漫画「全ての人が美しい世界」シュークリーム 感想

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漫画「全ての人が美しい世界」シュークリーム 感想
ネタバレありなので、ご承知の上。

comicoにて。完結。韓国のマンガ。
革新的な美容整形技術が世に出て世界中の人が美しくなることができる世界になったら?というオムニバスストーリー。
という作品の概要が書いてあって、既に世界中の人が美男美女になった世界での話なのかと思いましたがちょっと違いました。
4つのエピソードを描くと書かれていますが、3つで終わってしまったようです。

 

1つ目のエピソードでは、革新的な美容整形技術が世に出て広まっていく、という事が世の中の出来事として出てきますが、まだこの話の登場人物でこの美容整形を受けた人はでてきません。
2つ目、3つ目はこの美容整形が爆発的に広まった後の世界の話ですが、あくまで美容整形なので、生まれつき美形な人たちばかりの世界というのとは違い、この美容整形を受けるか、どういう顔にするか、といった問題や、生まれてくる子供は親の元々の顔を受け継ぐのでブサイクだったりするという問題があります。

韓国マンガの日本語訳版ではめずらしく日本に置き換えられておらず、韓国名がそのまま使われています。ただ漢字は日本語版であてられた漢字だそうです。
名前や言葉が話の重要な要素になっているのでそのままにすることにしたんじゃないかなと思います。

 

エピソード1:midnight circus

主人公はブサイク気味の眼鏡の女子高生で、クラスメートに超美人の女の子がいて、ブサイクな子は、クラスメイトに溶け込もうといろいろ気遣って努力しているのに、美人な子は何も努力せずにあっさりみんなの人気者になっている、という感じでお話が始まる。
美人な子はクラス委員に推薦されて投票で勝って委員長になり、ブサイクな子は副委員長。
主に学校生活で女子のグループに入れるかどうか、輪に入れたり仲間はずれにされたり、美人な子は男子にもいつもちやほやされたり、みたいな思春期の微妙な面倒くさい話が描かれている。
物語の中盤以降になって、実はその美人な子とブサイクな子は双子の姉妹だというのがわかる。
二卵性なので似ておらず、周りの扱いの差を感じてブサイクな子の方が美人な子を避けるようになり、中学は別の学校に行っていて、高校で同じクラスになっても他人のふりをしていた。

美人の方の子も、確かに何もせずに楽にうまくいっていた部分はあるけど、勝手に偏見をもたれて何もしてないのに悪くとられることもあり、美人なのもいいことばかりじゃない、というのも描かれる。
そして最後は、ブサイクな子の友人のおかげで、美人な子は小さい頃のようにブサイクな子とまた仲良くしたいと思っていたことや美人で楽なだけじゃないことがわかり、仲直りをする。
美人な子と仲良くしてた男子が実はHな下心目的だったヤツで、こいつに美人な子がガツンと言い、クラスで嫌なヤツになってきてた女の子にブサイクな子がガツンと言う。
そして双子の姉妹の笑顔で終わる。

 

エピソード2:人魚姫は誰なのか

2つ目のエピソードは、革新的な美容整形技術(NNB)が爆発的に広まって1〜2年後の世界。
NNBは、ナノボットを注射で体内に入れ、数ヶ月かけて整形する美容整形で、異物を入れたりせず自分の体を材料に作り変えるので安全というもの。
世のほとんどの人がNNBを受けているが、未成年は使用を禁止されている。

主人公のミョンドクは兵役を終えて大学に復学した3年生。ミョンドクの入隊後にNNBが出たのと花粉症が治まってからじゃないとNNBを受けられないと言われたため、まだNNBを受けていない。
周りの人みんなが美形な中、自分だけブサイクなので恥ずかしくてフードをかぶって顔を隠していた。
ミョンドクはNNBを受けていない方がモテると知り、みんなが美形になったので希少価値があることから世の基準が逆転してブサイクがモテるようになってしまったんだろうか、それでも俺はかわいい子の方がいいのになと思う。
だが、それは勘違いで、世の基準が逆転してしまったわけではなく、NNBを受けていない人と付き合いたがるのは、その人がこれからNNBで整形する時に自分好みの顔にできるかもしれないからだということを弟に教えてもらう。
ミョンドクはハダという3年生の女の子に言い寄られるが、彼女がNNBを受けていない男をひっかけてNNBを受けさせては捨てるということを繰り返しているという悪い噂を耳にして、彼女とは関わらないようにしようと思う。

 

ミョンドクと同じ下宿先で同い年のハリムは、デザイン科を専攻していてデザイナーを目指している。
ファッション系の大企業ではインターンを募集しておらず、デザイナーになるには、モデルのバイトで入ってデザインの補助業務をやらせてもらい顔を覚えてもらって就職するしか道がないらしい。
ハリムはモデルのバイトに入るために骨延長手術を受けていた。
NNBでは痩せることはできても身長は伸ばせないので最近は骨延長手術が流行っているらしい。

そしてモデルのバイトに応募し、書類審査は受かるが面接で落ち、もう1つの方法、事務補助業務のバイトで入ることにした(部署が違うので直接デザイナーのいる部署の人に顔を売れないが何かしらその部署に行って顔を売る機会をうかがうという方法)。
面接で体型を見られた時に骨延長手術を受けたことがバレて、手術して身長を伸ばしたような整形モンスターはモデルにはなれない等と酷いことを言われたようで、落ち込んで帰ってくる。
(見てわかるものなんだ?)

