漫画「今日から狐王の寵愛受けます」Dayu 感想

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【2019.10.9更新】
ピッコマにて。土曜更新で連載中。
インターン生の女の子が、道で倒れてるおばあさんを助けたら異世界に飛ばされちゃって、狐国の狐王(妖怪、人型と狐になれる)に寵愛されちゃうお話。

以下、ネタバレありなので、ご承知の上。

 

1〜10話

美作誉奈(みまさか よな)22才、インターン生が道で倒れてたおばあさんを助け起こすと、「あなたも自分の運命を見つけなさい」と言われて、空に投げ飛ばされる。

気付くと地球を見下ろしていて、その次に気付くと金銀財宝が辺り一面にぎっしりある部屋にいたヨナ。
宝の山に大喜びして浮かれていたが、壁に突き刺さっていた短剣が気になって、抜いてみるが、何も起こらず、それをもらう事に決める。

狐国で、「陛下の真命天女(運命の女性)が来られました」と臣下が狐王に巻物を捧げて告げる。
狐王の九羅麻(くらま)は「ついに来たか 千年待った女が」と言って、早速、真命天女に会いに行く。

「王妃よ、待っていたぞ。余とともに城へ行くぞ」と九羅麻に言われても、ヨナは映画の撮影でもしているのかと思っている。
九羅麻はつい興奮して本来の姿の小さい狐になってしまい、ヨナに「妖怪」と言われてしまう。

 

ヨナが気付くと着物に着替えさせられていて寝所にいて、九羅麻に初夜だと言われ、ここでやっと、ヨナは違う世界に来たのかと疑う。

九羅麻がヨナにキスをすると九羅麻は苦しくなって倒れてしまう。
人間と妖怪は違う存在な上に王妃には魔力が全くないため、キスをした瞬間、免疫のない九羅麻の身体は耐えられずに倒れたと宮医は説明する。

そのため、王妃が厳しい修練を終えた後ならば問題を解決できるかもしれないと、王妃を修練院に送る事になり、さらに王妃と離れたくない九羅麻もついていくことになる。

修練は一度行けばすぐには帰ってこれないから、狐王が行っては困ると臣下に言われるが、狐王は仕事を臣下達にまかせて、強引に王妃についていく事にする。

 

ヨナは修練院で強くなれば、九羅麻より上に立てると思い、それまでは自分が王妃だという事は秘密にしてもらうことにする。

空飛ぶ馬車に乘って修練院へ。
九羅麻はヨナと自分を修練院に登録するように言うが、九羅麻は狐王で大陸最強なのになぜ修練院へ登録をするのかと戸惑われる。

修練院の院長の竜朋が現れて、登録するのはOKだという。
竜朋の正体は青竜だが、魔力は強いのになぜか竜の姿になれない。

 

修練前に試験というのがあり、霊体(霊力を持つ身体)があるかどうか調べる。
霊体がないと修練できない。

ヨナは超天級の霊体だった。
九羅麻(余がこっそり魔力を与えていたとはいえ、元々ヨナの霊体は天極水準 なかなかの霊体を持っている)

ヨナは今年の受講生で唯一の超天級霊体で、院長の一番弟子となり院長が直々に指導するという。
九羅麻は超超天級。

九羅麻は反対するが、ヨナはここで達人になれば九羅麻をひれ伏させることができて地球に帰る方法を見つけられるかもしれないから、院長から教わりたいという。

 

1〜10話 感想

なんかものすごーくツッコミどころが多すぎて、なんだこれ?な感じです。

このヨナが飛ばされた異世界は、唐みたいな昔の時代の中国をベースにした感じなのかな。
そしてなんかいろいろと説明がすっとばされてて、当たり前のように「修練院」というのが出てくるし、ヨナが修練というとカンフーっぽいポーズをイメージするんだけど、その辺りもなんの説明もないけど、それが当たり前な世界なのね?って感じです。

最初から、あげていくと、まず「ヨナはおばあさんを助けて」と、あらすじに書かれてるけど、助けるっていっても、倒れてたのを助け起こしただけだけどね。
「あなたも自分の運命を見つけなさい」の「も」は他に誰?

 

唐突に6月に雪が降って〜と出てくるけど、その後、雪には一切触れられず。

たぶんヨナが抜いた短剣が関係して、真命天女が現れた事がわかったのかなと思うけど(雪もそれに関係してる)、そこからどうやって巻物みたいな物に書かれたのかとか、全く仕組みがわかりません。

宝の山の中から1つだけもらっていいとか何も言われてないのに、ヨナがそういうルールだと勝手に思い込んで、短剣を選んだり、短剣を持って剣舞みたいな感じの動きをしてみてて、あの手の形は、この人カンフーかなんかやってるの?みたいなポーズがいきなり出てきたりだとか。

その後、九羅麻が出てくると、短剣はどこにいったー?って感じで、短剣の事には触れられなくなってしまう。

九羅麻が狐に変身するとヨナは妖怪って言うけど、狐に変身したら妖怪決定なんだね?という、それが当たり前であるかのような断定。
実際、妖怪だったみたいなんだけど、この世界では、動物に変身するのは妖怪しかいないってことなのね。

