漫画 アニメ「夏目友人帳」緑川ゆき  感想


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漫画 アニメ「夏目友人帳」緑川ゆき  感想
ネタバレありなので、ご承知の上。

主人公は夏目タカシ。男子高校生。
人には見えないもの(妖怪)が見えてしまうため他人に理解されず孤独に生きてきた。
両親を早くに亡くし、親戚をたらい回しにされていたが、最近遠い親戚の藤原夫妻に引き取られ、そこでいつものように妖怪に追いかけられていると、招き猫に封じられていた妖怪の封印を破ってしまい、ニャンコ先生こと斑(まだら)と出会う。

最初はアニメで見ました。今まで放送されたのは全部見たと思います。
絵柄とか、オカルト、妖怪とか好きなんですが、アニメで見た時は、なにかいまひとつ物足りない感がありました。なので、流し見しちゃってしっかり見てない回もあったかもしれません。

それをきっかけに緑川ゆきさんの「緋色の椅子」を読んでみたんですが、これもやっぱりいまひとつ感があったので、緑川ゆきさんの作品はなんとなく好きなんだけど、私にはいまひとつなのかもしれないと思っていました。
最近、マンガParkでコミックが20巻までボーナスコインですが無料で読めるようになってたので読んでみました。そしたら、アニメで見たときよりも面白かったんです!
今劇場版が公開される関係でいろんな電子書籍サイトでも3巻まで無料で読めるようです。最新刊は23巻までコミック発売中。

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アニメで見たのは結構前なので(何期もあるので長期にわたりますが)、アニメで見てた頃と今で何か心境の変化があったせいなのかもしれません。でも、たぶんアニメとマンガで間の取り方とかが違ってて、それが私がアニメではいまいちさを感じてた部分なのかもしれません。

マンガで読んだ方が、夏目とニャンコ先生のやりとりとか、友人や妖怪たちとのやり取りとかのコミカルな部分がちゃんとおもしろかったです。アニメではそういうところに、ツッコミとかに、なんかいまひとつさを感じてた気がします。
でもきっと夏目の声優さんの神谷さんのせいではないだろうと思います。神谷さんは大好きです。斉木くんのアニメおもしろいです。

夏目の祖母の夏目レイコもタカシ同様、霊力の高かった人で、藤原家に引き取られるまでのタカシと同じように周りの人間には理解されず孤独だったので、人間が嫌いで妖怪相手に力比べをして、勝ったら相手の名前を書かせていた。それが友人帳と呼ばれる物で、ニャンコ先生に言われてレイコの遺品を探してみると友人帳を見つける。
それは妖怪の名を記してあるので、名を呼べばその妖怪を従わせることができるらしい(ただし本人に会ったことがないと呼べない)。そのため、妖怪を手下にできるすごい物という噂が広まって、友人帳を奪おうと狙ってくる妖怪や、レイコに渡した名を返してほしいと言ってくる妖怪に、夏目は絡まれるようになる。

ニャンコ先生は最初は封印を解いてもらった恩で、後に夏目が死んだら友人帳を貰い受けるという約束で、夏目の用心棒をしてくれることになる。

夏目と妖怪たちがからむ日常のお話で、それに祓い屋とよばれる妖怪退治等を生業にする人たちもからんできます。妖怪は出てきますが、幽霊はでてこないお話です。

夏目の母方の祖母が夏目レイコですが、夏目の母もほとんど覚えてないくらいに早くに亡くなってしまったらしいです。そしてレイコと関わった妖怪たちの話の中に出てくるレイコはいつも高校生で制服を着ていて、その妖怪と勝負をして勝ったという話、レイコが周りの人間にイジメられていたらしいこと以外のことは20巻までの話でほとんどわからないです。
レイコは結婚したのか、レイコの相手(=夏目の祖父)は誰なのか、なぜ若くして亡くなってしまったのか、といったことは全く出てきません。20巻くらいでレイコが慕ってた男がいるみたいな話がチラッとでてきてたような。やっとその辺りの話がでるのかどうなのか。

ニャンコ先生こと斑は、ニャンコ先生としてはブサ可愛いし、本来の姿は強くてカッコいい!
すっごくいいキャラだなと思います。斑としての姿はほんとに大好き、私の好みドンピシャな感じです。
白くてふさふさでキツネとか狼っぽい形も、赤い模様があるのも、目の形も。
友人帳をもらう約束だからそのために夏目を守っているだけだといつも言っていますが、明らかに夏目に情を感じている様子がうかがえます。
そのニャンコ先生と夏目の絆もいいです。

夏目は藤原家に来る前は、預けられていた親戚の家でも学校の同級生にも結構酷い扱いを受けていました。
今どきでも(時代設定は現代だと思いますが)こんなのあるんだーみたいな感じでした。

そして今、落ち着いて暮らせる家族がいること(藤原夫妻)、同級生の友人ができたことが夏目にとってどれだけうれしいことかと思います。夏目が妖怪が見えることは知らない西村、北本は普通の高校生としての高校生活を楽しむことのできる友人で、見えることを知っている田沼、タキは妖怪のことも話せる友人として、どちらも夏目にとっては大切な友人になります。