ミョンドクは経営学科、大学の何かの飲み会で最近同じ経営学科の3年に編入したウォンタクと出会う。ハリムは副専攻で経営学の授業を取っていて、ミョンドク、ウォンタクも同じ授業を取っていることがわかる。その授業で3人グループでやる課題が出て、ウォンタクはミョンドク、ハリムに一緒に組まないかと誘うが、ミョンドクは兵役前からの同じ学科の友人がいるので、たぶん彼らと組むと思うと誘いを断る。が、ミョンドクの友人達は3人なので彼らで既にグループを組んでしまっていた。

 

ミョンドクは父親が事故で手をケガしてしまい、しばらく仕事ができなくなるため、家が経済的に苦しくなるという状況になり、弟が兵役での入隊を延期して家の仕事を手伝うことになった。
ミョンドクは両親には今は大学で勉強をがんばるのがミョンドクにできる一番のことだと言われるが、自分は役立たずだと落ち込む。

ハリムはミョンドクに「世の中に役立たずなんていない 全て理由があって意味がある」と励ます。すごくポジティブだなと感心されるが、
「本当はいつも自分に言い聞かせていることなんだ
 そういう状況に置かれる方だから・・・
 そのまま逃げてたら自分で自分が役立たずだってことを証明することになるだろ
 そうやって自分に呪文をかけながらどうにかできる方法を探すんだ」
と言う。

ハリムに励まされ、ミョンドクは自分にできることを考え、奨学金をもらうことを目指そうとし、そのために経営学科で影響力のあるあの教授(3人で同じ授業をとってる教授)の推薦をもらえるようにしよう、そのために課題の公募展をがんばって教授に認めてもらおうと考える。

課題のグループで同じ学科の友人と組めなかったミョンドクだが、重要な教授の課題なので、他の学科を専攻しているハリムと編入してきたばかりのウォンタクと組むのは躊躇してしまう。
ハダと組むことも考えるが、弱みを握られ将来的に自分がまずい立場におかれるだろうことが予想された。そこでハリムにもう一人が決まったのか聞いてみたが、ちょうど昼に決まったと言われてしまい、付き合うことにならないよう気をつければいいと考えてハダと組むことにした。

 

ハダに連絡を取り会いるが、ハダももうグループのメンバーは決まってしまったが、ミョンドクと付き合うことにしてそれをみんなに言えば組み直せる(カップルなら同じグループを組みたいといって他の人に言い訳が通るから)と言われ、結局、ハダの思惑通りになってしまう。

ウォンタクは、ハダの思惑を知ったから誘いには乗らないと言っていたのにミョンドクがハダとグループを組むことにしたので驚くが、ミョンドクは父親が倒れたしいろいろ大変だから仕方がないんだと説明する。

ハリムとウォンタクのグループに入ると言っていた再履修の先輩は、やはり履修が大変なので組めなくなったと断ってくる。お詫びにと去年の資料を渡される。
空きができたので、無理してハダと組むことはなくなったとウォンタクはミョンドクを誘うが、もう会って話し合いをして進んでしまったし今から辞めたらかえってハダに借りができると断る。
ウォンタクは話し合い中にミョンドクがニヤリとしているのを見かけたのと今の態度から、ハダとやるしかなくなったというのはただの言い訳じゃないかと言う。
「選択の余地がない状況が嬉しかったんだろう
 自分を正当化して罪悪感にさいなまれることなくハダに関われるからな」
と言われるが仮にそうだとしても今はそんなくだらないプライドを保っている場合じゃないんだとミョンドクは言う。それに対してウォンタクは「お前はバカじゃなくて寄生虫だ」と言い、カッとなったミョンドクはウォンタクを殴る。

 

ウォンタクは言いすぎたと思い、怒りながら去っていくミョンドクを追いかける。
部屋に着くとハリムが部屋で声を上げて泣いていた。
(バイト先で整形モンスターだと陰口をたたかれた日)
「なぜこんな風に生まれてきたんだろう、どうか一度だけでいいから僕にもチャンスをください」

