてて話をしているのに、そっけない態度のカイトにシュターティストは苛立っていた。
カイト達のいないところでは、侍女にあたって平手打ちしまくったり暴言を吐いたり、プライドが高い嫌な奴だった。

プロッシュへの復讐のためらしいけど、プロッシュって誰?

パソはカイトと美人なシュターティストを見てお似合いだと思いつつも、複雑な気分。
そこへカイトが会いに来て、「ただお前は俺のそばにいればいい」と言って赤い紐を渡す。
「その紐は俺の兵士だという証だ、なくすなよ」

第1皇子が、カイト達の動向を探っている様子が描かれる。(22話)

 

馬車で移動中、馬車が揺れたのを利用してシュターティストはカイトに飛びつこうとするが、あっけなく阻止される。
苛立ったシュターティストは気分が悪くなったからと馬車を止めて外に出て休憩をとり、「必ずあの皇子を誘惑しペアラッセンを私の思い通りに操るのよ」と言っているのを、侍女のドリスに聞かれてしまう。

パソはあの黒い魔物が着いてきているのに気付き、カイトには知らせず、ペラトに私に任せてと言って、1人で魔物に向かっていく。

だが、それに気付いたカイトは馬車を止めて、他の兵士に自分に代わって馬車に乗るように言い、カイトは馬に乘ってパソの後を追う。

パソが馬で追いかけると、パソを誘導するかのように黒い魔物はどんどん逃げていく。
馬が倒れ、パソは魔物に囲まれるが、やはり魔物はパソを襲うつもりはなく、それに気付いたパソは「さあ言ってみて 私に言いたいこと」と促すが、誰かが剣?を投げてきたため、また邪魔されて魔物は逃げてしまう。

剣に緑色の布がついているのを見て、パソはそれが誰か気付いた様子。

 

21話後半〜25話 感想

えーまた邪魔されて魔物が何を伝えたいのか、わかんないままなのー?
もどかしすぎるんだけど。

シュターティストはカイトを好きになっても結ばれなくて可愛そうと思ってたので、実は嫌な奴で、心を痛める必要がないとわかってよかったです。

シュターティストの侍女が可愛そうすぎる。
たぶんあれが初めてじゃないだろうし、と思うと、侍女はあんな奴相手によく笑いかけて話をしてたなと思います。

でもなんかいろいろと途中なまま、また新たな人物が登場してきて、今何してるところなんだっけっていう、大筋を見失いそうです。

やっぱりすぐに元の世界に戻って、創造主の力を使ってどうこうというのはないんですね。
この感じだと元の世界に戻ったら終わりなのかな。

こっちの世界でのゴタゴタにどんどん巻き込まれていくという展開みたいですね。

 

そして初登場の人はちゃんと名前とか誰なのかってのを出して欲しい。
22話で出てきてる人、「皇子」って呼ばれてるけど、第1皇子なのか第2皇子なのか出てこないので、誰かわからない。

1話を読み返してみたら、パソの本の表紙の絵で、ああたぶん第1皇子なんだなとわかりました。
そして25話の最後に登場したのは第2皇子ヴァイン。

普通に毎週読んでるだけの人は、そんなの覚えちゃいないよ。
何かカイトの動向を探ってる人が出てきたけど「誰?」って感じだよ。
わかりにくいよ。

話がサクサク進んでいくわけでもないし、ちょっとしか出てこない人はもうちょっとわかりやすくしてくれないと、わけわかんなくなっていきますよ・・・。

パソがカイトにもらった赤い紐を服の上から首に巻いて着けてますが、あれって何ナノ?
えーなにその着け方?って思いました。
カイトのマントも変だし、なんかそういうセンスがいまいちだなと思います。