小説「(仮)花嫁のやんごとなき事情4 離婚の前に身代わり解消!?」作者:夕鷺かのう イラスト:山下ナナオ 感想


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中世っぽい世界観で、孤児院育ちの女の子が、お姫様の替え玉として、すぐに離婚するミッションで隣国の皇子に嫁いでいくお話。のシリーズ4作目。
本物のシレイネが本格的に登場。
4、5巻は内容的に前後編になってます。

以下、ネタバレありなので、ご承知の上。

「(仮)花嫁のやんごとなき事情1」感想
「(仮)花嫁のやんごとなき事情2」感想
「(仮)花嫁のやんごとなき事情3」感想
「(仮)花嫁のやんごとなき事情4」感想
「(仮)花嫁のやんごとなき事情5」感想
「(仮)花嫁のやんごとなき事情6」感想

 

ストーリーは細かく書かずに重要な部分だけ書きます。

この巻から本物のシレイネも本格的に登場してくるので、本物のシレイネをシレイネ、シレイネのふりをしているフェルはフェルと表記します。

クロウはシレイネに再会した(2回目に会った)と思ってたけど、実は本物のシレイネに初めて会った時の話。
パールが亡くなって1年経ってない頃、今から2年程前、クロウは父ウーベル帝の使わす使節の長としてユナイアに行った。
パールは、クロウがシレイネに最初に会った時の話が好きでシレイネに会いたがっていた事を思い出した。
まずシレイネの印象は一度目の時とまるきり変わっていて、クロウが肉を口に突っ込まれた事を言っても覚えていないと言われたが、当時は、ユナイア王宮の環境が悪いせいでそうなったのかと考えていた。

 

クロウはシレイネに毒を盛られ殺されかけた。しかもそのエルラント帝国第三皇子暗殺未遂の罪を王家に批判的な自国の貴族のせいにしてなすりつけ、処刑の口実にするという、恐ろしく狡猾で鮮やかな手口だった。
しかも「楽しんでいただけるかと思いましたのよ。あの毒、飲んでいれば弟ぎみと同じ心地が味わえましたもの」と言うシレイネに、クロウは思わず掴みかかるところだった。シレイネが使った毒は呪毒だった。

これが、初めて会った時に好意を持っていたはずのシレイネ(フェル)に、1巻で嫁に来て再会した時にクロウが酷い態度をとった理由。
2回めに会った時=本物シレイネに初めて会った時にシレイネと何かあって、それがそれだけの酷い態度をとる理由になっていた事は語られていましたが、何があったかのエピソードは初めて語られました。

 

クルヴァッハの城へ戻る途中の中継地点。
キリヤはクロウ達より先に出発したが、キリヤが体が弱く休み休み進んでいるせいで、クロウたちは追いつく。
そこでキリヤから約束の話を聞く。
キリヤがいるのは宿の端の薄暗い部屋だったが、キリヤは寒いのよりも明るさの方が身体に辛いらしい。

クロウはフェルも連れて一緒に話を聞くつもりだったが、フェルの体調がいまひとつな様子を見て、フェルを残して一人で話を聞く。
呪毒に使われた夕輝晶はティカル産だが、イルが呪毒を作る技術を持っているわけではない。
キリヤは特殊な一族の血を引いていて、呪毒を作れるのはキリヤだけ。

 

だがその一族について更に聞こうとすると、キリヤは激しく咳き込み、喉をかきむしる指先が白い燐光を発し、指先が砕けるような感じでパキパキと乾いた音と共に光の粒がぱらりと散る。
キリヤには今回の呪毒の件について重要な事を話せないような呪毒がかけられていた。
無理に話そうとするとおそらくキリヤは死んでしまう。

しかしキリヤはこれ以上話せないのは、クロウを巻き込まずにすむから幸いかもしれないという。
呪毒に深入りするとパールのようになってしまう、パールは知りすぎたためにああなったという。
けれどキリヤはそれ以上は話せない。