3人で屋上に行き一緒にビールを飲みながら、何があったのかハリムから話を聞く。
デザイナーになるためにモデルのバイトで入る等、ファッション業界の現状を聞いて二人は驚き、ハリムが酷いことを言われたことに憤る。
「でも言い換えると僕はたったそれだけの基準すら満たせないわけだから」
「僕は全ての人の外見の平均が上がったこの世の中で役立たずの落ちこぼれなんだ」
とハリムは言う。
ミョンドクは「世の中に役立たずなんていないと言ったのはお前じゃないか」とはげます。
ウォンタク「何か他に方法がないのか ここで夢を諦めるなんてもったいない 足を手術したことも何もかも水の泡だ」
ハリムは水の泡と聞いて笑いだし「表現が絶妙だったから 君たちの言うとおりだ このまま水の泡になるわけにはいかない もう大丈夫ありがとう」と言う。

ウォンタクはミョンドクに「そんな事情があるなんて知らなかった 言い過ぎた」とさっきのことを謝ります。ミョンドクも「いきなり手を出して悪かった 図星だったから恥ずかしかったんだと思う」と言う。

 

ミョンドクはこれからどうするのか聞かれ「海で遭難した時、喉が乾いたからといって海水を飲むと海水の塩分が体内の水分まで奪って結局は自分を死に追いやる」という話が、今の自分の状況にピッタリ当てはまる気がすると言う。
「最初の選択が今はよく見えるかもしれないがその後は?」
「俺はお前たちとやりたい」
「こうなった以上 現実を言い訳に妥協するふりをして自分まで騙すことはしたくない」
とミョンドクは言い、3人でグループを組んで一緒に課題をやることにした。
「卑怯なことはしないで 自分自身に恥ずかしくないように やってみるか」とミョンドクは思う。

ハリムは事務補助業務のバイトを辞めた。
後輩に就職を遅らせるのかと聞かれ「その反対 結局は経歴だから早く卒業して現場に出る方がいいかなと思って」と答える。

3人のグループ課題は、テーマをファッション産業にして公募展にだすことにした。
公募展に無事提出し、しばらくして一次通過したと連絡が来て、3人は喜び、二次に向けてがんばろうと言い合う。

大学でモラハラ男のことが話題になる。他大学で有名なモラハラ男がこの大学に編入してきているという噂が広がる。
そしてウォンタクがミョンドクとハリムの二人に打ち明け話をする。
今大学でモラハラ男と騒がれているのは自分のことだと。
ウォンタクは前の大学で出会ったある女に告白され付き合い、NNBが出た時に彼女の希望する顔に変えることにしたが、顔が半分ほど出来上がって来た頃に、ある人物に間違われることがあったのがキッカケで、ウォンタクが変えようとしている顔は彼女の元カレの顔で、彼女の元カレと背格好が似ていたから彼女がウォンタクに近づいたのだということがわかった。
そしてそのことで彼女に怒鳴っていた時の様子を撮られたのがモラハラ男の動画で、誤解だと知らせようとがんばったが、ネット上で人は自分が読みたいものだけを読んで信じたい情報だけを信じたため、誤解を解けなかった。
幸いなのは、その動画には顔が鮮明に写ってなかったこと。
それでウォンタクはインターネットの情報を削除してくれる業者を使い、周りの関心が薄くなるまで身を潜めて今年この大学に編入してきた。
(ここでよくわからなかったのが、顔が半分くらい出来上がった頃に気付いて整形を中断し、他の顔に注文し直したと言っているのに、NNB再整形が禁止されてモラハラ男から抜け出せなくなってしまったと言っていること。結局最初に予定した通りの元カレの顔になっちゃったってこと?それともこの半分までの時点の顔=モラハラ男として撮られた時の顔になったの?注文し直したのをキャンセルさせられたってこと?)

 

モラハラ男というのは天然美男子(NNBを受けず生まれつき美男子)がNNBを受けた女性にむかって「お前が俺だったらお前みたいなのと付き合うと思うか?」と怒鳴っている動画で、天然美男子である俺がお前のようなNNBで美女になった人間と付き合うと思うか?と天然美男子の傲慢さを表す意味で使われている。
つまり、ウォンタクは天然美男子なわけではなく、彼女に騙されてNNBで元彼の顔にされようとしたのを怒っていたのに、この動画を撮影した人や見た人達が誤解して天然美男子がNNB彼女に怒っていると思い、広められてしまったのだということが、ウォンタクの告白でわかった。

ウォンタクがこの前ハダのことでミョンドクにキツイことを言ってしまったのは誰かのために整形して後悔した自分の姿が浮かんだからなのだと、謝る。

今回、この情報を再浮上させたのは、ハダの仕業だろうと推測された。
ウォンタクが忘れたスマホを拾ったハダが、画面に写ったメッセージでインターネットの削除業者を利用していることを知り、そこから調べてウォンタクがモラハラ男だとわかった(推測した)のだろう。そしてハダもミョンドク達と同じ公募展に出して一次通過していて、二次にプレゼン動画の一般投票が必要なので、それに出られないようにこの噂をこのタイミングで出してきたんだろうと。
モラハラ男の動画にウォンタクの顔ははっきり写っていないとはいえ、モラハラ男とこの大学が注目されている今、ウォンタクの動画を出せば、似ていると騒がれて叩かれてしまうかもしれないので、公募展はあきらめることにした。

