漫画「シーカウルフ」原作:Siya 作画:coin 感想(1)

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氷の塔の魔法使いシーカ・ウルフと帝国で5本の指に入る腕前の剣士カーサス・リアンのお話。
最近、帝国の南西部で出る魔物のことで、カーサスが氷の塔を通じてシーカに調査に同行してもらうことを依頼して、2人は出会う。

ピッコマにて。土曜更新で連載中。
以下、ネタバレありなので、ご承知の上。

 

 

 

1〜6話

冒頭、幼いシーカは魔物と言われて人々に追われている。
オオカミの兄弟達は捕まって殺されてしまった。

というシーンで始まるが、すぐに終わってしまい、どういうことなのかは不明なまま、現在の25才のシーカの話が始まる。

シーカは25才だが、理由あってもっと年若い少女のような外見をしている。
ピンク色の髪、薄紫色の瞳だが、冒頭シーンの幼い時の姿は紺の髪、赤い目だった。

シーカは生まれてすぐに捨てられ、オオカミに育てられたが、人間に追われて「剣士さん」という男性に助けられ、彼に魔法使いのいる氷の塔に連れて行ってもらってから、ずっと氷の塔で魔法の修行をしていた。

今はシーカは氷の塔を出たようだが、ずっと氷の塔にいたシーカは世間に疎く、服をぼったくられて20倍の値段で買わされ、お金がなくて、傭兵ギルドに登録してお金を稼ごうとしていた。

 

 

この世界では魔法使いは氷の塔にしかいないらしく、魔法使いに会うのは珍しい事なようで、魔法使いだと言ってもすぐには信じてもらえず、ギルドの支部長カーリーに、証拠として幻想魔法を使って見せてやっと信じてもらえる。

登録手続きをしている途中で、剣士のカーサス・リアンがやってきて、魔法使いを迎えに来たという。
カーリーがシーカに契約書も渡さないで登録書を書かせようとしていた事をカーサスは指摘して、シーカを連れて行く。

カーサスはシーカの恩人で初恋の人である「剣士さん」に瓜二つで、シーカは剣士さんだと思って再会できたことに感激するが、カーサスは現在26才で、シーカの子供の頃に大人だった剣士さんと年齢が合わないため、人違いだとわかる。

カーサスは氷の塔のアルカナに2ヶ月前に依頼して、シーカを紹介してもらっていたのだが、シーカが最近、アルカナと連絡をとっていなかったため、依頼のことを知らなかった。

帝国の西側は黒い森と隣り合っていて、その先には赤い森が西南部にある。
そこに呪術師が住んでいて、最近西南部で出る魔物はその呪術師が召喚しているのではと疑っているが、そういった類のことに詳しくないので、魔法使いの力を借りたい、というのがカーサスの依頼内容。

魔物や規格外の魔法に関して、塔の中で一番なのはシーカだから、自分にこの依頼が任されたのだろうと思う。

 

 

シーカはカーサスに、代わりに人探しに力を貸してほしいという。
シーカが探しているのは、双子の弟で、生まれてすぐに生き別れになってしまった。
男の子で茶色の髪、貴族だった、母は精神を病んでいた人だったかもしれない、というくらいの情報しかない。
カーサスの依頼をこなしたあとに、シーカの人探しを手伝うということに話は決まった。

剣士さんは探さなくていいのかとカーサスに聞かれるが、探さなくていいと答える。
彼のことは「剣士さん」としか知らず、名前は教えてもらえなかった。だが「きっとまた会える」と彼が言っていたのをシーカは信じている。

カーサスは帝国で5本の指に入る実力で、シーカも氷の塔で5本の指に入る実力だという。
魔法使いは氷の塔にしかいないので、大陸全土でも5本の指に入るということになる。

カーサスに宿まで送ってもらい、一人になったシーカは部屋でアルカナに連絡を取る。
アルカナは2ヶ月でシーカを見つられたことに驚くが、シーカは2ヶ月も探させてしまって申し訳ないと思う。アルカナとカーサスの間には「何か」があったらしい。

 

 

