24才で定職なし、貯金なしのダメ女が、小学生の頃、イジメてた男の子と再会してルームシェアすることになるお話。
ピッコマにて。完結。
以下、ネタバレありなので、ご承知の上。
「ダメジョのルームシェア」感想(1)
「ダメジョのルームシェア」感想(2)
「ダメジョのルームシェア」感想(3)
「ダメジョのルームシェア」感想(4)
11〜16話
サクマはアツトに昨日のことはアツトの反応を見るためにわざとやったことだと弁解する。
そしてアツトの反応を見て、アツトはマナミに恋してるんじゃないかと言う。
アツトは家に帰りマナミの部屋がいつまでたっても片付けられないでいることや、だらしない格好のマナミをみて、「マナミに恋するなんてないわー」と思う。
お店で出すようなコーヒーをいれてくれたアツトにマナミは、「アツトは何でもできるんだな」と感心し、バイトじゃなくてちゃんと就職して働くからと宣言するが、アツトに何かやりたいことがみつかったのかと聞かれ、答えられない。
バイト先の女の子に就職のこと、やりたいことがないこと等を相談しているうちに、就職じゃなくて結婚という手もあると言われ、山コン(山登り合コン)を紹介され行くことにする。
マナミは家に帰り、アツトに「婚活することにした、山コンに行く」と宣言する。
山コンの日、アツトは家で仕事をしていてもマナミのことが気になって全く仕事に身が入らない。
マナミは山コンで、不動産経営(マンション等の家賃収入で生活)をしていて、不労所得で一生遊んで暮らしたいという男性と出会い、合コン後に二人で飲みに行く。
相手の男性は米沢、32才、パートナーの女性には家にいて毎日料理を作って食べさせてほしいと家庭的な人を望んでいるのがわかり、マナミは料理も家事も得意だからちょうどいいと大嘘をつく。
そして米沢に住むところを探しているなら部屋があまっているからうちにくればいい、結婚を前提に付き合ってほしいと言われ、マナミはアツトの顔が一瞬浮かぶが、OKする。
家に帰りマナミはアツトに結婚を前提にした彼氏ができたことを告げる。
翌日、マナミは夕食を作りアツトと一緒に食べようとするが、お米を洗剤で洗い、味噌汁に出汁はなし、ハンバーグにいちごシロップを入れるという、食べれないレベルの料理だった。
彼氏が手料理が食べたいと言っていたからというマナミにアツトは自分が使っていた初心者向け料理本を手渡し、時間がある時は自分も一緒に作ってやると言う。
マナミはアツトと一緒に何度も料理を作り、それなりに作れるようになる(麻婆豆腐を手作り)。
そして米沢から初デートのお誘い。
アツトは気になってマナミの待ち合わせ場所に気付かれないようについていくが(サクマも暇だからとついてきた)、米沢が車で迎えに来たので、それ以上ついていけなかった。
サクマに「マナミのことが好きなんでしょ、結婚すればいいじゃん」と言われるが、アツトは否定。
仮にそうだとしても、彼氏は金持ちなようだし、それでいいヤツなら、まだ収入が不安定な自分より彼氏のほうがマナミにいいだろうと言う。
マナミが少しヒールが高めの靴を履いていて並ぶと米沢より背が高くなってしまった。
それを気にして米沢はマナミに靴を買ってあげるといい、ヒールのほとんどない7万円近くする靴を買ってやる(マナミは買ってもらってからの会話で、背を気にしてなのか?と気付く)。
その他にも、運転中におばあさんに口汚く注意したり、散歩中の犬をマナミが触ろうとすると汚れると言ったり、犬は大嫌い、キャンキャン吠えると蹴りたくなると言ったり、映画館でマナーモードにしていない前の席の人の椅子を足蹴りして注意したり等、米沢の横暴な面を多々目にする。
デート後も「楽しかった」ではなく「疲れた」と感じるが、「働きたくない 毎日遊んで暮らしたい」を叶えてくれる王子様みたいな人なんだから、こんなチャンスを逃すわけにはいかない、がんばろうと思う。
2回目のデートは水族館。
米沢から提案してきたのに米沢は全然興味なさそうで、マナミが聞くと「女の子は好きそうだから選んだ」と答える。
マナミにぶつかってきた小さい男の子に、米沢がキツい言い方で注意し、男の子は泣いて去っていく。
今までの事もあって「他人に対する言い方や態度がひどすぎる」と米沢に言うと「マナミちゃんの前だからカッコつけちゃって これからは気をつける」と最初は謝るが、マナミも謝ると、「マナミちゃんはうんと年下でお金も無いくせにオレに意見するなんておかしいよね」「偉そうな女大っ嫌いなんだよね 理想は三歩下がって俺の後ろを歩く女だから マナミちゃんは黙って大人しく俺の言うこと聞いてればそれでいいの お金に不自由はさせないからさ」と言い放つ。
その後に「お昼食べに行こ」とつかまれそうになった手を、マナミは思わず払ってしまう。
二人でお昼ご飯を食べるが、明らかに米沢は不機嫌な様子。
マナミは米沢とのことを考えている。
結婚して贅沢したければオレには逆らうなってことで
でもそれさえ我慢すれば夢のセレブ生活が
