漫画「ダメジョのルームシェア」ハルタミミ 感想

24才で定職なし、貯金なしのダメ女が、小学生の頃、イジメてた男の子と再会してルームシェアすることになるお話。

ピッコマにて。完結。

以下、ネタバレありなので、ご承知の上。

「ダメジョのルームシェア」感想(1)
「ダメジョのルームシェア」感想(2)
「ダメジョのルームシェア」感想(3)
「ダメジョのルームシェア」感想(4)

 

 

1〜10話

主人公は有川マナミ24才。フリーター。

姉とルームシェアしていたが、姉に彼氏ができて急に部屋を出ることになり、一人では家賃を負担できないし、お金がないので引越しもすぐにはできず、ルームメイトを探していたら、バイト先の常連客に友人を紹介される。

その友人は男だけど女の子に興味ないからと言われるも、さすがにルームメイトに知らない男はどうなんだと躊躇していたが、さっさと相手に連絡をとって呼ばれてしまい、現れたのはイケメンの若い男の子。

ドキドキして自己紹介すると、小5まで同じ団地に住んでた岡田篤人(アツト 今は中村)だと言われる。

マナミは思い出して「オカマのアツコ!」と叫び、「色白で泣き虫で弱っちくてナヨナヨしててまるで女の子みたいで、みんなからオカマのアツコって呼ばれてた」と言う。

アツトは「こんな女と一緒に暮らせない」とやめようとするが、アツトにも拾った猫を飼い始めて今住んでいるところをでなければいけないという切羽詰まった事情があったので、とりあえず部屋を見ることにし、お金を貯めてペット可物件に引っ越すまでの半年間、我慢してルームシェアすることにした。

マナミはアツトのことを、保育園から小5まで一緒でよく家を行き来して一緒に遊んでいた、小5の時におばさんとアツトが姿を消して音信不通、おじさんの暴力が原因という噂、よくいじめっ子から守ってあげたりしてた、と思い返していた。

 

 

マナミはかっこよくなったアツトと恋に落ちたりして等とお気楽に考えていたが、いきなりアツトに「ひとつだけ言っておく 俺に惚れるなよ 惚れたら罰金10万円 女なんてめんどくせーし 男が好きなわけじゃなくて女が大嫌いなだけ」と言われる。

マナミは反発して「あんたなんか好きにならない」と言いつつ、引越し資金を貯めるため、ルームシェアを承諾する。

マナミがコンビニで男に絡まれているのをアツトが助けてくれる。

マナミがアツトに照れている様子なのを見てアツトは何かをひらめく。

アツトはマナミにわざと優しく接するようになり、マナミに照れた様子も見せ、停電の時にマナミに一緒に寝てやろうかと添い寝し会話するうちに、マナミに俺のことを好きかと聞き、マナミに好きだと言わせる。

そこでアツトはニヤリとしてネタバラシ。
ちょっと甘い顔したくらいで好きとか楽勝すぎてつまんねぇ、罰金10万円さっさとよこせ、と言う。
そして「マナミのことはガキの頃から大っ嫌いだ ガキの頃 俺にしたこと覚えてねーのかよ」と言う。

「流されただけで本当に好きになったわけじゃない」と支払いを拒否するマナミに、約束も守れないとは最低だなというアツト。

 

 

騙すようなことをしてそこまでしてお金がほしいなんてアツトも最低だとマナミは言い返すが、アツトはお金じゃない、昔、アツトにしたことを謝れば許してやろうと思っていたけど、きれいさっぱり忘れているだけじゃなくアツトのことをキモい目(色目)でみてきたから痛い目にあわせてやろうと思った、俺にしたことに比べればかわいいもんだと言われる。

そしてアツトはマナミに「もう金を払うまで話しかけるな」と言う。

アツトに嫌われるほどのことをしたのを思い出せないマナミだが、翌日、昔住んでいた団地に行ってみた時に昔の友だちに再会し、アツトのことを聞いてみると「ああ、あのマナミがイジメてた子ね」と言われる。

