漫画「ダメジョのルームシェア」ハルタミミ 感想4

24才で定職なし、貯金なしのダメ女が、小学生の頃、イジメてた男の子と再会してルームシェアすることになるお話。

ピッコマにて。完結。

以下、ネタバレありなので、ご承知の上。

「ダメジョのルームシェア」感想(1)
「ダメジョのルームシェア」感想(2)
「ダメジョのルームシェア」感想(3)
「ダメジョのルームシェア」感想(4)

 

 

21〜23話

マナミはフーコとランチ。

どこに行くかで、マナミは好き嫌いが特にないと言うと、フーコに「アツトとは大違い、アツトは好き嫌いが多くて大変じゃない?」と言われるが、マナミはアツトに好き嫌いが多い事も、何が好きか嫌いかも知らなかった。

アツトと一緒に食事をしたことが数えるほどしかなく、一緒に住んでる自分よりフーコの方が詳しいことにショックを受ける。

マナミはフーコに「結婚してるのにアツトに色目を使ってどういうつもり?旦那さんがいるのに家に上がり込むとかそういうの私はどうかと思う」と言う。

フーコは「仕事のこともあったし、早く治ってもらいたい一心で、旦那には事前にちゃんと連絡していて、旦那もアツトを心配して、すぐ行ってあげてと言われた」と説明する。

フーコにとってアツトは弟みたいな存在で、特に意識もしてなかったけど、そう思われてもしかたないと謝罪する。

 

 

マナミは「私の方こそ関係ないのにすみません、イライラしちゃって」と言うと、フーコは嬉しそうに「それってヤキモチ?マナミちゃんってアツトの事好きだよね?」と聞く。

マナミは好きにならない約束とか罰金を思い出して、ムキになって「好きじゃないです アツトには言わないで」とフーコに頼む。

フーコの馴染みのお店に行くと、フーコがいろいろな人と親しげに話をしている様子を見て、旦那さんはヤキモチを焼かないのかと思い、旦那さんはどんな人なのかフーコに聞くと、目をキラキラさせて「すっごくカッコいいよ」とスマホの旦那さんの写真を見せながら、好きに見ていいと渡される。

旦那さんは、フーコより3才年上の近所のお兄さん的存在で、カッコよくて優しくて、フーコは子供の頃から周ちゃん(旦那)が大好きで、高校生の頃にやっと振り向いてもらえたらしい。

旦那さん、フーコの弟2人、父と一緒にアツトが写ってる写真もあり、家族ぐるみの付き合いなのかと聞く。

アツトが大学2年の時、お母さんが亡くなって大学に来なくなった。

たまたま近所でアツトを見かけると、痩せて目がうつろで服もボロボロで明らかにヤバかったので、ほとんど話したこともなかったが、フーコは無理矢理彼を家に連れ帰った。

家で弟に「姉ちゃんが今度は人間拾ってきた!」と言われる。
家には捨て猫、保護犬が何匹もいた。

フーコの家も、その4年前に母親が亡くなっていて、他人事じゃなく感じ、家族みんなでアツトをほっとけなくて世話をした。
いつでもご飯を食べにおいでと言って、時々家で一緒にご飯を食べるようになり、仲良くなった。

周ちゃんと3人で出かけることもあった。

 

 

最近は、みんな忙しくて仕事以外であまり会っていなかったので心配していて、マナミが一緒に住んでいると聞いて安心した、アツトのことをよろしくとフーコはマナミに言う。

マナミは自分が知らないアツトの話を聞いて、ヤキモチすらも焼けない。

フーコの存在は、マナミが思っていたよりもずっと、アツトにとって大きい存在なんじゃないかと思う。
一生かかっても勝てる気がしなかった。

家に帰ると仕事の面接を受けた会社から、不採用通知が3通来ていた。

アツトにフーコとの食事はどうだったか聞かれるが「まあ」と曖昧な返事をするマナミ。

アツトが「気まずかったとか あの人に限ってそれはないか 誰とでもすぐ打ち解けるもんな」と言うと余計に落ち込むマナミ。

アツトにまた部屋が散らかっているのを見られ注意されると、「どうせ 私は」何もできない女ですよ、と泣いて、部屋に入ってしまう。

フーコさんの本性を暴いてやると意気込んで行ったくせに打ちのめされただけ。
勝てるところなんてひとつもない、まるで敵わない、と落ち込む。

アツトは、マナミが部屋の汚さを指摘されて泣いたのかと勘違い。

 

