小説「(仮)花嫁のやんごとなき事情5 離婚の裏に隠れた秘密!?」作者:夕鷺かのう イラスト:山下ナナオ 感想


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中世っぽい世界観で、孤児院育ちの女の子が、お姫様の替え玉として、すぐに離婚するミッションで隣国の皇子に嫁いでいくお話。のシリーズ5作目。
フェルの出生の秘密が徐々に明らかになります。
4、5巻は内容的に前後編になってます。

以下、ネタバレありなので、ご承知の上。

「(仮)花嫁のやんごとなき事情1」感想
「(仮)花嫁のやんごとなき事情2」感想
「(仮)花嫁のやんごとなき事情3」感想
「(仮)花嫁のやんごとなき事情4」感想
「(仮)花嫁のやんごとなき事情5」感想
「(仮)花嫁のやんごとなき事情6」感想

 

ストーリーは細かく書かずに重要な部分だけ書きます。

4巻と5巻の話の区切りがどこら辺だったか、忘れてしまったので、4巻の内容を5巻に書いているかもしれません。それとエピソードもかなりあやふやです。

ワルプルギスの夜、1年で一番、昼と夜、現世と異界の境界が曖昧になる夜がくる。
このままでは間に合わない。

きんぽうげの花蜜、月長石のかけら、は持っている。あとは毒蝶の翅と赤く光る夕輝晶と・・。

 

シレイネは城内にいるキリヤに会いに行き、呪毒を作るのを手伝ってくれるよう頼みにいくが、キリヤに断られる。

キリヤ「シレイネとは初対面だがクロウには恩義がある。クロウの事は一度裏切っているがもう同じことはしない。育った環境を重んじるのはあなただって同じでしょうに。」

シレイネ「恩義?友情?ずいぶん人間臭い考え方をするのね」

キリヤ「夕暮れか朝焼けか、宿す色の違いはあれど、僕とほとんど同じ環境で育ったはずなのに。あなたの思考は同胞達に近い。刹那にすぎない瞬間を未来永劫大事に変わらず留めておけると思っている。少しうらやましい。」

シレイネが連れている青い蝶は、『ゆかずの現(うつつ)』
『眠らずの蝶』でも『ゆかずの現』でも結果は同じ。

キリヤ、フェルには、シレイネの周りを飛んでいる青い蝶は見えるが他の人には見えない。

 

フェルはラナに、自分の本当の姿(シレイネの姿)がバレて、今までシレイネのふりをしていたこと、かつらをかぶって召使いのふりをしていたこと等の事情を打ち明ける。

フェルは密かにシレイネの浄室に青い石を戻し、そのおかげでシレイネの体調は回復する。

クロウは、フェルがユナイアに戻らずクルヴァッハに残るように決断させるため、わざとシレイネに拷問しようとする。ここら辺、いまいち何がどうなってフェルがクルヴァッハに残ることになるのか、よくわかりませんでした。
とにかく、クロウはフェルを残るように仕向けるためにやったことで、本当に拷問するつもりはなかったんですが、拷問しようとした様子をフェルがのぞき見しているのをわかっててやったので、フェルはクロウが本当は冷徹な人間だったと思って、クロウを嫌ってしまう。

クロウはフェルにそう思われてしまうのをわかっててやった事でしたが、フェルに避けられて傷つく。

 

そして、シレイネは体が弱って、フェルと同じ姿を保てなくなり、シレイネ本来の姿に戻ってしまう。
シレイネは紺碧の髪。

シレイネは「ゆかずの現」を使って、城中の人間を眠らせてしまう。

黒龍師団を狼に襲わせた、兵の一人に『眠らずの蝶』を使った、クロウの絵をずたずたに引き裂いて皇太子に送った、クロウの城城の人たちを『ゆかずの現』で眠らせたのはシレイネだが、『眠らずの蝶』をガウェインやラナに使ったのはシレイネではない。
ガウェインをクロウの所へ派遣するようセタンタに頼んだのはシレイネだが呪毒は使っていない。

クロウとケイは「ゆかずの現」の呪毒に対抗するために、「眠らずの蝶」の呪毒を自分たちに使った。

 

夕暮れ色の目には力がある。
呪毒が取り込んだ呪いの逆さまを唱えながら呪毒にかかった者の目を見つめれば呪いは解ける。
ただし毒素のそのものの影響は消えるわけではない。

