漫画「ある日、私は冷血公爵の娘になった」作画:Cotton 原作:Siya 感想(4)

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ピッコマにて。月曜更新で連載中。

娼婦の母に育てられた少女が、父親である貴族に売られる。
父は魔族の血を引く赤い目をした一族で・・・。

以下、ネタバレありなので、ご承知の上。

「ある日、私は冷血公爵の娘になった」感想(1)
「ある日、私は冷血公爵の娘になった」感想(2)
「ある日、私は冷血公爵の娘になった」感想(3)
「ある日、私は冷血公爵の娘になった」感想(4)

24話

エステルは、侍女のジェーンから狩猟大会の話を聞く。

狩りをするのは公爵とナイト達だけでエステルはテントで待ってるだけ。
狩りに出るナイトは女性にリボンを求める。
女性がそれを受け入れリボンを渡すとナイトが捕まえた獲物はその女性のものになる。
一番多くの獲物をもらった女性は最も人気のある女性である証でありとても名誉なこと。

リボンには家紋の刺繍を入れるが、エステルには難しいのでイニシャルにして、エステルはピンクのリボンを3本(パパ、他の人、予備)用意することにした。
エメルはエステルと一緒だからいらないだろうと思って。

狩猟大会当日、エステルは念入りに準備をされて狩猟大会用に用意されたドレスを着た。
今日は特別な日なのでエメルが護衛。

 

出発前、エメルはエステルに2人だけで話をする。
今まで誰も言わなかった事だろうけど、社交界に出れば色んな人に会い、いろんなことを経験するだろう、その時に万が一エステルの身に何か起こったら生き延びることだけを考えてください、とエメルはいう。

公爵はエステルがどこにいようとも必ずエステルを助け出すから、それまでエステルは生きていてくれさえすればいい。

エメルが「自分が助ける」ではなく「公爵が」と言ったのは、エステルに何か起こるという事は、エメルが命がけでエステルを守ろうとしてダメだった時、つまりエメルはもう死んでいる事を想定して言ったのだと、気がつく。

だからエステルは「エメルも約束して。どんなことがあっても生きるって。エメルが私の代わりに死ぬのは嫌なの」とエメルにいう。

エメルは護衛騎士として約束はできないが「お嬢様の仰せの通りに」と答えた。

 

24話 感想

前回のジンの護衛の次の日ではなかったですが、やっぱりエメルも交代制の護衛の1人に入ってるみたいです。

エメルがあんな助言をするのは「カスティージョには敵が多く、混ざった子は弱い、狙うには格好の的」で、ハーデル先生も混ざった子は成人前に亡くなったって言ってたし、混ざった子は過去、それだけ狙われちゃって危なかったって事なんでしょうね。

25話

エステルはパパにドレスを見せて、抱っこされ、なでなでされ、パパと一緒に馬車に乘って狩猟大会へ。

会場に着くと、エステルは周りの人達に注目されてザワザワされる。
カスティージョのテントは黒。
パパの指示で、エステルのドレスと同じ服を着たウサギのぬいぐるみが用意されていた。

カスティージョのテントへ、いろんな人が挨拶に押し寄せてきた。
挨拶に来た人たちのゴマすりがすごくてエステルはだんだん疲れてくる。
自分を見る他の人の視線が怖いほど。
パパに帰るか聞かれたがエステルは「それはダメ」と答えた。

会場に皇帝夫妻が到着。
公爵「ふん のろまなタヌキのお出ましか」

 

26話

皇帝が来ても他の人達のように、バンザイもお辞儀もしないパパをみて驚くエステル。
皇帝の挨拶の言葉は、魔法で聞こえてくる。

皇帝がパパに気付いて声をかけてくると、チッと舌打ちするパパ。
皇室の行事に参加するなんて珍しいと言われる。

エステルは皇帝に名前を聞かれてきちんと挨拶するが、更に舌打ちするパパに内心驚く。
皇帝はエステルと同じ年頃の息子がいるから友達になってくれというが、パパが「この子はまだ幼い上に病弱、男の子と遊ぶにはまだ早いかと」というと、まずは文通からということになる。

皇帝は、狩猟の時おしゃべりしながら一緒に回ろうと公爵を誘うが、公爵は「狩りに会話が必要ですか?」と、つれない返事。

パパがそんな態度をとっても怒らない皇帝にも驚くエステル。
パパは「行こうエステル」と言ってエステルを抱っこして移動。

 

エメルは魔道士が近くにいるのに気付き、エステルに見ないように注意する。
公爵が魔道士をギロッと睨み、公爵の剣の精霊石がギイイインと今まで聞いたことの無い音を出す。

「あのカッシャン(クソ野郎)どもを近づけさせるな」とエメルに命令するパパに、エステルは悪い言葉だから使っちゃダメなんだというが、パパは「悪い奴には使ってもいい」と答える。

