漫画「よくあるファンタジー小説で崖っぷち妃として生き残る」作画:AhBin 原作:Nokki 感想(3)

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ピッコマにて。金曜更新で連載中。

交通事故に遭い、気付いたら異世界で10才くらいの少女になっていて、そこは自分が読んだことのある小説の中の世界だったという、異世界転生もの。
舞台は中世の西洋のような世界。

以下、ネタバレありなので、ご承知の上。

「よくあるファンタジー小説で崖っぷち妃として生き残る」感想(1)
「よくあるファンタジー小説で崖っぷち妃として生き残る」感想(2)
「よくあるファンタジー小説で崖っぷち妃として生き残る」感想(3)

 

15〜19話

狩り大会

カナリアは狩りに参加しない令嬢達とゲームをして負けてしまい、罰ゲームで狩場に花を一輪摘みに行く。護衛をつけず、散歩を楽しんでいたが、虫を踏んで悲鳴を上げ、足を木の根に引っ掛け転んで足首を捻ってしまう。

そこへ悲鳴を聞いたグレイシーが馬でやってきて、カナリアをお姫様抱っこして馬に乗せて、馬を引いて歩いて連れて行ってくれる。
カナリアがお礼を言って、グレイシーの能力が素晴らしい、男だったら爵位を受け継いだだろうとみんな言っていると褒めるが、それは常々グレイシーが口惜しく思っている事だった。

この世界は男性中心で、女性は能力が高くても爵位は継げないし、何をするにも父や夫の許可が必要。

女の自分に能力があっても何の意味があるのか
爵位は従兄弟が継ぐだろうが、自分の方がうまくやる自信があるのに

と悔しがる。

それに対してカナリアが「ならば自分で爵位を継げばいい、法律を改正すればいいだけのこと、ランカスター家の人脈と資本ならできないこともないでしょう」と言った事に、グレイシーはハッとして衝撃を受ける。

 

カナリアはグレイシーの話を聞いて、小説でグレイシーがセザールと結婚したのは、恋をしたからではなく、彼女のやる事に寛容な夫だからなのではと思いつく。(セザールは無頓着なことをカナリアは知っている)
それではセザールがあまりにも可愛そうだ。

グレイシーはその後一言も話さず、ずっとカナリアに言われたことを考えていた。
今まで妻に自由を与えてくれる夫を選ぶことぐらいしか自分に出来ることはないと思っていたが、自分が爵位を継ぐことができるかもしれないと考え始める。


セザールはミラー達部下の制止を振り切って、大きな傷を負った体で、13部族連合の頭、アイシン・ギオロを追って討ち取った。

ギオロは最後に「自分の首をお前の親父に持っていけ、そうすれば愛されることは間違いない、そしてお前が次の皇帝になれ」と言う。

「言われなくても そうするつもりだ」

セザールの腹からは血が滲んできている。

皇后の望み通り戦場で死ぬわけにはいかない、絶対に。
必ず生きて帰ると約束したからな、もうすぐ帰れる。

セザールはカナリアの事を思い出していた。

 


カナリアとノアはオペラ「トリスタン」を鑑賞していたが
二人とも今までに何度も見ていて飽きていた。

エニン・ブリランテという令嬢がカナリアに、オペラの内容に絡めて嫌味を言ってくる。
そこへグレイシーがやってきて逆にブリランテ嬢に嫌味を言い返して追い払い、その口の旨さにカナリアは感心する。

グレイシーは「言いたいことをもっとはっきり言ったほうがいい」と言って去っていくが、それを見ていたノアにカナリアとグレイシーは仲がいいねと言われ、「ありえない、違う」と否定する。

セザールがギオロを討ち取って首を送ってきたという知らせが届く。
小説より早い展開に疑問を抱くカナリア。

 

そして1年後、セザールは凱旋式を求める手紙を送ってきた。

小説通りならセザールは17歳で帝都を離れ、22歳になって戻ってくる。
セザールは21歳、原作より1年早い帰還だった。

凱旋式では皇帝のみに許される紫色の服を着ることが許される。
皇位継承順位の最も高い第一皇子のセザールがその皇帝の色を身にまとい、凱旋式で帝国民の目に触れるということは、セザールが皇帝に近いということを印象付ける。

皇后はそれを阻止しようと、自分の側近をセザールの元に送り、国の財政を理由に凱旋式をやめるよう説得させようとしたが、失敗する。

 


カナリアはセザールと約束していた凱旋式で身につけるマントの刺繍をがんばるが、苦手なので、なかなか進まず、メイドのアリスに手伝ってもらってなんとか仕上げた。
カナリアはできあがったマントを見て、セザールが帰ってきたら自分は皇宮を出ることになる、ずっと願ってきた皇宮からの脱出と離婚のはずなのに、寂しくなる。

セザールの元に送られてきたマントを見て、部下達はあまりの出来の悪さに皇子を馬鹿にしている、カナリア妃が作ったのかも怪しいと言うが、セザールは、皇宮の裁縫師達がこんなめちゃくちゃな針仕事をするはずがないからカナリアの手作りだ、思ったより上出来で満足している、という。

カナリアに再会できる日が、本当にもう近づいたのだと思い、セザールはカナリアを想って微笑む。

しかし、凱旋式当日、カナリアは熱を出してしまい、式に出席できなかった。

 

15〜19話 感想

カナリアは「まさかね」と思ってるけど、そのまさかで、カナリアの言葉がグレイシーの今後に大きな影響を与えそうです。

カナリアは原作通りにセザールとグレイシーが結婚すると思ってるけど、セザールはそのつもりはないんだろうなーというのは、今までのセザールを見ていたらわかります。

そしてグレイシーの方も、カナリアの読み通り、グレイシーに自由にさせてくれそうな夫として、セザールはちょうどよかったんだろうけど、「自分で爵位を」って考えにカナリアが火をつけちゃったから、自分が爵位を受ける方向に動いていって、セザールとの結婚は考えない事になるんだろうな。

そして、前にセザールが勝利を上げて近いうちにバーバリアンを全滅できそうだとか言ってたから、そこから長くても半年ぐらいとかで帰ってくるもんだと思ってたので、どんどん月日が経っていくたびに「あれ?まだセザール帰ってこないの?」って思ってました。

原作で5年も行ってる予定だったんだ・・・。
1年短くなったとはいえ、それでも4年も。

17歳からの4年なんて、随分多感な時期を戦場で過ごしたんですね。
そんなに長い戦場生活だったとは、かわいそうだ・・・。

 

戦地で出てくる度にカナリアを想って、早く帰ろうとがんばるセザールが切ない。

カナリアが「セザールは無頓着だから〜」と考えたり、セザールがカナリアの手作りのマントを見て、部下達には「これで?」と言われる出来でも、セザールには思ったよりよく出来てると思うなんて、二人とも相手のことをよくわかってるって感じがしてすごくいいなと思いました。

そして皇后の側近が結構イケメンで、4年ぶりに合ったセザールを大きくなったなと感じてるのとか、ただの皇后の側近のモブキャラじゃなくて、何かありそう。
カナリアも気になってるみたいだし。

あとすぐ死んじゃったけど、なんかいいキャラだった敵のギオロ。
すぐ死んじゃうのが惜しい感じでした。

そしてやっとセザールが帰ってきます。
こんなに長く離れてると思わなかったよ。

原作だとセザールの帰還後にカナリアと離婚してグレーシーと結婚するから、カナリアは皇宮を出ていくけど、絶対そうはならないだろうから、この後いろいろあるんだろうな。