漫画「君のすべてを奪うキス」 森脇葵/GSST  感想


<↑コミックの試し読み>

漫画「君のすべてを奪うキス」 森脇葵/GSST  感想
ネタバレありなので、ご承知の上。

ピッコマにて。完結。
全9話なのでコミックだと2巻分くらい。

素直になれない幼馴染同士の恋愛話。
王道な幼馴染もの+入れ替わりのお話です。

 

半分以上が有料で、ピッコマのビンゴでゲットしたコインを使って読んだんですが、うーん、思ったより胸キュンもなく、おもしろくなく、わざわざコイン使って読まなくてもよかったな・・・というのが正直な感想。

フユコ(女)とアキ(男)は家がお隣さん同士の幼馴染の同い年の高校生。
お互いの部屋の窓が向かい合いで、屋根を伝って窓から出入りできる、というこれも王道な幼馴染物でよくある設定。
フユコは密かにアキのことが好きなんだけど、アキはセフレがたくさんいるチャラ男でフユコのことを女としてみていないとフユコは思っている。しょっちゅう窓からお互いの部屋を行き来してて、朝ごはんにアキを呼んだりするような関係で、アキがセフレの子とHしようとしてるところに出くわしてもフユコは全然動揺しない。
「あいつで勃つことなんてねーよ」とアキがセフレの女の子に言ってるのを聞いてしまったフユコはアキのことを諦めようと決意し、告白された先輩と付き合うことにする。
「彼氏ができたからもうこの部屋には来ない」とアキに伝えに行くとまたセフレとHしようとしてたところだったけど、アキはフユコの宣言に動揺してフユコが戻るのを止めようとして二人で屋根から落ちてしまう。すると二人の体が入れ替わってしまっていた。

 

一晩経っても元に戻らず、アキが入れ替わった時と同じことをしてみようと二人で一緒に階段から落ちてみると、入れ替わり元に戻った。が、アキは落ちることではなく、フユコは気付いてないようだったが、落ちた時にキスしたことが入れ替わりのスイッチじゃないかと推測し、フユコが寝ている時に部屋に来てキスをし、アキの思った通り、キスで入れ替わった。

アキになったフユコがアキのセフレに追い回されて〜とか、フユコになったアキが先輩とデートしたり〜とかなドタバタがありつつ、アキがキスして何度か入れ替わったりがあり、フユコもキスがスイッチだと気付く。

最後は先輩が、アキの気持ちをはっきりさせるため、入れ替わってるフユコ(体はアキ)にキスしてそれをアキが止めて、「フユコは俺のものだ フユコが好きだ」とアキが告白して両思いになり、二人でHして目覚めてみるとまた入れ替わってた、でオシマイ。

 


アキが実はフユコのことが好きだった、二人とも実は両思いだった、っていうのは幼馴染ものでよくある話で王道ですが、そこは別にいいんです。斬新さがなくたって、胸キュンがあれば。
「入れ替わり」に斬新さを求めたのかもしれませんが、入れ替わりを効果的に使えてた気があまりしませんでした。
なくても普通に素直になれない幼馴染の話でよかったんじゃ?という気がしちゃうくらいで、入れ替わりかえって邪魔じゃね?って感じでした。

最初の1巻を試し読みとかして気になってた作品だったんですけど、思ったより胸キュンを感じず、かなりイマイチでした。

絵柄はまあまあ好みなんですけど、表紙にひかれましたが、表紙の二人の目の感じが中身の絵柄とは違います。アキはまあそんな感じ、だとしても、フユコは全く違って、表紙だとちょっと二人とも目つきがするどいカッコイイ感じに見えるけど、フユコは全然そんなことなく、普通のかわいい子でした。
そこら辺は、試し読みすればわかると思いますが。

 

アキが実はフユコのこと好きだったってのは、フユコに彼氏ができて動揺してるところとか、セフレの女の子にキスしないとか、フユコと先輩を邪魔しようとするとかから、だいたいわかるんですけど、じゃあなんで、アキはフユコのことが好きなのにセフレとかいっぱい作ってフユコに興味ないみたいな態度をとってたのか、っていう理由が全く出てきませんでした。
そこが一番「え~~~~~!?」って思いました。
理由は王道な感じの理由でもなんでもいいけど、そこがなんで?ってのがないと全然納得いかないんですが!!
そんなんで、突然、「フユコは俺のものだ フユコが好きだ」ってアキが言っても、「ふーん、そうなんだ」って、全然気持ちがついていかなくて、グッとこなかったです。
じゃあ今までのセフレ達はなんだったの?って感じですヨ。

フユコの彼氏になる先輩も、諦め早すぎですよ。
フユコがアキのことを好きなのは最初からわかってた、でも自分の方に気持ちが向いてくれるのを期待してつき合ったんだったら、そうそうすぐには切り替えられないのは察して気長に付き合いを続けるところでしょ。
アキが実はフユコを好きっていうのがあるから、その後の展開は丸く収まってるけど、それがなかったら、いくらフユコが自分の気持に正直になったって、アキにその気がないならうまくはいかないわけで、諦めるためにとりあえず告白して玉砕して踏ん切りをつけるって事を先輩がフユコに勧めるのはアリだとしても、先輩と別れてアキのところへ行くのを先輩が勧めるのは早すぎじゃない?

 

フユコが屋上に閉じ込められてアキが助けに行ったのをみて、アキがフユコのことを好きだって先輩が思ってるんだとしても、その時は入れ替わってたからね。結果的には先輩の推測はそれで正しかったけど、あの時は入れ替わってたからフユコがアキを心配したって話なわけで・・・とか思うと、「ああ、あそこで先輩はアキの気持ちに気付いたんだね」って思えないし、入れ替わりがかえって面倒くさくしてる気がしました。

屋上に閉じ込められた事件も、雨降って濡れてて、下手したら死んでたかもしれなかったと思うし、あんな軽く済ませられない気がするんだよね・・・。

アキがなぜフユコに気がないふりをして他の子と遊んでたのかの理由が語られないので、途中から気持ちがついていけず、もうなんかただ成り行きを見守っただけって感じで、終わりました。
タイトルと表紙に騙された感がある作品でした。

コミックの試し読みはコチラ 1〜9話