「眠るも眠らぬも摂理のままに」と言って、フェルはクロウとケイの呪毒を解く。
キリヤに使われている呪いは、呪毒ではなく、彼の血肉そのものに織り込まれた複雑なまじないで、もはや体質のようなもの、「汝、語るを許す」とフェルが命じれば今よりも話せることは少し増えるが気休め程度。
キリヤに言われた文言で命じた後、フェルは呪毒で眠った城の人たちの呪いを解きに回る。

 

シレイネもキリヤ同様、話せないことは多いが、キリヤほどではない。

妖精たちの王様は、朝焼けの子を晩餐に、夕暮れの子を花嫁に、というおとぎ話がある。
シレイネとキリヤは、その妖精の取り替え子。
正確には人間が「妖精」と呼んでいるもので、自分たちは妖精とは名乗っていない。
妖精は、西では邪悪なものと恐れられ、ティカルでは精霊と崇められる。

体が脆いのは、正体を隠してただびとのふりをしている者の特徴。
肉体は彼らにとって仮の容れ物にすぎない、だから姿を変えられる。

 

フェルを王籍に戻すことはできない。シレイネも可能ならそうした。
夕暮れ色の姫は権利を剥奪され、偽物を身代わりに残してさらわれる、それがユナイア王家の決まり。
一度は連れ去られたフェルが助け出されたことや、身体の脆い偽物のシレイネがないがしろにされず生き延びているのは、例外的なこと。

フェルは生まれ持った色と境遇のせいでずっと捜され、狙われ続けていた。
もう気づかれてしまった、連れて行かれてしまう。
クロウは、あわいの地、クルヴァッハにフェルを連れてきて花嫁にするなんて余計なことをした。
聖職者の守る結界で、目くらましを使いながら息を潜めていたらやり過ごせるかもしれないのに。

 

キリヤを脅し、エルラントに呪毒をばらまき、パールの死にも繋がっているかもしれない黒幕は、シレイネの「兄さま」だが、セタンタ王ではない。
それは妖精たちの王様の事なのかとクロウが聞くが、シレイネは「知る覚悟はあるのか」と言って答えない。
クロウは「フェルは俺の妻だから、知る覚悟も、あいつを守り通す覚悟もある」という。

セタンタ王が、ガウェインを伴って、クルヴァッハにやってくる。
シレイネはセタンタに自分の姿を見られたくないので、隠れるが、フェルはシレイネが本当はセタンタに会いたい、見つけて欲しいと思っているに違いないと察する。

 

祭りのイベントを利用して、見つけた物を自分の物だと宣言して持ち帰ってもいい、とクロウがいう。
フェルはセタンタにシレイネの姿が変わった事を伝え、彼女の居場所を教える。
セタンタは姿が変わってもシレイネを受け入れ、イベントの約束通り、彼女を見つけて自分の物だと宣言し、ユナイアに連れ帰っていいということになる。

クロウが、イベントを利用して、シレイネがユナイアに戻れるようにした事を知って、フェルは拷問の事で、クロウに抱いていた感情を改め、見直す。

セタンタが、シレイネをユナイアに連れ帰る事になって、とりあえず一段落した後。
実は不吉な双子だったから片方を幼女に出していた事にする等して、フェルを正式な王族として認められないのかとクロウはセタンタに尋ねる。
セタンタもそれは考えたができないという。

 

裏系譜を見るとわかるとおり、ユナイアとエルラントの争いは、夕暮れ色の姫の消失と時期が関係している。
父コノール王からちゃんと引き継いでないが、「黄昏、暁、あわいのもろもろ、妖精の持ち物を奪う者は滅びを迎える」という事は聞いている。

フェルをクロウの花嫁として送り出した後、シレイネがあまりに取り乱すので調べてみたら、今まで夕暮れの姫を守り通そうとした王や王妃は、決まってエルラントとの戦争で戦死と、無残に命を落としていたことがわかった。
隣接する国同士が対立するのはおかしくないが、裏で、妖精が介入していると推測される。

コノール王は捕虜になりユナイアを憎むイグレックに惨殺された。
フェルを奪ったエルラントは呪毒の被害にさらされ続けている。

ユナイアに影響がでるかもしれないため、フェルを正式に王族にすることはできない。
シレイネを連れて国に帰ったら、解決の糸口を探るとセタンタはクロウに誓う。

 

