漫画「俺だけレベルアップな件」DUBU(REDICE STUDIO) Chugong Kisoryeong  感想(4)

異次元世界の魔物が潜むダンジョンが現れ、それを狩るハンターと呼ばれる覚醒者達がいる世界。
水篠旬(みずしの しゅん)は、人類最弱兵器と呼ばれるE級ハンターだったが、あるダンジョン攻略に参加し、瀕死の目にあったのを堺に、彼にしか見えないクエストウィンドウが現れ、モンスターを倒せばレベルアップするハンターに覚醒する。

ピッコマ、LINEマンガで配信中。全179話、完結済み。

以下、ネタバレありなので、ご承知の上。

 

「俺だけレベルアップな件」感想1
「俺だけレベルアップな件」感想2
「俺だけレベルアップな件」感想3
「俺だけレベルアップな件」感想4

 

 

 

 

56〜64話 悪魔城(2回目) 水篠父 ランクの再審査

諸菱と約束していた19回のレイドが終了。

諸菱にはそれなりに愛着がわいたのか、水篠は諸菱に兄と呼ばれる関係になります。

諸菱は父親にギルドマスターをやりたい話をしますが、父親はいろいろ調査していて、水篠のおかげでレイドをクリアできた事を見抜きますが、諸菱息子の提案を受け入れます。

その代わりに水篠をギルドに引き入れるように息子に言いますが、父親はその一方でSランクの他のハンターを引き入れる算段も並行して行っていて、さすが、大きな会社を率いている偉い人って感じです。

白川も水篠を白虎ギルドに入れるよう宍戸に指示してたし、ひっぱりだこです。

アメリカのダンジョンで、A級ハンター達を全員気絶させる強さを持った人間が見つかります。
彼は10年前にダンジョンが閉じて出られなくなり、気付いたらアメリカのダンジョンにいたと言っていて、「ジュンイチローミズシノ」だと名乗りました。

水篠の行方不明になっていた父親でした。

ダンジョンに人間がいたなんて初めての事で、彼が人間なのかモンスターなのかわからず、S級の強さなので、日本語の話せるS級のハンターってことで右京が呼び戻されます。

水篠父は、ダンジョン、ゲート、モンスターは本物の戦争の前触れにすぎず、最悪の災いとなり得る力が目を覚ました事、彼の目的は災いを防ぐ事だと語りました。

右京は彼の息子の名前が水篠旬だとわかると、彼をモンスターだと断定して殺そうとしますが、あっさり返り討ちに遭いました。(60話)

ここで右京の上半身と下半身がだいぶ離れて間が黒くなってたので、死んだのかな?と思いましたが、生きてました。

水篠父は右京に、日本に来るなと警告しますが、右京はもちろんそんなの気にせず、傷が治ったらひねり潰しに行こうと考えてます。(64話)

 

 

右京は水篠父を人間かモンスターか判断する立場なのをいいことに、水篠父におとなしく言うことを聞け的な事を言うんですよ。やっぱりゲス野郎です。

S級同士の戦いで、あっさり勝負は決まったものの、辺りは瓦礫になっちゃってました。

その時、水篠父が逃げ遅れた人を助けている映像か写真があって、アメリカのハンター協会の人が、本当に彼はモンスターなのかと入院中の右京に再確認しますが、右京は意見を変えません。

ハンター協会の人はそのまま去りましたが、あえてそれ以上の反対意見を言うのはやめただけで、水篠父がモンスターだとは思ってないんじゃないかなーと思いました。

きっと右京の性格に問題がある事はわかってるよね、アメリカの人も。

その後、水篠父はどこかに消えてしまったって事だけど、たぶん日本に向かってるんでしょう。

水篠父もシステムに関わってるんでしょうか。

水篠と似た感じで10年前よりゴツくなってるし、あまり老けてないみたいだし、ダンジョンの秘密を知ってるみたいだし。

10年間もダンジョンにいたっていうのが、もう普通じゃないしね。

水篠は、妹には1週間友達と旅行に行くと言って、57話から再び悪魔城へ。(57〜61話)

前回は、門番を倒しただけで、今は無理だなと思って城には入らずだったけど、だいぶレベルが上ったので再挑戦です。

悪魔城は100階まであって、1階ごとに違う異世界につながっていて、ダンジョンって感じじゃなくて空のある広いフィールドになっています。
悪魔の魂を1万集めるというクエストが出て、影の軍団を使いつつ、50階以上を制覇して、ボス2人を倒してクエストクリアします。

