漫画「ブルーホールマリッジ」Han song-yi  感想

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【2019.7.26更新】

ピッコマにて。木曜更新で連載中。

圷剛士(あくつ つよし)は、元人気アイドルグループL.I.P のメンバーで、今は売れないタレント。
幼なじみのロマンス小説家、小泉奈々(こいずみ なな)と結婚して結婚10年目、同い年の32才。
芸能界、出版業界の話と、剛士、奈々の夫婦の物語。

以下、ネタバレありなので、ご承知の上。

 

ピッコマのあらすじには「15年ぶりに再結成で火がついたL.I.P!一気に世間の注目を浴びることになりグループ解散のきっかけも明らかになるが」って書いてあるんだけど、17話までの時点で、まだ再結成のとこまで話が進んでないんですが・・・?

それに1話目に「解散後11年」って書いてあるんですけど・・・。
あらすじがなんか違うっていうのたまにあるけど、いずれ再結成まで話が進むのかなぁ?
今のところ全然そんな雰囲気無いんだけど。

1〜17話

剛士には、病弱な兄がいて、母親は兄の方ばかりかまってかわいがり、剛士を1人にして悪いなどと全く思っておらず、むしろなぜか剛士には冷たい態度を取っている酷い母親。

奈々とは隣同士の幼馴染。
奈々はロマンス小説を書いていて、ドラマ化されるなど、最近徐々に売れてきつつある。

 

L.I.P のメンバー
フレディ、こと、幸野谷要(こうのや かなめ)21才
池畠永治(いけはた えいじ)19才
長嶺仁(ながみね じん)19才
圷剛士(あくつ つよし)16才

剛士が16才の時に、スクール(たぶん芸能人を目指して通う所)に通って3ヶ月目で、若いメンバーを入れたいという社長の意向で、4人目のメンバーとして他3人に出会い、一緒に練習を重ね、デビューする。

解散のゴタゴタについては、まだ詳しい事情は出てきていませんが、今のところわかるのは、たぶん最初の事務所から別の事務所に移ろうとしていたけど、剛士以外の3人と剛士では契約が異なっていた。
それでもリーダの要が父親と弁護士の力を借りてなんとかする任せろと言っていたのに、おそらく剛士の母親が勝手に社長と話をまとめてしまい、剛士は事務所に残る事になり、他の3人を裏切った形になり、解散する事になった。

 

剛士は裏切り者と呼ばれ、今でも要に恨まれていて、仕事場で顔を合わせても、人がいる時は外面で上辺だけ愛想よくされているが、2人になると冷たい対応をとられている。
剛士はメンバーの中で最年少な事もあって、特に要になにかと世話を焼かれて気にかけてもらっていたので、「可愛さ余って憎さ百倍」みたいな感じっぽい。

「親のせいにするな、お前も一緒だ」と言われている事から、母親が絡んでいる事は他のメンバーに知られていて、その上で裏切り者と言われたのか、詳しい母親との関係や母親の行動は知られていないのかは、よくわかりません。

解散のゴタゴタは今のところ主に9話で語られてますが、場面が飛んでいるので、まだよくわからない部分も多いです。たぶんこれ以上描かれないで終わることはないと思うんですが、どうでしょう。
今のところ、現在の時間では要しか出てきておらず、他のメンバーがどうしているのかは不明。

あらすじ通りに再結成するなら、まだ何度も過去の話は出てくるんでしょうね。

剛士の母親と兄との関係が現在どうなってるかも不明です。

他のメンバーはたぶん芸能人になりたいという意思があってだと思いますが、剛士はそもそもおそらく友達に誘われてスクールに通ってみただけ、だったのが突然他3人のデビュー待ちのグループに入れられ、デビューして人気が出ても、睡眠時間も短く忙しい中、わけわかんない感じの怒涛の日々を送っているうちに終わったって感じなんじゃないかなと思われます。
何年活動していたのかもまだよくわからないけど。

 

それで解散から10年以上経って、望んでいたわけでもない芸能人を、売れない今も続けているのはなぜなんだろう?と思いました。
解散してしばらくはまだ人気が続いただろうし、契約が残ってる関係で、辞めれなかった、そのうちいい年になってしまい、そこから違う職業に就くのが難しかった、とかなのかな?

かもしれないとして、もう何年もそんな状態っぽいし、もっと早い時期に他の仕事に就くチャンスはあったんじゃないかとも思います。
結局、彼の強い意志がなかったから、なんとなーく流されてきちゃったんでしょうかね。

剛士がドッキリだとすぐ気付いちゃって、でもバラしてもいけないしという状況になったりしてるの、辛いねと思いました。韓国のドッキリは最後に踊るんだろうか?
でも結局この時、剛士は騙されたフリで無理に乗るわけでもなく、最後の要の登場に驚いたのをドッキリに驚いたと勘違いされて、薄い反応のまま終わったけど、いつも薄い反応な感じだからそれでおかしいと思われなかったのか、それでOKで、特に何もせず戸惑っただけで終わってたけど・・。

 

別に好きな仕事ってわけでもないなら、こんな仕事を細々と続けるより、まだやり直しのきく年だと思うので、何か他のことやればいいのにって思っちゃうけど。
なんか事情があるのか、それとも何もやる気が無いのか。