剣を極めるとオーラというものが使えるようになり、オーラコアというものが体にできる。
そうなった者を、オーラ使用者、マスターと呼び、帝国に十数人しかいない。

その中でも最強の4人が、暗黒騎士ベラムド、銀騎士シグリド、狂戦士ウツール、放浪者カーサス。
カーサスは4強の1人なので、信用できるだろうとアルカナはいう。

魔法使いやマスターは普通の人より老化が遅く、寿命が長い。

カーサスがシーカに服と剣を買ってくれる。
シーカは剣はあまり使えないが、牽制と護身用のため。
シーカのカバンは小さいが、見た目では入らなそうな量の物も入る魔法のカバン。

アルカナは瞬間移動の魔法が得意で、呪文を唱えずに使える。
シーカは瞬間移動の魔法は使えるが、遠い場所は座標がないと移動できない。

シーカは馬に乗れないので、カーサスと一緒に馬に乘って移動することになった。
アラゴに寄って、ベルギアへ。

 

 

7〜9話

馬の後は、船を借りて移動。

シーカは依頼内容の魔物のことをカーサスから詳しく聞く。
全体的な数が増えているならカーテンの問題かもしれないとシーカは言う。

私達の世界と魔物たちの世界の境界線の事をカーテンと呼ぶ。
魔物は別の世界から来る動物で、カーテンが弱まった時に超えてくる。
逆に人間がカーテンを超えて向こうに行ってしまい失踪者になることもある。
カーテンを強化する方法は今のところない。

湖だが急に天気が悪くなり強風で波が荒れ始め、甲板にいると水に落ちそうになる。
他の船の人達も、魔法よりも水に落ちて死ぬほうが怖いだろうからとカーサスに言われて、シーカは魔法を使って、穏やかな天気にするが、力を使いすぎてシーカは倒れてしまう。

 

 

シーカは夢の中で、魔物だと罵られたり、母親が「お腹の中にいるのは魔物だ、取り出して殺して」と言っている声を聞く。
そしてその後、剣士さんが「シーカはとってもかわいいよ、世界で一番愛らしいね 魔物なんかじゃない 愛してるよシーカ 俺たちきっとまた会えるよ」と言ってるのを聞く。

シーカが目を覚ますとカーサスがいて、あの後、漁師さん達が村長さんの家に連れてきてくれたと説明してくれる。

村の人達がいるところに連れて行かれて、酷い目に遭うのかとシーカは構えるが、大漁だったと言って、みんなに魔法使いさんと言われて感謝される。

村の者を救ってくれたお礼として、たくさんの食事を出される。
シーカは今まで魔法を使うたびに嫌われてきたので、思ったのと逆の反応に驚き喜ぶ。

 

 

10〜11話

村の人達と別れ、船を降りて馬に乘って、目的地に到着。
狂戦士ウツール・ミハスのいる屋敷へ。

カーサスはここまで乘ってきた馬をミハスと呼んでいた。
シーカも馬の事をミハスと呼んで世話をしてきていたので、ウツールに「ミハスは体は大きいけど怖がり、なれない場所に着て不安がっている、見た目と違って繊細なところがかわいい」といいながらミハスの面倒を頼んだ。
それを聞いてカーサスは笑いを堪えて面白がり、ウツールの部下たちは驚愕するということになった。

ウツールが自己紹介して、ウツール・ミハスという名前だとわかると、シーカは顔を赤くしてカーサスに怒り、ウツールに謝罪したが、ウツールはカーサスの事は知っているので、カーサスが原因だろうと理解していた。
カーサスはウツールにあげるつもりで乘ってきた馬だという。

シーカは魔物が操られているかどうか判別できる。

シーカはウツールと2人だけで話がしたいと言って、カーサスは部屋の外に出る。
シーカは魔物の出方を聞いた後、人間に似た魔物もいたかと聞くが、ウツールは見たことがないという。

ウツールは、カーサスとは傭兵の仕事で一緒に戦った時に知り合った。

2人だけで何を話していたのか聞かれ、それを言ったら2人で話した意味がないというが、魔物について質問しただけだと答える。
カーサスが「あのこと」を知ったらどうなるのだろうとシーカは恐れている。

 

 