ボスからは「悪魔の君主の耳飾り」「悪魔の君主の首飾り」というセットアイテムを手に入れて、あと1つ指輪があるんですが、これ以上は身体がもたないって事で今回はクエストクリアしたとこで終了。

報酬で、情報が謎な鍵と「命の神水」という万病を治す薬の作り方も報酬で手に入れます。

その命の神水を使えば、溺睡症(ゲート出現後に現れた病で眠りから覚めない)の母を治せるかもしれません。

作るための材料3つの内2つは入手済みで、残る1つはおそらく悪魔城の最上階で手に入れられるだろうけど、まだ水篠の強さでは足りません。

水篠は、自分の強さを隠すのをやめて、ランクの再審査を受けることにしました。

結果、通常の測定器では測れず、別の機械で3日後に再測定と案内されますが、それはつまりS級であることを意味します。

日本ハンター協会の一番偉い人、会長の後藤(S級)に、大手ギルドのバランスを保つため、それを統制するハンター協会に入らないかと誘われます。

ですが、ハンター協会が担当するのはC〜D級のダンジョンで、それではレベルが上げられず、戦いたいからと言って水篠は断ります。

 

 

65〜75話 ハンタースのA級ダンジョンのレイドに参加

悪魔城の上の階に行くには、火を防御する服が必要
システムのショップにはそういう装備が売ってない
ハンター向けの上級装備品は、かなり高額でそれなりに稼いだと思っていた水篠でも買えない
悪魔城で手に入れたアイテムを売りたいが他に存在しないくらいのレアないい物なので出どころを聞かれると困る
出どころをごまかすためにA級ダンジョンに入った事がある記録が必要

という事で、ギルド「ハンタース」のA級ダンジョンのレイドにE級の資格で鉱石掘り要員として参加する事にしました。

A級のような上級ダンジョンは規模が大きいので、攻撃隊だけでなく役割別にチームが分かれています。

ダンジョン内は電動の機械が作動しないので全て人力になるため、かなりの人数が必要。

攻撃隊:ダンジョン攻略
採掘チーム:ダンジョンの中の鉱石を掘る
回収チーム:モンスターの死骸を回収する(死骸は金になる素材)

攻撃隊がボス以外のモンスターをすべて倒す
回収チームが死骸を回収
採掘チームが鉱石を掘る
攻撃隊がボスを倒してゲートを閉じる

というのがダンジョン攻略の流れ。

水篠はいずれ自分も潜ることになるだろうA級ダンジョンの攻略を参考にしようと考えます。

ハンタースギルドの副ギルドマスター向坂は、ハンターの匂いを酷く臭く感じる体質ですが、なぜか水篠はいい匂いに感じます。

ハンタースにはA攻略チームとB攻略チームがあり、初日に攻略したのはAチームで難なく攻略を終わらせ、水篠は採掘で大活躍して翌日のBチームのA級ダンジョンにも誘われます。

Bチームの荷物持ちが来ていないからと、採掘、回収チームから急遽一人募集されますが、命の危険が伴うためみんなやりたがらない中、攻略チームの戦闘を見てみたい水篠が手を上げ、荷物持ちとして参加することになります。

 

 

ダンジョンに入ると、上位種のモンスターのハイオークが数匹出てきて攻略チームが苦戦していたため、水篠はバレないように隠密を使って手助けします。

なんとかギリギリでハイオーク達を倒し、隊長の外園は今回の攻略をクリアすれば正式に隊長になれることになっていたため迷いますが、ここで撤収することにします。

が、戻ろうとすると出入り口に結界が張られていて戻れず、魔法使い達が呪いにかかって倒れだし、50匹以上のハイオークが現れます。

ボスのハイオークの大呪術師からの伝言で、ここで殺されたくなかったら会いに来いと脅され従います。

隊長の外園は、自分たちがボスに一斉に攻撃を始めたら結界が維持できなくなるだろうから、その隙に外に出て助けを呼んできてくれと水篠に頼みます。

彼らの目的はダンジョンから生きて帰ることではなくゲートを閉じることだと言って、死を覚悟して向かいます。

ハイオークの大呪術師に実際に会うと、倒すなんておこがましいほどの魔力を感じ、なぜ自分たちを兵士に殺させずここに呼んだのかを尋ねます。

すると彼らを兵士たちへの余興として殺すためだと言われ、自分たちをただの玩具としか見ていないことにショックを受けますが、それでも大呪術師に攻撃を開始します。

魔法で簡単に攻撃は防がれ、天井と床に交互に打ち付けられる外園を水篠が助け、ボロボロの外園に、ハンタースのダンジョンだがモンスターを全部倒してもいいかと尋ねて承諾を得てから、水篠の影を召喚しての本格的な戦いが始まります。