 

ハダがミョンドクに連絡を取ってきて会う。
そこでハダは「今からでもうちのグループに入らないか 公募展は無理だけど期末の発表時にうちのグループに名前を入れてあげますよ」と誘ってきた。
その代りにスンジュン(純正 NNBを受けてない人のこと)を差し出せというのか?なぜそこまでスンジュンに執着するのか、どんな顔が望みなんだとミョンドクはハダに問う。
ハダはミョンドクを自分好みの顔に変えたいわけじゃなく、自分を輝かせてくれるアクセサリーが必要なだけだと言う。ミョンドクの年で今もスンジュンだというのは珍しく、言わばレアアイテムで、それを手に入れてつけて歩いて優越感を味わいたいのだと言う。
これが最後のチャンスだとハダは言うが、「あれは過ちだったもう二度と同じことは繰り返さない」とミョンドクは断る。去り際にハダは「あの資料(公募展に出した物)は公募展のサイトに公開されているから授業でそのまま発表したらミョンドクたちが一次合格したグループだとわかり、そしてなぜ二次を諦めたのかと関心が集まってしまうから公募展を諦めた意味がなくなる、だから期末にも使えない」と言い、ミョンドクの驚く表情を見て喜びながら「考えが変わったらいつでも連絡してくれ」と憎たらしいことを言って去る。

 

そしてハダに言われたことをウォンドク、ハリムに相談する。
新しい公募展を探してみようということになるがいいのが見つからない。
そこでハリムが思いついて、自分が準備してたファッション公募展に一緒にでるのはどうかと提案してくる。ブランドを企画するもので、骨組みと方向性はハリムがほとんど作ってコンセプトもできているし、3人で準備してたのもファッションブランドマーケティングだし、その資料を利用し補完すれば勝算があるんじゃないかと言う。
だが、ハリムがほとんど作ったようなものなのにハリムは嫌じゃないのかとウォンタクとミョンドクはきく。けれど、デザインのモチーフは前に屋上で一緒に話をした時に思いついたもので、二人がアイディアをくれたんだからいいんだとハリムは言う。
モチーフは「人魚姫」。「水の泡」と聞いて人魚姫が思い浮かんだ。
人魚姫の足は歩く度にガラスのかけらを踏んでいるみたいに痛むがそれでも陸にあがれないと近づくチャンスさえないから痛みを伴う足の方がよかったという話を聞いて、ハリムは、自分の姿を変えたけど結局手に入れられなかったところまで含めて自分のことみたいに思えた。
人魚姫は泡になって完全に消えたわけじゃなく精霊になって天に召される、そしていつか人魚姫も欲しいものを手に入れられるだろうって希望をもたせた結末で終わる、だから自分と似たような立場の人魚姫を見ながら希望を持ちたかったと、ハリムは言う。

「ある意味みんな人魚姫なのかもしれない
 整形しなきゃいけない時代を生きている僕たちはひょっとしたらみんな人魚姫なんじゃないかな?
 みんながそれぞれの事情を抱えている」

そこからまた3人でアイディアを出し合って、内容を詰めていく。

 

またネット上でモラハラという言葉が話題になるが、今度はモラハラ女で、それは、スンジュンだった男性がある女性と付き合い、整形をした途端に捨てられスンジュンを利用されたと訴えていて、その女性は計画的にスンジュンをひっかけては整形させて捨てるを繰り返していたというもの。
その女性とはハダのことで、ハダ達の公募展の二次審査の一般投票で公開された動画を見た被害者達が、その動画をキッカケにお互いの存在を知って被害者が自分だけじゃなく複数いることを知り、行動を起こした、ということだった。
そしてハダの件をキッカケに、過去にウォンタクが書いた釈明文も取り上げられて話題になり、モラハラ男の動画として拡散されていたウォンタクの動画は誤解だったということがネット上で認められた。
これでウォンタクも、もうモラハラ男のことで隠れなくてよくなった。

ハダは大学の懲戒委員会に呼ばれたらしい。
そして課題でハダと一緒のグループだった残り2人にハダは責められ、平手打ちをくらっているところを人だかりの後ろの方から、ミョンドク、ウォンタク、ハリムの3人も目撃する。

 

ハリムのデザイン学科の教授から、教授の会社でハリム達の公募の企画を進めてみたいという話がくる。しかし、教授の会社でやるとハリムのデザイン権が会社に渡ったりするんじゃないかという問題もある。公募展は優勝すればブランドを出せる大きなチャンスだし、チャンスなんてこれからいくらでも来るだろうとミョンドクは公募展に出すことを勧めるが、ハリムは公募展で本選どころか予選を通過するかもわからないんだから会社の提案を受けようと言う。