12〜14話

ウツールと兵士たちと一緒に魔物が現れた現場に向かう。
ウツールが先頭、シーカの傍にはレフィーという兵士が護衛に付き、カーサスはしんがり。

現場で魔法を使って痕跡を確かめるが何も見つからず、一番最近の現場に向かう。
レフィーは「野蛮族がやったに違いない、森に火をつけてでも倒すべきだ」というが、ウツールにたしなめられる。

そこでまた魔法を使っていると、植物っぽい魔物が現れ、戦闘になり、ウツール、カーサスが剣で戦い、シーカが魔法で補助して、倒す。

シーカはウツールや兵たちを魔法で毒の浄化をして、応急処置をし、魔法で精製して成分を抽出した傷を治療し痛みを和らげ感染を防ぐ薬をケガした兵士たちに飲ませた。

魔力は心臓の周りにあり、シーカ達魔法使いはそれをサークルオブハート、もしくは単にサークルと呼ぶ。

シーカは、魔物に遭ったのは初めてで、本の知識でよく知っているつもりでいたが、実際に遭うのとは全然違うのだと思った。そして何も出来なかった事を恥じるが、カーサスは初めて魔物と対峙した新兵は固まるか逃げるかする者が多く、魔法を使って毒を飛ばしてくれたシーカは初めてにしては上出来だという。

兵たちのケガは完全に治せたわけではないので、彼らは一旦、屋敷に戻ることにした。

 

 

15〜19話途中

ウツール、カーサス、シーカでわかった事を話し合う。
シーカは誰かがカーテンの力を弱めて破ったという。

カーサスは湖の近くでみつけた鏃をウツールに渡す。
野蛮族は部族ごとに鏃の作り方が異なり、その鏃はソーツス族のものだとわかる。

野蛮族と国境を接している西部が行ってきた政策に結婚支援があり、ウツール・ミハスはそれにより生まれた帝国人と野蛮族のハーフだった。

族長に話を聞きに行くというウツールに、シーカもついていくという。
シーカはカーサスは来なくてもいいというが、ウツールは雇ったのだから連れていくという。

シーカと2人になってカーサスはパートナーなのにカーサスを置いていこうとしたシーカに少し拗ねて「自分からつっぱねるのはいいけどシーカにされるのは嫌だ」と自分勝手な事を言うが、今度からはパートナーらしく2人で話し合ってから決めるという事になる。

 

 

カーサスは自分がシーカの愛情が欲しくて欲深くなっていることを自覚するが、いずれ別れてまた会うことはない相手なのだから無理に距離を置かなくていいだろうと考える。

シーカは部屋でアルカナに今日の事を報告する。
カーテンを弱めたのは、落伍者か、呪術師か。
落伍者とは氷の塔の教えを捨てた魔法使いのこと。

以前、落伍者が反乱を起こそうとして逆に全員殺害されるという事件があったため、帝国民は魔法使いからさらに距離を置くことになった。

シーカの部屋に兵士が訪ねてきてさっきの薬を分けてほしいと言われるが様子がおかしく、襲われそうになったところをカーサスに助けられる。
カーサスはシャワー中だったようで髪が濡れていたので、シーカは魔法で乾かしてあげる。

兵士はカーサスが担いでウツールのところへ連れて行く。
シーカは油断していたと反省する。

治癒魔法は存在するが、「その存在が知られたところでいいことはない」という氷の塔の教えで、外ではほとんど使ったことがない。
しかし中途半端に知られるよりキチンと教えたほうがいいのではないかとシーカは考える。即座に治せるのは外傷だけで病気は治せない。

魔法がオーラのように受け入れられれば、マスターと同じ境遇を魔法使いが受けられるのに。

 

 

カーサスがシーカの部屋に食事を持ってきてくれる。
さっきカーサスは上半身裸だったので、オーラコアが見えたというシーカに、カーサスは冗談でオーラコアが欲しいかと聞くが、「私はそんな人間じゃない」と真顔で答えるシーカ。

冗談だとわかった後、カーサスはシーカにオーラコアを見てみるかと聞く。
オーラコアに興味がない魔法使いはいないが、失礼ではないか等としばし考えた後、本人がいいというんだからいいだろうと、見せてもらう。