田沼、タキは夏目の能力のことを知っているものの、夏目が友人に頼ることに慣れていないのと、彼らに迷惑をかけたくないと思うせいで、何かあって彼らに聞かれても、なかなか本当のことを話さなかったりするので、ちょっともどかしいです。それでも徐々に徐々に、話せるようになっていって助けてもらうこともあるようになってきました。特に田沼とはもっともっと仲良しになってほしいなぁ、と田沼がでてくると毎回思っています。
ただ、能力のことは知ってるものの、タキは知識はあるけど全く見えない、田沼はなんとなくぼんやり見えたり感じたりする程度で、夏目のように妖怪がはっきり見えたり会話したりはできないので、彼らの方も夏目を手伝いたくてもできない部分もあり、もどかしさを感じています。

夏目と同じように妖怪が見えて話せるレベルの知り合いは、名取周一、という人気俳優、兼、祓い屋の年上の男性(7話で登場)。元々実家が祓い屋の家系でしたが能力を持った人間が生まれず廃業していたところへ、彼が生まれて復業してやっている人です。
彼は妖怪に憎しみを抱いていて、夏目とは考えが合わないところもありますが、祓い屋の仕事の手伝いを頼むなどして、ちょいちょいかかわってきます。
名取は夏目のことは昔の自分をみているように感じているので気にかけてくれているんですが、時々すれ違ってしまい、夏目によかれと思ってやったのに・・・というのもあったり。彼自信も孤独に生きてきたので、相手を信頼することに慣れていない等、夏目とかかわることで成長する部分のある人だったりもします。

他、夏目の友人とは言えない人ですが、同じく祓い屋で、祓い屋のトップレベルの人、的場一門当主の的場静司もちょいちょいかかわってきます。(26話で登場)
的場は名取よりもたぶん霊力が高いです。名取は一人でやっていますが、的場は一門当主というだけあって、使える人間がたくさんいます。祓い屋たちから恐れられつつ嫌われてもいる感じなようです。
ちょっと夏目からすると敵対気味の人ですが、私は的場が出てくる話は結構好きです。
的場が出てくる話は、小物の妖怪の小競り合いとか、ほっこり話じゃなくて(それはそれでいいんですが)、がっつり霊力の強い人がかかわる話なので、おもしろいんです。
それに彼自身もそんなに嫌な奴って言うわけじゃないんです。
落ち着いていて、いつも相手を見透かしているような得体の知れない感じの人ですが、そういう落ち着いててデキる人な感じなところが好きです。
彼がいつも周りの人に的場と呼ばれているのが気になるんですが、的場一門といっても、的場っていう名字の人はあんまりいないんでしょうか。

的場は祓い屋の中ではかなり霊力が高いようですが、夏目と比べてどうかというと、的場が自分には見分けられなかった妖怪を夏目は見分けられたという話があったりするので、夏目の方が霊力は高いのかもしれません。ただ、彼はずっと祓い屋を家業としてやってきた的場家の知識があるので、霊力が高いだけの夏目よりも妖怪に対しては強い部分があります。

その夏目の霊力の高さを示すことの1つとして、夏目はパンチで妖怪を撃退できるんですが、コミカルな表現かと思いきや、祓い屋さんたちによると、1発で相手をのびさせたりするのは結構すごいことのようです。夏目が妖怪に襲われた時の唯一の撃退法でもありますが、このパンチで撃退するっていうの、アニメでなかったような気がしました。あったとしても覚えてなかったです。マンガじゃ、しょっちゅうパンチしてるのに。アニメだと術が使えない夏目は妖怪に襲われたら逃げるだけ、ニャンコ先生に助けてもらうしかないってイメージでしたが、マンガだと結構パンチで撃退してて、そこら辺もなんか意外でした。アニメだともっと何も出来ない、弱いって感じだったので。

話に出てくる妖怪は、ほとんどの妖怪は一度出てきてそれっきりです。
一部、時々出てくるいつものメンバーって感じの妖怪たち(犬の会と自分たちで名前をつけている夏目を慕う妖怪たち)はいますが、それ以外はまた登場するってことがないです。
でもかわいいのとかカッコいいのはまたでてきてほしいなぁ。
夏目が親代わりになった辰未(たつみ)(12話)とか、小学生の男の子に成りすましてた水神かなんかとか。辰未が夏目に会いに来てくれたらうれしいし、小学生妖怪の子は夏目と仲違いしたままな感じでいなくなっちゃってそのままなのがなんかモヤッとしてるし、また出てきてくれないかなぁ。

34〜36話の的場がかかわってくる話で、最後に解決して帰る時に、夏目を乗せた斑、三篠(みすず)、犬の会たちで、空を飛んで帰るシーンがあって、カッコよかった。
後で「お前がやった大パレードに祓い人がびびったのではないかという噂だ」とか言われてるのがおもしろかったし、さすが!って感じでよかった。
三篠も斑と同じくらいの大きさの大きい妖怪で力も強そうで、最初は名前を返してくれと言ってきますが、ちょうど都合が悪くて後でというのが続いた後は、三篠も時々助けてくれる仲間っぽくなって、名前を返してくれとは言わなくなりました。

斑自身のことも、どんな妖怪なのかっていうのはほとんど出てきません。
光を出して妖怪を撃退したりするので、神様系の善な力を持つ妖怪なんじゃないかと思ったりしてます。

確か、夏目という女性じゃなく男性を知っている人がいるという話が20巻あたりででてきてた気がします。それが夏目の祖父なのか、やっとレイコさんの過去がもっとわかるんでしょうか。今はほとんど出てきてないので、ちゃんと知りたいなーと思います。
そしてもうちょっと夏目が術とかを学んで、高い霊力を生かして、バンバンなにかをカッコよくやっちゃってくれたりしないだろうか。

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