ウォンタク「逆に考えてみろ 俺たちの企画が思ったよりも遥かに価値があるから前もって持っていこうとしたんじゃないか つまり勝算があるってことだろ」
ミョンドク「ウォンタクの言う通りだ 今まで3人で苦労してここまで来た だから絶対水の泡になんてならない 俺たちの物語は絶対」

そして彼らは公募展に応募し、予選を通過して3年の前期終了時、これから夏休みという時に本選への準備で、3人で染色をしている。

大学の後期が終わった時期、ミョンドクの弟が兵役の休暇で帰ってきたのを迎えに行ったミョンドクと弟の会話。ミョンドク達は公募展で賞を取った。今、3人で一緒に準備をしているが、まだ学生だから卒業後に本格的に始めてみようと思っている、とのこと。
ミョンドクはちょっと前にNNBをやって今変化中(顔はまだ前のまま 変化後の顔は見れない)。

 

エピソード3:side effect (副作用)

エピソード2より更に数年後、NNBが世に出て7年後の世界。NNBはあくまで整形なので、両親が美形になっていても両親の元の顔立ちが遺伝するので、子供はブサイクだったりするということからくる歪みのお話。

冒頭でエピソード3の主役の家族、両親と娘の3人が家族写真を撮るシーンがでてくる。
両親は美形だが娘はブサイク。写真館には同じように美形な両親とブサイクな子供の写真がいくつも飾られている。

NNBはユン博士がガン治療用に開発したナノボット技術を改造して作られた。
博士は研究の資金繰りに行き詰まっていたので、資金提供を受ける代わりにナノボット技術を化粧品会社に提供し、作られたのがNNBだった。
博士はガンで妻と子供を亡くしていて、それが博士がガン治療のナノボット開発に人生を捧げた理由であり、博士はそれを改造されて整形技術に使われているのを快く思っていない。
博士は最近、NNBを応用したベクターというものを新たに開発した。
NNB社はベクターを利用してNNB2.0という、今のNNBではできない皮膚の色や身長を変えられるものを作ろうとしている。

博士は脳腫瘍で倒れ、もう手遅れな状態であり、治療も拒否している。
そこへNNBの開発に関わった主役家族の父親、キム・チョルが訪ねてきて、
「君たちはベクターを利用してNNB2.0を作ろうとしている 私がさっさとくたばれば君たちは助かる」
「たかが皮膚の色や身長を変えるために」
と博士に言われる。
チョルはその言葉に「体内の病気だけが病気ではない 外見もまた人の命を左右することがあるんです NNBは人々を治療しているんです」と反論すると博士は大笑いし、
「治療とは面白い 新しい治療法は少なくとも10年経たないと成功かどうか判断できない NNBもそろそろ10年になるかね 君は子供ができたと言ったね 君らはガン治療を目的に開発されたナノボットが別の用途に改造されて全く問題がないと思っているのかね 何の副作用もないと?」と意味深な事を言う。

 

博士はその日に亡くなり、ベクターはNNB社のものになった。
博士の弁護士からチョル宛の博士からの手紙を受け取る。
そこには「side effect(副作用) NNBの注入は母体の抗体を作りづらくする上 その子どもに深刻な免疫力の低下をもたらす」と書かれていた。

チョルの妻は妊娠しており、チョルは妻の衛生状態に過敏になってしまう。
チョルの娘、エソルはオモチャ屋で両親と子供の人形セットを見入っていて、両親はこの間撮った私たちの写真みたいだねとエソルに言うが、エソルは「全然似てない、私はパパにもママにも似てない、私だけかわいくない」と泣き出す。
母が妊娠してからエソルはおかしな行動をとるようになる。
咳が治ってもマスクをし続け「まだ治ってない」と言ったり、幼稚園に病気の子がいるから行きたくないと言ったり、下に落ちたまだ皮をむいていないリンゴを捨ててしまったり、人のいない家を描いたり。
その原因を両親は、赤ちゃんが生まれたら両親が変わってしまうのではないかという不安、愛情不足からではないかと解釈する。

母は早産の危険があり入院することになる。
その間、家政婦を雇ってエソルの面倒を見てもらうこちにするが、家政婦はあまり勤勉ではなく居眠りをしている間に、エソルは人形遊びをし、治療といって人形をハサミでチョキチョキ切っている。
母は結局早産してしまったがなんとか無事に赤ちゃんは育ち、1ヶ月後に退院してくることになる。
母が久しぶりに家の大掃除をしているとエソルが切った人形を見つけ、精神科医に相談し、今度エソルを連れて行くことになる。

母が赤ちゃんを連れて家に帰り、ベッドでついうたた寝してしまっている間にエソルが帰ってきて、赤ちゃんを見て驚く。エソルは思いついてハサミを持ってきて赤ちゃんを切る。
それを目が覚めた母が見つけ、絶叫。父も駆けつける。

