漫画「恋癖」緒之 感想(1)

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comicoにて。木曜更新で連載中。
恋愛のクセが強めな大学生達の群像恋愛劇。

以下、ネタバレありなので、ご承知の上。

「恋癖」感想(1)
「恋癖」感想(2)
「恋癖」感想(3)

 

1〜15話

大きく分けて2つのグループの話があり、田中里帆(リホ)、間宮を中心としたグループの話と成瀬、塚本賢也を中心としたグループの話がぞれぞれ進んでいきますが、両方のグループに共通の知り合いもいて、話が進むにつれ、徐々に接点が見えてきます。

私は塚本、成瀬の話が好き。塚本が超イケメンでカッコいい!大好き。

【里帆の話】
里帆は、好きな相手に思いが通じて両思いになると、途端に気持ちが冷めてしまうというちょっと変わった恋愛観を持つ女の子。

同じサークルの市原先輩が好きで、いつも目で追いかけてしまっていたが、ある飲み会の後、お持ち帰りされて先輩の部屋に泊まり、思いが通じて両思い、付き合うことになったものの、やっぱり一気に気持ちが冷めて、先輩の言うこと行動すべてが気に触るようになって、その日のうちに市原先輩に別れを告げる。

里帆は、友人の伊藤に正直に自分の恋愛観の事を話す。
いざ相手から好意を感じるようになるとだんだん「なんかキモいな」って思えてきちゃって生理的にムリになるという里帆。
伊藤「怖っ、タチ悪っ、悪党か!」

 

今までの彼氏は最初はだましだまし付き合って、結局やっぱキモいなってなって別れるを繰り返してきたらしい。
里帆の初恋の話になり、初恋相手が中学の時の間宮辰平という名の人だと聞いて、それが伊藤と同じバイトの人だとわかって、伊藤は2人を仲介して会わせる。
里帆の初恋相手、間宮とは当時、両思いにならずに片思いのまま終わっていた(なのでまだキモいになってない)。
再会してすぐ、里帆は間宮のことをまた好きになる。

3人で一緒に飲みに行って、伊藤と別れ、間宮は里帆を送っていくということになるが、レンタル店の前で別れようとする間宮に里帆は一緒に行きたいと付いて行くが、間宮は微妙な反応。

実は間宮にとって、里帆は、弱味を握られた、忘れられない、二度と会いたくない相手だったのだ。
中学3年の頃、間宮は冴えないモテない男子で、藤沢真奈美というクラスの学級委員をしていた美人な女の子の事が好きで、消しゴムに好きな人の名前を書いて使い切ると両思いになれるというおまじないを耳にして、出来心で消しゴムに名前を書いていたのだが、それを当時クラスメイトだった里帆に見られてしまったのだ。

「大丈夫誰にも言わないから」と小声で言われて返されたものの、その日から、里帆が時折自分に送ってくる視線が軽蔑の眼差しに見えて、卒業まで生きた心地がせず、完全にトラウマだった。
そのため、間宮は今も昔も、里帆が間宮を好きで見ている視線を、軽蔑の視線と勘違いしていて怯えていたのだった。

 

【成瀬の話】
成瀬は、同じ学部の女子の友人達が男の話ばっかりしてるのを冷めた目で見ていたが、自分の本心は言わず、適当に話を合わせていた。
だが、同じ研究室仲間にはそれらの本心を赤裸々に語り、大学生の恋愛なんて鼻くそ以下等という。
成瀬は今まで彼氏が欲しいと思ったことがなかった。

同じ研究室の大野先輩、上田との会話から、芸能人のSNSでの匂わせ記事にヒントを得て、成瀬は自分も彼氏がいるのを匂わせる画像をSNSにアップして、友人たちにリア充アピールをしようと思い立つ。
友人達はノロケ話なんて聞きたくないだろうから、匂わせ記事の事をあえて聞いてきたりしないだろう、だから本当は彼氏がいなくてもバレないと成瀬は予想。