水篠が倒したハイオークをすぐに影として召喚するネクロマンサーの能力を見て、大呪術師は認識できない言葉や「あのお方」という言葉をつぶやき、彼も「人間を狩れ」という言葉が聞こえていて、その衝動に操られていることがわかります。

水篠のことが気になっている向坂ハンターが、彼を追ってこのダンジョンに入ってきていて、水篠の戦闘中に合流します。

ハンター協会監視課の犬飼課長も水篠のことが気になってこのダンジョンに来たところ、凄まじい魔力の
波長を感じ、魔力測定をしてみるとS級に近いA級だったため、攻撃隊を助けようとダンジョンに入ってきて合流しました。

ハイオークの大呪術師は今までに戦って強かった敵、ヴォルカンやメトゥスより強いと感じ、楽勝ではないけど、危なくなることもなく、レベル上げ、影たちの経験としてちょうどいい感じで戦闘を終え勝利します。

大呪術師が最後に「この身体が滅びるはずがない」と言ってたのが気になります。

大呪術師の影化に成功し、「キバ」と名付けます。
大呪術師は新たな等級、精鋭ナイト級でした。

保有可能な影の数は127体。

ハンター協会の犬飼課長が機密事項だからといって、荷物持ちのE級ハンターなはずの水篠の強さの不思議などみんながツッコミたいだろう気持ちをシャットアウトして、うまいことその場から出るのを助けてくれます。

水篠のおかげで全員命拾いしたと、外園隊長一同にお礼を言われました。

想定より断然強い敵がいて、たまたま一緒にいた水篠が大活躍しちゃうよ!なエピソードでしたが、水篠いなかったらBチームは全滅してたね、きっと。

向坂も水篠いなかったら入ってこなかっただろうし。
いや入ってきてても、向坂一人じゃ助けられなかっただろうね。

 

 

ここまでの感想

この感想を途中まで書いて放置しているうちに、この作品は完結しました。

読んだのは100話くらいまでで、最後まで読んでません。

なので、水篠の父親とか、水篠にだけ見えるシステムウィンドウとか、高位モンスターが匂わしてることとか、そういう謎な部分が全然まだわかってません。

ピッコマで年間ランキングで1位になったりとか、この作品がすごく人気みたいでピッコマも推してるっぽいのを数年みてて、そんなに人気あるんだーってちょっと意外に思ってました。

おもしろいとは思うけど、私にはそこまでハマってなかったので。

私が最初にこの作品を読んだ時は、突然ゲートが現れてダンジョン、モンスター、覚醒したハンター等が出てくる話は初めてだったので、話を理解するのに時間がかかったような気がします。

その後、こういう設定の話は韓国のタテヨミマンガで、とてもたくさんあって、1つのジャンルっていうくらい多くあり、私もいくつも読んでいるので、今はもう「ああアレね」って感じで理解できるようになりました。

水篠が転職したネクロマンサーについて。

ダンジョン&ハンターが出てきて、ネクロマンサーが出てくる他の作品「キル・ザ・ヒーロー」や「ソウル駅のネクロマンサー」等を読んで、ネクロマンサーって最強だなと思いました。

「俺だけレベルアップな件」も含めて、3作品ともみんな主役がチート級の強さを持っているという前提がありますが、強いネクロマンサーだと、一人でパーティーというか、軍隊を持てちゃって、しかも裏切られる心配がないっていうのが、ダンジョン攻略するのに最強じゃんって思います。

これらの作品でそう思う前は、ゲームのRPGや小説やマンガ等に出てきても、そんな強い印象がありませんでした。

ゲームだと召喚できても、せいぜい1,2体に自分の代わりに攻撃や魔法を使わせたりで、この作品のように大量に召喚してパーティーとして使えたりしないし、小説やマンガでも、死体を扱うからだいたいちょっとおどろおどろしい雰囲気の暗いキャラなことが多いし、この作品のような戦い方をしてるのは今まで見たことなかったので。

あとこの作品のネクロマンシーの良さは、召喚した影のデザインがカッコいいこと。

影なので黒+もう一色くらいの色を抑えたシンプルな形でいて、カチッとした形じゃなく、端が炎のような煙のような流れるような形になってるのもいいです。

水篠が強くなってからよく目だけが光って、光が流れてる絵が印象的で、光がデジタルな絵の良さを活かしててカッコいいなと思いますが、影もそれを活かして、黒と光のコントラストがきれいだなと思います。