剣を極めるとオーラを使えるようになり、オーラが体の中でしっかりした形を持つようになると体の外に現れる。これをオーラコアといい、宝石に似ているのでソードジュエルとも呼ばれる。
出てくる位置は、手の甲、額、みぞおち、首の後が多い。

カーサスは首の下、背中の真ん中にオーラコアがあり、周りに入れ墨をしている。
入れ墨は野蛮族特有の文化で帝国民にとっては野蛮な行為。
カーサスのように髪を伸ばす人も帝国民にはいない。

 

 

私も何か見せないとフェアじゃないからと、シーカはカーサスに自分の杖を渡して見せる。
魔法を使うのに杖は必須ではないが、魔力の多いシーカは杖があった方が魔力量をコントロールしやすい。

忠誠心、名誉、友情など、見えない概念が窮屈で嫌だというカーサスに、シーカは「カーサスは人間でいるのが嫌なんですか?」と聞く。

人間に認められたいなら人間のルールに合わせるのが一番だが、それが嫌ならカーサスは人間でいたくないということなのか。

でも本当に嫌ならこんな仕事をせず山にこもっているはず。
だからカーサスはいろんなルールを破らなくちゃいけないっていう自分のルールに縛られているんじゃないかと指摘する。

返事のないカーサスにシーカは踏み込んで言い過ぎてしまったかと謝ろうとするが、カーサスは「そうだね、少し疲れたのかもしれないな」と答える。

それを聞いてシーカはカーサスを抱きしめ「ハグすると気持ちが落ち着くらしい」という。

 

 

人との触れ合いを躊躇いながらも、こうやって境界線を超えてくるのはシーカが社会生活を本で学んだからだろう。でもシーカは人と関わることを怖がらない、怖がっているのは俺の方だとカーサスは思う。

シーカはこの旅が終わったら塔に戻って死ぬまで一生外には出ないつもりだから、深い関係になるのを恐れなくても大丈夫だ、もっと私と仲良くなっても平気だとカーサスにいう。

カーサスは、もう彼女には会わない事を望んでいたはずなのに胸が苦しくなる。シーカの言い方は、罰として自分を塔に幽閉しようとしているような言い方だと感じた。

「じゃあ思い切り仲良くなってみよう、敬語もやめよう」とカーサスは提案し、シーカに抱きついた後、お姫様抱っこする。

ハグすると気分がよくなるっていったけどどうかとカーサスに聞かれるが、シーカは初恋の人にそっくりなカーサスにドキドキしてしまう。カーサスはすごく落ち着くという。

 

 

明日からまたウツールについて出かけるからよく休むように言って、カーサスはシーカの部屋を去り、ウツールの部屋に酒を持って話しに行く。

「ウツールは自分の好き勝手に生きてもいいと言われたらどうする?」
「好き勝手に行きているお前にそんなこと聞かれるとはな」

おそらく4強のマスターの1人、暗黒騎士ベラムドの話。
結婚してルナティルからアンケルトゥナになった。
結婚して幸せそうにしている姿を見ると嬉しいが、俺はああなれないと思うと辛いとカーサスは思う。

ウツール「思いのまま生きたいならその通りにすればいい、人はみなそうしているじゃないか、周りに気を使うのだって本人が選択したこと」

カーサス「子供の頃に受けた傷のせいでこんな風になったんだ」
ウツール「忘れたらどうだ、今でも無理してるんだろう?」
カーサス「繊細な俺の気持ちが全くわからないウツールに核心をつかれるとは」

 

 

19〜23話

翌日、最初にソーツス族に会いに行く。
ウツールの母親がソーツス族。

歩いているとソーツス族の者が現れ「穢れた血の者は消えろ」と言われるが、ウツール達はシーカはセセラクでセセラクが族長に話があり会いたいと伝える。

セセラクは巫女の事で、魔法使いとは違うが、魔法使いを表す言葉が野蛮族の言葉にないため、一番近いセセラクと説明した。

族長はブラクといい、ウツールの祖父だった。
族長に、我々には長らくセセラクがいなかったが、ラチャ族に新しいセセラクが現れたという話を聞き、次にラチャ族のところへ向かう。