エステルはパパにリボンを渡す。
剣にリボンを結ぶパパをみて、ピンクじゃ目立ち過ぎかなと思う。
パパは「残りも もらおう」と言ってリボンを全部もらっていった。

「僕の分は?ずるいです。独り占めして」というエメルに公爵は「何のことだ 消え失せろ。貴様は狩りに出ないではないか」という。

パパはエステルの額にキスをして「熊を獲ってきてやろう」と言って、馬に乘って狩りに出発した。

エステルは、「パパには内緒。よければ」と言ってエメルに刺繍を失敗したリボンをあげた。

テントに戻ろうとすると皇后陛下が「私もご一緒してよろしいかしら?」とやってきた。

 

25〜26話 感想

さすがパパは、皇帝だろうと敬わないだけじゃなく、舌打ちしまくりですね。
のろまなタヌキなんて言っちゃうくらいだもんね。

そんな公爵の冷たい態度にめげずに、親しげに話してくる皇帝もスゴイね。
公爵は今までもずっとそんな態度だっただろうに。
用件もなく会話なんてしたことなさそうなのに、話をしながらなんてよく誘うよなと思いました。

 

27話

テントで皇后と一緒にお茶を飲み、エステルは緊張するが、皇后に「ここへおいで」と言われて膝に抱っこされる。

皇后「私にもあなたと同じ年頃の娘がいるのよ かわいそうな子がね」
皇后「狩りはお好き?」
エステル「ええ 血を見るのは怖いですけど」
皇后「血が怖いだなんて 彼とは似てないのねぇ」
皇后「いつでも私を頼ってちょうだい なんたって公爵の娘は私の娘と変わらないんですからね」

エステルと同じ年頃の息子は、カルルとも交流があるらしい。

エステルは皇后の相手で気疲れして、エメルに勧められて散歩に出る。
そこで先程テントに挨拶に来たセルヴァン伯爵に、お茶をしにテントに招かれる。
エメルに聞こうか迷うが、自分で決めないとと思い、エステルは行くことにする。

 

セルヴァン伯爵のテントで騎士たちにリボンを求められ、自分にリボンをもらいたがる人がいることに驚く。

お嬢さん達に声をかけられ、そのうちの1人に「カスティージョの目の色は赤なのにピンク色だなんてどこかおかしいのではないか、私の専属の魔道士に診てもらったらいかが」と言われる。

エメルの?精霊石がギイイインと鳴る。

「うちにも腕のいい主治医がいるし、おかしくないから」とエステルは断るが、「医者と魔道士は違う」と更にその令嬢は食い下がってきたので、エステルも反撃する。

「私がカスティージョではないかもしれないと疑っているのか、カスティージョと魔道士は仲が悪いことを知らないのか、知った上での発言だったのなら随分とカスティージョをなめてるようですね」

突っかかってきた令嬢が震えだしたところで、エステルはお茶のお礼を言って去る。

 

27話 感想

パパが離れたので、早速、社交界で嫌な目に合うイベントっぽい。
皇后はいい人っぽい見た目だけど、「かわいそうな」娘とか、「公爵の娘は私の娘と変わらない」って言う時に、陰があって意味深な感じでした。

皇后の娘や息子って言っても、義理の子、他の妃が産んだ子なのかなと思いました。
見た目通りなら皇帝夫妻は、おじいさん、おばあさん世代っぽいもんね。
皇帝は作れても皇后はもう産むのは無理っぽい気がします、10年前でも。

「公爵の娘は私の娘と変わらない」っていうのが特にどういう意味なのか、気になります。

散歩やセルヴァン伯爵のテントで、エメルが近くについてきてないのかな?っていうのが気になりました。エメルは他にやることないんだから、ついてきてるはずだよね?
テントの外にいるのかな?
エステルが言われた事を聞いてたから精霊石が鳴ったってことなのかな。

 

カスティージョは恐れられているようなのに、普通の小娘っぽい令嬢が、エステルに言葉でとはいえ仕掛けてくるなんて、随分猛者だなと思いました。
すぐビビってたけど。

エステル自身が弱い感じだったとしても、パパ公爵という後ろ盾があるのに、後が怖くないんだろうか?

でもエステルも、初めての社交の場で、エメルから命の危険の注意も受けてたのに、危機意識が低すぎないか?と思います。
皇后だって、いい人とは限らないんだから、膝の上に乗るなんて危ないでしょ。
すぐにバレるようなことはされないにしても、髪の毛とられて魔道士に渡されて調べられちゃうとか、何かしらされる可能性はあるのに、無防備すぎる。

よく知らない伯爵のテントに行っちゃうのもね。
もっと慎重に!って思うけど、挑んじゃうのが半分カスティージョ気質だからなのかな。

そして最後は、今までのエステルからは想像できない感じで脅してたのがちょっと驚きでした。そこもやっぱりカスティージョ気質?
ハーデル先生の助言のおかげ?でもあるようですが。

相手の令嬢はいかにもな感じの意地悪っぽい見た目と言い方なモブっぽい令嬢でしたけど。