5歳の女児が生後1ヶ月の妹を切りつけた事件としてニュース報道される。
警察のマジックミラー室で両親はエソルがマスクをつけていた理由を語るのを聞いて愕然とする。
エソルはエソルだけかわいくないと泣いた時に両親に、大人になったらNNBを注射すればかわいくないのが治ると言われた、注射をするということは病気だから、エソルは病気、だからママに伝染らないようにマスクをずっとしていた。

ここからはユン博士が裁判官でエソルに質問している夢での話。
エソルはパパやママには伝染らないから大丈夫と言われたので、エソルのように病気の子(=ブサイクな子)がたくさんいる幼稚園でだけマスクをつけることにした。
エソルは赤ちゃんを見たくて見に行ってしまったことを謝る。
エソルは自分の病気がそんなにすぐに伝染るとは思っていなかったので驚いたと言う。
エソルは自分の病気(=ブサイク)が赤ちゃんにすぐに伝染ってしまい赤ちゃんがブサイクになってしまったと思い、赤ちゃんを治すために、以前ハロウィンのお面をハサミで切ってパパが治してくれたように、赤ちゃんもハサミでキレイに治してあげようとして切ったのだった。

 

かつてNNBの裁判でこの両親が主張したこと、
「この社会には外見至上主義というウイルスが存在する
 それをNNBというワクチンが私たちを救ってくれるはずだ」

これに対してユン裁判官は
「ワクチンはウイルスの治療薬ではない
 ウイルスの治療薬なんてこの世には存在しない
 ワクチンは抗体を作るのを手助けするだけで結局ウイルスに打ち勝つのは自身の免疫力だ
 NNBも同様で外見至上主義というウイルスから我々を救うことができるのは自分自身だけなのだ
 NNBに依存して心の成長の必要性を感じられなくなり成長を止めた心が子供にまで伝わる副作用を起こす」
「いくら世の中が外見至上主義に冒されていても現在NNBに効果があるように見えても
 自ら免疫力を高める必要があることになんら変わりはない
 なぜなら永遠にワクチンを受け続けるということは
 永遠に完治できないことを意味するからだ」
「私はNNBを否定しているわけではない
 ただ心から 君たちが外見至上主義というウイルスから解放されることを願っているだけだ
 NNBに心を奪われず抗体を作り出す努力を止めないこと」
「君たちもいずれ私の言葉を理解するだろう
 なぜなら今度こそ きちんとした抗体を子どもに伝える必要があることを悟るだろうからな
 傷だらけのまま生き続けなければいけない その子のためにも」
と言う。

チョルと妻はエソルの言葉を聞いた後に気を失い病院に運ばれ、なぜかこの同じユン博士の出てくる裁判の夢を見ていた。
エソルは触法少年として処罰を受ける代わりに保護観察処分となった。
チョル、妻、エソルはカウンセリングを受けていて、その結果、エソルは情緒の発達が少し遅れているということだった。
NNB2.0は予定通りに発売され、今チョルはベクターを利用した新しいNNBプロジェクトで傷跡をキレイにできる研究をしている。
赤ちゃんは一命を取り留めたが顔に深い傷跡が残った。この研究が成功すれば赤ちゃんの傷跡もキレイにできるだろうが、問題は「その時までこの子をどう育てるか」だった。

チョルが、赤ちゃんを含め、4人で家族写真を撮るところで物語は終わる。

 

感想

3つのエピソードの中で2が一番よかったです。
全体的にすごく練られたストーリーだなというのは感じましたが、お話に入り込んで夢中になれたのは2だけでした。

エピソード1は、学生時代の仲間はずれだとか、ひとりぼっちとか、他人にどう見られるか、新学期にうまくそれなりにクラスメートに溶け込むとか、悪目立ちしないとか、そういうことが描かれていて、それをただそういう事柄が起こっている様子を描くだけじゃなく、人の心理を分析して文学的表現で描いているところがすごいなと思いました。
でも、私自身、思春期に自分の人見知りな性格で他人との関わりに悩んだ方ですが、このエピソードに出てくる子達のようにクラスの中で空気を読んで戦略的にアレコレ考えたことがないので、この時期のこういう仲間はずれとかちょっとした言動で自分の立場が変わってしまうとか、そういうのスッゴイめんどくさい!と思うだけで、あまり興味を持てませんでした。
誰もが経験する時期だと思いますが、こういう時期がもう終わっててほんとよかった、めんどくさい、って感じです。

エピソード2では特にハリムが好きです。ファッション業界を目指しているので、一番、美に関わってきて容姿に関する中傷を受けたり、悩みの大きい人物だと思うし、そんなハリムがそれにめげずに前向きにがんばってきていて、それでもへこたれることもあって、また励まされて前向きになってという姿に心打たれます。

