異次元世界の魔物が潜むダンジョンが現れ、それを狩るハンターと呼ばれる覚醒者達がいる世界。
水篠旬(みずしの しゅん)は、人類最弱兵器と呼ばれるE級ハンターだったが、あるダンジョン攻略に参加し、瀕死の目にあったのを堺に、彼にしか見えないクエストウィンドウが現れ、モンスターを倒せばレベルアップするハンターに覚醒する。
ピッコマ、LINEマンガで配信中。全179話、完結済み。
以下、ネタバレありなので、ご承知の上。
「俺だけレベルアップな件」感想1
「俺だけレベルアップな件」感想2
「俺だけレベルアップな件」感想3
「俺だけレベルアップな件」感想4
38〜45話 転職クエスト
強い敵が出てきて苦戦します。
転職クエストを諦めて帰還石で帰ろうとしますが石を敵に飛ばされてしまい、やっぱり戦うぞーとやる気になるけど敵わずやられそうになったところで、運良くデイリークエストをこなしてなかったためペナルティゾーンに飛ばされて、間一髪助かります。
ここで自分自身と対話するシーンがあって、過去の自分が出てきます。
その姿が初期の水篠で、水篠の変化前と変化後が42話で見比べられます。
その過去の水篠が自分で「別人のよう」と言ってますが、ほんとにそうだよねー。
このおかげで、ペナルティーゾーンの敵を倒してレベルアップししたり、ストアでポーションを買ったりで、回復して、武器を買ってから転職クエストに戻れました。
これは都合いいとも言えるけど、作り方がうまいなーと思いました。
なんとかがんばって倒せちゃった、だけじゃなく、ほぼやられそうになったという大変さも見せているんですね。
そしてなんとか転職クエストをクリアしますが、自分で選べるのかと思ったら選べず、提示されたジョブは、ネクロマンサーでした。
戦士系じゃない事が不満で転職をやめようとしましたが、隠し職業だけどほんとにいいの?という確認が出てきて考え直し、やっぱり転職することにしました。
すると転職クエストでがんばったので加算ポイントが与えられて、ネクロマンサーの上級職の「影の君主」に自動的に転職しました。
影の君主(ネクロマンサー)は、死体から「影の抽出」っていうのができて、それを手下として使えるようになります。
その能力を使って、転職クエストで苦戦した赤い甲冑の戦士を手下にし、イグリットと名付けました。
(強い奴=ナイト級より上には名前をつけられる)
そうやって絶対自分に従う仲間を使えることになるので、一人でダンジョン攻略できるかも、ということで、水篠には実はとても都合のいいジョブっぽいです。
本人もそれに気付いたし、システムもそう判断して水篠に転職ジョブとして示してきたようです。
46〜55話 レッドゲート
S級ハンター右京将人が、兄の隼人が(水篠に)殺された仇を取りに来日。
以前、水篠が人数合わせで手伝いを頼んだハンターが妹の同級生で友人の女の子(朝比奈りん)で、E級なのにハンターになろうとして、学校にも来なくなっている事を、妹の先生との二者面談の時に相談されます。
朝比奈に言葉で説得するのは無理だと思って、白虎ギルドの宍戸に頼んで、ダンジョンに行く新人訓練に同行して見学させてもらい、現実を見せることにしました。
新人のA級ハンター上原悠真の装備がゴツい。
背中にしょってる盾でかすぎ。
ゲートをくぐる時に、水篠は違和感を感じましたが、予感通り、C級ゲートのはずがレッドゲートになってしまいました。
レッドゲートは、異世界に通じるゲートで、全滅かボスを倒すかダンジョンブレイク?をしないと、外と出入りできないため、助けも入れません。
連絡を受けて、白虎ギルド社長、S級ハンター白川太虎がやってきます。
右京も水篠がゲートに入ってる事を調べてやってきますが、レッドゲートなので入れず。
右京と白川は仲が悪いみたいです。
水篠の情報をごまかそうとした宍戸を右京が締め上げ、それをやめさせようとした白川と右京が戦いに発展しそうになりますが、ハンター協会監視課の犬飼が止めます。
白川は右京に会って怒ると髪が白くなり、戦いになると爪も伸びてきてたんですが、獣みたいな感じに変身する能力があるんでしょうか。
白川はカッコいいです。
それに引き換え、右京は兄の方もでしたが、ゲスいです。
水篠の事はE級だから弱いと思っていて、兄を殺したのは諸菱の方だと思ってるのに、なぜ水篠がいるダンジョンに来たかというと、ダンジョン内では外の法律は通じず、殺しができるから。
この件は、兄の敵討ちというより殺しの口実にしたかったようです。
ほんとにゲスい。犬飼も内心思ってるけどクズ野郎です。
覚醒した時のランクのままレベルアップしない世界で、こういうクズ野郎がS級とかA級とか強いのに覚醒しちゃダメだよね。世の中終わっちゃいますよ。
ゲート内では、すぐアイスエルフの攻撃を受けます。
アイスエルフは見た目は美しいけど、攻撃的で残虐な性格をしていて白鬼と呼ばれています。
A級の上原が指揮をとると言い出しますが、C級以下は置いて二手に分かれると言って、上原チームと水篠チームに別れます。
白虎ギルドの人達は、ランクは高くても教育だけ受けてて現場は初めて?くらいの新人さんで、経験はありません。