剛士と奈々は結婚10年目の32才ということで、わりと早い時期に結婚しているようです。
たぶん剛士の家庭事情が絡んでるのかなーという気がしてます。
毒親から逃れるために早く結婚したのかなと。

付き合いが長いから、ラブラブって感じでもなく、冷めてるわけでもなく、それなりに仲良い夫婦って感じです。子供もいないし。

奈々は大学生の頃から、無料で掲載する小説サイトに投稿して、とにかくひたすら小説をたくさん書いてきて、そこから本を出版する事になったり、映画化されたり等、徐々に徐々に小説で食べていけるようになった人。

 

出版社の打ち合わせの合間に小説を書いたらそこで書いたほうが書けたので、今は出版社に通わせてもらって、連載を書いている。ただ、社員になったわけじゃなく、ここの会社の仕事として小説を書いているツテで場所を借りているだけなので、通わなくなるのも自由な状況。

賞をもらった事があるけど、あまり売れてない純文学の小説家の先輩に、会社の人を紹介してくれと言われたけど、高飛車で横柄な態度で10年ぶりに会っただけの親しくもなかったその人に紹介する気にならず、奈々は断るが、その事を剛士に非難されてケンカになる。
というか、剛士に言われたことで奈々が怒っただけだけど。

剛士が自分が先輩や後輩に紹介してもらったおかげで仕事につながっている事があるから、奈々も紹介くらいしてあげればよかったのに、という気持ちもわかる。
でも、親しくもなかった奴に横柄な態度で頼まれて紹介する気にならない奈々の気持ちもとてもわかる。

 

剛士の言い分もわかるけど、奈々が紹介しなかったのは仕方ないと思います。
私もそんな奴には紹介する気にはならない。
そういう、人と接する態度は大事だと思う。
剛士が仕事を紹介されたのだって、剛士がいい感じの人で、そういう態度で人と接してきたから、相手が剛士に紹介してくれたんであって、奈々の先輩のような態度だったら、紹介してくれなかっただろうと思う。そういうことなんです。

この作品は、夫婦の話+芸能界の話って感じなのかな。
剛士はイケメンなのに、それを活かしてやっていこうという覇気の感じられない人で、芸能人には向いてない感じ。それに家庭環境や、解散のゴタゴタで要達に裏切り者と呼ばれた事情が関係してか、暗さを感じる。
そんな剛士が、もっとイキイキするような感じに変わっていったりするんだろうか?
今は見ていて、もっとハキハキしろーって思っちゃう感じなんですけど。

 

18話

剛士が最近やってた仕事、「Bin2」というアイドルグループのマネージャーを3日間体験するというテレビ番組で、剛士がBin2の事を悪く言っているように編集されて放送され、その動画が出回ってBin2のファンの間で大騒ぎになる。

剛士はBin2のメンバー紘人と別番組で共演していて、紘人に懐かれていて、マネージャー体験の仕事も、予定していた人がダメになった時に、紘人が推薦してくれて声がかかった。

剛士は大騒ぎの事を知って番組のプロデューサーに話をしに行くが、「タレント自体が面白くないんだから、編集なんてそんなもの、話題になって文句言われる筋合いはない、お礼を言われたいくらい」と文句を言われる。
実際は剛士は全く違う質問に答えた部分を質問を変えられていたり、都合のいいように切り取られて使われていただけだった。

剛士の結婚事情も知る、先輩の吉平が声をかけてきて、あのプロデューサーはそういう事をするので有名なんだと教えてくれる。そして、剛士が標的になったのは剛士が事務所に入ってないからで、そういう事をフォローしてくれる事務所を早く探したほうがいいとアドバイスされる。

 

剛士はプロデューサーに文句を言いにいったわけじゃなく、自分のせいで番組が叩かれるのではと誤解があるなら謝るつもりで行ったらしい。
吉平に「バカだ、お人好しすぎる、俺だったらお前と一緒に暮らすのは無理、嫁さんに感謝しろ」と言われ、先日、奈々に「いい人ぶるなら1人でやってよね」と言われたことを思い出す。

吉平と別れた後、車の中で休憩していた要に声をかけられ、「お前、結婚してたのか?」と聞かれる。(駐車場だった)


要の言う通り、最近、仕事場でちょいちょい要と顔を合わせる剛士ですが、これが再結成の流れにいくのかな?

都合のいいところだけ切り取られて使われて意図してたのと違う意味で取り上げられてしまうってのは、マスコミ、メディアあるあるって感じです。
最近は、芸能人が個人で世間に発信できるインターネットのブログやツイッターというツールがあるおかげで、フィルターされないそのままの声を伝えられるようになりましたが、昔は、世間の人が知るにはマスコミを通すしかなく、いいように編集されて、弁明したくてもそれをマスコミが伝えてくれなければ弁明のしようもないっていう状況だったんだろうなと思います。

剛士は、ほんとにお人好しすぎるし、奈々が買ってきた夕食を1人でこっそり食べようとした時は、カッときて怒ったらしいですが、何事にも感情の起伏がない感じで、諦めてる哀愁漂ってる感じなとこが、大丈夫かなって感じです。