漫画「ある日、私は冷血公爵の娘になった」作画:Cotton 原作:Siya 感想(3)

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 ピッコマにて。月曜更新で連載中。

娼婦の母に育てられた少女が、父親である貴族に売られる。
父は魔族の血を引く赤い目をした一族で・・・。

以下、ネタバレありなので、ご承知の上。

「ある日、私は冷血公爵の娘になった」感想(1)
「ある日、私は冷血公爵の娘になった」感想(2)
「ある日、私は冷血公爵の娘になった」感想(3)
「ある日、私は冷血公爵の娘になった」感想(4)

20話

新しくエステルの護衛を務めることになったのは3人。
ジン・セーガン(短髪黒髪の真面目無口そうな男性)
ロイ・ディラン(金髪のチャラそうな男性)
エレン・フィッズ(青灰色髪の女性)

くじ引きで決まったらしい。
ロイによるとエメルは護衛から外されてどっかに閉じこもって号泣してるんじゃないかとのこと。
3人が交代で護衛につく。順番はジャンケンで決めた。

最初の護衛エレンにエメルと何かあったのか聞かれ、エステルはエメルに何も言わずに決めてしまって誤解されているかもしれないので、エメルに会いに行く。

 

エステルはエメルの時間をあげたかっただけなんだとエメルに説明する。
「僕がまたお嬢様の護衛になってもいいですか?」とエメルに言われ「もちろんだよ」とエステルは答える。

エメルはエステルの護衛をするのはとても楽しかったし、お嬢様と一緒にいることが僕の喜びで、大好きなお嬢様をお守りすることこそ僕の幸せなんだから、護衛の仕事が僕のためにならないなんてことはないという。

ちょっとだけスネていたけどエステルが来てくれたからぶっ飛んだという。
それにスネていたのは公爵に対してで、エステルに言われたからってすぐにエメルを護衛から外したのは、ヤキモチだとエメルはいう。

「これからは何かを決める時は2回考えてください」とエメルはエステルにいう。

「やっぱり1日中つきっきりはよくない、エメルにも自分の時間が必要だし恋愛だってできなくなる」とエステルが言うとエメルはエステルの手の甲にキスをして、「仰せの通りに」と答える。

 

エステルの護衛はそのまま続くかと思ってたら、あっさり他の騎士に変わってしまいました。
エステルはちゃんとエメルに会いに行って話をして気持ちを伝えたのでエメルが嫌になったわけじゃなくエメルのためを思って言ったことだということはちゃんと伝わりましたが、エメルは護衛を外れたままになっちゃうのかな?
それとも4人で交代なのか、そこはよくわかりません。

でも1人で護衛はやっぱり無理があると思うので、交代制ってことでいいんじゃないかと思います。
寝る時間だってあるし、起きてる間だけだとしても、エステルが心配してたように訓練する時間もなくなっちゃうし。護衛って基本は何もしない時間の方が多いだろうから。

 

21話

ハーデル先生に「エメルさんの事がお好きなんですね」と言われてハーデル先生の事も好きだよと答えるエステル。

パパにカスティージョであることを忘れるなと言われたのは公爵家の名に傷をつけないようにという意味か尋ねるが、ハーデル先生は「誰が何と言おうとお前はカスティージョだ、その他大勢の烏合の衆など気にすることはない」という意味だと答える。

ハーデル先生は、例えテーブルの上のティーポットを蹴飛ばしたとしてもエステルをたしなめる者はいない、堂々とふるまえばいいという。
ちなみにカルルは、5歳年上の侯爵家の令息の鼻を骨折させて華々しく社交界デビューしたらしい。

 

護衛のエレンを部屋の外に出して、過去にいた混ざった男の子のカスティージョについてハーデル先生に尋ねる。
その子達が結婚して子供が生まれたらその子供は普通になるのか気になってとエステルは言うが、2人共成人する前に亡くなったので子供はいないという。

寿命が短いのか、殺されたのかと更に聞くと、ハーデル先生は、家庭教師の契約書に話してはいけない項目があり、これ以上は話せない、既に十分すぎるほど話してしまったという。

カスティージョには敵が多く、混ざった子は弱い、狙うには格好の的、だから必要以上に私に護衛をつけようとするんだと思うエステル。
理由はそれだけではないがくれぐれも用心するようにというハーデル先生。

混ざった子についてはこれ以上話してもらえないので、魔導士の塔について聞く。
魔導士の塔は魔導士の集まり。
この国は魔導士との交流はさかんな方で、魔法道具も日常で使われていて、人間の敵ではない。
なぜパパが魔導士を警戒しているかというと、魔道士は好奇心が旺盛で特にカスティージョに対する関心は異常だから。

 

次は図書館に向かいながら護衛のエレンと、もうすぐ狩猟大会で、貴族の子達も来るから友達ができるかもしれないという話をする。

エレンは「お嬢様がエメルの事を好きなんじゃないか」と今さらすぎる余計なことを言ってしまったというが、エステルは「うん 好きだよ」と言って、なぜそれが余計なことなんだろうと疑問に思う。

ハーデル先生もエレンも「エステルがエメルを好き」というのを恋愛感情の意味で言ってるっぽいんですが、エステルはまだ全然恋愛感情では考えてないようで、通じてません。
というか、エステルまだ10才ぐらいなのに、恋愛感情で好きって意味で言ってくる大人の方がおかしくないか?と思ってしまいました。
そういうませた子もいるだろうけど、恋愛感情じゃない方が多い年頃だろうと思うんですが。
なぜやたらとそっちに持っていく?って思いました。