 

ヨナに魔力がなくて、なぜ九羅麻が耐えられないのか、その辺りの仕組みが全くちゃんと説明できてない感じの雑さ。
修練がなんなのか、よくわからないので、なぜ修練するとどうにかなるかもしれないのかも不明。

なぜヨナが王妃であることを秘密にしたいのかの理由もよくわからない。

竜朋が竜になれないという話のくだりも全体的に意味不明。
九羅麻が「竜もどき」と言ったことをヨナが酷い事を言ったと責めるけど、それほどの言葉だったかな?と思いました。

九羅麻と竜朋の関係がまだよくわからないけど、しょっちゅう言い合いしてるようなケンカ友達っぽい関係なら、言われ慣れてそうだし、九羅麻が千年以上生きてるなら、竜朋もそれなりに生きてそうだし、今さら気にするほどの言葉なのかなと。

 

竜になれない話をきいて、ヨナが「子供の頃いじめられたのでは」と言うのも、人間じゃない存在に対して、普通の人間のような感覚で当たり前のようにそういう事言うのにも違和感があります。

九羅麻が「いくら腹が立っても他人の心の傷に触れてはならん。だからすぐに黙っただろ」と言ってるのも意味がよくわからず。「竜もどき」は言っちゃいけないことだから、すぐに黙った、それ以上言わなかったって意味?

そういう感じの言い方じゃなかったけどね。
黙ったっていうか、セリフの最後が「あの竜もどき」で終わっただけって感じでした。

 

竜もどきの九羅麻とヨナの会話の間に「どうやら九羅麻の变化は感情によるもの 愚かな 私情で修練に励もうなど」と竜朋が思ってるのも意味不明。
九羅麻の变化が感情によるものなのと、私情で修練するのとに何の関連が?
ここはかなり全く意味不明です。

ヨナが修練前の試験を受ける際に「調べてみたところ ここでは霊体がなきゃ修練できない」って思ってるんだけど、いつどこでどうやって調べた?

その後、九羅麻がヨナにこっそり魔力を与えていたって言ってるけど、九羅麻がヨナに魔力を与えられるなら、修練に来る意味なくない?
ヨナに魔力がないから、九羅麻がキスとか触れることができなくて、修練でどうにかなるかもって事で来たんだよね?
魔力あげられるなら、それでOKなんじゃないの?

という、修練院に来た根本を覆すような発言(心の中の)があったんだけども・・・。

 

そして10話から急に九羅麻がヨナの事を「ヨナ」と呼び始めます。
名前を聞くシーンは全く無く、それまで王妃と呼んでたのが急にヨナと言い出したので、「え?この人の名前ヨナっていうの?」と思ってしまいました。

元の世界での名前がヨナなんだけど、一番最初に1回出てくるだけなんで、覚えちゃいなかった。
王妃と呼ぶなと言われたからなんだろうけど、名前を聞くとかなんもなくて唐突だよね。

てな感じで、ツッコミどころありまくりで、ほんとになんだこれ?な感じです。
ギャグだからというより、ちゃんと作られてない感じ。
かつ、翻訳がおかしいのもあるのかもしれません。

 

ヨナはおばあさんを最初に助けてるけど、九羅麻をなぜか負かそうとしてて、あんまりいい子じゃないし。

唯一の救いは、九羅麻がカッコ良さげなところ。
すごく美形という程には絵がきれいではなく、崩れてる時があります。

ただ、人型はかっこいいのに、なぜ狐の姿はかわいい系の小さい狐なのか。
狐もかっこいい感じがよかった。

読み続けるか、正直微妙な感じです。

 

11話

九羅麻が、竜朋がヨナを襲うのを妄想して勝手に怒る。
竜朋はクシャミをして誰かに噂されてるのか?と思う。

ヨナは朝は皆と一緒に授業を受け、夜は竜朋と修練と言われ、九羅麻は「夜に」という所を怒る。
授業は一緒に受けていいと言われる九羅麻。

ヨナが渡された服は触っただけで勝手に着替えられてしまうものだった。
その服になりたいとおもう九羅麻。

ヨナは何を着てもかわいいと言ってヨナに抱きつくが、ヨナに「あっち行って」とグーパンチされる。

それを見た女性3人組が九羅麻に対するヨナの仕打ちを怒っている。

白頭鷲が書類を咥えて届けようとしている絵。

 

11話 感想

特にたいした進展なく・・・。
同じ作者さんの「幼き王女が人生をリセットされる件」という作品もピッコマでだいたい同じ頃から連載されてて、最初の方はそっちの方がまともかなと思ってましたが、15話でだいぶわけわかんない感がすごくなって、同じ作者さんの作品っぽさが増しました。

11話だけで言うと、たいした進展はないですが、こっちの方がわけわかんない感はなかったです。
「え?これだけ?」って感じですけども。

内容に関しては、グーパンチは酷くない?って思いました。

 

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