コノールを殺したのはクロウということになっているが、元々眉唾な情報だと思っていたが、今回のことで、クロウは潔白だと信じるとセタンタはいう。
ガウェインはクロウの城に残ることになる。

シレイネはフェルに、青く光る石のかけらを渡す。
長持ちはせず気休めにしかならないが、悪いものの目を眩ませフェルを守る物なので肌身離さず持つように。

セタンタはクロウとの「約束」のため、フェルへの仕事の依頼を少し変更する。
クロウとはほどほどに仲良くして、表面的にはオシドリ夫婦を演じ、夫を誘惑して弄んで、最終的に離婚してこいと。

 

フェルがクロウに春を寿ぐ聖詩篇を詠むと、前に約束していた通り、インボルクの締めくくりに、聖詩篇を詠う「祝福の乙女」ブリギット役をフェルにやるようにクロウがいう。

クロウはセタンタと、クァルバッハを通りユナイアを抜けて東方に至る大商路の開通を御前会議で承認させると「約束」をした。今まではエルラントとユナイアの対立のせいで、二国間を通る最短距離の安全な道を整備できず、他の危険な迂回路を使うしかなかった。


メモした所としてない所があるため、ストーリーの流れはかなりあやふやで、適当に書いてます。
謎に関する大事な所は書いておいたので、まあいいかと思い、ピッコマなので期限の切れた話を読み返すのも面倒なので、そのままです。

 

この作品は、メインはラブコメなんだと思いますが、私が興味を持っているのは、謎の部分。
本物の王女はフェルで、シレイネが身代わり、妖精の取り替え子だということが明らかになりました。
シレイネ、キリヤは妖精で、彼らの本来の姿ではなかった。
つまり、キリヤも本物のキリヤは妖精に連れて行かれてしまって、身代わりとして置いていかれた妖精ということです。

まだ妖精が何なのか、っていうところがかなり謎なまま。
私の興味はそこにあって、正直な所、この作品のラブコメは私に合わないようで、あまり面白さを感じません。
本当はお互い好きなのに素直になれない、っていうのはいいとして、クロウも好きですが、フェルのとにかくなんでもかんでも、反論して言い返して、酷いことを言うっていうのが、好きになれません。

 

あとがきの作者さんの言葉のセンスは面白いと思うところがあるんだけど、本文中のフェルの言葉はあまりおもしろいって思わないんですよねぇ。守銭奴なところは別に嫌なわけじゃないけど、守銭奴、貧乏、ケチさをうかがわせる発言におもしろさを感じないです。

なので、まだまだ先が長いですし、最後の方は有料になるので、そこまで読むかはわかりませんが、とりあえずは妖精って何なのってとこをもっと知りたいので、まだ読むつもりです。

あとはクロウは結構好きです。性格もだし、イラストの見た目も。
フェルは何度も思ってしまいますが、フェルのイラストの髪色が、赤みがかった銀って感じじゃなく、朱色って感じで、赤味が強すぎて銀髪感がないのが、残念です。

 

シレイネはフェルはずっといい人だと思ってたけど、どうもそうじゃないようだってのは1巻から感じられたことでしたが、やっぱりな感じで、冷酷なお嬢様って感じの人でした。
妖精なので、人間みたいな感情を持っていないってことみたいですが、キリヤはずっと人間的だし、そのキリヤに人間みたいな事を言うって揶揄してたけど、シレイネもよくしてくれたセタンタの事はとても慕っているし愛情を持っているんですよね。

フェルを助けたのも、フェルが思ってたように善意だけではないけど、長い間一緒にいて好意を向けられてきた相手だから、フェルのこともそれなりに愛情を持っているようだし。
でもクロウの事は、フェルが好きだから緩和されたみたいだけど、あまりよく思っていなくて。

キリヤやシレイネの体は、仮の容れ物って言ってるから、肉体が死んでも壊れても、中身の妖精は死なないのでは?って思ったりしています。
3巻の後、キリヤからいろいろ事情を聞けて秘密が明らかになると思ってましたが、話せないようにされているという設定により、少しは明らかになったものの、本当は知っているはずのキリヤやシレイネから話を聞けないという、焦れったい状況で終わりました。

 

「(仮)花嫁のやんごとなき事情6」感想

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