 

22話

エステルが図書館で本を読んでいると「交代のお時間ですよ」とロイがやってくる。
「また図書館だなんてさすがクソ真面目なカスティージョ」とロイが言うと、カルルは毎日剣の稽古、パパは遅くまで仕事をしているとエステルが言うと、あの二人は単に好きなことしているだけだとロイは言う。

「路頭の子供ってイメージがあったけどお嬢様はいろんな意味で意外だ」というロイ。
エステル「それは私が娼婦の子供だから?」
ロイ「そっすねー」

確かにそういうところもあると思うと言い、金のボタンも緊張するし、この髪飾りはダイヤじゃないけど大事な宝物だからなくしたら泣いちゃうかもと答えるエステルに、ロイはわざとエステルを挑発するような事を言ったといって跪いて謝罪する。

 

「その人を知るには起こった姿を見るべし」で、わざと怒らせようとしたらしいが、エステルが怒らなかったのを見て、エメル・アストラーダ、あのディデム(礼儀)知らずがなぜお嬢様にほれたのかようやくわかったとロイはいう。

ロイはお詫びとしてキッチン荒らしに行こうという。
エステルを連れてキッチンに行くと、キッチンにいた召使い達にわらわらと寄ってこられて構われ、お菓子等をいろいろもらって、ロイとピクニックみたいな感じで食べる。

みんなに気を使わせて迷惑をかけたというエステルに、ロイは今頃お嬢様の話で盛り上がってるし、お嬢様はこの屋敷の星なんだと笑い飛ばす。

 

護衛の後釜を選ぶ時にくじ引きになったのも希望者が多すぎたから。
カスティージョは全然笑わないので、この屋敷の雰囲気は常時お通夜ムードだったが、エステルが来てからはカスティージョなのに違ってかわいくて愛らしく、公爵やカルルまでデレデレで雰囲気が変わった。
みんなエステルにお仕えしたいと思っているとロイはいう。

カスティージョの威厳がないと言ってそういうのを嫌がる人もいるのではと気にするエステルに、お嬢様はほんとにカスティージョらしくないというロイ。
エステルは、カスティージョらしさがわからないというが、ロイはカスティージョのに「気遣い」という美徳が備わり、多様性という意味で、エステルがカスティージョらしくないのはこの家にとっていい事なんだという。

 

ロイがエステルにジジロ(マセてる)という。
その意味は「見た目は子供中味は大人という意味です」と言って、次の護衛ジンが来て「交代の時間です」という。

ロイが言ってる「路頭の子供」の意味がよくわかりません・・・。
路頭って言葉は「路頭に迷う」以外で聞いたこと無い気がします。
ストリートチルドレンを日本語にした感じなのかな?

わざと怒らせようとしたとはいえ、娼婦の子供だから?の問いに、そうだという返事は、あまりに不敬なんじゃないのかなぁと思いました。

 

23話

今日の護衛はジン。
ロイはちょっと軽い、エレンは丁寧だけど子供扱いしてくるが、ジンは大人の目線で接してくれる。

今日は団長に招待されて騎士団の稽古を見学に行く事になっている。
キッチンに寄って用意してもらっておいた差し入れのミートパイを持って行く。

エステルは団長にアスターと呼んでくれと言われ、訓練施設を案内される。
カルルが5才の時に使っていた一回り小さい木剣があり、あれなら自分でも使えそうだと言ってエステルは持たせてもらうが、思ったより重く、中には鉄を入れてある物だった。

 

騎士達がエステルの持ってきたパイを食べているところにエステルも加わる。
ジンはエステルの護衛に手を挙げてなかったのにくじで当たったという話を聞いて、やりたくない仕事を無理やりやらせてしまったのかと思うが、ジンはやりたくなかったわけじゃなく他の人に譲っただけだという。

エステルは護衛が嫌だったら遠慮なく言っていいとジンに言うが、ジンは自分は口下手なだけで嫌なわけではなくむしろ光栄だし感激していると焦って弁解する。
エステル「ジンが好きでやってるならそれでいいの」
ジン「はい、私が好きでやっております」
エステル「よかった 私もジンが護衛でうれしい」

 

エステルの笑顔に癒やされた〜という感じで終わってます。
新しい護衛の話が1回ずつって感じで、次がエメルなのかどうなのかで、エメルも護衛に加わってるのかがわかります。

護衛の交代のタイミングがよくわからないんですが、たぶん1人1日で、1日毎に交代してるんだろうと思うんですけど、それにしては、前の人が護衛してる時に交代の「時間」だと言って次の護衛が来るのは、なんなんだろう?

1日のうちの時間で交代するのかとも思ったけど、「今日は」どこどこに行こうとか言ってるし、回の最初に前回とエステルの服が変わってるし(1日のうちに何度か着替えてもおかしくないけど)、たぶん1日交代なんだろうなと思います。

交代の時間という言い方に違和感を感じるのと、前の日に交代しに来てるのが「んん?」って感じなんですが、まあ、たぶん1日交代って思っておこう。

新しい護衛騎士の紹介が続いて、ずっとほのぼのな感じが続いてます。
早く社交界デビューとか狩猟大会とかやってほしいです。

 

「ある日、私は冷血公爵の娘になった」感想(4)