 

パールは実母リグレインの狂気により呪毒を盛られたと思っていたが、違うのか?
クロウは呪毒の解毒にフェルが関わっていることに気付いている。

フェルが一緒に話を聞いちゃうとおそらくキリヤの呪毒を解毒できちゃうから、一緒に話を聞けない展開にしたんでしょうね・・・。

中継地点を出発して、クルヴァッハへの道中で、一行は狼に襲われる。
馬車に乗っていたフェルは、クロウが重症を負ったので来て欲しいと黒龍兵に呼ばれて付いていくと、森の中に連れて行かれた先に本物のシレイネがいる。
黒龍兵は呪毒で操られており、命令を全うしたので呪毒が解けて倒れる。

 

フェルはシレイネに依頼した仕事はここでお終いで、自分が入れ替わるから、ユナイアに戻るように言われ、用意された馬車に乗せられる。また、ユナイアに着くまで開けてはだめだと言われて何かを渡される。

フェルは突然の事に呆然としつつも、仕事が終わって嬉しいはずだと自分に言い聞かせて、シレイネの指示に従う。
狼の襲撃も入れ替わるためのシレイネの仕業で、クロウも大怪我を負っていない。
シレイネは体調が悪く、城に着いてからすぐに浄室に籠もる。

クロウはシレイネとフェルの入れ替わりに気付き、シレイネにフェルのことを聞くが、当然シレイネは知らないふりをする。クロウが入れ替わりに気付いていた事は認めても、シレイネは何も話さない。

 

本物のシレイネとフェルが入れ替わった事にクロウが気付いても、公にはなっていないことなので、クロウは動きが取れない。ケイにフェルを捜させてはいるが行方はつかめず。
見つかったとしても、どうやってフェルを自分の手元に置くようにするのかとケイに責められる。

一方、フェルはシレイネに乗せられた馬車の中で、見てはいけないと言われた物を開けてみてしまう。
それはシレイネが浄室で使っていた青い石だった。
これがないとシレイネは体調が悪化してしまうだろうと思い、馭者は呪毒で言うことを聞いてくれないので、途中で飛び降りて?、どこかの宿屋に行く。
以前、ケイにもらっていたサリタ商会のどこでも好きな所に届け物を送ってくれる札を使って、自分をクルヴァッハの城へ送ってもらって(樽に入れられ運ばれた)、戻る。

 

城の近くまでは来れたものの、中に入る方法がなく、凧のような物を作って、城より高い位置にある崖?から、凧に自分をくくりつけて飛び、なんとか城の屋根に飛び乗れたが、凧が屋根の尖った所に引っかかって見つかり、大騒ぎになる。

フェル自身は見つからずになんとか城内に入って、シレイネのふりをしてシレイネの部屋まで行く。
そこへ凧の件で、もしやと思ってシレイネの部屋を確認しに来たクロウにフェルは見つかる。
会話してそれがフェルだと気付き、探していたフェルがいつの間にか戻っていて、驚くクロウ。
クロウが入れ替わりに気付いている事をフェルは知らないので、戻ってきたのか等とは言えないが、フェルの帰還を喜ぶ。

凧が間諜が使った物にしては素材が安物で手作り感のある物だったので、クロウはおかしいと思って、もしやフェルが関係しているのではとシレイネの部屋に確認しにきたのだった。
そこでフェルを発見したので、あれを使って城に潜入したのはフェルだと察して、凧の件はそれ以上追求しないようにした。

 

4巻と5巻の話の区切りがどこら辺だったか、忘れてしまったので、5巻の内容を4巻に書いているかもしれません。それとエピソードもかなりあやふやです。

確か、クロウがフェルを曖昧な立場のままでなく、ちゃんとした立場にして、自分の傍にいられるようにしようと決意します。

 

「(仮)花嫁のやんごとなき事情5」感想

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