3人が組むまでに紆余曲折ありますが、それぞれの悩みや負の感情をお互いが認めたり励ましたりと、ものすごくいい友人関係になっていくのが、すごくよくて、うらやましいです。
そういう3人の友情の部分がすっごくよかったので、3人でやった公募展がうまくいって、これからも一緒にやっていくという希望のある終わり方なのもすごくよかったです。
卒業後に3人でやるブランドがうまくいかないことになったとしても、デザイナーを目指しているハリムにとって、デザイナーとして就職するのが難しい状況で、デザイナーを経験できるのはいい経験になるだろうし、その後別のところへ就職しようとするにしてもいい実績になるだろうと思うので、とても希望のある状況で、うれしいです。

 

ハダは人として歪んでる人でしたが、希少価値のあるスンジュンを連れて歩くのが優越感を感じられていいんだと言っていたのに、NNBを受けさせては捨ててたっていうのは何故なんだろうと、そこの理由がよくわからなかったです。
あれだけ途中から嫌なヤツ全開になってたわりに、制裁を受けているシーンがちょっとしかないのは、いつもだと私には物足りない感がありそうなんですが、今回は3人の方がいろいろうまくいってるのでどうでもよくなったのか、そこをあまり不満に感じませんでした。

ミョンドクの弟がミョンドクにスンジュンや価値観が逆転してるわけじゃないっていうのを説明しているところで、弟の説明が理知的ですごいなと思いました。美の基準が逆転するなんてないことの説明に「黄金比率がなんであると思う?」っていうのがサラッと出てくるなんてスゴイよ。
ゲームに例えて説明したり。まあそこは作者さんがガッツリ考えたってことなんでしょうが、この説明を聞くと弟すんごい賢いなって思っちゃうので、彼が兵役後に復学しないつもりで自動車整備士になっちゃうのはなんかもったいない気がしちゃいました。
別な言い方をすると、自動車整備士になる弟にこの説明させるのはギャップありすぎじゃないですか、作者さん、と思いました。

弟が説明してくれた「スンジュンがモテる理由」ですけど、NNB再整形禁止になったからスンジュンの価値を高めたというけど、NNB再整形禁止になったからこそ、他人基準で顔を変えるのは嫌だなと私は思っちゃったんですが、世の人はそうでもないんでしょうか。
私はミョンドク派です。ミョンドクの言うように相手の望む顔に変えてダメになったら目も当てられないと思います。弟は、相手がよほど変わった趣味じゃなければ相手の好みの顔だって美形だといいますが、世に美形と認められていても自分は好みじゃない顔ってあるので、自分の好みじゃない顔にするのは嫌です。私の場合、相手とうまくいったとしても自分の好みじゃない顔じゃ嫌なんですが。
世の基準で美形の中に入ってれば顔にあまりこだわらないくらいの人ならいいけど、私は美形でも自分の好みじゃなかったら嫌ですよ。
そこまでしてパートナーになりたい(結婚したい)相手って、そこまで最初に見極められるの?っていうのも思います。顔だけ好みだって恋愛でうまくいかないなんて、ザラにあることですよね。相手の好みの顔に変えて、ダメになって、いくら世の基準の美形でも、過去の相手の基準の美形でその後、勝負していかないといけないことになるなんて嫌でしょ。8年再整形できないなら。ずっと最初の相手の美の基準に振り回されることになるなんて、しかもダメになった相手の。自分の好みにしてなかったら納得いかないですよ。

 

そして相手の基準に変えようとして後悔したウォンタクは弟のようには考えられなかったってことだよね。美形ならOKじゃなかったんだよね。だからこの世界でも弟の考え方でスンジュンがモテてるけど実際やってみた人たちは、そうじゃなかったってことなのかな。ハダの事件も考えると。
そういう過渡期ってことなのかな。スンジュンじゃない側は弟と同じ考えで、スンジュンを求るからスンジュンがモテてるけど、実際やっちゃったスンジュンだった側は後悔してる人が多いとかなのかも。

というのと、NNBでは骨格は変えられないんだよね。それとも身長に関わるような骨はってこと?
にしてもちょっと骨を削る程度はできてもきっと骨格を変えるほどのことはやっぱできない気がするんだけど、だとしたら、弟の彼女みたいな頬骨のはった顔の大きい人って、顔の中身はイジれても美形と言うには限界がありそうなんだけど・・・。
ミョンドクの友人にしても弟にしても、スンジュンの彼女って出てきた写真の女の子の顔がブサイクなだけじゃなく、顔が大きくて体とのバランスも悪いし、中身をイジってもいまいち美人にならないんじゃない?って気がして仕方がない。
それと美の基準が変わってなくてブサイクをかわいいとは思ってないなら、あんなラブラブな感じの密着した写真とるのに抵抗感はないのか?

それに自分好みに相手の顔を変えられるって言うけど、今いるNNB受けて美形な人達の中に自分好みの美形はいないのか?そして好きになった相手は自分の好みでやった美形顔を気に入ってくれないのか?