 

アツトはドアを開け、文句を言って悪かったと謝罪、「泣くな お前に泣かれると どうしたらいいかわからなくて困る」と言う。

アツトはきっとマナミとフーコを比べたりしないしないとわかってるけど、今は顔を合わせたくない。

フーコを始め、マナミとアツトの周りの人達がみんなすごく思えてツラくなり、なぜ私には人に胸をはって言えることがなにもないんだろうと思う。

アツトを見るとフーコと自分を比べてしまうので、アツトに会いたくなくてバイトの時間を延ばそうとしたり、コンビニで時間を潰したりして、家に帰るのを遅くする。

アツトが寝ている間に帰ってきたマナミは「探さないでください マナミ」と書き置きをして家を出た。
(ガサゴソして部屋を掃除してちゃんとやろうと思ったのかと思ったら、まだ更にアツト避けようとしただけかヨ。さすがダメジョ。なかなか浮上しない。)

アツトに会いたくなくて、今日明日はバイトもないのであてもなく家を出てきて海を見ているマナミ。

サーファーに見つめられ恋の予感?とか考えていたが、アツトにばれたらバカにされると思い、去ろうとすると、後ろから来たバイクに持っていたバックを盗られ、ひったくりに遭う。

さっきのサーファーが追いかけてくれたが無理で、交番に連れてってくれる。

 

 

警官と知り合いのようで、「彼女」と言われて「いや違う 初恋の人に似てる人」と言われ、さっき見つめられていた理由がわかる。

お礼を言って別れようとするが、頭が痛くて倒れてしまう。

アツトはマナミと連絡がとれず、LINEのメッセージも既読にならず心配して出かけようとするが、インフルエンザになっていて、まだ外に出てはいけない期間中だし、そのうち帰ってくるだろうと、諦める。

マナミは、さっきのサーファーの人の祖父の診療所につれてこられて寝かされていた。
インフルエンザだった。

サーファーの人は連休になるとサーフィンをしに、祖父のところによく泊まりに来ているらしい。

東京から来ているので、帰る時に一緒に乗せていってあげると言われ、見ず知らずの自分にいろいろよくしてくれるのはなぜかと聞くと、初恋の人に似てるからだと言われる。

アツトはマナミのバイト先に電話して聞いてみるが、マナミはバイトは休みになっていてどこにいるかわからないと言われ、他に連絡する相手も連絡先もわからず、アツトはマナミのことを何も知らないんだということに気付く。

 

 

ここまでの感想

フーコはすっごいイイ人だなーと思いました。
マナミの感じている通り、全然敵わない、素敵な人だ。

でもフーコは旦那さんが大好きみたいだから、フーコとアツトを心配することは全くないと思います。
そこはマナミも、もうわかったんだろうけど。

フーコからしたら、弟みたいに思ってるアツトを家族みたいな感覚で心配してただけなのに、マナミに色目なんて言われて、ビックリなんだろうな〜。

そりゃあアツトからしたら、一番つらい時によくしてくれた恩人なんだし、好意的な感情を持つだろうさ。
年が近かったらそりゃあ相手がいても密かに惚れちゃったりはしてもおかしくない。

でもアツトはたとえフーコに恋愛感情に近い気持ちを持ってたとしても、それでどうにかするつもりも、全く無いだろうなと思います。
それだけ、フーコや旦那さんも含めたフーコの家族に対する感謝の気持ちが強いだろうと思うから。

マナミはそんな素敵なフーコを知って、勝手に打ちひしがれてるだけなんだけど、そこでまたサーファーを見て、恋の予感とか妄想だけでもしちゃってるところが、軽いし、ダメだなぁ。

自分がダメだなぁ、何もないと思い知って、何か探そうという方向にいかないのが、マナミのダメジョなところなんだろうなぁ。

フーコと比べちゃあ、フーコと一緒にいる時のマナミの態度とか、こりゃマナミをいいと思えないわ〜って感じ。

それでもアツトはマナミが気になってるみたいだけどね・・・。
アツトがなぜマナミに好意を持ち始めてるのか、正直わかりません。

マナミがほんとにまともにやる気になるのはいつなんだろう。
徐々に徐々に、変わっていくのかなぁ・・・。