漫画「よくあるファンタジー小説で崖っぷち妃として生き残る」作画:AhBin 原作:Nokki 感想(2)

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交通事故に遭い、気付いたら異世界で10才くらいの少女になっていて、そこは自分が読んだことのある小説の中の世界だったという、異世界転生もの。
舞台は中世の西洋のような世界。

ピッコマにて。金曜更新で連載中。
以下、ネタバレありなので、ご承知の上。

「よくあるファンタジー小説で崖っぷち妃として生き残る」感想(1)
「よくあるファンタジー小説で崖っぷち妃として生き残る」感想(2)
「よくあるファンタジー小説で崖っぷち妃として生き残る」感想(3)
「よくあるファンタジー小説で崖っぷち妃として生き残る」感想(4)
「よくあるファンタジー小説で崖っぷち妃として生き残る」感想(5)

 

11〜13話

セザールが出征してもうすぐ1年。
カナリアはセザールに手紙を書いている。

皇帝が息子の自慢話をしている事、最近裁縫の練習を始めた事、紫の布に金色の糸で刺繍をしたらきっとカッコいい、それを着たあなたの姿が楽しみ、早く会いたい、あなたがいないと退屈、早く帰ってきて欲しい、等。

最後にカナリアは、一番好きな香水を手紙に吹き付けた。

戦地で、カナリアの手紙を読むセザール。
部下に、にやけていると言われる。

部下が「カナリアは皇子の敵だと噂で聞いた」と言っているのを聞いて、セザールは「カナリアに対する誤解は帝都に戻ってから解けばいい」と考える。

「俺も お前がいないと寂しいよ」

皇帝への報告で、南部戦線で第一皇子の部隊がまた勝利し、第一皇子が指揮をとってからバーバリアンの弱体化に成功、この勢いなら近いうちに南部地方を侵略したバーバリアンを全滅できそうだという良い知らせを聞いて、皇后は苛立つ。
「アイツの弱点を早く見つけ出せ」と皇后は何かを企んでいる様子。

セザールは手紙の返事の代わりに南部の地でしか育たない木を送ってきて
「この木はお前に似てる」とメッセージがあった。

 

 

カナリアはこれを届けた士官の名前を聞き、ラオ・ベオンヒルトだと知ると、彼が落ちぶれた皇族家の3男でセザールの忠実な部下の一人だとわかり、彼なら信頼できると思い、散歩に誘う。
セザールの様子を知ろうとするが、皇子の個人的な事は話すなと命令されていると言って教えてもらえない。彼は忠実で真面目だけど社交性ゼロで融通がきかない設定だった事を思い出す。

カナリアは様子を聞き出すのは諦め、本題のセザールへの秘密の伝言を伝える。
ブラームス・スミアは皇后に買収されて皇子の情報を漏らしていると。

だがラオは彼は皇子が幼い頃から付き合ってきた傭兵の1人で買収されるなんてありえないと反論する。
カナリアは自分の話を信じなくても構わないが、必ず皇子に伝えてほしい、それが真実かどうかは皇子が判断するからと。
手紙は皇后派の者が内容を確認するので手紙では伝えられないため、皇子の忠実な部下であるラオを信じているから伝えてほしいのだという。

 

 

皇子から贈られた木は3本あり、カナリアの室内の庭は2本が限界、残り1本は皇子宮に植えることにした。
すぐに皇子宮に行こうとすると侍女のアニーの反応が焦った感じになりあやしいと思って行ってみると、皇子宮は放ったらかしできちんと管理されておらず、横領しているのが丸わかりな様子だった。

主が不在でも皇子宮の予算は毎月割り振られており、侍従長、侍女長の2人が管理しているはず。
カナリアはノアを呼んで書類を調べてもらうが、ノアも「これはひどすぎるな こんなに横領できるなんてよほどの人が後ろ盾なんだね」というほどだった。

皇后の実子であるノアは、皇后にへつらう者達にもにらみがきく。
侍女長達は何も知らず、お金の管理は行政官であるセピア準男爵が行っているという。
ノアは詳しい状況がわかるまで、セピア準男爵の行政官の権限を剥奪し、その間、代わりにカナリアが皇子宮を管理するようにいう。

 

 