相手がスンジュンだからいいだろーって言っちゃう人は、相手を自分の好みの顔に変えられるというところだけで選んでるの?中身はいいの?自分好みの顔に「変える」わけじゃなくてもきっと他に自分好みの顔の人はいるよね、「変えた元スンジュン」とその人との違いは中身だけってことになって中身が気になっちゃうと思うんだけど、そういうところどうなのかなー。

等々、弟の言い分というかスンジュンモテ説にはだいぶツッコミどころを感じます。

それと、これはこの作品全体に言えることですが、卑怯だったり楽な方を選んだり他人を利用しようとしたり、人の心の嫌な部分も描いていて、そしてそれを自分で気付いて認めるというところも描かれているのがいいなと思います。

人魚姫は誰なのか、ハリムはみんな人魚姫なんじゃないかと言ってましたが、私は、いい意味ではハリム、悪い意味ではハダだったんじゃないかなと思います。

それと学校の課題がすごいなと思います。韓国の大学が舞台のマンガを他にも読んだことがあって、そこでも似たような感じの、今の実際の世の中の経済状況とかあの企業はこうで、この産業はこうで、みたいなのを考えてやってましたが、それがすごいなと思います。私はそういう経済とかに全く疎くて全然知らないので。

 

エピソード3は、ユン博士の言っていることが重要なことなんだろうなと思うんですが、いまひとつ意図を理解しきれなかった感じがします。
チョルの言ってることもわかります。ちゃんと出てきませんが、チョルは容姿で嫌な思いをした過去があるんでしょう。顔を変えるだけじゃなく皮膚の色とか身長とかを含めた容姿全部を簡単に好きなように変えられるようになれば、人の悩みの要因の1つが消えるのは確かだと思います。
ただ、それが悩みになってしまう根本的な原因の心の問題、ブサイクな容姿を嫌だ負い目だと思う方も、ブサイクな容姿の他者を蔑み嫌う方も、そしてそれに負けてしまう心も、心の問題である部分もあって、そこを忘れちゃだめだよっていうことなのかな。ユン博士の言ってることは。

この作品の世界の場合は、NNBで容姿を変えられることはできるようになったけど遺伝子レベルで変えるわけじゃないので、子どもは容姿を変えられないまま、という中途半端に解決している世界だから、余計にまだ心の問題があるよってことなんですかね。
そしてそれが子どもというのが余計に問題なのかもしれません。

でも・・・、この時点ではまだ世にNNBが出て10年も経ってない世の中ですが、これが当たり前レベルの世界になってしまえば、子供のうちは醜くても大人になったらみんなキレイになるんだよ、という、芋虫が蝶になるみたいな感じでとらえられるようになれば、今回みたいな問題はなくなるんじゃないかな。
まあ子供のブサイクと美形が混在する時期に容姿に関するイジメとかは残るのかもしれないし、エソルが感じたようになぜ自分はかわいくないのかということを単純に純粋に子どもが感じてしまうのは無くせないだろうから、何かしらやっぱりあるんだろうけど。でもそこでみんな大人になったらキレイになるんだっていうのがあるとどうなるのかというのは・・・どうなんだろう。
それに芋虫と違ってみんなブサイクじゃなくて、ブサイクと美形がいるというところが問題になるんだろうな。

人の持っている価値観として、美しいものがいいと思う、汚いものはよくないと思う、そういうのはほとんどの人に共通の価値観としてあると思うので(程度の差とかはあるにしても)、美しさを求めるのがいけないとはいえないと思います。
簡単には言えないけど「それにとらわれてはいけない」ってことなのかな。

エソルは情緒の発達が遅れていたというのが、赤ちゃんをハサミで切ったことの理由としての説明だと思いますが、5歳でねぇ・・・ハサミで人を切ったら痛いってわからないのは、結構な遅れじゃないですかね。それに血が出るのとか、赤ちゃんが泣くのとかに対して何も思わなかったのかな。遅れですまされるものなのかも疑問ですが。
赤ちゃんの前にエソルが人形にやったのがどんなことなのか、人形の絵がちゃんと出てこないのでよくわからないんですが、人形もハサミで顔とか切ったの?あの大きさの人形の顔をハサミで切るってだいぶやりにくい気が・・・。

 

そして予定されていたエピソード4は更にNNBが出て年数が経った世の中での話で、NNB2.0やチョルが開発中のものも出て、更に整形でキレイになれるようになった世の中だろうと思うので、そこでどんな話を考えていたのかと思うと、書かれずに終わってしまったのが残念です。

休載になる前にエピソード3は完結していて有料分が残っていたのが、最近これで続きは無しで完結ということになって、週1で1話ずつ無料に移行してたようで、2年近くもの間、休載扱いになっていてのこの処置なので、作者さん側で何かしら続けられなくなってしまったのかなと思います。