でも私ってそこまでしてこの人と結婚したいかな
最初はやりたい仕事をして夢も追っているアツトをすごいと思って
それに比べてダメな自分が恥ずかしくなって変わろうと思ったはずなのに
やりたいこともできることも私には何一つなかったから
甘い話に飛びついて楽な道に逃げたんだ
自分が変わる努力をするよりも 他人に楽させてもらおうと
と考えていると、米沢は突然「帰るわ」と言って食べ物もそのままで行ってしまう。
マナミはとっさに食べ物を片付けるが、途中で追いかける気をなくして座ってしまう。
せっかく水族館に来たのに全然楽しくなかった、アツトとだったら楽しかったのかなと考えていると、男性に声をかけられ、見るとサクマで、アツトも近くの席に座っていた。
アツトに会いたいと思っていた時にアツトが現れ、思わず泣けてしまうマナミ。
サクマとアツトと一緒にアシカショーを見に行き、アシカの餌やりを「子供に譲ってやれよ」と言うアツトは、米沢と全然違って優しいなと思う。
そしてアツトの前で恥ずかしくない自分でいたいから、アツトに少しでも近づきたいから変わろうと思ったんだったということを思い出し、米沢との結婚はやめようと決意する。
すると米沢から「反省して謝る気になったか?なぜ追いかけてこないのか、入り口でずっと待っててあげてるのに何してんの?」というメッセージがくる。
サクマにもそれを見られ、アツトは一緒についていこうかと言うが、マナミは一人で行って別れてくると言う。
マナミは「結婚を前提のおつきあいはなかったことにしてください ごめんなさい 楽な道に逃げるんじゃなくて自分の力で変わろうと思って」と、自分の気持ちを説明して謝るが、米沢は怒り「別れをチラつかせて優位に立とうとしているのか」とマナミを殴ろうとする。
そこへアツトが止めに入り「女相手に手を挙げるなんて最低のクズ野郎だ」と言う。
アツトの事を幼馴染で同居人だと説明して男と同居していることがバレ、米沢にビッチだと罵られる。
米沢はアツトに「男なら潔く身を引け」と言われるが気が収まらず、「今までマナミに使ったお金、10万円を全部返したらチャラにしてやる」と言う。
マナミが「月々2万円なら」と言うと「毎月2万円、頭を下げてオレのところに持ってこいよ」と言う。
そこへアツトが10万円の入った封筒を米沢に突きつけ、「やるよ だから二度とマナミの前に現れんな」と言う。
お金がちゃんと入ってるのを見た米沢は「いらねえよ たかが10万円でカッコつけんな 冗談に決まってんだろ そんな女こっちから願い下げだよ」と10万円を突き返して怒りながら去っていく。
その10万円は前にマナミがアツトに渡してアツトが預かっておくといったもの。
アツトは機会があったら返そうと思ってずっと財布に入れて持っていたもので、マナミに返す。
マナミはアツトに礼を言い、何度も困った時に助けてくれるアツトは、ヒーローみたいだと思う。
マナミはハローワークに行って仕事を紹介してもらい、10社に履歴書を送ってがんばろうと決意する。
ここまでの感想
アツトと一緒に料理を作ってるの結構日数が経ってるのかと思ったら、その後で米沢と初デートってことで、意外と短い期間だったんだと思った。
まあ1週間くらいなのかな。
そのくらいでも毎日作ってれば、普通に作れるようにはなるか・・な?
マナミのダメさを考えると、そうそうすぐにできるようにならなそうだけど・・。
米沢は、おそらく世の女性の大半に嫌われるであろうゲス野郎っぷりでスゴかった。
お金があって、不動産の不労所得だけで生活していけちゃうから、社交性を持つ必要もなくだと、あんなんでもとりあえず生きてはいけるんだね。
(フィクションだから実際どうかはわからないけどね)
それにちゃんと山コンの時の話し方をみると、本性を隠して外面をつくろうこともできるようだから、社交性がないわけじゃなく、本性と彼女に求めるものが俺様なだけなんだね。
外面良くて、妻にモラハラするタイプじゃん。
1回目のデート以降、もう米沢の全部がツッコミどころなので一々言わないけど、最後まで俺様な考え方でスゴかった。
こんな米沢と結婚しようと思う人がまともな人でいるわけがないだろうな。
好きに使えるお金のために米沢の言うことをきくと割り切れる人。
もしくはそんな彼を変えてあげられるほどの運命の人かな。
ということを思うのと同時に、米沢がこれでいい人だったら、マナミが別れられないから、米沢はだめな人じゃないといけなかったんだよね、と思いました。
ここまでのクズ野郎なのもスゴイけど、微妙な感じで嫌なところがある人より、わかりやすくてマンガとしては面白いのかも。
マナミが安易な方向にいこうとしたけどダメだったよっていう、わかりやすいエピソードでした。
10話までだとまだ子供の頃のことでマナミを許せないって気持ちが強かったけど、ここまで読むと大人になってからは、ダメだけど普通にがんばろうとしているイイ子なので、ダメな女の子との恋愛物語として見れるようになってきた・・・ような気がします。