カナリアは侍女長?に皇子宮の修理や掃除の指示を出す。

調べたらセピア準男爵は予想通り皇后エブゲニアの手先で、役人はそれをわかってて見逃していた。
だが、セピア準男爵はエブゲニアに憎まれていることもわかった。
カナリアは皇后とのお茶会で、皇子宮の管理の事について触れられた時に、皇子宮が遊んでいると宮を管理している皇后の評判も悪くなると、うまく言い訳して、皇子宮の管理を任せるとエブゲニアに認めてもらう事ができた。

セザールは、ラオ、ミラーと一緒にブラームス・スミアが鳥を使って情報を送る現場を押さえる。
ブラームスには病気の娘がいると聞いたが、いつ裏切るかわからない者をそのままにしてはおけないと、セザールはブラームスを切り捨て、頭を見せしめとして表に掲げておくように指示する。

セザールはラオに「これでも皇子妃が皇后の味方だと思うか」と問うが、ラオはそれでも「ブラームスは捨て駒の囮かもしれない、5年一緒にいても皇子を虜にするためにずっと演技をしていたのかもしれない」と反論する。

セザールはラオに「もう一度俺の妻を侮辱したらただじゃおかない」というものの、カナリアを疑う気持ちも湧いてしまう。
「違う すべてが演技だったはずがない そんなはずは」

 

 

14話

カナリアがセザールの宮も管理するようになってから半年が経つ。
前よりはやることが増えたが、暇。
ノアは後継者の教育で忙しい。

カナリアがやってることは、社交界で作り笑いのお披露目、いろんな行事に顔を出す事くらい。
おしゃべりできる女友達がいたらいいのにと思う。

社交界で交流している令嬢は、皇后とのコネが欲しくてカナリアと親しくなろうとする者ばかり。

セザールが送ってくれた気にピンクの花が咲き、「この木はお前に似てる」というのはこういうことだったのかと、セザールを可愛いく思う。

晩秋のこの時期、帝国では狩り大会が開催される。
カナリアは無駄な行事だと思う。

そこでカナリアはグレイシーに会い、また笑いながら皮肉を言われる。
グレイシーは乗馬服を着ていて、体を動かすのが好きだから狩りに参加するのだという。
カナリアは可愛い生き物を殺したくないから参加するつもりはない。

 

 

グレイシーは、貴族の令息に(狩りの獲物の)狐の皮を差し上げたいと言われるが、自分で捕るからいらないと断った上に、相手の名前をわざと間違えて言う。

アレックス・ブリュッセルというその貴族は、エリザベス・ジャベットという婚約者がいるのにグレイシーにしつこくちょっかいをかけてくるらしい。

エリザベスは彼の浮気癖のせいですごく悲しんでいる、婚約破棄されるに決まってるとグレイシーは言い、カナリアも「婚約者の家柄の恩恵を受けているのに図々しい」というと、グレイシーも激しく同意し、思わずカナリアの両手を握ってしまう。

その状況にお互いすぐに気付いて、プイと離れたが、カナリアは悪の脇役とヒロインじゃなかったらグレイシーと結構仲良くなれたかもしれないと思った。

 

 

11〜14話 感想

カナリアはセザールの味方なのかどうなのかってのが微妙で気になってましたが、やっぱり皇后とは、皇宮でそれなりにうまくやっていくために、付き合いを保っているだけで、セザールの敵になろうとしてるわけじゃないようで、よかったです。

ノアも成長してそれなりにちゃんと男らしくなってるようで、よかった。
ちゃんと召使いに強い態度を取れるくらいには。

でもノアは自分の母親が陰でいろいろ牛耳ってる事は知らないのかな。
それでも今のところ、セザール&カナリアの味方なので心強いです。

 

 

「ノアは後継者の教育で忙しい」っていうのは、ノアの後継者かと思って何の事かと思ったけど、皇帝の後継者教育をノアが受けているって意味なのかな。

セザールはカナリアへの疑念も浮かんじゃって葛藤しているようで、どうなんだろうと思ったけど、その後、あっさり半年経ってしまって、でもセザールが出てきてないので、何か変わってるのかわかんない状況。

離れてるとまあそうなりますよね。

セザールはいつ帰ってくるんだろう?
近いうちにバーバリアンを全滅できそうって言ってたのが半年前だから、もうそろそろ帰ってくるのかな?

グレイシーはわりとサバサバした落ち着いた令嬢のようで、ほんとにカナリアと仲良くなれそうだけど、どうなんだろう、仲良くなるのかな。

 

「よくあるファンタジー小説で崖っぷち妃として生き残る」感想(3)