これは、水篠を下にみて、自分のランクが高いせいで傲慢になって痛い目みちゃうパターンですね。
水篠は森に入り、みんなにインベントリから防寒具を配り、シロクマモンスターを素手で倒しますが、みんなには自分に何も聞かず何も要求しないようにと言います。
そして夜、みんなが休んでる時に、ネクロマンサーの影の軍団を出してシロクマと初戦闘。
シロクマのボスはイグリットが倒してくれます。そしてシロクマボスも影の軍団に仲間入り。
上原チームは最初は上原がシロクマをほとんど一人で倒してくれて順調でしたが、次に登場した時は他のモンスターにやられて上原のゴツい装備はボロボロ、他のメンバーもどんどんやられて、残ったのは上原一人になってしまいました。
上原は食料がないからだと言い訳してたけど、シロクマ倒した時に他メンバーが「やったー食料だー」って言ってたと思うのに、食べないで戦闘してたのかな。
それとも食べようと思っても、火をおこして調理できなくて食べれなかったのか、詳しく書いてないのでわかりません。
上原は呆然としつつ一人で森をさまよってると、水篠チームメンバー達が火を囲んで団らんしてるところに遭遇して、彼らが防寒具やキャンプ用品等を持っていたのに自分達だけで使ったと勘違いして、一人勝手に激昂して彼らを襲おうとしますが、戻ってきた水篠にチョップされてあっさり気絶。
そこへボスのバルカを含めたアイスエルフ達がやってきて、彼らに唯一強いと認識された水篠と戦いたいというアイスエルフがいたんですが、話し終える前にそいつをあっさり水篠が殺してしまい、そこから水篠vsアイスエルフの戦闘になります。
ここで、アイスエルフの言葉を理解できるのは水篠だけだという事がわかります。
はっきり説明はないけど、水篠だけに表示されるシステムの関係でしょうね。
そして53話でダンジョンやシステムの謎に関わる重要な会話があります。
バルカ達には「人間を殺せ」という声が聞こえるそうですが、水篠の前では聞こえない=水篠は人間ではない、なのになぜ人間の側にいるのか、彼らを渡せば水篠には手出ししないとバルカに提案されます。
それに対して水篠が「お前達は何者だ。なぜ人間を殺すんだ」と質問すると、バルカが「我々は」と答えようとしたところで、映像を巻き戻したような表示になって、またバルカが同じ事を提案してくるんです。
水篠が核心に迫る質問をしちゃったのでダンジョンのシステムが阻止したって感じでしょうか。
初の言葉が通じる知性のあるモンスターだけど、彼らが知ってる事を人間側に知られちゃまずいのかな。
そして彼らの行動を巻き戻せるっていうのが何をあらわしているのか。
ダンジョンのシステムがそういうコントロールもできるなら、彼らをリセットするとか、生き返らせるとかもできそう。
動物的なモンスターなら、その辺うろうろしてるだけみたいなイメージだけど、知的生命体だったら、どうやって生活してるんだろうとか、疑問はたくさんわいてきます。
今までも、システムが絡んだダンジョンでだけど、一番最初に水篠が死にそうになったダンジョンにも人型の存在はいたし、イグリットみたいな鎧を着た存在はいたけど、話さなかったから、モンスターって感じの認識だったけど。
イグリットも今はいない王様を守ってた騎士って感じだったし、元々は話をするような存在だったんでしょうか。
水篠は影の軍団を使いますが、ボスのバルカには苦戦して、上原を影の兵士にするため、わざと剣を上原の方に飛ばします。気付いた上原は水篠の狙い通り、逆恨みして水篠を襲ってきたので返り討ちにし、彼を影の兵士の一員にし、アイアンと名付けました。
一応A級な影の兵士、上原の助力もあって、なんとかバルカを倒し、バルカがダンジョンの主だったので、ゲートが開きます。
水篠はバルカを影の兵士にしようとしましたが、バルカの方がレベルが高かったせいか、失敗しました。
バルカかっこよかったので、再登場しないかなぁ。
敵であり人間を殺すモンスターだからなせいか、悪い笑い方をするけど、そうじゃない時はアイスエルフはかっこいい。
水篠にやられてるけど、生き返りそうな気がするんだよな〜。
だから影の兵士にならなかったんじゃないかなぁ。
上原は傲慢な態度で逆恨みする、いかにもなおバカさんで、後で痛い目見るんだろうなーとは思ってたけど、まさか死んでしまうとは。
しかも自業自得とはいえ、水篠が誘導してました。
水篠はだんだん人情が薄れてきてるって確か前に自分で感じていたと思うけど、これもその一環なのかなぁと思いました。
上原は典型的能力あるけど中身がダメな奴だったけど、水篠は彼を死に導いて影の兵士にした事に罪悪感を全く感じてないようで、ちょっと人間的感情がずれてきてるのかな。
ダンジョンを出て、白川に話を聞きたいって引き止められるけど、水篠は冷たい態度で断ってます。
白川は別に嫌な奴じゃないし、この状況で話を聞きたいのは当然だと思うのに、なぜそんな態度?って思ったけど、バルカを影の兵士にできなくて不機嫌だったって事なのかな?
まだ能力を隠してるから詳しい話を聞かれても困るってのもあるんだろうけど。