そして、マナミが先頭をきって一番アツトをいじめていたこと、「オカマのアツコ」と命名したのはマナミであること、みんなの前でパンツをおろしたり、本物の女にしてやるといってハサミをもって追いかけ回したり、親の化粧道具持ち出してアツトの顔に塗りたくったり、先生や近所の大人が通りかかった時だけ急に、いい子ぶっていじめられてるアツトを助けてたりしたこと等を聞くが、思い出せない。

 

 

だが橋に来た時に、ここで起こった最悪な昔の出来事を思い出す。

アツトの死んだおばあちゃんからもらった大切なぬいぐるみを川に投げ落とし、それを拾いに川に入っていったアツトが溺れて死にかけ、しばらく入院し、マナミはアツトの側についていたが、それはアツトを心配してたわけではなく、アツトがチクらないかと見張っていただけだったこと。

その後すぐアツトが姿を消して、ホッとしてアツトのことはもう忘れようと決めたんだということ。

マナミはアツトの女嫌いの原因は自分なのかと気付く。

たこ焼きを買って帰り、アツトに謝ろうと思うが、アツトはマナミが話しかけても罰金10万円の張り紙をコツコツとたたいて示すだけで、話もしてくれない。

けれども、マナミは10万円じゃ足りないくらいひどいことをアツトにした。
それでも前にコンビニで男に絡まれた時に助けてくれた。

ほんとは優しい奴なのかもと思い、アツトと話をして謝るチャンスをつかむために、バイトを3つ掛け持ちしてお金を貯め、アツトに10万円払うことを決意する。

 

 

眠くてフラつきながらも働いて1ヶ月後の給料日、やっとアツトに10万円を渡せると思ったのに、バーゲンセールにつられて大量に買い物してしまい、久しぶりに会った友人に誘われて飲みに行ってしまい、渡すはずのお金を使い込んで足りなくなる。

また気を引き締め直して働いて1ヶ月後、今度こそアツトに10万円を渡して謝るが、金ですまそうとしているのかとアツトに言われて言い合いをしている時に宅配便が来て、猫のフーコが外に出てしまう。

車に惹かれそうになったフーコをマナミが助け、アツトが礼を言い、少しだけマナミを見直したと言い、仕返しでマナミを騙した事を謝罪する。

マナミは改めて過去のことを謝罪し10万円は受け取って欲しいとアツトに言い、アツトは許したわけじゃないがとりあえず預かっておくと言う。

そしてフーコを助けてくれたお礼をしたい、借りを作りたくないからなにか考えておいてくれと言う。

 

 

マナミはアツトが昔、遊園地に行ったことがないと言っていたことを思い出し、お礼は遊園地に連れて行ってほしいと言って、二人で遊園地に行くことになる。

アツトは未だに遊園地に行ったことがなく、初めての遊園地にはしゃいで楽しむ。

アツトが遊園地に行ったことがなかったのは、女手一つで昼も夜も働いてくれている母をおいて自分だけ遊ぶ気になれなかったためだった。

アツトは高校生になって急にモテはじめ、誘われるがままに何人かの女の子とつき合ったが、相手が興味があるのはアツトの顔だけで、いつもつまらない男だと言われてふられていた。

家計の足しにするためバイトばかりして彼女は放ったらかし気味で、母親が入院してからは毎日病院に通い、彼女に自分と母親とどちらが大事なんだと言われ、母親だと言ったら学校中にアツトはマザコンだと広められたりした。

アツトはマナミのことだけでなく、その後も女の子にはいい思い出がなかったため、女嫌いになったのだった。

遊園地で、以前、アツトをストーカーしていた女にばったり出会ってしまう。

ストーカー女を追い払うためにアツトはマナミに彼女のふりをするよう頼み、キスをする。

ファーストキスじゃないけどフリでキスまでしたことをマナミは怒るが、アツトのファーストキスはマナミにさせられたクラスの男子とだったという話をきいて、それ以上責められず、新たにアツトへの負い目エピソードを1つ知り、謝る。