成瀬は同じ学部の友人達から「彼氏ほしくないの?」と言われたり男子を紹介されそうになったりする事に辟易していたので、それを避けるため。成瀬は彼氏はほしくないと言っているのだが、友人達の価値観に合わないためか、スルーされている。

大野も協力して、まずはインスタ映え男子を探す。
うまく通りすがりのイケメン男子学生の写真を撮ることには成功するが、建物の2階から下を歩く人を勝手に撮っただけなので、どこの誰かわからない。
誰だか調べるのを上田が協力してくれることになり、上田がサークルの人達に写真を見せて聞いてみる。

 

上田は、里帆、伊藤と同じサークルで、上田は成瀬達と里帆達に共通な人物なのだが、成瀬と里帆は直接にはなかなか会わない。

成瀬が撮ったイケメンが、上田たちのサークルの飲み会の会場の居酒屋でバイトしてた事から、彼は、商学部3年(3年生の市原と知り合いだったため3年と思ってるが、休学してたので本当は2年生)、塚本賢也だとわかる。
成瀬は塚本に会いに行って一緒に写真を撮ってもらって、それっぽいタグをつけてインスタにあげようと思うが、なんて声をかけていいかわからず、思いっきり横からスマホを向けてしまい、塚本の方から「さっきから何してんの 俺になんか用?」と声をかけられてしまう。

ポケモンがどーのこーのとごまかそうとするものの、カメラを起動してるのがバレ、スマホを取り上げられ、以前に撮った塚本の写真(学校でとバイト先の2枚)を見られてしまう。
成瀬は、ベンチの上で土下座しストーカーではないと謝るが、写真を消され「今回は見逃してやるけど二度とすんな、次はマジで警察呼ぶ」と散々な結果になる。

これで計画はお終いだと思ったものの、この事態が底辺ならあとは上がっていくのみという妙なポジティブ思考になり、塚本を呼び止めて「これを機に友達に」と言うが、速攻で「やだよ」と言われ、「逆になんでいけると思ったんだ、マジで怖いわ、二度と俺に近づくな、今後あんたの姿を見つけ次第 即警察に突き出す」と状況はさらに悪化した。

 

【里帆、伊藤、間宮】
伊藤は、同じサークルの上田が好きなんだけど、好きな人の前ではうまくしゃべれなくなっちゃうタイプ。
そして間宮は、伊藤が好き。
里帆→間宮→伊藤→上田 という関係。

間宮は中学の頃のトラウマから里帆には会いたくなかったが、また伊藤と3人で飲みに行く事になり、里帆はそこで、間宮が恋する視線を伊藤に向けている事に気付き、帰り道、間宮に直接、伊藤が好きなのかと聞き、「大丈夫、誰にも言わないから」と言って、間宮に中学の頃のデジャブ体験をさせて戦慄させる。

そして里帆は、中学の頃も「他の女の子の事が好きな間宮」を好きになったんだと思い出し、間宮なら大丈夫かもしれないと伊藤に言う(間宮が伊藤を好きという事情があるので詳しくは伊藤に説明しない)。

 

16〜17話

成瀬は計画が失敗に終わり、塚本にハッキリと断られて目が覚める。
「周りの友達に変な対抗心燃やして自分を見失ってたけど、リア充アピールでマウントを取ろうなんて考えがそもそも間違ってた」と成瀬が上田に、塚本の件の報告をして気付いた事を言ってるのをみて、「うん、まさに全くその通り。思ってたことを言ってくれた」と思いました。

なんで成瀬はそういう友達と付き合ってんの?って思ってたんだけど、うーんなんでだろう?
研究室の上田とか大野先輩の方が、素で思ったことを言い合えてていい関係に見えます。
同じ学部の方に友人が必要なんだとしても、他にいないのかな。