シーカの体力が限界になり、途中で休憩をしていると、矢が飛んでくる。

それでも進もうとする彼らにラチャ族の者は「警告は意味がなかった、やはりセセラクの言う通り、闇の魔女が村に向かって来ている、なんとしてもその魔女を殺さなければ」という。

 

 

チカの実という毒の粉を使われ、ウツール、シーカが膝を折る。
カーサスがウツールの名を呼び、シーカを担がせて逃し、オーラを使って野蛮族の足止めをするが、カーサスは毒に倒れて捕まってしまう。

カーサスが気付くと縛られており、セセラクが目の前にいて、オーラコアは封印されていた。
名前がわかれば呪いをかけられるため、カーサスはシーカの名前を聞かれるが答えないため、拷問されて手を潰される。

「あの女は魔物だ、かばう必要はない、一晩考える時間をやる」と言ってセセラク達は去る。

出発の時、シーカが「名前を呼んでくれればすぐに駆けつける」と言っていたことを思い出し、「シーカ・ウルフ」と言ってみるが何も起こらず「バカだな何を期待して」と思ったところへ、シーカが現れる。

シーカはカーサスの傷を見て痛みを感じなくさせる魔法をかけたあと、魔法で縄を解いてカーサスを腕に抱いて魔法で転移する。

 

 

ラチャ族のセセラクが、カーサスの事をイケメンで好みだが使命のために切り裂いてでも魔女の名前を聞き出さないとと考えていたところへ、「邪魔してくれたな」と言って白髪、赤目の男が現れる。
夢の中、もしくは精神世界。

「俺が誰だかわからないか?」
「さすがセセラク、思い出したようだな」
「なぜ、確かあの女が・・」
「人間は関節が全部抜けても死なないって知ってるだろ?ちょっと俺の相手をしてくれよ、邪魔ばかりしてないで」


「お前さえいなければ、お前が私の人生を無茶苦茶にしたんだ」
悪夢を見ていたカーサスが目を覚ます。
カーサスの手は、意識を失っている間にシーカが魔法で治療した。

 

 

カーサスの髪は短く切られていて、更にシーカの初恋の人にそっくりになった。
カーサスは願掛けをしていて、願いが叶ったら切ろうと思っていたのだが、特に叶えたい事があるわけじゃないという。

名前を呼んで本当にくるとは思わなかったと言うカーサスに、シーカは、カーサスが呼ぶ声はよく聞こえるんです、世界の果てでも飛んでいきますから、何かあったら呼んでくださいね、という。

シーカと話している途中で、カーサスのオーラが戻った。
呪術が解けたという事は、つまり呪術師が死んだという事。

「あのセセラクが君のことを魔物だの何だのっていってたけど」とカーサスが言うと、シーカの顔色が変わる。

 

 

1〜23話 感想

シーカはいろいろと謎を抱えている存在なようです。
この世界では魔法使いも嫌われるようですが、それ以上に魔物と言われることを恐れている様子。

そして、カーサスの髪が短くなったのを見て、「これか!」と思いました。
シーカの恩人で初恋の人は、この状態のカーサスって事なのか、と。

つまり、これから先の未来で、カーサスは何らかの事情で過去に戻り、子供のシーカに会ってシーカを助ける。最初からそれがわかってて過去に戻ったか、事故でなのかはわからないけど、その時にカーサス自身がシーカの恩人で初恋の人なのだと気付く。

でも未来のカーサスが経験した過去と同じ経緯をたどるように、シーカには名前を教えなかった。
そしてこの先にカーサスに出会うこともわかっているから、また会えると言い、シーカの事もその時点ではおそらくよく知っているから、得体のしれない存在のシーカを助けてあげた。

そういうことなんだなぁと思いました。

カーサスは髪が長い時も美形だったけど、髪が短くなってからの方がカッコいい気がします。
すっごく好みってわけでもないけど、まあまあ好きな絵柄です。

過去に戻ったカーサスがまた現在に戻ってこれるのか、戻ってこれないままだと過去に戻る時点までシーカからは隠れて暮らして、そこまでの時を過ごさないとって感じになってしまうので、かわいそすぎるから、なんかうまくいって、ハッピーエンドになってほしいな、とまだまだそこら辺はただの推測なんですが、切ない終わり方にならないでほしいなぁと思いました。