ストーカー女は元婚約者を見返すためにイケメンのアツトが必要で、アツトの容姿だけが重要なんだと言うのを聞いて、マナミはアツトは顔だけじゃない優しい、いい人なんだとストーカー女に怒鳴って怒る。

それを陰で聞いていたアツト。

遊園地から帰ると、マナミが以前アツトに対抗して貼った「マナミに惚れたら20万円」という張り紙をみつめ、アツトは「俺を惚れさせれば引越し資金の20万円が手に入るぞ、可能性はゼロじゃない」と言い出す。

 

 

マナミは風邪をひいたアツトを看病する。

でもアツトが風を引いたのは、ジョギングしてきて汗をかいてシャワーを浴びようとしていたアツトを、上半身裸で追い出したマナミのせいだった。(けど寒いなら別の服着ればいいんじゃ?と思ったんだけど・・・)

マナミはバイト先の常連客でアツトの友人のサクマに飲みに誘われ、アツトが何の仕事をしているのか教えてくれるという交換条件で行くことにする(アツトは教えてくれなかった)。

「サクマは友達思いのいいヤツだけど、女癖は悪くて最低だから行くのはやめろ」とアツトはマナミを止める。

アツトはサクマにも電話してやめるように言ったので、今までにないアツトの行動にサクマは逆に興味を持つ。

マナミはアツトも誘ってみるが断られ、サクマと約束通りに飲みに行き、アツトの仕事がフリーの翻訳家であること、合間に小説を書いて応募していて、小説家になるのが夢だということを知る。

サクマは自分の家に行こうとマナミを誘い、強引に連れて行こうとするが、そこへアツトが来て止める。

サクマは、アツトが近くにいるのに気付いて、わざと強引な態度をとってアツトの反応をみただけだったので、冗談だと言ってすぐに帰っていく。

マナミはアツトと一緒に部屋に帰り、自分の散らかった部屋の前でたたずみ、アツトは夢も持って仕事をして部屋もきれいにしてきちんと生活していることを思い、それに比べて自分のダメさを感じて恥ずかしくなって、ボロボロ泣いてしまう。

 

 

ここまでの感想

マナミのアツトへの過去の仕打ちは結構酷くて、そりゃあ私だったらここまでのことがあっても許せないくらい根に持つな、と思いました。

パンツおろすとか(絵ではズボンまでだったけど)キスさせるとか、あんまり笑ってすませられないレベルだと思う。

しかも川で溺れて死にかけた原因を作ったわけで、命の危険まであって、それなのに体の心配じゃなくてチクられるのを心配して見張ってたなんて、最低すぎる。

そして、この二人の恋愛になっていくんだろうけど、今のところマナミのこと全然許せないんだけど?

フーコを助けた件以降、アツトはマナミの言動に徐々にほだされていってますが、アツトもちょっとチョロくないか?と思ってしまう。

まあ確かに小学生の頃のマナミはどうしたんだって感じで、今のマナミは生活&仕事はダメだけど、考え方はまともになっているとは思います。

でも今のところ、マナミの小学生の頃の所業は、アツトのことが好きの裏返しでイジメてたってわけじゃなく、ただのイジメなので、マナミはなぜそんなにアツトをイジメてたの?っていう説明がでてきて、納得いく理由じゃないと許す気になれないかもしれない。

今のマナミをみると理由なく人をイジメて喜ぶような質の悪い人ではなさそうなので、なんであんなにアツトをイジメたのかっていうのは謎に思えるくらいだし、マナミも父親を3歳でなくしているようだから、家庭の事情があったっていうのがこれから出てくるのかなぁ?

アツトはほんとに母親が亡くなるまで、大変でかわいそうだったんだなと思います。

アツトの状況で母親を優先させるのは当たり前だし、母親が亡くなってしまっているのもかわいそう。

相手も若い子だからしょーがないとはいえ、高校生だったらそのくらい理解できることだと思うので、アツトに寄ってきた子にいい子がいなかったんだね、と思います。

そしてそのアツトの相手がマナミなのか・・・今のところマナミじゃアツトがかわいそうなんだけど・・・。

 

>>「ダメジョのルームシェア」感想(2)