成瀬は「私は私の思うままに生きればいい」って思ってたけど、すぐにまた、学部の友人あゆに強引に誘われて、あゆに紹介されたアツシが入ってるDJサークルのイベントに連れて行かれる。
そこで成瀬は、もう二度と会わないはずの塚本に偶然会ってしまい、宣言通り警察を呼ばれそうになるが、偶然で招待されただけと言ってなんとかなる。

成瀬はアツシに渡されたドリンクをコーラだと思って飲むがコークハイで、サワー一杯でもゲロ吐く程の下戸な成瀬は、あゆ達を探して帰ろうとするが、アツシに楽屋に連れて行かれそうになったところを塚本に助けられる。

 

アツシに「ごちゃごちゃうるさい」と言って壁を殴って黙らせるのとか、すごい男らしくてカッコいいよ、塚本。
塚本が成瀬のことを「この人おれのストーカーだからね」と言ったことが決め手で、アツシがドン引きしてくれた。

店の外で水までくれて、なぜ助けてくれたのかと不思議に思う成瀬。
どうも塚本は成瀬が「なるちゃん」と呼ばれてたのを聞いて「なるみ」という人かと思って、成瀬に興味を持ったらしい。
成瀬に「なるみ」って名前なのか聞いて「成瀬」だとわかると、ちょっと「なんだガッカリ」気味。

最後に「成瀬」と呼んで、「水代」と言って請求するのは、笑えるんだけど、ここって、本当に「なるみ」じゃなくて「成瀬」なのか、確認するために呼んでみたんじゃないかなーって、今見ると思います。
で、試してみたけど反応が返ってきちゃったから、「なるみ」じゃなかったし、嫌なことされた相手だしで、水代を請求したんじゃないかなと。

なぜ塚本が「なるみ」に興味を持つのかは、もっとだいぶ後の方でわかってきますが、それでも63話現在もまだちゃんとはわかっていません。
塚本が「なるみ」と知り合いだったようなんですが、知り合いだったらなぜ、成瀬が「なるみ」じゃないってわからないのか。
よくわからないということは、知ってるけど、親しい知り合いじゃなかった相手なのか。

それとここら辺では、成瀬といつもよく一緒にいる同じ学部の友人の1人で、めんどくさい友人でしかない、あゆですが、後になって独り立ちして?成瀬にわりと関わってきます。

 

18〜19話

間宮と中学時代好きだった藤沢真奈美(まなみ)の話。
藤沢真奈美の姉は、藤沢なるみ。

そしてこの藤沢なるみが、おそらく塚本が気にしている「なるみ」なんだと思います。

間宮は、中学時代、目立たない存在だったらしいけど、絵で見るとかわいさのある結構なイケメンだよなーと思います。

里帆は間宮を呼び出し、カフェで間宮の事を好きだと告白。
中学の時の初恋だということ、自分の恋癖の説明をする。
誰かに恋してる間宮が好きで、自分の事がまるで眼中にない人だと安心して好きでいられるから、これからもずっと伊藤を好きでいてほしいと言い、「都合のいい女」としてどうかと提案してくる。

間宮はいろいろ動揺しまくり、里帆の提案は宇宙人レベルで理解不能だと思う。

 

20〜21話

高1の頃、里帆が2番めに好きになった高木くんの話。
高木くんと2人で花火大会に行き、告白しようと決意していたが、手を繋がれて高木くんが自分の事を好きなんだと確信した瞬間に一気に恋が冷める。
結局、告白はせず、その後、高木くんを避けるようになり、高木くんになぜ避けるのかと聞かれるが、本当の事は言えず誤魔化し、高木くんもその時はまた遊びに誘っていいか聞くものの、里帆の態度の変化を感じとり、結局夏休み中会うことはなく、2学期からは目も合わせなくなり終わった。

本当のことは言えない、絶対傷つける
罪悪感と自己嫌悪で吐きそうなくらい苦しい

高木くん、いい子だしスポーツ系のカッコいい子なのに、かわいそう。
最初に読んだ時は高木くんがかわいそうとしか思わず、里帆は理解不能でしかなかったんですが、comicoのコメントを読むと里帆と同じようになってしまう人が何人もいるというのを知って、今は少し見方が変わりました。

私には理解不能だけど、里帆みたいな人は実際にいるんですね。
なぜなのかまではわかりませんが。

よく読んでみれば里帆は罪悪感と自己嫌悪を感じているんです。
初恋の間宮くんには告白せず、相手から好意を向けられないまま終わっていたので、高木くんで初めてこの状態になって、里帆もこの時は自分で戸惑ったんでしょう。
それにちゃんと相手を傷つける事もわかってます。

この辺りでは里帆の事は、理解不能なすごく嫌な奴だと思ってましたが、変わった恋癖を除けば、とてもよく気が付いて、気が回って察しが良い、いい子なんです。
里帆の恋癖が披露されるのはここまでで、里帆はこの後「伊藤を好きな間宮が好き」で固定されるので、他の人の世話を焼いたりして活躍します。

 

22〜25話

成瀬は大学でウィアノアというマッチングアプリ(出会い系のアプリ)が流行ってる事をいつもの同じ学部の友人たちの話で知り、いいねの数でランキングになっていて、今週の1位のイケメンを見せられると塚本の写真で、驚愕する。(成瀬の目がものすごい飛び出てるのがおもしろい)

塚本は、なぜか知らない女子から声を掛けられたり一緒に写真を撮ってほしい等と言われることが増えて、不思議に思っていると、ウィアノアというマッチングアプリに、自分の写真が無断で誰かに登録されていることを知る。

ウィアノアの事を塚本に教えてくれた友人(と塚本には思われてないが)が、里帆が振った市原で、同じサークルの上田がちょうど市原に用があって来た時に、塚本がなりすましの心当たりが1人だけあって「成瀬」って女だと言ったことから、つながって、上田が塚本を研究室に連れて行って、成瀬に会わせる。

研究室にいた大野も加わって、塚本、成瀬、大野、上田で、なりすましの犯人が誰かを話し合い、プロフィールに使われている写真が先日のクラブの時のものなのとプロフィール内容から、犯人はアツシだと判明し、塚本、成瀬でアツシに会いに行く。

 

アツシは、客寄せのためにやった事でここまでうまくいくと思わなかったと悪びれずに言う。
マッチングアプリというのも表向きの仕様で、本当の目的はアプリ内での人気ユーザーの確立とそのファンの確保だというが、詳しくは社外秘だと言われる。
塚本はアツシに「歯、食いしばれ」と殴りかかって、塚本の登録を消させる。

このアプリを企画したのは開政大学のOBで、「開政大学インカレサークル事件」で、塚本は開政大学で有名なんだろう、塚本ならこのアプリの目的がわかったんじゃないかとアツシは言うが、それを聞いて塚本は激怒する。

肖像権を侵害された分はアツシのスマホケースを足で踏んづけて破壊、次は本体をへし折るぞと言って、二度とその事件の事を口にしないようにアツシを脅す。

嫌疑が晴らせて、成瀬は今度こそもう塚本に関わることはあるまいと思うのだが・・・。
成瀬は塚本と別れる直前、あゆに会ってしまい、塚本と一緒のところを見られる。

この「開政大学インカレサークル事件」絡みで、塚本と成瀬は今後も関わっていきます。
まだ明らかになっていませんが、これ絡みが塚本の過去の謎な部分です。

 

成瀬の研究室の、大野、上田との絡みはすっごくおもしろくて大好きです。
そして塚本に絡んでる友人が市原だって気付きませんでした。
読み直して初めて気付いたんですが、里帆と付き合うところの絵はカッコよかったけど、ここで出てくる市原ってなんかグレードダウンして普通の人になってる気が。

それに研究室で話してる時、塚本は「大学に友人はいない」って言い切っちゃってるしね。
まあ、里帆に殴りかかってた時に居酒屋で再会した市原が一方的に塚本に絡んでただけで、名前もうろ覚えだったしね、友達ではないんだね。
読み直して最初は、「あれ?塚本友達いるじゃん」って思ってたんだけど、市原だったっていう。

そして塚本と上田を繋げるための人なだけだったのか、この後、市原は出てきてないような気がします。

 

26〜31話

間宮は開政大学の学生。
友人の山本、鈴木とカラオケに行き、里帆に告白され「都合のいい女」はどうかと言われたとこまでを説明して、相談する。
2人は「俺たちが見極めてやる」から里帆を呼べ、呼んで来ないなら、からかわれたってことだし、と言われて呼ぶと、里帆は来た。

呼ぶ前の勢いはどこへやらの人見知り気味な態度の山本&鈴木だが、里帆はすぐに打ち解けて馴染むコミュニケーション能力の高さを見せる。
山本、鈴木はすっかり楽しい時間を過ごして、里帆の事を「いい子じゃーん」といい、間宮がサイコパスと言ってたことを里帆にバラす。

カラオケの帰り、山本の財布を拾った事で終電に間に合わなかった里帆と間宮は、ネカフェのシアタールームに入る。伊藤が好きとはいえ、女の子と密室にいるという誘惑に間宮は挙動不審に。
里帆はサバサバとしていて、伊藤が好きなのはそれはそれとしてOKな感じだが、間宮はあくまで理性を保ち、翌朝バイトなので仮眠をとろうと横になるものの、ほとんど眠れないままバイトへ。

 

間宮は里帆に、伊藤に告白しないのかと聞かれて、「伊藤には何でも話せる男友達だと思われててガッカリさせたくないから言わない」というが、それは建前で、「伊藤に好きな奴がいるだろ」という。
伊藤はバイト中、好きな奴=上田の話ばかりするから知ってるとのこと。

伊藤は間宮に普通な感じで接していたが、実は間宮の態度が少し気まずそうな事等に気付いており、里帆と何かあったに違いない、里帆の恋癖が発動して、付き合って速攻別れた状況なのかもと思う。

月曜日、伊藤は里帆に会った時に、里帆が間宮に告白したことを知る。
それ以上はなにもないという里帆に、間宮をすごくいい奴だと思っている伊藤は、市原先輩のように間宮を傷つける結果にならないようにと忠告する。

 

【伊藤の恋癖】
好きな人の前では全然喋れなくなるので、相手のSNSを追いかけまくり、どこで撮られた写真か、誰からリプもらってるかまで調べてしまう。上田が地元に彼女がいることも調べて知っている。
自分で自分のその行為をキモいと思っているが、やめられなくてしんどくて辛いとのこと。

サークル部屋で、上田が忘れていったスマホに気付いた里帆が、伊藤に持って行かせ、「杉原美雨」という人から着信があり、鳴り止んだ画面を見て、杉原美雨からの着信件数29と通知が大量にあるのを伊藤は見てしまう。

里帆も鳴っていた上田のスマホに気付いた時にそれを見ており、「彼女とケンカでもした?私でよければ相談にのるよ?」くらい言えれば急接近できるのにと言うが、当然、伊藤には無理。

 

彼女らしき人の名前を知ったので、伊藤は調べて彼女のSNSのアカウントを見つけてしまう。
彼女のSNSの発言を読み、里帆によると上田の彼女は「何かスイッチが入るととことん病んで落ちるけど翌日にはケロッとしてる情緒不安定型。典型的なメンヘラ」とのこと。

上田は彼女と別れたいと思っているようだが、なかなか言い出せず別れられないらしい。
上田は研究室で、大野に「別れたい、別れ話をするのがめんどくさい」とぼやく。
アドバイスがほしいわけじゃなく誰かに話しを聞いてほしいという上田に、ファーギーという人形を自分が作ったAI入りのクェシシュトフキシロフスキーだと言って話し相手として渡す。

「へい、クェシシュトフキシロフスキー、依存体質の彼女となるべく穏便に別れたいんだけど、なにかいい方法ある?」と上田は話しかけるが、歌い始めた人形に怒って押しつぶそうとし、それでちょっとスッキリする。

そこへ成瀬が「急募、今夜空いてる人」と駆け込んできて、「ファーギーだ、なつかしい」と人形を見て言ったことで、昔流行ったしゃべったり歌ったりするただの人形だと上田にバレる。

 

32話

31話で成瀬が「急募、今夜空いてる人」と駆け込んで来る前の話。

成瀬は、あゆに塚本と一緒だったことについて、学食でいろいろと問い詰められていて、それをたまたま近くにいた塚本は聞いている。
成瀬がぶつかってしまったテーブルにいたのが塚本で、そのまま塚本のテーブルに同席。
あゆは塚本の隣、成瀬はあゆの向かいという座席で、あゆは塚本に話しかけるが、塚本はガン無視。
それでもメゲないあゆは、自分の知り合いにもウィアノアでなりすましされた子がいると話すと塚本が食いついてくる。

詳しく知りたいなら授業終わった後に飲みに行こうとあゆに言われ、塚本は承諾。
「成瀬、18時半正門な」と言って有無を言わさず、成瀬も巻き込む。
そしてこの後、31話の終わりに続く。

 

33話

約束の待合せ場所に行く成瀬。
結局、大野が一緒に来てくれることになり、大野なりのおしゃれをしてやってくる。

塚本にとって本題のなりすましされた子の話は、「DJサークル TYK」(アツシが入ってるサークルで、先日のクラブのイベントを企画したとこ)のホームページ(HP)に載ってる写真を勝手に使われて登録されていたとのこと。
見てみると、塚本の写真もそのHPに載っていたものだった。

代わりにと、あゆが3つまで塚本に質問していいことになり、彼女はいないが、好きな人はいる、その人は同じ大学ではない、という事がわかる。
あゆがトイレに席を立っている間に、塚本はわざとあゆのスマホを落とし、店を出た後にあゆに時間を聞いて、スマホを忘れている事を気付かせ店に戻らせるという作戦で、あゆを巻く。

大野にはちゃんと成瀬と2人で話したいことがあるから抜けると断って、別れる。
この時の大野の呼びかけられた時の返事「ハイさ」と、抜けると言われた時の「グッドラック」っていう返事がすごくイイなぁ〜。

 

34話

塚本と成瀬の会話
塚本は成瀬に、盗撮を見逃してやった件とクラブで助けてやった件で2つの貸しがあるから、それをまとめて返してほしいと言われる。

マッチングアプリ、ウィアノアを運営している会社SPARKLE(スパークル)は、イベントの企画運営をやってる会社で、この会社がDJサークル等の大学のサークルと組んで、ウィアノアを広めてユーザーを増やすのに使っていると塚本は推測している。
なりすましもその一環。

証拠がないので、うちの大学以外でどこのサークルがこの会社と繋がっているのかを調べて欲しい、塚本がスパークルのアプリ事業部の社員を1人知ってるので、そいつを落とせばいいという。

成瀬「落とすって、どこに」
塚本「恋に?」
成瀬心の声(はあああああ!?)

この最後の「落とすって、どこに」「恋に?」のやりとり好きです。
塚本が真顔で言ってるとこがイイ。

SPARKLE(スパークル)って、映画「君の名は」で使われてるRADWIMPSの曲名と一緒なんですけど、この曲すっごく好きなので、怪しいイベント会社と一緒だなんてなんか嫌だ・・・。

この作品全体で会話のやりとりとかツッコミとかおもしろくて好きなんですけど、塚本&成瀬もすごく好きです。
徐々に仲良くなってきてるような感じなのもイイ!

「恋癖」感想(2)